私は女神ではない。…と思う。

山口 慶佳

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78 コマンダリアの顛末2

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 コマンダリアとファットリアの間には、すぐに休戦協定が結ばれた。完全な終戦には時間が掛かるかもしれないが、ウィスタリアがコマンダリアに付いた上で間を取り持つので、大丈夫だろう。
 コマンダリアが戦争を続けていたのは魔将によるものであり、その魔将を退治してすぐに自らの非を認めてファットリアに休戦を求めたことから、それを受け入れないとファットリアとしても色々と疑われる事になるというわけ。

 …等と考えていたら、それほど日数が経たないうちに、正式に講和条約が結ばれることになった。一度ウィスタリアに戻っていた私達も、招待されてまたコマンダリアに戻って来ているところだ。
 とはいえ、魔将を倒したのはグレゴリー騎士団長ということになっており、王様の病気を治したフレア以外は、今回の件に表向き無関係。講和条約の調印式やその後の晩餐会に招待されているわけではない。まあ、呼ばれても困るけど。晩餐会の後の私的な夕食会に、こっそりと呼ばれている形になっている。

 「うむ、元気そうじゃの。といってもあれからいくらも経っておらんがの」
 「あの時ぶりです」

 迎えに来てくれたエドさんとグレースさんに声を掛けられて、迎えの馬車に乗り込む。

 「フレア殿とイルダ…イメルダ姫は一緒ではないかの?」
 「フレアは教皇やアレン王子と一緒に、今日の式典や晩餐会に出席するからもう先に行っているわ。イルダ…イメルダ姫は、あの時からずっとこっちにいるみたい」
 「そうかの…」

 「まだ夜まで時間があるから、不和の荒野に寄って見ましょう。皆様、きっと驚かれますよ」

 何気に暗い雰囲気になった所に、グレースさんが明るく声を掛ける。

 「あ、ああ、水が引いたのかな」
 「ええ、数日前に。…でも、それ以上ですよ」

 アルスの問いに、グレースさんは笑って答えた。

 不和の荒野の両側を囲むように流れる川の畔には、わずかな緑と林がある。その手前で馬車から降りると、私たちは木の間を歩いた。林を抜けると、何もない荒野が広がっていた…はずだ。

 「…っ!」

 …私は声を失った。荒野だったそこは、一面の花畑に変わっていた。見渡す限りの色取り取りの花に埋め尽くされている。私の頭の上でポンという音を立てて姿を現したスピカは、「え、え、え…」と声にならない声を上げて高く飛び上がった。
 私も思わず駆け出して、花を見た。あの荒野が、こんな事になり得るなどと、誰が想像しただろうか。何度も周りを見渡すが、幻ではない。

 「う、そ…まさかこんな…」

 振り返ると、アルスもまたポカンと口を開けている。とてもこの光景が信じられないように。きっと私も同じような顔をしているのだろう。

 「…女神様が降らせて下さった雨のおかげですよ」
 「え?」
 「女神様が降らせて下さった雨が、戦争を止め、積み重ねられた憎しみを洗い流し、荒れた台地に恵みを与えて下さったのです。その証がこの花です。…コマンダリアの教会の代表として、女神様と聖女様、そして剣士様と戦士様にお礼を申し上げます」

 と言って、グレースさんは恭しく跪いて頭を下げた。エドさんまで頭を下げている。

 「いえいえいえ…」
 「いやいやいや…」

 私とアルスは手をぶんぶんと振って否定した。

 「…こういう対応に慣れていらっしゃらないのは分かっていますので、これ切りにしますが、あなた方のことを知っている者が皆感謝していることだけはご承知置き下さい。教会でもこの花は女神の奇跡として話を広めていますよ」

 立ち上がったグレースさんは、ちょっと悪戯っぽく微笑んだ。

 「ふえー、すごいわね。ちょっと上の方から見てみたけど、見渡す限り花畑が広がっているわ。まるで妖精界ね」

 スピカが降りてきて声を上げる。

 「あの、グレースさん、あまりその『女神』というのは…」
 「ああ、大丈夫ですよ。女神様が降臨したなどという話には、なっていません。女神様は、あくまで天上から地上に向かって雨を降らせたということです」
 「…確かに、自分の頭の真上から水を降らすとか…」
 「そんな馬鹿なことは普通しないわよねぇ」

 アルスとスピカが私をジト目で見る。良い話が台無しじゃないの。


 夕食に招かれた建物は、以前来た城よりももう少し奥にあった。グレースさんによると、町長の持ち物らしい。

 「調印式は、もっと奥の首都の本城でも良かったのですが、不和の荒野の近くの方が良いということになりまして。私達の招待されている夕食会は二階ですが、一階では調印式後の晩餐会が行なわれていますよ」

 椅子に座ってしばらく待っていると、王様とイメルダ姫、フレアがやって来た。イメルダ姫は、凝ったドレスを着ていてまさに姫様という感じだ。皆明らかに疲れている。私たちは立ち上がって王様に挨拶しようとしたが、王様に遮られた。

 「良い良い、お主らには儂の方が頭を下げねばならぬのが本当のところだ。楽にしてくれ」
 「失礼ですが、お体は大丈夫でしょうか?大分お疲れのように見えますが」
 「いや、講和条約も結ばれて、ホッとしている。まあ気持ちの良い疲れよな。儂よりも聖女殿やイメルダがな」
 「わたくしは、教皇やアレン王子が庇ってくれましたが、イメルダ姫は…」
 「わたくしもグレッグがいましたから、それでも疲れましたが」
 「儂の病気を快癒に導いた、今回の立役者であるからな。それで、妙齢の美女となれば…色々と良い関係を築きたいという輩も多いというわけでな」

 なるほど、色々とね…。


 「…まあ、儂はともかく、聖女殿とイメルダは無理を言って抜けてきたところがあるのでな。教皇殿やグレッグ、プライムが今頃は苦労しているだろうて。グレッグとプライムがこちらに来られないのは、容赦願いたい」

 しばらくして、食事が始まってから、王様がそのように言う。

 「ところで、お主らは不和の荒野を見たかの?」
 「ええ、驚きました。もう不和の荒野とは言えませんね」
 「『不和』でも『荒野』でもないですしね」

 私とアルスが答える。

 「水が引いたらファットリアと共同で開墾しようかと思っていたのだが…」
 「駄目よ!あれだけのお花畑は、妖精界でも中々見られないわよ」

 テーブルの真ん中でグラスを抱えながら、ストローでジュースを飲んでいたスピカが文句を言う。

 「妖精殿の言うとおりだ。ちょっと残念であるが、既に民の憩いの場となっておるしな」

 そういえば、私達が見たときにも他にも人がいたような気がする。しかし、花畑にしておくのは広すぎてもったいないのも事実だ。しばらくは様子見かしら。

 「残念と言えば、魔将の情報が得られなかったのは痛かったな。儂も役に立ちたかったが」
 「王様のせいじゃないですよ。しかし、クロンダイクがウルリー以外の魔将と話したこともないというのは…」

 アルスが王様を慰める。王様はクロンダイクの行動や話したことは記憶しているが、操られていただけなので、何を考えていたかは分からない。ウルリー以外の魔将と接触したこともなかったらしい。私達の情報はウルリーからクロンダイクに持たされたようだ。

 「魔将同士の仲が悪く、それぞれ勝手に動いているということですよね。魔王のことも認めていなかったし…ザクルの言ったとおりね」
 「ザクル?」
 「今回もそうですが、以前も魔将の情報を持ってきてくれたエルフです。何か胡散臭いというか…」
 「あの方は信仰深い良い方に見えましたが…」
 「魔将と顔見知りみたいな事を言っていましたし、グレースさんも今度会ったら気を付けてくださいよ?」
 「はあ…」

 私がザクルのことを話すと、グレースさんは首を傾げた。

 「そのザクルとかいう者の調査のことも含め、魔将の調査にも協力は惜しまぬ。これは、ファットリアとも話し合って決めたことだ。今回の事で、ファットリアも決して他人事ではないと理解してくれたからゆえにな。女神殿や聖女殿、そして剣士殿には、どんな感謝や褒賞でも足りないところだが、この件であまり表に出たくはないものと愚考し、これで許されたい」
 「いーえいえ」

 また変な反応をしてしまった。

 「それで、グレース教会長は…」
 「私個人は何も望みませぬ。邪教に荒らされた地方の教会や民の方々に、お力添えを頂きたく」
 「うむ、それは教皇とも話し合い、間違いなく行なおう。個人的な褒章などは、別途考えさせて貰おう」

 グレースさんは頭を下げた。

 「エドウィン殿は如何かな」
 「感謝の言葉は十分頂きましたでの。後は、戦争など起こさずにしっかりとこの国を治めて頂ければの」
 「それは儂の義務であって、エドウィン殿への褒賞にはならぬな。皆欲がなくて困ったものだ」

 全員が微笑んで、空気が弛緩した。

 「…そうそう、それからイメルダのことだ」

 微笑を浮かべたまま、王様が続ける。

 「イメルダ、先にお前が申した通りで良いか?」
 「はい、とうさま、わたくしは今までどおり、女神様の御一行と行動を共にしたいと。王女であるよりも『英雄』を目指したいと思います」
 「『女神と共に世界を救うものは、天より天爵として忠爵を賜り、英雄と呼ばれる』か。まあ、それまでは儂が国を守れば良いことよの。…しかし、口煩い貴族や大臣にはうまく説明せねばな」
 「説明、ですか?」

 フレアが尋ねる。

 「うむ、以前イメルダが出奔したときはの、戦争に賛成しているような貴族や大臣の息子から適当なものを見繕って結婚させるつもりだったのだ…儂じゃなくてクロンダイクがな。まあ戦争反対を強く唱えるイメルダが邪魔だったわけだ」
 「それは…」
 「でな、イメルダは『わたくしよりも強い殿方でなければ認めませぬ』等と言って、婿候補を全員叩きのめし、その後出奔したのよ」
 「おー、格好良いわねー」

 スピカが感心する。何かグレースさんも目がキラキラしてるんだけど。

 「戻って来たとなれば、自薦他薦を問わず、また候補が出てくるだろうて」
 「今でも、私より強い相手でないと認めないという気持ちは変わっておりませぬわ、とうさま」
 「それはそれは…、酷く厳しい条件であろうに、当てでもあるのかな」

 すまして言うイメルダ姫に、王様が冗談ぽく尋ねる。

 「ええ、今のところ『互角』ですが」
 「ほう?」

 王様だけでなく、私達の視線がアルスに集まる。どう考えても、アルスのことであるのは明らかだ。しかし、当のアルスは、

 「へえ、そんなに強い奴がいるのか…」

等と呟いている。オマエだオマエ!私達、特に私とフレア、スピカは大きな溜め息を吐いた。

 「まったくしょうがないわね。別に他に気になる女性がいる訳でもないでしょうに、どれだけ鈍いのかしら」

 私がそう呟くと、スピカが「えっ」という顔で私の顔を見た。フレアはまた溜め息を吐いて天井を見上げて首を振っている。いや、アルスが鈍いとはいえ、そんなに何度も溜め息を吐かなくても良いでしょ?

 「はっはっはっ、これは先が長いようだな」

 王様は大声で笑った。


 「さて、ここで待っていれば良いって話だったけど…」

 次の日の朝、国境近くで私とフレア、アルス、スピカはイメルダ姫を待っていた。見送りにはグレースさんとエドさんの他に、ミネアさんも来ている。

 「それにしても、イルダがイメルダ姫様だったとはねえ…」
 「ミネア、秘密だからの」
 「分かっているけど、ちょっとねえ」

 「いやしかし、これからどうやって付き合って行けば良いんだよ。『イメルダ姫様』って敬語で話さなきゃいけないのか?」
 「いや、アルスさん、その心配はないと思いますよ」
 「そうよ」

 何か焦っているアルスにフレアとスピカが言う。私も大丈夫だと思う。

 「あ、来たみたい」

 私の声に皆が一斉に振り向く。馬車が止まって、イメルダ姫とグレゴリー騎士団長が降り立った。騎士団長はそこを動かず、こちらに向かって頭を下げた。一人で歩いてきたイメルダ姫は、以前のような冒険者姿で、背中には相変わらず大きな剣を背負っている。

 「やあ、待たせたな!」
 「・・・」
 「今回は、エドとミネアには世話になったな!またコマンダリアに来たときはよろしく頼むよ」
 「あ、ああ、いつでも来てくれの」
 「イルダ…待ってるからね」

 エドさんとミネアさんに、うんうんと頷くと、こっちを向く。

 「これからも宜しくな!」
 「…ええ、よろしく」
 「わたくしもよろしくお願いします」
 「よろしくねー」
 「…」

 「おい、アルスどうした?これからもよろしく頼むぜ」
 「…イ、イメルダ姫?」
 「…おいおい、アルス、あたしはだぜ?ここんとこ体が鈍ってるんだ。ウィスタリアに帰ったら一勝負と行こうぜ!」
 「…お、おう!」

 …そうそう。アルスには…イルダに勝ってもらわないとね。
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