サジタリアスストーリー

ニャンコ従業員

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現代、中沢村に生活していた。

気楽な毎日がいいのだよ

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 今日も昨日も、毎日が気楽な方がいい。でもそう簡単たんではない。昨日は凄い目にあった。幽霊に囲まれたのだ。しかしとんでもない話だ。その上に訳のわからない話だ。
 毎日が、野良仕事に追われているのに。それ以上に魔術めいたものが使えるのは不思議だ。やはり妄想なのかも知れない。医者に見てもらった方がいいのかもとも思うのだ。幽霊といえば幼い時に見たような気がする。記憶が、はっきりしないのに何故か感じる。
 昨日は、おそらく疲れていたのだろう。しかしリアルだった。まるで世間に売っている漫画みたいだ。でも漫画は、はっきり覚えていない。どのようなものなのか。記憶がないのだから仕方がない。
 今日は、収穫した人参を街まで運ばなければならないのだ。爺さんの車で、20キロ先の街まで持って行くのだ。
 いくらなんぼなんでも、街にまで幽霊は出ないだろう。そう思いながら、着替えを済まし、車に人参を運んだ。
 朝の十時に、村を出立し、十一時半には街に辿り着いている筈だった。
 しかし何故か十時十分に街に着いたのだ。
 馬鈴薯に人参、ほうれん草、サラダ菜に、小松菜。その他にも数多くの野菜が並ぶ。どれもお買い得商品だ。お客であるならば、カートに数多く、品物を入れたであろうほど並んでいた。
 会場に届けた人参は、即座に並べられて、あっさりと売れた。爺さんも満足そうだった。今日は、街でご飯を食べることにしたのか、爺さんは銀行へと寄る。2枚お札を、通帳から降ろしたのだ。
 街で一番大きなビルらしき建物に入り、レストランへと寄る。中華料理専門店みたいだ。店の名は「上海御膳」。
 上海料理専門らしい。
 魚のスープに、雑炊らしきもの、さらに海鮮ものの野菜料理。
 たらふく食べたのだ。
 お腹が、重くなり眠くなるのに時間はかからなかった。
 車の中で眠りこけていたのは言うまでもない事だった。爺さんの運転で、村に戻り今日の出来事を、昨日からつけ始めた日記に書き記すことにした。
 家に戻った後、すぐに二階に上がり日記を付けて、おやつを食べると頭の中に声が聞こえてきたのだ。
 勇者よ急げ、すぐそこまで迫って来ている。わしの名は、カラジン。主のいる世界から見たら異世界だ。
 明日にでも迎えに行く。こちらでは、数多くの者が、救世主であるお主を待っている。
 訳が分からないのだが、迎えに来るらしい。いったいどこへ行くのだ。
 爺さんに聞いてみると、幻聴じゃろうとの事だ。気にせん方がいいぞと言われたのだった。
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