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114 スフレーヘル家の再興6(アマティアの結婚)
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そんなわけで、ついにアマティアさんとコンラートさんの結婚式の日になった。伯爵家を分けて、今まで王家の直轄地であったトレンタの領主になるということで、私などは大変な出世と思うのだけど、貴族的にはそうでもないと考える人も多いらしい。まあトレンタは良いところだけど、最近は今一観光地としては落ち目で、そのために町長が悪巧みをして…なんて話もあるし。ネレイスとの貿易も、話としては面白いけど、それほどお金儲けになるわけでもなし。一部には亜人差別ということもあるし。目聡い貴族は出席しているようだけど、数も少なく、貴族本人じゃなく代理が来ていることも多いようだ。
貴族の結婚の場合、普通は長い婚約期間を経て、その間に十分に他の貴族にも周知し、それから正式に結婚しますと、国の議会に証明書を提出。それを議会と国王が認め、教会で祝福を受ける流れだ。貴族の結婚に王様の許可がいるのは、有力貴族同士の結婚で国を脅かすほどの力を付けては困るから、という古い慣習から来ているらしい。
そういう意味では、今回の結婚は相手が亜人だというだけでなく色々と普通ではないわけで、貴族としてはしばらく様子見ということもあるのかもしれない。
ただ、一般の平民からすれば、良く知らない貴族同士の結婚よりも、ずっと興味があるわけで、さらに地元トレンタの人たちにとっては、アマティアさんもコンラートさんも人気があるからして…
「…これはすごいわね」
私は、湖の周りの出店や人の多さに声を上げた。この前の季節祭以上かもしれない。どれだけ人を集められるか、というのが貴族の力や見栄で重要なわけだけど、コンラートさんには全くそんな興味がなかったので、これは純粋に一般の人の人気だ。町長辺りはちょっと動いたかもだけど。
これは、のどかで落ち着いたところで有名なトレンタとしては珍しく…ないわね。初めて来たときから、しょっちゅうお祭り騒ぎをやっている気がするわ。
「…さて、この種族の異なる二人を結びつけたのはあの有名なトッシー事件です!皆も知っていると思いますが、あの女神とも噂される冒険者が…」
吟遊詩人よろしく、結婚までのお話を台の上で面白おかしく語っている人までいる。弁士かよ、と思ってその顔を思わず二度見する。タ、タルタリウスさん?
「彼はああいうのが得意」
いきなり後ろから声を掛けられて、振り返るとソランダさんだ。
「ソ、ソランダさん、久しぶりー、じゃなくて、良いのあれ!?」
「問題ない。祭りの主催者の許可はは取っている」
いや、そういう意味じゃ…。
「大丈夫。陛下が来られないので私と彼が代理できたけど、教会の式の時間以外は自由行動だから」
じゃあまた後で、とタルタリウスさんを囲む人の輪に入って行ってしまったソランダさんを、私は呆れて見ていた。
「…そこで良い雰囲気になったところで、我らがコンラート様はこう言いましたね。『アマティア嬢、君に、いやネレイスの生態に興味がある。服を脱いでくれないか?』と。聞くなりアマティア嬢はコンラート様を湖に突き落とした!」
ゲラゲラと見物客が笑う。かなりウケているようだ。
「実際に湖に突き落としたのはボクだけどねー」
別の方向から声を掛けてきたのはイアイラだ。
「イアイラ!」
「うん。他の人たちは?」
「スピカはここにいるけど、他はもう教会に行っているんじゃないかしら。私とスピカはやることがあるから、皆とは違う場所にいることになるし」
私は頭を指さして言った。スピカは姿を消しているけど、ずっと頭の上だ。
「ふーん、じゃあそろそろ教会に行かない?」
「…ボクはユーカたちには感謝しているんだー」
イアイラは歩きながらそんなことを言いだした。
「アマティアさんのこと?」
「うん、人間にも良い人たちが沢山いるんだって教えてくれたから。まあ、ボクは中々いい出会いがないけど」
鶏冠の人とかに騙されていたものね。
「アマティアもね、昔気になる人間の男の人がいたんだって。なんかコンラートさんと似ていたって」
「おっと、それは今日聞いて良い話?」
たまらずポンという音ともに姿を現したスピカが声を上げた。
「出たな妖精…たまに会っていて、ある時大事な話があるっていうから待っていたけど、来なかったって。それから何度も約束した湖の畔に行ってみたけど、それっきり会えなかったって」
いい加減な人だったのか、何か理由があったのか…。
「だからね、コンラートさんと仲良くなって良かったねとも思っていたけど、また同じようなことになったらと、心配もしていたの」
「…ちょっとやきもきしたけど、結局うまくいって良かったわね。まったく人間の男どもは…」
スピカはぶつぶつと文句を言っている。
「その人のことは…」
「前はアマティアも色々気にしているようだったけど、コンラートさんと結婚が決まってからは何か吹っ切れたみたい。安心したんじゃないかな」
私の問いにイアイラは微笑んで答えた。本当に良かったわ。
今日の教会には招待客しか入れない。もちろんイアイラも私も招待されている。でもイアイラは前の方の席に歩いて行ったけど、私は入り口の横の扉を開け、階段を上った。
教会の中全体を見下ろせる、ある意味特等席だ。ここに楽団が入ることもあるみたいだけど、今日は私しかいない。前の方の席にはスフレーヘル伯爵の他、イアイラ、アルス、イルダ、フレアが見える。あちこち見ると、ソランダさんとタルタリウスさんやコリンナさんなど、見知った顔が見えた。
外で、わぁっという声が上がったので後ろの戸を開けてバルコニーに出る。教会からトレンタ湖は近いが、その畔にコンラートさんが立っているのが見えた。さっきの歓声は新郎が到着したからか。後は花嫁だけね。
…水の中から女性が二人すうっと立ち上がった。一人はドレスで着飾ったアマティアさんだが、その手を取るもう一人はレナだ。人前に出るのは嫌だみたいなことを言ってなかったかしら。まあ今日はネレイスの一人としか認識されないか。
ネレイスの魔法か、レナの力か、二人は水の上をまるで地面のように歩いてくる。そしてレナはアマティアさんの手をコンラートさんに預け、軽く礼をした。そして、こちらをチラッと見て微笑んだ。レナには私のことが見えていたらしい。
普通は新郎新婦揃って馬車で教会の入り口に乗り付けるものだろうから、ネレイス独特の登場の仕方は今回の特別だ。町の人にもかなり評判が良いようだ。教会の中にいる来賓は見られないので残念だろうが、代わりに来賓でない町の人には教会の中の式は見られない。両方見られる私は得したわね。
コンラートさんは、レナに頭を下げ、教会に向かって歩き出した。結婚式の始まりだ。
コンラートさんとアマティアさんが揃って教会に入り、前に進む。こちらの結婚式には花嫁の父が花嫁をエスコートしてヴァージンロードを歩き、新郎へバトンタッチするというのはないようだ。
「これよりネレイスであるアマティア様とコンラート・スフレーヘル伯爵の婚儀を執り行います」
いつになく真面目な顔の教皇が厳かに声を上げた。伯爵という所が初耳の人がいたのか、来賓の中から少し声が上がったが、すぐ静かになった。
「女神の思し召しによって与えられた今日という日に感謝いたします。初めに神が降臨されたのは…」
ふむふむ。
「…神の愛に依ってこの地上に生まれ落ちた我々には大変な困難が訪れたこともありましたが…」
なるほど。
「…その後、地上に訪れるのは女神のみとなり…」
そうなのね。
「…女神に仕える我ら教会の者は…」
…長いわっ!私は役割上何度か練習したのだけれど、その時は教皇の話は端折っていたので、こんなに長くなるとは思わなかった。椅子を用意してもらって良かったわ。
「…では女神の巫女よ、婚姻の腕輪をここへ」
やっとか。フレアが宝箱のような箱を持って立ち上がり教皇に渡すと、教皇は箱を開き中を見て頷く。そして、箱を新郎新婦の前に置く。お互いに腕輪を相手の腕に嵌めるのが結婚の誓いになるわけだ。
両側から音楽が流れてきた。オルガンの音…ではない。この世界にはピアノと同じくオルガンもない。鍵盤楽器というものがないのだ。オルガンの音によく似た木管楽器の音。オーボエやファゴットのような楽器を20人ほどで演奏しているのだ。
そして誓いのキス。アマティアさんは泣いているようだ。キスの後はコンラートさんと手を重ね、その上に教皇が手を置いて祈りを捧げる。
私の出番も近い。準備をしようと立ち上がったその時、教会の入り口がバーンという派手な音ともに勢いよく開かれた。
貴族の結婚の場合、普通は長い婚約期間を経て、その間に十分に他の貴族にも周知し、それから正式に結婚しますと、国の議会に証明書を提出。それを議会と国王が認め、教会で祝福を受ける流れだ。貴族の結婚に王様の許可がいるのは、有力貴族同士の結婚で国を脅かすほどの力を付けては困るから、という古い慣習から来ているらしい。
そういう意味では、今回の結婚は相手が亜人だというだけでなく色々と普通ではないわけで、貴族としてはしばらく様子見ということもあるのかもしれない。
ただ、一般の平民からすれば、良く知らない貴族同士の結婚よりも、ずっと興味があるわけで、さらに地元トレンタの人たちにとっては、アマティアさんもコンラートさんも人気があるからして…
「…これはすごいわね」
私は、湖の周りの出店や人の多さに声を上げた。この前の季節祭以上かもしれない。どれだけ人を集められるか、というのが貴族の力や見栄で重要なわけだけど、コンラートさんには全くそんな興味がなかったので、これは純粋に一般の人の人気だ。町長辺りはちょっと動いたかもだけど。
これは、のどかで落ち着いたところで有名なトレンタとしては珍しく…ないわね。初めて来たときから、しょっちゅうお祭り騒ぎをやっている気がするわ。
「…さて、この種族の異なる二人を結びつけたのはあの有名なトッシー事件です!皆も知っていると思いますが、あの女神とも噂される冒険者が…」
吟遊詩人よろしく、結婚までのお話を台の上で面白おかしく語っている人までいる。弁士かよ、と思ってその顔を思わず二度見する。タ、タルタリウスさん?
「彼はああいうのが得意」
いきなり後ろから声を掛けられて、振り返るとソランダさんだ。
「ソ、ソランダさん、久しぶりー、じゃなくて、良いのあれ!?」
「問題ない。祭りの主催者の許可はは取っている」
いや、そういう意味じゃ…。
「大丈夫。陛下が来られないので私と彼が代理できたけど、教会の式の時間以外は自由行動だから」
じゃあまた後で、とタルタリウスさんを囲む人の輪に入って行ってしまったソランダさんを、私は呆れて見ていた。
「…そこで良い雰囲気になったところで、我らがコンラート様はこう言いましたね。『アマティア嬢、君に、いやネレイスの生態に興味がある。服を脱いでくれないか?』と。聞くなりアマティア嬢はコンラート様を湖に突き落とした!」
ゲラゲラと見物客が笑う。かなりウケているようだ。
「実際に湖に突き落としたのはボクだけどねー」
別の方向から声を掛けてきたのはイアイラだ。
「イアイラ!」
「うん。他の人たちは?」
「スピカはここにいるけど、他はもう教会に行っているんじゃないかしら。私とスピカはやることがあるから、皆とは違う場所にいることになるし」
私は頭を指さして言った。スピカは姿を消しているけど、ずっと頭の上だ。
「ふーん、じゃあそろそろ教会に行かない?」
「…ボクはユーカたちには感謝しているんだー」
イアイラは歩きながらそんなことを言いだした。
「アマティアさんのこと?」
「うん、人間にも良い人たちが沢山いるんだって教えてくれたから。まあ、ボクは中々いい出会いがないけど」
鶏冠の人とかに騙されていたものね。
「アマティアもね、昔気になる人間の男の人がいたんだって。なんかコンラートさんと似ていたって」
「おっと、それは今日聞いて良い話?」
たまらずポンという音ともに姿を現したスピカが声を上げた。
「出たな妖精…たまに会っていて、ある時大事な話があるっていうから待っていたけど、来なかったって。それから何度も約束した湖の畔に行ってみたけど、それっきり会えなかったって」
いい加減な人だったのか、何か理由があったのか…。
「だからね、コンラートさんと仲良くなって良かったねとも思っていたけど、また同じようなことになったらと、心配もしていたの」
「…ちょっとやきもきしたけど、結局うまくいって良かったわね。まったく人間の男どもは…」
スピカはぶつぶつと文句を言っている。
「その人のことは…」
「前はアマティアも色々気にしているようだったけど、コンラートさんと結婚が決まってからは何か吹っ切れたみたい。安心したんじゃないかな」
私の問いにイアイラは微笑んで答えた。本当に良かったわ。
今日の教会には招待客しか入れない。もちろんイアイラも私も招待されている。でもイアイラは前の方の席に歩いて行ったけど、私は入り口の横の扉を開け、階段を上った。
教会の中全体を見下ろせる、ある意味特等席だ。ここに楽団が入ることもあるみたいだけど、今日は私しかいない。前の方の席にはスフレーヘル伯爵の他、イアイラ、アルス、イルダ、フレアが見える。あちこち見ると、ソランダさんとタルタリウスさんやコリンナさんなど、見知った顔が見えた。
外で、わぁっという声が上がったので後ろの戸を開けてバルコニーに出る。教会からトレンタ湖は近いが、その畔にコンラートさんが立っているのが見えた。さっきの歓声は新郎が到着したからか。後は花嫁だけね。
…水の中から女性が二人すうっと立ち上がった。一人はドレスで着飾ったアマティアさんだが、その手を取るもう一人はレナだ。人前に出るのは嫌だみたいなことを言ってなかったかしら。まあ今日はネレイスの一人としか認識されないか。
ネレイスの魔法か、レナの力か、二人は水の上をまるで地面のように歩いてくる。そしてレナはアマティアさんの手をコンラートさんに預け、軽く礼をした。そして、こちらをチラッと見て微笑んだ。レナには私のことが見えていたらしい。
普通は新郎新婦揃って馬車で教会の入り口に乗り付けるものだろうから、ネレイス独特の登場の仕方は今回の特別だ。町の人にもかなり評判が良いようだ。教会の中にいる来賓は見られないので残念だろうが、代わりに来賓でない町の人には教会の中の式は見られない。両方見られる私は得したわね。
コンラートさんは、レナに頭を下げ、教会に向かって歩き出した。結婚式の始まりだ。
コンラートさんとアマティアさんが揃って教会に入り、前に進む。こちらの結婚式には花嫁の父が花嫁をエスコートしてヴァージンロードを歩き、新郎へバトンタッチするというのはないようだ。
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いつになく真面目な顔の教皇が厳かに声を上げた。伯爵という所が初耳の人がいたのか、来賓の中から少し声が上がったが、すぐ静かになった。
「女神の思し召しによって与えられた今日という日に感謝いたします。初めに神が降臨されたのは…」
ふむふむ。
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なるほど。
「…その後、地上に訪れるのは女神のみとなり…」
そうなのね。
「…女神に仕える我ら教会の者は…」
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「…では女神の巫女よ、婚姻の腕輪をここへ」
やっとか。フレアが宝箱のような箱を持って立ち上がり教皇に渡すと、教皇は箱を開き中を見て頷く。そして、箱を新郎新婦の前に置く。お互いに腕輪を相手の腕に嵌めるのが結婚の誓いになるわけだ。
両側から音楽が流れてきた。オルガンの音…ではない。この世界にはピアノと同じくオルガンもない。鍵盤楽器というものがないのだ。オルガンの音によく似た木管楽器の音。オーボエやファゴットのような楽器を20人ほどで演奏しているのだ。
そして誓いのキス。アマティアさんは泣いているようだ。キスの後はコンラートさんと手を重ね、その上に教皇が手を置いて祈りを捧げる。
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