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82 ぬるぬるべとべと
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「ひえぇぇぇぇぇ!」
「ひょえぇぇぇぇぇ!」
私とスピカの声が重なる。巨大ミミズは直径が1mはあり、長さは良く分からないけど20mはありそうだ。こちらを向いた顔には、小さな点のような目と丸い口が見える。ものすごく気持ちが悪い。スピカは、ポンという音とともに姿を消し、私の後ろに隠れた
アルスとイルダはすぐに剣を構え、フレアが下がってシールドの展開を用意する。私もちょっと遅れて、女神の剣をネックレスから剣に戻して構えた。それにしても気持ち悪い。
「コイツが大樹の弱った原因?」
「可能性は高いな」
「気を付けてください、どんな攻撃をしてくるか分かりません」
「ミミズ嫌!」
ミミズは、何故か私を狙ってくるような動きをしている。気持ち悪さに後退する私との間にイルダが割り込み、剣を構えると、ミミズはいきなり霧状に何かの液体を口から吹き出した。
「うぇっ、何だこりゃ」
「大丈夫か!」
「すぐにキュアを!」
「ミミズ嫌!」
イルダの受けた液体は、猛毒の類ではなかったようで安心したけど、皆どう攻撃したら良いか迷っている。柔らかそうな感じだから、剣の攻撃は効きそうだけど、体液でぬめぬめしているので、剣を当てるのに躊躇する。相手の攻撃手段も良く分からない。あと、明らかに私を狙っているのは何なの。
「これなら!」
イルダが剣を振って、闘気ならぬ風の刃を飛ばした。ミミズの体に傷を付け、体液が飛び散る。次々に風の刃が当たり、傷が増えていくが全く堪えた様子がない。
…そういえば、ミミズはちょっと切られたぐらいではダメージを受けず、中には真っ二つに切られても、そのまま二匹になってしまう種類もいると本で読んだ気がする。想像しただけで気持ち悪さが倍加した。
なおも私を狙ってくねくねと向かってくるミミズからさらに距離を取る。しかし、それ以上に素早く動いて来たミミズの口から、また変な液体が噴出された。くねくねした動きに惑わされ、今度は私がもろに液体を被ってしまった。
「あ…」
フレアが私を見て、滅多に出さないような間抜けな声を出す。シールドを展開していたのに、ミミズの動きに惑わされて、ミミズの動きを止めるのに失敗してしまったのだ。
「…う、うわ…ーーん!!!」
私は思い切り泣き声を上げた。ミミズのぬるぬるが、くねくね動く気持ち悪いミミズのぬるぬるが、ぬるぬるが掛かって、ぬるぬるべとべと…。
「おい、ユーカ…」
アルスが何か言っているが聞こえない。ぬるぬる、べたべた…、気持ち悪い、そうだ、こいつ、こいつは…。
「ファイ…」
「ま、待ってくれ!」
左手を挙げて呪文を唱えようとした私の前に、長老が駆け込んできた。
「待ってくれ、これは悪い魔物ではない!」
悪い魔物ではない?でも、ぬるぬるべとべとで、気持ち悪くて…。どいて長老、こいつ燃やせない…。
「ヴェールドゥテール!」
長老がミミズに声を掛けると、ミミズは長老の方を向いた。
「悪い魔物ではない?どういうことだ?」
「ヴェールドゥテールは、大地を癒す良い魔物なのだ」
そういうと、長老はミミズの顔(どこまでが顔なのか良く分からないけど)を優しく抱いた。
うぇぇ…。
そして何か唱えると、長老の腕が淡く光り輝く。その光は、ミミズの体に移動していく。幻想的な情景だ。…ミミズじゃなければ。ミミズは嬉しそうにくねくねと動く。
うぇぇ…。
「…それで少しは落ち着いたかい?」
「ぬるぬる…」
あれから、ミミズは大人しく地面に潜っていなくなってしまった。私達は、話を聞くために長老の家に来ているところだ。ミミズに掛けられた、ぬるぬるした変な液体は洗い流してさっぱりしたはずだけど、感触がまだ残っているようで気持ち悪さが消えない。イルダが声を掛けてくれるが、私はまだまともな返答が出来る状態ではない。
「やれやれ、ユーカがああいうのを苦手としているのは知っていたが…」
「蛇の魔物の時にも正気を失っていましたね」
「べとべと…」
アルスとフレアが溜息を吐く。
「まあ、良いわ。それであれは何なの?悪い魔物ではないと言ってたけど」
「うむ妖精殿、ヴェールドゥテールは、大地を守る魔物と言っても良い」
「大地を守る?」
「ミミズが魔石を取り込んで魔物になったのがヴェールドゥテールなのか、ヴェールドゥテールが魔石を失って魔物でなくなったのがミミズなのか、どちらかは分からぬが、働きは一緒だ。土を食べて体内でその土に力を与えて排出してくれるのだ。豊かな土はミミズやヴェールドゥテールの体内を何度も通ってきていると言えるだろう」
「くねくね…」
「普通なら、ヴェールドゥテールは大地の力を取り込んで、それをより強くして大地に返してくれるのだが、今は大地にその力がない」
「その力とは何なの?」
「魔力だ。何故、植物が全く栄養のないように見える土で育つのか?それは土の魔力を吸っているからだな。土から魔力を得た植物は育つにつれ、周りの環境や陽の光からさらに魔力を得る。そして枯れた植物や落ち葉などは、土に魔力を還す。そういうふうに魔力が循環することで、全てが成り立っているわけだな」
「べたべた…」
「じゃあ、さっき長老がミミズに渡していたのは…」
「魔力だ。ユーカ殿を追っている様子だったのも、魔力が欲しかったからだろう。大地に直接魔力を与える方法が思いつかないので、ヴェールドゥテールに魔力を与えるのが一番かと思い、ユーカ殿にはそれをお願いするつもりだったのだが…」
「ミミズ嫌…」
さっきの長老のようにミミズを抱いて魔力を与えろと!?
「…無理そうだな。でも他の方法もあるんじゃないか?例えばそこのドリュアス達に頼むというのは?ユーカの魔力を森経由で大地に流すとか出来そうだけど」
「森の乙女を」「森の精霊を」
「ミミズ扱い」「虫扱い」
「でも森なら可能だわん」「でも森なら可能なのねん」
イルダの意見に、相変わらずくねくねしながら答えるドリュアスさん達。くねくねは嫌だけど、一応可能なようだ。
「…そうか、森とここは繋がっているから、森だけでも…ん?そういえば何故ドリアードがいる?誰か召喚したのか?」
「呼ばれてないわん」「呼ばれてないのねん」
勝手に出てくることも出来るのか。
「森の中におかしな樹がいるんだわん」「森の中に怪しい樹がいるのねん」
「変な樹が?」
「「私達の言うことを聞かないで」」「動き回る」「逃げ回る」
樹って動くものだっけ。
「森の管理者ともいうべきドリアードの言うことを聞かないとは、他所からやって来た?いや、しかしこの空間にドリアードの助けなしで?」
「調べた方が良いのでは?今回の件に関係あるかもしれません」
「おお、そうだなフレアさ…殿」
「…で、もう大丈夫なのか?」
「まかせて!くねくねにょろにょろぬるぬるべたべたじゃなければ大丈夫だから!」
心配そうなアルスに自信満々に答えるが、みんなの視線はイマイチな感じだ。今、私達はドリュアスさん達の案内で森の中を移動しているところ。
「…まあ、これだけ揃っていれば大丈夫だろう」
イルダが言う。私達のパーティーの他、ドリュアス達に、長老さんにテレシアさん。長老さんはここのエルフの中でも一番の魔法の使い手だし、テレシアさんもそれに次ぐ実力だとか。やっぱり長く生きる種族は、年とともに実力もあるらしい。
「まだ着かないの?」
「相手が動いているから分からないわん」「相手も逃げているから分からないのねん」
しかし、森に入ってから結構時間が経っている。そろそろ、何らかの情報が欲しいところだ。
「そこ!」
声を上げたのはドリュアスじゃなくてテレシアさん。慌ててテレシアさんの指さす方を見ると、そこにいたのは予想と異なる「少年」だった。耳は尖ってないのでエルフではないだろう。人間なら十歳というところか。
「あなたは…エルフじゃないわよね」
悪い魔物には見えない。邪気のない子供…しかし、にやりと笑ったその顔は、明らかに普通の子供ではなかった。
「うん、僕は人間でもエルフでもないよ」
「…ユーカ、気を付けろ」
みんながそれぞれに武器を構える中、少年は笑った。
「ここはハズレかと思っていたけど、最高の当たりを引いたね。『女神』と出会えるとは!」
次の瞬間、少年の姿が変貌した。
「ひょえぇぇぇぇぇ!」
私とスピカの声が重なる。巨大ミミズは直径が1mはあり、長さは良く分からないけど20mはありそうだ。こちらを向いた顔には、小さな点のような目と丸い口が見える。ものすごく気持ちが悪い。スピカは、ポンという音とともに姿を消し、私の後ろに隠れた
アルスとイルダはすぐに剣を構え、フレアが下がってシールドの展開を用意する。私もちょっと遅れて、女神の剣をネックレスから剣に戻して構えた。それにしても気持ち悪い。
「コイツが大樹の弱った原因?」
「可能性は高いな」
「気を付けてください、どんな攻撃をしてくるか分かりません」
「ミミズ嫌!」
ミミズは、何故か私を狙ってくるような動きをしている。気持ち悪さに後退する私との間にイルダが割り込み、剣を構えると、ミミズはいきなり霧状に何かの液体を口から吹き出した。
「うぇっ、何だこりゃ」
「大丈夫か!」
「すぐにキュアを!」
「ミミズ嫌!」
イルダの受けた液体は、猛毒の類ではなかったようで安心したけど、皆どう攻撃したら良いか迷っている。柔らかそうな感じだから、剣の攻撃は効きそうだけど、体液でぬめぬめしているので、剣を当てるのに躊躇する。相手の攻撃手段も良く分からない。あと、明らかに私を狙っているのは何なの。
「これなら!」
イルダが剣を振って、闘気ならぬ風の刃を飛ばした。ミミズの体に傷を付け、体液が飛び散る。次々に風の刃が当たり、傷が増えていくが全く堪えた様子がない。
…そういえば、ミミズはちょっと切られたぐらいではダメージを受けず、中には真っ二つに切られても、そのまま二匹になってしまう種類もいると本で読んだ気がする。想像しただけで気持ち悪さが倍加した。
なおも私を狙ってくねくねと向かってくるミミズからさらに距離を取る。しかし、それ以上に素早く動いて来たミミズの口から、また変な液体が噴出された。くねくねした動きに惑わされ、今度は私がもろに液体を被ってしまった。
「あ…」
フレアが私を見て、滅多に出さないような間抜けな声を出す。シールドを展開していたのに、ミミズの動きに惑わされて、ミミズの動きを止めるのに失敗してしまったのだ。
「…う、うわ…ーーん!!!」
私は思い切り泣き声を上げた。ミミズのぬるぬるが、くねくね動く気持ち悪いミミズのぬるぬるが、ぬるぬるが掛かって、ぬるぬるべとべと…。
「おい、ユーカ…」
アルスが何か言っているが聞こえない。ぬるぬる、べたべた…、気持ち悪い、そうだ、こいつ、こいつは…。
「ファイ…」
「ま、待ってくれ!」
左手を挙げて呪文を唱えようとした私の前に、長老が駆け込んできた。
「待ってくれ、これは悪い魔物ではない!」
悪い魔物ではない?でも、ぬるぬるべとべとで、気持ち悪くて…。どいて長老、こいつ燃やせない…。
「ヴェールドゥテール!」
長老がミミズに声を掛けると、ミミズは長老の方を向いた。
「悪い魔物ではない?どういうことだ?」
「ヴェールドゥテールは、大地を癒す良い魔物なのだ」
そういうと、長老はミミズの顔(どこまでが顔なのか良く分からないけど)を優しく抱いた。
うぇぇ…。
そして何か唱えると、長老の腕が淡く光り輝く。その光は、ミミズの体に移動していく。幻想的な情景だ。…ミミズじゃなければ。ミミズは嬉しそうにくねくねと動く。
うぇぇ…。
「…それで少しは落ち着いたかい?」
「ぬるぬる…」
あれから、ミミズは大人しく地面に潜っていなくなってしまった。私達は、話を聞くために長老の家に来ているところだ。ミミズに掛けられた、ぬるぬるした変な液体は洗い流してさっぱりしたはずだけど、感触がまだ残っているようで気持ち悪さが消えない。イルダが声を掛けてくれるが、私はまだまともな返答が出来る状態ではない。
「やれやれ、ユーカがああいうのを苦手としているのは知っていたが…」
「蛇の魔物の時にも正気を失っていましたね」
「べとべと…」
アルスとフレアが溜息を吐く。
「まあ、良いわ。それであれは何なの?悪い魔物ではないと言ってたけど」
「うむ妖精殿、ヴェールドゥテールは、大地を守る魔物と言っても良い」
「大地を守る?」
「ミミズが魔石を取り込んで魔物になったのがヴェールドゥテールなのか、ヴェールドゥテールが魔石を失って魔物でなくなったのがミミズなのか、どちらかは分からぬが、働きは一緒だ。土を食べて体内でその土に力を与えて排出してくれるのだ。豊かな土はミミズやヴェールドゥテールの体内を何度も通ってきていると言えるだろう」
「くねくね…」
「普通なら、ヴェールドゥテールは大地の力を取り込んで、それをより強くして大地に返してくれるのだが、今は大地にその力がない」
「その力とは何なの?」
「魔力だ。何故、植物が全く栄養のないように見える土で育つのか?それは土の魔力を吸っているからだな。土から魔力を得た植物は育つにつれ、周りの環境や陽の光からさらに魔力を得る。そして枯れた植物や落ち葉などは、土に魔力を還す。そういうふうに魔力が循環することで、全てが成り立っているわけだな」
「べたべた…」
「じゃあ、さっき長老がミミズに渡していたのは…」
「魔力だ。ユーカ殿を追っている様子だったのも、魔力が欲しかったからだろう。大地に直接魔力を与える方法が思いつかないので、ヴェールドゥテールに魔力を与えるのが一番かと思い、ユーカ殿にはそれをお願いするつもりだったのだが…」
「ミミズ嫌…」
さっきの長老のようにミミズを抱いて魔力を与えろと!?
「…無理そうだな。でも他の方法もあるんじゃないか?例えばそこのドリュアス達に頼むというのは?ユーカの魔力を森経由で大地に流すとか出来そうだけど」
「森の乙女を」「森の精霊を」
「ミミズ扱い」「虫扱い」
「でも森なら可能だわん」「でも森なら可能なのねん」
イルダの意見に、相変わらずくねくねしながら答えるドリュアスさん達。くねくねは嫌だけど、一応可能なようだ。
「…そうか、森とここは繋がっているから、森だけでも…ん?そういえば何故ドリアードがいる?誰か召喚したのか?」
「呼ばれてないわん」「呼ばれてないのねん」
勝手に出てくることも出来るのか。
「森の中におかしな樹がいるんだわん」「森の中に怪しい樹がいるのねん」
「変な樹が?」
「「私達の言うことを聞かないで」」「動き回る」「逃げ回る」
樹って動くものだっけ。
「森の管理者ともいうべきドリアードの言うことを聞かないとは、他所からやって来た?いや、しかしこの空間にドリアードの助けなしで?」
「調べた方が良いのでは?今回の件に関係あるかもしれません」
「おお、そうだなフレアさ…殿」
「…で、もう大丈夫なのか?」
「まかせて!くねくねにょろにょろぬるぬるべたべたじゃなければ大丈夫だから!」
心配そうなアルスに自信満々に答えるが、みんなの視線はイマイチな感じだ。今、私達はドリュアスさん達の案内で森の中を移動しているところ。
「…まあ、これだけ揃っていれば大丈夫だろう」
イルダが言う。私達のパーティーの他、ドリュアス達に、長老さんにテレシアさん。長老さんはここのエルフの中でも一番の魔法の使い手だし、テレシアさんもそれに次ぐ実力だとか。やっぱり長く生きる種族は、年とともに実力もあるらしい。
「まだ着かないの?」
「相手が動いているから分からないわん」「相手も逃げているから分からないのねん」
しかし、森に入ってから結構時間が経っている。そろそろ、何らかの情報が欲しいところだ。
「そこ!」
声を上げたのはドリュアスじゃなくてテレシアさん。慌ててテレシアさんの指さす方を見ると、そこにいたのは予想と異なる「少年」だった。耳は尖ってないのでエルフではないだろう。人間なら十歳というところか。
「あなたは…エルフじゃないわよね」
悪い魔物には見えない。邪気のない子供…しかし、にやりと笑ったその顔は、明らかに普通の子供ではなかった。
「うん、僕は人間でもエルフでもないよ」
「…ユーカ、気を付けろ」
みんながそれぞれに武器を構える中、少年は笑った。
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