スペーシアフォース

山ピー

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宇宙の勇者

第2話「水の惑星」

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アレンは壊滅的な被害を受けたリザルトの街を眺めていた。

「クソッ…」
(アレン、敵は何者なのかわかるか?)
「ああ…この所、周辺の宇宙で暴れ回ってる暗黒帝国軍の奴らだ…」
(暗黒帝国軍…それが宇宙に脅威をもたらす者…か…俺はソイツらと戦う為に来たんだ。協力してくれるか?)
「ああ…勿論だ」
(長く険しい旅になるぞ)
「だとしても、奴らを放っておけない」
(君も、この星の戦士って訳だな…船はあるか?)
「ああ、俺達の基地に戻れば宇宙戦闘用の船がある」
(よし…じゃあ行くか!)
「おう!」
ぐぅ~…
「あっ…」
アレンの腹が鳴った。
(ハハッ、腹が減っては戦は出来ん。出発は明日にして食事と睡眠でしっかり体力を回復しろよ!)
「ああ…すまん…」

アレンはリザルト警備団の基地に戻る。

基地に戻ると改めて失った仲間の事を思い出す。
「隊長、皆…」
(すまん…俺がもっと早く来れてれば…)
「いや、コスモのせいじゃないよ…コスモのお陰で俺は助かったんだし」
そんな話をしながらアレンは備蓄用の非常食を探した。
「あったあった」
アレンはそれを食べ始める。
「ところで、コスモは何か食べなくていいのか?」
(ああ、俺は今、君と一心同体になってるからな、君が食べる事で俺のエネルギーにもなる)
「へぇ~便利だな」

アレンはそのまま基地で一晩明かした。

-翌日-

アレンは基地の地下深くに格納されている宇宙船の元に向かった。

リザルト警備団が誇る宇宙戦闘用大型母艦《アドベンチャー号》がそこにはあった。

「コイツを動かす時が来た…」
(凄い船だな!ここまでの技術力とは…驚いた)
「ああ…行こう!」
アレンは早速アドベンチャー号に乗り込む。
中に入ると広いコックピットが中央にあった。

アレンはアドベンチャー号を起動させる。
「皆…行って来る」
アレンはアドベンチャー号の操縦席に座りレバーを引いた。
すると、基地のシステムと連動し、アドベンチャー号は地上へと上がって行く。
「アドベンチャー号…発進!!」
後部に備え付けられたブースターが起動しアドベンチャー号は離陸する。

そのまま上昇し僅か数分で宇宙へ出た。

「よし…宇宙に出れば後は自動操縦だ…コスモ、どこを目指せばいい?」
(そうだな…ちょっと待ってくれ…)

その頃…
-水の惑星·アクア星-

ここには水棲生物が進化した様な姿の宇宙人達が暮らしていた。
その一人ドルフィーは若く勇敢なこの星の戦士だ。
ドルフィーはイルカの様な姿の人型宇宙人だ。

海辺では子ども達が楽しそうに遊んでいた。

「うんうん、今日も平和だ」
ドルフィーは子ども達を見守りながらそう呟いた。
「ドルフィー兄ちゃーん!兄ちゃんもこっちで一緒に泳ごうよー!」
そう呼ぶのはドルフィーの弟のルカーだった。
「ルカー!兄ちゃんはお前達を見守るのが仕事なんだ、兄ちゃんの事は気にしないで遊んで来い!」

ドルフィーとルカーはとても仲の良い兄弟だった。

しかし、突如空が暗雲に覆われた。
「何だ?」
その時、急いで誰かがドルフィーの元にやって来た。
「ドルフィーさん!大変です!」
「どうした?」
「あの暗雲はこの星全体を覆ってます。そこで、対策の為に長老がすぐに来て欲しいと」
「分かった、直ぐ行く」
ドルフィーは長老の元へ急ぐ。

長老はナマズの姿をしていた。
「長老、お呼びですか?」
ドルフィーが尋ねる。
「おお!来たかドルフィー…この星に災いが来る…一刻も早くこの星の脱出の準備を進める。君達は戦いに備えて居てくれ」
「分かりました。しかし、その災いとは?」
「暗雲帝国軍…奴らがとうとうこの星にも攻め込んで来たんじゃ…」
「暗雲帝国軍…じゃあ、噂はやはり本当だったのですね…」

長老の助言でドルフィー達戦士は戦いの準備、他の者は避難の準備を始めた。

しかし、暗雲帝国軍は直ぐに攻めて来た。

暗雲兵団が降り立ち暴れ始めた。
ドルフィー達戦士は必死に戦った。
多くの同胞達が死に生き残った者達は星を脱出し、この星は死の星と化した。

この戦いは数日間に及び生き残った戦士達も残り僅か…。
だが、ドルフィー達は疲弊しきっていた。

「クソッ…アイツら…俺達の武器じゃ全く歯が立たない…このまま…死ぬしかないのか…」
ドルフィー達戦士は戦いを諦め掛けていた。

-アドベンチャー号-

アレンは宇宙の旅を続けていた。
(!!アレン、邪悪な闇の力を感じた!)
「どこだ?」
(11時の方向…大きめの惑星だ!)
「分かった…じゃあ向かうぜ!」
アレンはアドベンチャー号を11時の方向に柁を切り向かわせた。

-アクア星-

また、暗黒兵団が攻めて来た。
「クソッ…奴らめ…また来たか」
ドルフィー達は戦闘体勢に入る。

しかし、今度は暗黒兵団に加え、暗黒魔獣も現れた。
暗黒魔獣ヘルゲリアが出現。
ヘルゲリアはグレゴリスと違い四足歩行の魔獣だった。
「くっ…新たな敵か…」
ヘルゲリアは口から毒液を吐き海を汚染して行った。
「うわっ!?コイツ…俺達の海を…」

このままでは海がどんどん汚染され、生き物が死に絶えてしまう。
そうなればこの星全体の生命が脅かされる。
何としてもそれを阻止したいドルフィーは無謀にもヘルゲリアに立ち向かって行った。

しかし、ヘルゲリアに気付かれドルフィーは毒液の標的になってしまう。
「ぐっ…」
ヘルゲリアはドルフィーに向かって毒液を吐いた。
「うわっ!?」
ドルフィーはその攻撃をギリギリ避けたが、毒に触れた近くの植物は急速に枯れてしまった。
「お…恐ろしい毒だ…だが、負ける訳には行かない…」
ドルフィーは槍状の武器をヘルゲリアに向かって投げつけた。

しかし、そんな物ではヘルゲリアは全く動じなかった。
「クソッ…」
ヘルゲリアが再びドルフィーに迫る。
(ここまでか…)

ドルフィーが死を覚悟したその時!

空からアドベンチャー号がやって来た。
「喰らえ!!」
アレンがアドベンチャー号に装備されている武器でヘルゲリアに集中攻撃。
ヘルゲリアが一瞬怯んだ。

「アレは…?」
ドルフィーが地上から眺めている。

アレンはアドベンチャー号を自動操縦に切り替えた。
(よし!行くぞアレン!)
「ああ!」
アレンは『コスモスパーク』を上に掲げた。
すると、アレンの体は光に包まれ変身した。

コスモが登場。
アクア星に降り立ったコスモの姿を見てドルフィーも遠くで見ていた長老も驚いた。
「ああ、アレは!宇宙を救うと言われる伝説の光の勇者…」
「光の勇者?長老、それってまさかあの?」
長老に付き添っていた村の若者が尋ねる。
「ああ…お前達も子どもの頃から聞かされていただろう…《この宇宙に危機が迫る時、光輝く勇者が宇宙を救う》と」
「じゃあ、あれが…」


コスモはヘルゲリアの前で構える。
そして、コスモとヘルゲリアの戦いが始まる。
ヘルゲリアは毒液をコスモに向かって吐く。
コスモはそれを避ける。
だが、毒液はコスモの後ろの木々を枯れさせた。
「毒液か…コイツは厄介そうだな…」
コスモは一気に距離を詰め接近戦に持ち込む。
コスモはヘルゲリアの口を抑え毒液を吐かせない様にした。
しかし、ヘルゲリアも必死に抵抗。
コスモを振りほどく。
「うわっ!?」
そして、コスモが離れた隙に毒液を吐いた。
「うわぁぁぁ!?」
コスモはヘルゲリアの毒液の直撃を喰らい苦しむ…。
「まっ…まずい…」
ヘルゲリアは更に毒液を吐きコスモに襲い掛かる。
コスモのエネルギーが消耗し、胸の『スターシグナル』が青から黄色に変わる。
「まずい…エネルギーが…」
(え?何の事だ?)
「胸のスターシグナルはエネルギーの消耗を知らせる為の物なんだ…黄色に変わったからもうエネルギーが少ない…」
(何だって!?)

コスモの体はヘルゲリアに毒液に犯されエネルギーが著しく消耗した。

このままでは、コスモは倒されてしまう…。

続く…。
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