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93 魔剣の正体
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アルス達より少し遅れて出てきた王様は、倒れているアレン王子の許に行くと、首を振った。
「…馬鹿者めが」
共に来ていた、部屋の前に立っていた二人の騎士が、アレン王子を運んで行った。二人はある程度のことを知っていたようだ。
タルタリウスさんとソランダさんが庭の別方向から姿を現した。後ろには騎士団や魔術師団の面々も見える。
「何があったのですか!?大きな爆発音のようなものが聞こえたのですが!」
「…うむ、大事無い。…『魔物』、を倒しただけだ」
「魔物」と言った瞬間、王様の顔がわずかに歪んだ。
「後でお話ししますから…、もう襲われる心配もないので、警備も軽くして今夜はもう皆さんお休みになって構わないと思いますよ…」
フレアがタルタリウスさんとソランダさんに言う。王様はそちらに顔を向けず、黙って頷いた。
遅い夕食となった。食事の後で王様に呼ばれた私達パーティーは、タルタリウスさんとソランダさんと共に王様の私室にいた。窓は割れたままで、涼しい風が入ってきている。
王様は、酒を飲んでいるようだ。私たちが会話に困っていると、スピカが大きな宝石を抱えて窓から入ってきた。テーブルの真ん中に置く。
「これは…?」
「あの魔剣の柄に埋め込まれていた魔石よ。庭の隅に落ちていたわ。悪用されるとまずそうだからずっと探していたの。誰も気にしないんだもの。…まあ割れちゃっているからもう使えないかもしれないけど」
私はスピカから魔石を受け取ってじっと見た。魔将の魔石と同じぐらいの大きさがあり、斜めに亀裂が入っている。目を引くのは、魔石の内部に呪文が刻まれていることだ。魔工では普通、呪文や式は表面に刻むか書くもので、中に書くというのは聞いたことがない。というか、内部にどうやって刻むのだろうか。
「魔石の中に呪文が刻まれている?」
「…失われた技術であるな」
「陛下!」
「…済まぬな。今回の件は徒に公にするわけにはいかないものではあるが、お主達には詫びるだけではなく、全て話さなければ納得いかないであろう。しかし、どこから話せば良いのか迷っておってな」
王様はゆっくりと話し始めた。
「…その魔石、いやその魔石が埋め込まれた剣は、王城の宝物庫に納められていた物でな。見ての通り、現在では不可能な失われた技術で作られておる。王家に代々伝わるものとはいえ、いつ頃作られたものか最早分からん。二百年程前に一度使われたという噂があるが、存在さえも殆ど忘れられておった」
「王家の秘宝ですか…しかし、こんな危険なものを…」
「…危険、か。…女神殿なら、こんなものを頼らずに済むだけの魔力があろうが、魔力が足らず、どうしても大きな魔力が必要な場合、使われるものだ」
「…なるほど、多くの人に頼んで少しずつ魔力を分けてもらったり、自分の魔力を貯めておいたり出来るわけですな」
「その通りだ、タルタリウス殿。王族がどうしても必要な時、民にそれを説明し、頭を下げ、納得の上で少しずつ魔力を込めてもらう。多くの魔力が必要な場合は、多くの民の協力が必要となる。本来、そうやって使うべきものだ。無理やり民の魔力を奪うなど、そもそも間違った使い方と言えようよ。王家の者がやって良いことではない」
王様は首を振って溜息を吐いた。そうか、納得の上でちょっとだけ魔力を込めるだけなら、昏倒したりしないし。
魔石に刻まれているのは、外から魔力を吸収するのと、蓄積できる魔力を増加させるのと、二つの効果を高める魔公式だろうけど、私には読めない。ケヴェスンさんなら何か分かるかもしれないけど。
私がアレン王子を窓の外に吹き飛ばして追おうとしたとき、王様が教えてくれたのが、魔力の吸収速度と蓄積量に限界があるということだった。それを聞いて、無理やり私の魔力を注ぎ込み、魔剣を破壊することにしたのだ。
「アレンは、多少いい加減なところもあったが、やるべきことはやるという感じであってな。城を抜け出して身分を隠して出歩いていることも知っておった。それゆえ、民にも好かれておったところもある。コマンダリアにも身分を隠して非公式に行っているだろうとも思っていたが、それらはあくまで他国の状況や民の生活を知るためだと黙認していた。それが、まさか魔将にまで繋がり、不遜な考えを実行しようとは…」
「陛下は、少し前からアレン殿下が怪しいと気づいておられたのですね?王都でも様子がおかしかったようですし」
「コマンダリアから、『病気』の原因が魔力枯渇だという知らせが届いたとき、ふとこの剣のことが頭を過った。まさかと思いつつも宝物庫を調べたところ、剣がなくなっており、なおかつ記録もない。記録を残さずに宝物庫から持ち出せるのは王族以外に考えられない。病気が広がっているときに、他の王族が皆王都にいれば、もう疑う余地はなかった」
私が感じていた違和感について聞くと、王様は苦しそうに答えた。
「ただ、信じたくない気持ちもあった。チャールズと爺…教皇には全てを打ち明け、儂に何かあった時のことを頼んだ。あとは、ここでアレンを問い詰めるつもりであった。もし予想が当たっていたら差し違える覚悟でな」
「無茶すぎます。わたくしたちがちょうど良い時に踏み込んだから良かったようなものの」
「そうだよ、ユーカの薬がなければ、魔力を奪われるだけで済んだかもしれないけど、薬で回復したらバレることが分かっているわけだから、その後絶対に…」
フレアとイルダが、王様を責める口調で言い募る。イルダが途中で口ごもったのは「殺されていた」と言葉にしたくなかったからだろう。
「国王である前に親であるからな…。国王の責任の前に親の責任を果たしたかった…」
沈黙が訪れた。親の責任が、差し違えることか…。皆下を向いて溜息を吐いたり、首を振ったりしている。
「…それでこれからどうするの?」
周りを見回して、私が言うしかないわね、という感じでスピカが問いかけた。
「…親の責任は果たせなかったが、国王の責任として、アレンを罰せねばならぬ。しかし、王族であるからして、通常の処罰は出来ぬ。…これだけのことをしでかしたのだ。病気ということにしてしばらく幽閉し、その間にコマンダリアとファットリアに非公式に謝罪をして、…その後は自ら毒盃を仰いでもらうことになるだろう」
王様は、自分の持っている盃がまるで毒盃であるかのように、顔をしかめつつ仰いだ。
「しかし、ユウカさんの薬のおかげで、今回の件で亡くなられた方などはいらっしゃいませんが…」
「…そうもいかぬよ」
王様の自室を辞して、私達は無言で廊下を歩いていた。
「…タルタリウスさん、体調は如何ですか?」
「極めて調子が良いですね。失われた魔力が光の玉となって戻ってきましたから。多少回復していたところに丸々戻ってきて、魔力が漲って困るくらいですよ」
「そうですか…」
駄目だ、無理やり話を振っても会話が続かない。こういう時にはもう、わざわざ話題を避けない方が良いかもしれない。
「…ねえ、フレア、フレアはその…アレン王子とは幼馴染だったのよね?」
「ええ…」
しまった、無理に振ることもなかったか。
「昔からチャールズ王子のことを気にしてか、わざと軽薄を装っていることには気づいていましたが、そういう立ち位置に納得していると思っていました。将来、このクワランタを治めることも決まっていましたし…。残念ですね」
「…」
残念か…。それだけではないだろう。以前、初めてアレン王子と会ったとき、フレアとは、やけに気安い関係のような感じがした。一方的にではなく、フレアの方もだ。もしかしたら…と思ったのだけど。
「フレア、あなた…」
「今日は疲れましたね。早く寝ましょうか」
もしかして…という私の問いは遮られた。私もそれ以上聞くことはしなかった。聞いてもしょうがないことだ。
予定されていた、ウィスタリアの本城とここの北の城の騎士団と魔術師団の交流を図る催しは、そのまま開かれることとなった。クワランタの町としてもそれなりのお祭りで、騎士団や魔術師団の試技の公開などもある。国としては、こういうものは見せておくのが当たり前だろう。
お祭り騒ぎの領民も、催しを楽しんでいたが、残念なのはアレン王子が『病気』で参加できないということだ。クワランタの領民は、かなりアレン王子を慕っているようで、あちこちでそれが話題になっているようだった。今後、アレン王子が病気で崩じたときには、また喪に服す行事が行われるのだろう。
アレン王子は、牢の中で大分騒いでいたようで、その中にはフレアと二人きりで話をしたいというのもあったようだ。
皆が反対する中、フレアも二人だけで話をしたいことがあるというので、王様も了承した。まあ、鉄格子を挟んでのことだし、何も持たないアレン王子がフレアを害せるとも思えない。
何を話したのかは知れないが、フレアとの面会後、アレン王子は何かを悟ったように大人しくなり、最後の日を静かに待っていると聞いた。
「…馬鹿者めが」
共に来ていた、部屋の前に立っていた二人の騎士が、アレン王子を運んで行った。二人はある程度のことを知っていたようだ。
タルタリウスさんとソランダさんが庭の別方向から姿を現した。後ろには騎士団や魔術師団の面々も見える。
「何があったのですか!?大きな爆発音のようなものが聞こえたのですが!」
「…うむ、大事無い。…『魔物』、を倒しただけだ」
「魔物」と言った瞬間、王様の顔がわずかに歪んだ。
「後でお話ししますから…、もう襲われる心配もないので、警備も軽くして今夜はもう皆さんお休みになって構わないと思いますよ…」
フレアがタルタリウスさんとソランダさんに言う。王様はそちらに顔を向けず、黙って頷いた。
遅い夕食となった。食事の後で王様に呼ばれた私達パーティーは、タルタリウスさんとソランダさんと共に王様の私室にいた。窓は割れたままで、涼しい風が入ってきている。
王様は、酒を飲んでいるようだ。私たちが会話に困っていると、スピカが大きな宝石を抱えて窓から入ってきた。テーブルの真ん中に置く。
「これは…?」
「あの魔剣の柄に埋め込まれていた魔石よ。庭の隅に落ちていたわ。悪用されるとまずそうだからずっと探していたの。誰も気にしないんだもの。…まあ割れちゃっているからもう使えないかもしれないけど」
私はスピカから魔石を受け取ってじっと見た。魔将の魔石と同じぐらいの大きさがあり、斜めに亀裂が入っている。目を引くのは、魔石の内部に呪文が刻まれていることだ。魔工では普通、呪文や式は表面に刻むか書くもので、中に書くというのは聞いたことがない。というか、内部にどうやって刻むのだろうか。
「魔石の中に呪文が刻まれている?」
「…失われた技術であるな」
「陛下!」
「…済まぬな。今回の件は徒に公にするわけにはいかないものではあるが、お主達には詫びるだけではなく、全て話さなければ納得いかないであろう。しかし、どこから話せば良いのか迷っておってな」
王様はゆっくりと話し始めた。
「…その魔石、いやその魔石が埋め込まれた剣は、王城の宝物庫に納められていた物でな。見ての通り、現在では不可能な失われた技術で作られておる。王家に代々伝わるものとはいえ、いつ頃作られたものか最早分からん。二百年程前に一度使われたという噂があるが、存在さえも殆ど忘れられておった」
「王家の秘宝ですか…しかし、こんな危険なものを…」
「…危険、か。…女神殿なら、こんなものを頼らずに済むだけの魔力があろうが、魔力が足らず、どうしても大きな魔力が必要な場合、使われるものだ」
「…なるほど、多くの人に頼んで少しずつ魔力を分けてもらったり、自分の魔力を貯めておいたり出来るわけですな」
「その通りだ、タルタリウス殿。王族がどうしても必要な時、民にそれを説明し、頭を下げ、納得の上で少しずつ魔力を込めてもらう。多くの魔力が必要な場合は、多くの民の協力が必要となる。本来、そうやって使うべきものだ。無理やり民の魔力を奪うなど、そもそも間違った使い方と言えようよ。王家の者がやって良いことではない」
王様は首を振って溜息を吐いた。そうか、納得の上でちょっとだけ魔力を込めるだけなら、昏倒したりしないし。
魔石に刻まれているのは、外から魔力を吸収するのと、蓄積できる魔力を増加させるのと、二つの効果を高める魔公式だろうけど、私には読めない。ケヴェスンさんなら何か分かるかもしれないけど。
私がアレン王子を窓の外に吹き飛ばして追おうとしたとき、王様が教えてくれたのが、魔力の吸収速度と蓄積量に限界があるということだった。それを聞いて、無理やり私の魔力を注ぎ込み、魔剣を破壊することにしたのだ。
「アレンは、多少いい加減なところもあったが、やるべきことはやるという感じであってな。城を抜け出して身分を隠して出歩いていることも知っておった。それゆえ、民にも好かれておったところもある。コマンダリアにも身分を隠して非公式に行っているだろうとも思っていたが、それらはあくまで他国の状況や民の生活を知るためだと黙認していた。それが、まさか魔将にまで繋がり、不遜な考えを実行しようとは…」
「陛下は、少し前からアレン殿下が怪しいと気づいておられたのですね?王都でも様子がおかしかったようですし」
「コマンダリアから、『病気』の原因が魔力枯渇だという知らせが届いたとき、ふとこの剣のことが頭を過った。まさかと思いつつも宝物庫を調べたところ、剣がなくなっており、なおかつ記録もない。記録を残さずに宝物庫から持ち出せるのは王族以外に考えられない。病気が広がっているときに、他の王族が皆王都にいれば、もう疑う余地はなかった」
私が感じていた違和感について聞くと、王様は苦しそうに答えた。
「ただ、信じたくない気持ちもあった。チャールズと爺…教皇には全てを打ち明け、儂に何かあった時のことを頼んだ。あとは、ここでアレンを問い詰めるつもりであった。もし予想が当たっていたら差し違える覚悟でな」
「無茶すぎます。わたくしたちがちょうど良い時に踏み込んだから良かったようなものの」
「そうだよ、ユーカの薬がなければ、魔力を奪われるだけで済んだかもしれないけど、薬で回復したらバレることが分かっているわけだから、その後絶対に…」
フレアとイルダが、王様を責める口調で言い募る。イルダが途中で口ごもったのは「殺されていた」と言葉にしたくなかったからだろう。
「国王である前に親であるからな…。国王の責任の前に親の責任を果たしたかった…」
沈黙が訪れた。親の責任が、差し違えることか…。皆下を向いて溜息を吐いたり、首を振ったりしている。
「…それでこれからどうするの?」
周りを見回して、私が言うしかないわね、という感じでスピカが問いかけた。
「…親の責任は果たせなかったが、国王の責任として、アレンを罰せねばならぬ。しかし、王族であるからして、通常の処罰は出来ぬ。…これだけのことをしでかしたのだ。病気ということにしてしばらく幽閉し、その間にコマンダリアとファットリアに非公式に謝罪をして、…その後は自ら毒盃を仰いでもらうことになるだろう」
王様は、自分の持っている盃がまるで毒盃であるかのように、顔をしかめつつ仰いだ。
「しかし、ユウカさんの薬のおかげで、今回の件で亡くなられた方などはいらっしゃいませんが…」
「…そうもいかぬよ」
王様の自室を辞して、私達は無言で廊下を歩いていた。
「…タルタリウスさん、体調は如何ですか?」
「極めて調子が良いですね。失われた魔力が光の玉となって戻ってきましたから。多少回復していたところに丸々戻ってきて、魔力が漲って困るくらいですよ」
「そうですか…」
駄目だ、無理やり話を振っても会話が続かない。こういう時にはもう、わざわざ話題を避けない方が良いかもしれない。
「…ねえ、フレア、フレアはその…アレン王子とは幼馴染だったのよね?」
「ええ…」
しまった、無理に振ることもなかったか。
「昔からチャールズ王子のことを気にしてか、わざと軽薄を装っていることには気づいていましたが、そういう立ち位置に納得していると思っていました。将来、このクワランタを治めることも決まっていましたし…。残念ですね」
「…」
残念か…。それだけではないだろう。以前、初めてアレン王子と会ったとき、フレアとは、やけに気安い関係のような感じがした。一方的にではなく、フレアの方もだ。もしかしたら…と思ったのだけど。
「フレア、あなた…」
「今日は疲れましたね。早く寝ましょうか」
もしかして…という私の問いは遮られた。私もそれ以上聞くことはしなかった。聞いてもしょうがないことだ。
予定されていた、ウィスタリアの本城とここの北の城の騎士団と魔術師団の交流を図る催しは、そのまま開かれることとなった。クワランタの町としてもそれなりのお祭りで、騎士団や魔術師団の試技の公開などもある。国としては、こういうものは見せておくのが当たり前だろう。
お祭り騒ぎの領民も、催しを楽しんでいたが、残念なのはアレン王子が『病気』で参加できないということだ。クワランタの領民は、かなりアレン王子を慕っているようで、あちこちでそれが話題になっているようだった。今後、アレン王子が病気で崩じたときには、また喪に服す行事が行われるのだろう。
アレン王子は、牢の中で大分騒いでいたようで、その中にはフレアと二人きりで話をしたいというのもあったようだ。
皆が反対する中、フレアも二人だけで話をしたいことがあるというので、王様も了承した。まあ、鉄格子を挟んでのことだし、何も持たないアレン王子がフレアを害せるとも思えない。
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