スペーシアフォース

山ピー

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宇宙の勇者

第4話「ドルフィーの決意」

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コスモとドルフィーはコスモフュージョンする事で新たな力を得て暗黒兵団を倒した。

その翌日、すっかり回復したアレンがドルフィーと共に村の修復作業を手伝っていた。

「いや~すまんのぉ、病み上がりなのに手伝わせてしまって」
そう言いながら長老がやって来た。
「いえいえ、昨日一晩お世話になりましたから」
アレンはそう言いながら手際よく板に釘を打ち付ける。
「へぇ~上手いもんだなぁ」
ドルフィーがそれを見て感心する。
「俺達の星も暗黒帝国の奴らに襲われて、こうやって皆で壊れた建物の修理とかしてたからね…」
アレン達がそんな話をしている頃、暗黒帝国では新たな動きがあった。
「さぁて…ヘルゲリアの毒素を更に強化して…」
シュドラはヘルゲリアのパワーアップを目論んでいる様だ。
その様子をイザレスとギルティが見ている。
「アイツ…また何か回りくどい事を始める気だな?…」
「面白いじゃないか…」
そう言ってギルティが去って行く。
「おい、どこ行くんだ?」
「少し、体を動かしてくる」
ギルティはそのまま去って行った。

アクア星では相変わらず修復作業が進められる。
ルカー達がドルフィーの元にやって来る。
「兄ちゃん!お昼だよ!」
「おっ!サンキュー!」
ルカー達が持ってきたのは沢山の魚介類。
「君達…魚を食べるのか?」
アレンが不思議そうに尋ねる。
「ん?そうだけど?君達は食べないのか?」
ドルフィーは平然と答えた。
「いや…食べるけど…」
「なら問題ないな。ホラ、上手いぞ」
ドルフィーがアレンに焼き魚を差し出す。
(ある意味共食いじゃ…)
アレンはそう思ったが口には出さなかった。

しかし、流石に水の星だけあって海で取れた魚は新鮮で旨かった。
アレンは地球で言う海鮮丼の様な食べ物が特に気に入った。
アラの実と呼ばれる果物を細かく刻みそこに魚の刺身を乗せて食べ物だった。
アラの実は味がしっかり付いていて醤油の様な物は必要なかった。

しかし、アレン達が食事をしていると再び暗雲が空を覆った。
「これは…まさかまた奴らか…」
そして暗雲の中からギルティが現れた。
「宇宙を救う伝説の勇者とやら…出て来い!俺と勝負しろ!さもなくばこの星を死の星にしてやる!」

ドルフィーは人々を避難させる。
「ドルフィー、俺行ってくる!」
アレンはそう告げ戦いに赴く。
「アレン、気を付けろ!」

アレンは『コスモスパーク』を掲げて『変身』
コスモが登場。

「貴様が伝説の勇者か?」
「伝説?それは知らないが、俺はコスモ!お前達の好きにはさせない!」
「コスモか…覚えておこう」
そして、ギルティがコスモに戦いを挑む。
ギルティは武器『ギルティソード』で攻撃してくる。
コスモは両腕の『コスモダガー』で対抗する。
更にコスモは額の『コスモクリスタル』から『クリスタルビーム』を放つ。
威力は弱いが牽制になる技だ。

ギルティは『ギルティソード』で攻撃を受け流す。
一度距離を取ってお互いに構える。
「やるな…だが、これでどうだ!」
しかし、ギルティが技を発動しようとした時、ヘルゲリアが現れた。
「何っ!?アイツは昨日の…」
「チッ…シュドラめ…良いところで…」
ヘルゲリアは毒液を海に流し始めた。
「なっ!?やめろ!!」
ヘルゲリアの毒で魚達が次々に死んで行く。
「コスモ…勝負はお預けだ」
そう言ってギルティは去って行く。
「なっ!おい!」
コスモはヘルゲリアに接近する。
しかし、ヘルゲリアの毒は強化され触れただけで体に痛みが走った。
「ぐっ…これじゃあ近付けない…」

ドルフィーがコスモの近くまでやって来る。
「コスモフュージョンしよう!」
「ドルフィー…ああ!」
『コスモフュージョン』
アクアコスモが登場。
しかし、ギルティとの戦いで消耗しスターシグナルが黄色に変わる。
「時間がない…一気に倒す!」
必殺技の『アクアバスター』でヘルゲリアに攻撃。
しかし、ヘルゲリアは毒液を吐いて対抗。
「うわっ!?」
コスモの攻撃は毒液によって押し戻された。
そして、コスモは毒を浴びてダメージを受ける。
コスモのスターシグナルが赤に変わった。
「ダメだ…エネルギーもないし、もう時間もない!引くぞ!」
コスモは仕方なく戦線を離脱。
アレンとドルフィーが戻った。
「クソッ…このままじゃ海が…俺達の海が…」
ドルフィーも取り乱す。
「なんて強さだ…少し触れただけでも痛みがある毒をまともに食らってしまった…」
アレンは倒れる。

「フッフッフッ…引けヘルゲリア」
シュドラはヘルゲリアを撤退させた。
だが、ヘルゲリアの毒は海を浸食していく。

アレンとドルフィーは再びイカール先生の治療を受ける。
「ん~…前回よりも毒素が強力だな…これは新たな薬を作らんと治せん…」
イカール先生は今度の毒素を研究し、薬の調合に取り掛かる。

-暗黒帝国-
ギルティがシュドラに詰め寄る。
「シュドラ!貴様…何故俺の戦いを邪魔した!」
「戦い?はて?何の事です?」
「とぼけるな!!」
「私はただ自分の実験の成果を試しに行っただけですよ?何処の誰がその場所で何をしていようが関係ない」
「なんだと!?」
「それより、あの星はもうじき死ぬ…私の功績を讃えて欲しいがね…」
「チッ…」
ギルティは納得の行かない様子で去って行く。

その様子をイザレスも見ていた。
「おいおい…あまりアイツを怒らせるなよ…アイツは皇帝のお気に入りだからな…」
「知ったことか…」
シュドラは気にしていない様子で答える。

-アクア星-

ドルフィーは先に回復し動ける様になっていた。
「クソッ…海が…海が汚れて行く…」
悔しがるドルフィーに長老が近づいて来た。
「ドルフィーよ…もう良いのか?」
「長老…ええ、大分楽になりましたイカール先生の薬は流石ですね」
「そうじゃな…なぁ、ドルフィーよ…この星の海は汚染され我々はもうこの星に住めんかも知れん…どこか遠くに移住出来る地を探しに行く事を検討しておる」
「長老!…仕方ありませんね…多くの命には変えられない…」
「そこで…ドルフィーよ。お前さんはあのアレンと言う青年と共に旅に出るのはどうじゃ?どーも彼らにはお前さんの力が必要な気がしてな…」
それはドルフィーにとって思いもよらぬ言葉だった。
「私が彼らと?しかし…」
「広い世界を見るのはお前さんにとっても良い経験になるじゃろう…わしらの事は心配要らん…」
「彼らと…」
ドルフィーが考えていると再び空が暗雲に覆われた。
「またか…」
そして、暗雲の中からヘルゲリアが出現。
「長老…今、私はこの星の為に戦います」
そう言ってドルフィーはヘルゲリアの元へ走って行った。

ヘルゲリアは真っ直ぐ陸を目指し進撃して来た。

その頃、イカール先生は解毒剤を完成させ、アレンに飲ませていた。
「どうだ?」
「少し、楽になりました…」
「良かった…さぁ、また奴らが攻めてきた様だ。避難しよう」
「いえ…俺は戦って来ます」
そう言うとアレンは立ち上がり外へ出て行った。

ヘルゲリアが陸に到着し暴れていた。

ドルフィー達は必死に食い止めるが、ヘルゲリアは止まらない。

アレンが走ってやって来る。
「ドルフィー!行くぞ!!」
「アレン!?…ああ!」
アレンとドルフィーは『コスモスパーク』を取り出し変身と同時にコスモフュージョン。

最初からアクアコスモの姿で登場。

(この海を…この星を…汚すなー!!)
ドルフィーの怒りが爆発した。

アクアコスモがヘルゲリアに攻撃を仕掛ける。
アクアコスモの怒涛の攻撃がヘルゲリアを追い詰める。
(時間がない!さっさとトドメ行くぞ!)

アクアコスモが必殺技『アクアバスター』でヘルゲリアを倒した。

すると、アクアコスモは海に向かって光線を撃つ。
『アクアキャッチャー』
アクアコスモの能力で海から毒素を抽出した。
『クリスタルビーム』
抽出した毒を爆破した。

戦いの後、ドルフィーは長老を始め仲間達に別れを告げる。
「長老、お世話になりました」
「ドルフィー…宇宙の平和を頼むぞ」
「はい!」

ドルフィーはアレンの待つアドベンチャー号に乗り込んだ。

そして、アドベンチャー号は再び宇宙へと旅立って行く。

続く…。
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