110 / 115
110 スフレーヘル家の再興2(モンターニャへ)
しおりを挟む
「ああ、その方なら、ここにもいらっしゃいましたね」
ケヴェスンさんが言う。今日もギルドをさぼって、自宅兼工房にいるようだ。まあ、私もそれを見越して、ギルドより先にこっちに来ているのだけど。例によってセリアさんもいる。
「やっぱり、コンラートさんの件で、ギルドに調査依頼が出ているとか?」
「依頼内容は秘密で…ということはありませんが、実際、そのような依頼は少なくともトレンタでは出されていませんね」
そうすると、やっぱり個人的に調べて回っているのか。依頼を受けた冒険者という感じではなかったし。
「セリアさんも会ったんですか?」
「いえいえ、わたしが来たらいつの間にかいなくなってしまったらしくて、会えなかったんですよー」
よく消える人だな。
「今更だけど、セリアさんもコンラートさんの件は知っているんですね?」
「ええー、わたしは以前からアマティアさんの相談には乗っていたのでー」
それは初耳だ。仲良かったのか。
「そのー、何て言うかー、立場か同じというか通じ合うものがありましてー」
セリアさんはケヴェスンさんを、ちらちらと見ながら言う。ああ、なるほど。
「立場?純粋な人族じゃないというところ以外に同じところはないように思いますが…」
ケヴェスンさんの言葉に、セリアさんがこっそりと溜息を吐いた。うん、駄目ね、ケヴェスンさんも。
「…で、国とネレイスの関係も悪くなるかも、ってことで、本人達だけの問題じゃないかもしれないんですよ。イルダとフレアは、伝手を当ってみるとか言っていましたが…」
「ああ、ギルドと教会経由で、王都と聖都に手紙が行ったようですね。そろそろ返事が返ってくるのではないですか?それこそ、アマティアさんに頼めればもっと早く返事がもらえるのですが」
「アマティアさんに?」
「例の地下水路ですが、王都や聖都にも繋がっているらしいですよ」
「はあ」
「…というわけで返事が来たんだけど…」
次の日、夕食の席でイルダが顔を顰めて言う。
「パーティーへの指名依頼の形で『万事うまく解決してくれ』ってさ」
「教皇からのも同じような返事でしたね…」
フレアも苦笑している。
「俺らを何だと思っているんだ…」
「まあ、ネレイスとの外交のきっかけを作ったのは私達だし、コンラートさんの実家の再興も私達が関係してるし、そもそもコンラートさんとアマティアさんと仲が良いのも…」
「だからといって丸投げはないだろ!」
「まあ、町の役人や王都の文官の方が出ていらしたら、外交問題だと吹聴しているようなものですからね。王様の命令なんてことになったら、余計拗れるでしょうし」
私に突っ込むアルスに、フレアが窘めるように言った。
「しょうがないよ、アルス。指名依頼はもう一つあるみたいだから、そっちもついでに片付けちまおうぜ」
「もう一つって?」
「モンターニャのギルドマスター直々の依頼だよ」
「アレッタさん?ついでに片付けられるようなものなの?」
私も聞き返す。
「例の森の魔物騒ぎを聞きつけた貴族が、良く分からずに魔物の討伐依頼を出したらしい。表向きはその依頼を受けるってことで、実際はあそこの魔物は討伐する必要なんかない、ということを魔物騒ぎの当事者でもあったあたしらにうまく説明して欲しい、という感じかな」
「あの辺の人たちは、森の魔物に危険がないって知ってるんじゃなかったのかしら」
「…新たにそこを領地に貰うことになった、どこぞの伯爵らしいぜ」
「あっちゃー…」
イルダの説明に、私は頭を抱えた。
「…しかし、専用の馬車を御者付きで用意してもらえるとはな」
「国とギルドマスターからの依頼で、ギルドにも相当金が入ってるんだろうな」
感心したように言うアルスに、イルダが椅子の上で背を伸ばしながら答えた。私達は2人ずつ向かい合わせで座っているのだけど、あと4,5人は余裕で座れるほど馬車内は広い。ちなみにスピカは例によって例の如く、私の頭の上だ。
かなりのスピードが出ているのに、揺れも少ない。相当高級な馬車のようだ。
「こりゃあ、失敗は出来ないな」
「とは言っても、面倒な依頼だぜ?魔物退治と違って相手のいる話だ」
「まあ、アルスの得意分野ではないな」
「言ってろ」
「そ、そういえばアルスさんはコンラートさんに会いに行ったのですよね?」
イルダとアルスが口喧嘩を始めそうだったので、フレアが割って入った。
「ん?ああ、ちょっと意見してやろうとな」
「止めろと言ったのに…だからこういうのに向いてないって言われるんだよ」
「うるさいな!まあ、留守で会えなかったんだけど」
「留守ですか。どこかへお出かけでしょうか」
「俺としては、親父さんにアマティアさんとの結婚を許してもらいに家に帰った、というのを期待してるんだけどな」
まあ、確かに今回の依頼は二つともコンラートさんの家がらみだから、その方が都合が良いけど。
「そういえば、あのアマティアさんのことを聞き回っていた女性…えっとアリエルさん?には、アルスは会ったのよね?」
「んん?ああ、イルダと一緒にギルドに行った帰りにな」
「あたしは会えなかったんだよ」
「え?一緒だったのに?」
「あたしがちょっと服屋に寄ってる間にアルスだけと話したってわけ」
「女性物を扱う店でちょっと入りづらかったし、すぐに用が済むってイルダが言うから、外で待ってたんだけどそのときにな。ちょっと話をして、『連れのイルダって女性もアマティアさんのことをよく知っているから、聞いてみると良いですよ』って言ったその瞬間ちょうどイルダが店から出て来たから、そっちに視線を移して、ほら彼女が…って言おうとしたらいなかった。あの素早さは只者じゃないな」
そこは感心するところじゃないでしょ。それにしても良く消える人だ。イライザなんかは消える前から見えてなかったみたいな、訳の分らないことを言ってたけど…。
「『聞き合わせ』ってやつね!」
私の頭から飛び立ったスピカが、私達の中央でポンという音とともに姿を現して言った。
「ききあわせ?」
「分らないの?結婚するかも知れない相手の素性を親が調査してるのよ」
「いや、それは分ってるよ。言葉を知らなかっただけだ」
アルスがスピカに答える。
「わたくしもお目にかかれなかったのですが、どのような方でしたか?」
「冒険者っていう感じじゃなかったわね…。ギルドに調査を依頼された冒険者って線はなさそう」
「あれだ、複数用意されてるっていう婚約者候補の一人…」
「違うわよアルス。コンラートさんより年上っぽかったし」
私はそう答えた。この世界では女性の結婚は早めらしいし。
「ユーカは、あのアリエルさんが、コンラートさんと親しい間柄だって事には気付いた?」
「ええ、何度も『コンラート』と言いそうになって『スフレーヘル卿』って言い直していたものね…とすると、幼なじみで年上のお姉さん、とか…」
「何でそうなるのよ…。もっと可能性の高い人がいるでしょ!」
「えーっと?」
「ズバリ!コンラートさんのお姉さんね!」
ビシッとポーズを決めたスピカが断言する。なるほど、そういえば姉妹が一人いるっていう話だった。
「それで、その姉さんは、コンラートさんとアマティアさんの結婚に賛成っぽかった!」
「そうね」
「だから、その姉さんが家を継げば解決よ!」
またビシッとポーズを決めてスピカが断言した。
「そう単純にうまくいけば良いけどなあ。新しい領地の経営は大変だぜ?長子といっても女性だと色々あるし、それこそ、それなりに回りが納得する程度に出来の良い養子でも取らないと…って、まだ結婚してないよな、そのアリエルさんとやらは」
「結婚していれば家を出ているはずですが、そのような話は聞いてないですね。ですが…」
「何?」
「…いえ、わたくしの勘違いだったかもしれません」
イルダの問いに、フレアは小首を傾げて微笑んで見せた。
「大丈夫!あの人は只者じゃないから!」
スピカがまたビシッと断言した。
「何でよ」
私はちょっと呆れてきて突っ込んだ。
「だって、あのときあたしは姿を消していたのよ?なのに『妖精さんを連れている』からって声を掛けてきたでしょ?」
ケヴェスンさんが言う。今日もギルドをさぼって、自宅兼工房にいるようだ。まあ、私もそれを見越して、ギルドより先にこっちに来ているのだけど。例によってセリアさんもいる。
「やっぱり、コンラートさんの件で、ギルドに調査依頼が出ているとか?」
「依頼内容は秘密で…ということはありませんが、実際、そのような依頼は少なくともトレンタでは出されていませんね」
そうすると、やっぱり個人的に調べて回っているのか。依頼を受けた冒険者という感じではなかったし。
「セリアさんも会ったんですか?」
「いえいえ、わたしが来たらいつの間にかいなくなってしまったらしくて、会えなかったんですよー」
よく消える人だな。
「今更だけど、セリアさんもコンラートさんの件は知っているんですね?」
「ええー、わたしは以前からアマティアさんの相談には乗っていたのでー」
それは初耳だ。仲良かったのか。
「そのー、何て言うかー、立場か同じというか通じ合うものがありましてー」
セリアさんはケヴェスンさんを、ちらちらと見ながら言う。ああ、なるほど。
「立場?純粋な人族じゃないというところ以外に同じところはないように思いますが…」
ケヴェスンさんの言葉に、セリアさんがこっそりと溜息を吐いた。うん、駄目ね、ケヴェスンさんも。
「…で、国とネレイスの関係も悪くなるかも、ってことで、本人達だけの問題じゃないかもしれないんですよ。イルダとフレアは、伝手を当ってみるとか言っていましたが…」
「ああ、ギルドと教会経由で、王都と聖都に手紙が行ったようですね。そろそろ返事が返ってくるのではないですか?それこそ、アマティアさんに頼めればもっと早く返事がもらえるのですが」
「アマティアさんに?」
「例の地下水路ですが、王都や聖都にも繋がっているらしいですよ」
「はあ」
「…というわけで返事が来たんだけど…」
次の日、夕食の席でイルダが顔を顰めて言う。
「パーティーへの指名依頼の形で『万事うまく解決してくれ』ってさ」
「教皇からのも同じような返事でしたね…」
フレアも苦笑している。
「俺らを何だと思っているんだ…」
「まあ、ネレイスとの外交のきっかけを作ったのは私達だし、コンラートさんの実家の再興も私達が関係してるし、そもそもコンラートさんとアマティアさんと仲が良いのも…」
「だからといって丸投げはないだろ!」
「まあ、町の役人や王都の文官の方が出ていらしたら、外交問題だと吹聴しているようなものですからね。王様の命令なんてことになったら、余計拗れるでしょうし」
私に突っ込むアルスに、フレアが窘めるように言った。
「しょうがないよ、アルス。指名依頼はもう一つあるみたいだから、そっちもついでに片付けちまおうぜ」
「もう一つって?」
「モンターニャのギルドマスター直々の依頼だよ」
「アレッタさん?ついでに片付けられるようなものなの?」
私も聞き返す。
「例の森の魔物騒ぎを聞きつけた貴族が、良く分からずに魔物の討伐依頼を出したらしい。表向きはその依頼を受けるってことで、実際はあそこの魔物は討伐する必要なんかない、ということを魔物騒ぎの当事者でもあったあたしらにうまく説明して欲しい、という感じかな」
「あの辺の人たちは、森の魔物に危険がないって知ってるんじゃなかったのかしら」
「…新たにそこを領地に貰うことになった、どこぞの伯爵らしいぜ」
「あっちゃー…」
イルダの説明に、私は頭を抱えた。
「…しかし、専用の馬車を御者付きで用意してもらえるとはな」
「国とギルドマスターからの依頼で、ギルドにも相当金が入ってるんだろうな」
感心したように言うアルスに、イルダが椅子の上で背を伸ばしながら答えた。私達は2人ずつ向かい合わせで座っているのだけど、あと4,5人は余裕で座れるほど馬車内は広い。ちなみにスピカは例によって例の如く、私の頭の上だ。
かなりのスピードが出ているのに、揺れも少ない。相当高級な馬車のようだ。
「こりゃあ、失敗は出来ないな」
「とは言っても、面倒な依頼だぜ?魔物退治と違って相手のいる話だ」
「まあ、アルスの得意分野ではないな」
「言ってろ」
「そ、そういえばアルスさんはコンラートさんに会いに行ったのですよね?」
イルダとアルスが口喧嘩を始めそうだったので、フレアが割って入った。
「ん?ああ、ちょっと意見してやろうとな」
「止めろと言ったのに…だからこういうのに向いてないって言われるんだよ」
「うるさいな!まあ、留守で会えなかったんだけど」
「留守ですか。どこかへお出かけでしょうか」
「俺としては、親父さんにアマティアさんとの結婚を許してもらいに家に帰った、というのを期待してるんだけどな」
まあ、確かに今回の依頼は二つともコンラートさんの家がらみだから、その方が都合が良いけど。
「そういえば、あのアマティアさんのことを聞き回っていた女性…えっとアリエルさん?には、アルスは会ったのよね?」
「んん?ああ、イルダと一緒にギルドに行った帰りにな」
「あたしは会えなかったんだよ」
「え?一緒だったのに?」
「あたしがちょっと服屋に寄ってる間にアルスだけと話したってわけ」
「女性物を扱う店でちょっと入りづらかったし、すぐに用が済むってイルダが言うから、外で待ってたんだけどそのときにな。ちょっと話をして、『連れのイルダって女性もアマティアさんのことをよく知っているから、聞いてみると良いですよ』って言ったその瞬間ちょうどイルダが店から出て来たから、そっちに視線を移して、ほら彼女が…って言おうとしたらいなかった。あの素早さは只者じゃないな」
そこは感心するところじゃないでしょ。それにしても良く消える人だ。イライザなんかは消える前から見えてなかったみたいな、訳の分らないことを言ってたけど…。
「『聞き合わせ』ってやつね!」
私の頭から飛び立ったスピカが、私達の中央でポンという音とともに姿を現して言った。
「ききあわせ?」
「分らないの?結婚するかも知れない相手の素性を親が調査してるのよ」
「いや、それは分ってるよ。言葉を知らなかっただけだ」
アルスがスピカに答える。
「わたくしもお目にかかれなかったのですが、どのような方でしたか?」
「冒険者っていう感じじゃなかったわね…。ギルドに調査を依頼された冒険者って線はなさそう」
「あれだ、複数用意されてるっていう婚約者候補の一人…」
「違うわよアルス。コンラートさんより年上っぽかったし」
私はそう答えた。この世界では女性の結婚は早めらしいし。
「ユーカは、あのアリエルさんが、コンラートさんと親しい間柄だって事には気付いた?」
「ええ、何度も『コンラート』と言いそうになって『スフレーヘル卿』って言い直していたものね…とすると、幼なじみで年上のお姉さん、とか…」
「何でそうなるのよ…。もっと可能性の高い人がいるでしょ!」
「えーっと?」
「ズバリ!コンラートさんのお姉さんね!」
ビシッとポーズを決めたスピカが断言する。なるほど、そういえば姉妹が一人いるっていう話だった。
「それで、その姉さんは、コンラートさんとアマティアさんの結婚に賛成っぽかった!」
「そうね」
「だから、その姉さんが家を継げば解決よ!」
またビシッとポーズを決めてスピカが断言した。
「そう単純にうまくいけば良いけどなあ。新しい領地の経営は大変だぜ?長子といっても女性だと色々あるし、それこそ、それなりに回りが納得する程度に出来の良い養子でも取らないと…って、まだ結婚してないよな、そのアリエルさんとやらは」
「結婚していれば家を出ているはずですが、そのような話は聞いてないですね。ですが…」
「何?」
「…いえ、わたくしの勘違いだったかもしれません」
イルダの問いに、フレアは小首を傾げて微笑んで見せた。
「大丈夫!あの人は只者じゃないから!」
スピカがまたビシッと断言した。
「何でよ」
私はちょっと呆れてきて突っ込んだ。
「だって、あのときあたしは姿を消していたのよ?なのに『妖精さんを連れている』からって声を掛けてきたでしょ?」
0
あなたにおすすめの小説
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
その狂犬戦士はお義兄様ですが、何か?
行枝ローザ
ファンタジー
美しき侯爵令嬢の側には、強面・高背・剛腕と揃った『狂犬戦士』と恐れられる偉丈夫がいる。
貧乏男爵家の五人兄弟末子が養子に入った魔力を誇る伯爵家で彼を待ち受けていたのは、五歳下の義妹と二歳上の義兄、そして王都随一の魔術後方支援警護兵たち。
元・家族の誰からも愛されなかった少年は、新しい家族から愛されることと癒されることを知って強くなる。
これは不遇な微魔力持ち魔剣士が凄惨な乳幼児期から幸福な少年期を経て、成長していく物語。
※見切り発車で書いていきます(通常運転。笑)
※エブリスタでも同時連載。2021/6/5よりカクヨムでも後追い連載しています。
※2021/9/15けっこう前に追いついて、カクヨムでも現在は同時掲載です。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
悪役令嬢の騎士
コムラサキ
ファンタジー
帝都の貧しい家庭に育った少年は、ある日を境に前世の記憶を取り戻す。
異世界に転生したが、戦争に巻き込まれて悲惨な最期を迎えてしまうようだ。
少年は前世の知識と、あたえられた特殊能力を使って生き延びようとする。
そのためには、まず〈悪役令嬢〉を救う必要がある。
少年は彼女の騎士になるため、この世界で生きていくことを決意する。
金の羊亭へようこそ! 〝元〟聖女様の宿屋経営物語
紗々置 遼嘉
ファンタジー
アルシャインは真面目な聖女だった。
しかし、神聖力が枯渇して〝偽聖女〟と罵られて国を追い出された。
郊外に館を貰ったアルシャインは、護衛騎士を付けられた。
そして、そこが酒場兼宿屋だと分かると、復活させようと決意した。
そこには戦争孤児もいて、アルシャインはその子達を養うと決める。
アルシャインの食事処兼、宿屋経営の夢がどんどん形になっていく。
そして、孤児達の成長と日常、たまに恋愛がある物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる