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77 コマンダリアの顛末1
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「とうさま、とうさま!」
イルダが国王の体を揺すって、懸命に声を掛けている。私はそちらに一歩踏み出そうとしてふらつき、壁に手を付いた。
「あ、あれ?」
「大丈夫か?ユーカ」
「え、ええ。魔力は大丈夫なんだけど、何か精神的に…」
「闇魔法なんか使うからよ。普通の人間なら闇に引き込まれてるわ。っていうか、普通の人間は闇魔法なんか使えないけど」
アルスに支えられた私に、飛んできたスピカが言う。
「皆様、とにかく、国王の周りに集まってください」
フレアの言葉に、ぞろぞろと集まる。グレースさんは騎士団長に支えられながら歩いているが、魔力を使い過ぎたのか顔色が悪い。支える騎士団長も傷だらけだ。
「神よ、慈愛に満ちたる天の光をもって、全ての者を癒したまえ、キュアオール」
「…おお」
「これはすごいの」
この魔法は初めてなのだろう。騎士団長とエドさんが驚きの声を上げた。ありがたいことに、私の精神的な気分の悪さも直った感じだ。
「…うぅっ」
「…とうさま!」
「陛下!」
王様も気が付いたか。
「ここは…。そうか、夢ではなかったのだな」
「とうさま、覚えているの?」
「ああ、先ほど魔物が体から抜けてからのことは、気を失っていたらしく覚えておらぬが…。その他のことは全て覚えておるよ。…お前にも迷惑を掛けたな」
「とうさまっ、とうさまっ!」
言葉遣いだけでなく、普段のイルダからは想像もつかない感じだ。あ、イメルダ姫だっけ。
「お主らにも迷惑を掛けた、…と一言で済ませるのはあまりにも陳腐に過ぎるというもの。儂のみならず、この国を救ってもらったといっても間違いではあるまい。見合うだけの十分な褒賞についても考えねばならないことではあるが…今の状況では後日、追ってということになろうか。今は感謝の言葉のみで容赦してもらいたい。…この通り、礼を言う」
「あ、いや、いえいえ…」
王様にビシッと頭を下げられて、恐縮して変な返事になってしまった。
「…イメルダ、儂が不甲斐ないせいでお前には辛い思いをさせてしまったな…」
「とうさま…」
「多くの忠臣をも裏切ることにもなってしまった。戦争のこともある。直ぐにでも手を打たねばな」
「とうさま、少しお休みになった方が宜しいのでは…」
「いや、お前の心配は有り難いが、一刻も早く動く必要がある。それに、魔物が抜けたせいか、驚くほど体が軽く気分も良いのだ」
それは魔物が抜けただけではなく、フレアのキュアオールのせいね。
「他に適当な部屋がないのでな。城といっても、ここは戦争用の出先のようなものであるし」
王様がすまなそうに言う。兵士やメイドのような人たちにざっと片付けてもらっているが、同じ部屋だ。眠っている大臣達も運び出されている。
「それで、魔物が出たというお話でしたが、今はどのような状況で?私が呼ばれましたのは…?」
呼び出されて来たものの、訳が分からないといった感じで辺りを見回しているのは、先ほどまでの会議にはいなかったが、見た感じでは大臣か文官のような人の良さそうなおじさんだ。
「魔物どもは、ここにいる客人によって既に討伐されておる。儂に憑りついておったグレートデーモン共々な」
「陛下に憑りついていた…?」
「うむ、儂に憑りついておった魔物と、騎士ウルリー自身が魔将だったのだ。そ奴らを、グレゴリー騎士団長とイメルダ、そしてこの者達が倒してくれたのだ」
「…へ?あ!イ、イメルダ姫!それでは本当に?」
「そうとも。それでな、儂が魔物などに操られて、お主のような真の忠臣を閑職に追いやり、申し訳ない事をしてしまった。これからは、そのようなことはせぬと誓う故、また儂に力を貸して欲しい」
「…そのようなことがあったとは。陛下、私は信じておりましたぞ。そして皆様方には私からもお礼を」
「いえ、わたくしがとうさまを信じられず出奔したというのに、プライム、あなたはずっととうさまを支えて下さった。わたくしこそ感謝に堪えません」
「もったいないことを。イメルダ姫様は戻って来られて、こうして陛下を開放してくださったではありませんか」
プライムと呼ばれた大臣の目から涙がこぼれた。
「…それでな、この客人にも最大限の礼を尽くさねばならぬところなのだが、今はまだファットリアと交戦中の状態だ。不和の荒野の水が引く前に、先方と休戦その他で交渉せねばならん。極めて難しい交渉になると思うが、お主ならば任せられると思い、呼んだのだ」
「お任せください。事ここに至っては正直に申し上げますが、ファットリアには色々と伝手がありましてな」
「フッ、そうであろうな。忌々しくもあの魔将が、お主を閑職に遠ざけたのも正しい判断だったというわけだ」
王様が顔を顰めて言う。
「ファットリアに行く必要もあるだろうが、護衛も兼ねて騎士団長もつれていくが良い。グレッグはな、立場上王命に従って戦の中心にいたが、以前より民兵どころかファットリアの兵の損害までも少なくなるように苦労して動いていたのだ」
「お気づきでしたか」
「…儂というより、あの魔将がな。実際今度の戦争で、戦に紛れてグレッグを害し、後釜にウルリーを持ってくる予定であったのだ」
「なんと!」
「グレートデーモンに憑りつかれていた間の記憶があるのですか?」
「うむ、まるで夢の中の記憶のようではあるがな。夢では、普段自分ではしないようなことをしても、何となくそれが自然のことだと思うようなところがあろう?あんな感じでな。心が繋がっていたわけではない故、魔将が何を考えていたかまでは分からぬが、何をしたか、何を話したかなどは覚えておるのだ」
私の問いに、王様は答えた。これは、魔将の情報が手に入るかも。魔王についても気になることがあるし。
「国内でも問題は山積みであるな。相次ぐ戦によって疲弊した民のこともあるが、邪教についても考えねばならん。この辺りのことは、グレース神官長、そなたにも協力をお願いしたい」
「もったいなく…。されど、教会の力も落ちており、難しい所も。特に地方ではそこに付け込まれたところもあります」
「全ては魔将に拠るものであるな…。頭が痛いわ」
「あ、フレアにお願いすれば良いんじゃないかしら?」
頭を抱える王様に、私は思いついて答えた。
「というと?」
「フレアなら教皇やウィスタリアの王様に顔が利くので。特に教皇や、例の王子なんかは、フレアがお願いすればコマンダリアに飛んでくると思います」
「…そうか、聖女と呼ばれておったな」
「ウィスタリアは、コマンダリアとファットリアを合せたぐらいの国力があると聞きました。ファットリアとの交渉でも、ウィスタリアに後ろ盾になってもらえば、うまくまとまるのではないでしょうか」
「それは良いですね。教皇だけでなく、あのバカ…んんっ、王子にも仕事をしてもらわなければ」
フレアも頷いている。
「なんと、ウィスタリアの王から依頼を受けるほどの冒険者とは知っていたが、個人的にもそんなに親しいとはの」
「フレアは教皇の娘さんで、王子とも幼馴染だからな」
エドさんに、アルスが自分のことのように自慢げに言う。
「忝い。国が落ち着いた暁には、最大限の歓待をせねばな」
「あー、でも私たちはあまり目立ちたくないというか…」
「それは、お主が女神だということを隠したいという意味でか?」
「女神?」
王様の言葉にパーティーメンバー以外が驚く。
「…あ、いや、なんと言うか…」
「わたくしは女神の巫女として、ユウカさんが女神だと確信しているのですが、未だユウカさんが覚醒なさっていないのです。そういうわけで、『女神と称されるほどの力を持った冒険者がいる』ということになっているのです。女神様が降臨するのは何か良くないことが起こる前兆とも言えますので、はっきりした事が分からないうちはあまり話を広めるのも良くないと思いまして」
「要するに『っぽい人』ってことだよな」
「はっきりしないから困るわよね」
アルスとスピカは言いたい放題だ。
「ふむ、儂は先ほど申したように、操られていたときの記憶もあるからな。魔将の間ではあまり隠せていないと思われるぞ」
ですよねー。
「今回の事も、陛下が魔将に操られていたことは隠しておいたほうが宜しいのではないですか。なにより外聞が悪すぎまする」
「しかし、だとしたら、ファットリアにどう説明するべきか」
プライムさんの言葉に王様が顎に手をやって考え込む。確かに、突然心変わりをした、というのは無理がありすぎる。
「…こんなのはどうでしょうか。王様は外部には隠していたけど、実は病気に臥せっていた。それに悪い魔将のウルリーが付け込み、一部の悪い大臣と一緒に悪事を働いていた。ファットリアへの強硬策もその一つ。今回、グレゴリー騎士団長がそれに気づき、ウルリーを倒した。また、王様の病気を治す方法を求めて旅をしていたイメルダ姫が、ウィスタリアより女神の巫女(聖女)を連れ帰り、王様の病気が癒された…っと、これでうまくごまかせるのでは」
「…相変わらずユーカは悪知恵が働くな」
アルスが酷い。
イルダが国王の体を揺すって、懸命に声を掛けている。私はそちらに一歩踏み出そうとしてふらつき、壁に手を付いた。
「あ、あれ?」
「大丈夫か?ユーカ」
「え、ええ。魔力は大丈夫なんだけど、何か精神的に…」
「闇魔法なんか使うからよ。普通の人間なら闇に引き込まれてるわ。っていうか、普通の人間は闇魔法なんか使えないけど」
アルスに支えられた私に、飛んできたスピカが言う。
「皆様、とにかく、国王の周りに集まってください」
フレアの言葉に、ぞろぞろと集まる。グレースさんは騎士団長に支えられながら歩いているが、魔力を使い過ぎたのか顔色が悪い。支える騎士団長も傷だらけだ。
「神よ、慈愛に満ちたる天の光をもって、全ての者を癒したまえ、キュアオール」
「…おお」
「これはすごいの」
この魔法は初めてなのだろう。騎士団長とエドさんが驚きの声を上げた。ありがたいことに、私の精神的な気分の悪さも直った感じだ。
「…うぅっ」
「…とうさま!」
「陛下!」
王様も気が付いたか。
「ここは…。そうか、夢ではなかったのだな」
「とうさま、覚えているの?」
「ああ、先ほど魔物が体から抜けてからのことは、気を失っていたらしく覚えておらぬが…。その他のことは全て覚えておるよ。…お前にも迷惑を掛けたな」
「とうさまっ、とうさまっ!」
言葉遣いだけでなく、普段のイルダからは想像もつかない感じだ。あ、イメルダ姫だっけ。
「お主らにも迷惑を掛けた、…と一言で済ませるのはあまりにも陳腐に過ぎるというもの。儂のみならず、この国を救ってもらったといっても間違いではあるまい。見合うだけの十分な褒賞についても考えねばならないことではあるが…今の状況では後日、追ってということになろうか。今は感謝の言葉のみで容赦してもらいたい。…この通り、礼を言う」
「あ、いや、いえいえ…」
王様にビシッと頭を下げられて、恐縮して変な返事になってしまった。
「…イメルダ、儂が不甲斐ないせいでお前には辛い思いをさせてしまったな…」
「とうさま…」
「多くの忠臣をも裏切ることにもなってしまった。戦争のこともある。直ぐにでも手を打たねばな」
「とうさま、少しお休みになった方が宜しいのでは…」
「いや、お前の心配は有り難いが、一刻も早く動く必要がある。それに、魔物が抜けたせいか、驚くほど体が軽く気分も良いのだ」
それは魔物が抜けただけではなく、フレアのキュアオールのせいね。
「他に適当な部屋がないのでな。城といっても、ここは戦争用の出先のようなものであるし」
王様がすまなそうに言う。兵士やメイドのような人たちにざっと片付けてもらっているが、同じ部屋だ。眠っている大臣達も運び出されている。
「それで、魔物が出たというお話でしたが、今はどのような状況で?私が呼ばれましたのは…?」
呼び出されて来たものの、訳が分からないといった感じで辺りを見回しているのは、先ほどまでの会議にはいなかったが、見た感じでは大臣か文官のような人の良さそうなおじさんだ。
「魔物どもは、ここにいる客人によって既に討伐されておる。儂に憑りついておったグレートデーモン共々な」
「陛下に憑りついていた…?」
「うむ、儂に憑りついておった魔物と、騎士ウルリー自身が魔将だったのだ。そ奴らを、グレゴリー騎士団長とイメルダ、そしてこの者達が倒してくれたのだ」
「…へ?あ!イ、イメルダ姫!それでは本当に?」
「そうとも。それでな、儂が魔物などに操られて、お主のような真の忠臣を閑職に追いやり、申し訳ない事をしてしまった。これからは、そのようなことはせぬと誓う故、また儂に力を貸して欲しい」
「…そのようなことがあったとは。陛下、私は信じておりましたぞ。そして皆様方には私からもお礼を」
「いえ、わたくしがとうさまを信じられず出奔したというのに、プライム、あなたはずっととうさまを支えて下さった。わたくしこそ感謝に堪えません」
「もったいないことを。イメルダ姫様は戻って来られて、こうして陛下を開放してくださったではありませんか」
プライムと呼ばれた大臣の目から涙がこぼれた。
「…それでな、この客人にも最大限の礼を尽くさねばならぬところなのだが、今はまだファットリアと交戦中の状態だ。不和の荒野の水が引く前に、先方と休戦その他で交渉せねばならん。極めて難しい交渉になると思うが、お主ならば任せられると思い、呼んだのだ」
「お任せください。事ここに至っては正直に申し上げますが、ファットリアには色々と伝手がありましてな」
「フッ、そうであろうな。忌々しくもあの魔将が、お主を閑職に遠ざけたのも正しい判断だったというわけだ」
王様が顔を顰めて言う。
「ファットリアに行く必要もあるだろうが、護衛も兼ねて騎士団長もつれていくが良い。グレッグはな、立場上王命に従って戦の中心にいたが、以前より民兵どころかファットリアの兵の損害までも少なくなるように苦労して動いていたのだ」
「お気づきでしたか」
「…儂というより、あの魔将がな。実際今度の戦争で、戦に紛れてグレッグを害し、後釜にウルリーを持ってくる予定であったのだ」
「なんと!」
「グレートデーモンに憑りつかれていた間の記憶があるのですか?」
「うむ、まるで夢の中の記憶のようではあるがな。夢では、普段自分ではしないようなことをしても、何となくそれが自然のことだと思うようなところがあろう?あんな感じでな。心が繋がっていたわけではない故、魔将が何を考えていたかまでは分からぬが、何をしたか、何を話したかなどは覚えておるのだ」
私の問いに、王様は答えた。これは、魔将の情報が手に入るかも。魔王についても気になることがあるし。
「国内でも問題は山積みであるな。相次ぐ戦によって疲弊した民のこともあるが、邪教についても考えねばならん。この辺りのことは、グレース神官長、そなたにも協力をお願いしたい」
「もったいなく…。されど、教会の力も落ちており、難しい所も。特に地方ではそこに付け込まれたところもあります」
「全ては魔将に拠るものであるな…。頭が痛いわ」
「あ、フレアにお願いすれば良いんじゃないかしら?」
頭を抱える王様に、私は思いついて答えた。
「というと?」
「フレアなら教皇やウィスタリアの王様に顔が利くので。特に教皇や、例の王子なんかは、フレアがお願いすればコマンダリアに飛んでくると思います」
「…そうか、聖女と呼ばれておったな」
「ウィスタリアは、コマンダリアとファットリアを合せたぐらいの国力があると聞きました。ファットリアとの交渉でも、ウィスタリアに後ろ盾になってもらえば、うまくまとまるのではないでしょうか」
「それは良いですね。教皇だけでなく、あのバカ…んんっ、王子にも仕事をしてもらわなければ」
フレアも頷いている。
「なんと、ウィスタリアの王から依頼を受けるほどの冒険者とは知っていたが、個人的にもそんなに親しいとはの」
「フレアは教皇の娘さんで、王子とも幼馴染だからな」
エドさんに、アルスが自分のことのように自慢げに言う。
「忝い。国が落ち着いた暁には、最大限の歓待をせねばな」
「あー、でも私たちはあまり目立ちたくないというか…」
「それは、お主が女神だということを隠したいという意味でか?」
「女神?」
王様の言葉にパーティーメンバー以外が驚く。
「…あ、いや、なんと言うか…」
「わたくしは女神の巫女として、ユウカさんが女神だと確信しているのですが、未だユウカさんが覚醒なさっていないのです。そういうわけで、『女神と称されるほどの力を持った冒険者がいる』ということになっているのです。女神様が降臨するのは何か良くないことが起こる前兆とも言えますので、はっきりした事が分からないうちはあまり話を広めるのも良くないと思いまして」
「要するに『っぽい人』ってことだよな」
「はっきりしないから困るわよね」
アルスとスピカは言いたい放題だ。
「ふむ、儂は先ほど申したように、操られていたときの記憶もあるからな。魔将の間ではあまり隠せていないと思われるぞ」
ですよねー。
「今回の事も、陛下が魔将に操られていたことは隠しておいたほうが宜しいのではないですか。なにより外聞が悪すぎまする」
「しかし、だとしたら、ファットリアにどう説明するべきか」
プライムさんの言葉に王様が顎に手をやって考え込む。確かに、突然心変わりをした、というのは無理がありすぎる。
「…こんなのはどうでしょうか。王様は外部には隠していたけど、実は病気に臥せっていた。それに悪い魔将のウルリーが付け込み、一部の悪い大臣と一緒に悪事を働いていた。ファットリアへの強硬策もその一つ。今回、グレゴリー騎士団長がそれに気づき、ウルリーを倒した。また、王様の病気を治す方法を求めて旅をしていたイメルダ姫が、ウィスタリアより女神の巫女(聖女)を連れ帰り、王様の病気が癒された…っと、これでうまくごまかせるのでは」
「…相変わらずユーカは悪知恵が働くな」
アルスが酷い。
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