スペーシアフォース

山ピー

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宇宙の勇者

第8話「業炎の戦士」

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フレア星に現れた暗黒魔獣ギガンデロスと必死に戦うフレア星の戦士ビート。

しかし、ギガンデロスの触手がビートに襲い掛かる。
「うっ…うわぁぁぁぁ!?」
ビートは間一髪攻撃をかわした。

しかし、ビートの左足は触手に絡め取られてしまった。
「くっ…」
動きを封じられたビートに更に触手が絡む。
両手足の自由を奪われたビートはギガンデロスの方へ引っ張られる。
「うわっ!?」
ギガンデロスは触手をビート目掛けて更に伸ばす。
「くっ…ここまでか…」
だが、そこにアクアコスモが到着。
『クリスタルビーム』
アクアコスモはまたビームを連発し触手を撃ち落とす。
そして、アクアコスモが地上に着地。
「あっ…あっつ!?」
暑さに弱いドルフィーと融合してる状態のコスモはエネルギーの消耗が激し過ぎた。
『スターシグナル』が黄色を通り越して一気に赤に変わる。
「コスモ!」
ルティアは心配な様子でコスモを見守る。
「ダメだ…もう持たない…」
コスモは消滅しアレンは変身解除。
ドルフィーも分離してアドベンチャー号に戻された。
「あー…死ぬかと思った…」

ルティアはアレンの方へ駆け出す。
触手から解放されたビートがギガンデロスに攻撃。
『フレアショット』
ビートの放った火球がギガンデロスに命中し、ギガンデロスは一時撤退した。
「ふぅー…」

アレンは倒れていた。
「アレン!アレン!」
ルティアが必死に呼び掛けるが反応はない。
ルティアがアレンの額に手を当てる。
「熱い…」
アレンは暑さにやられ熱中症の様な状態になっていた。
そこへビートが駆け寄って来た。
「彼は大丈夫か?」
「ビートさん…アレンの体が凄く熱いの…」
「わかった。とにかく室内に運ぼう」

ビートに抱えられアレンは建物の中に運ばれた。
ビートがアレンを連れて来たのはビートの自宅の様だ。
ルティアは氷をアレンの手足や額に当てて冷やす。
「この星にも氷ってあるんですね」
「ああ…だが持って数分だろう…氷が溶けたらまたしばらく水を凍らせる必要がある」
「はい…すみません、貴重なお水を…」
「貴重?」
「ええ、だってお水にもお金がかかるのでしょ?」
「え?それはそうですが…水にお金が掛かるのは当たり前の事じゃ?」
「私達の星ではお水にお金は掛かりませんわ…ましてやお店でお水のお金を払うなんて…」
「そうなんですか…他の星には水が豊富にあるんですね…」
星によって水一つでも価値観が違う事を2人共改めて思い知った。
そんな話をしてる内にアレンの氷が溶けてしまった。
「あっ…氷が…」
「ではその水はまた凍らせておきましょう」
そう言ってビートは水を持って出ていく。
「すみません…」

その様子をシュドラが見ていた。
「なるほど…この星に取って水は貴重な物らしい…だったら…」
シュドラはまた何か悪巧みをしている様子。

ルティアは立ち上がる。
「あの…アレンが目を覚ました時の為に何か食べ物を買って来たいんですが…」
「食べ物ですか…わかりました案内しましょう」
ビートとルティアは出掛ける。

その頃、アドベンチャー号ではドルフィーも水浴びをしてスッキリとしていた。
「あー!やっとさっぱりした…やっぱあの星は俺には合わないな…でも、あの星で戦えないのはまずいな…」

ルティアとビートが買い物をしている。
市場の様な場所があり色々な食べ物が売っている。
「この星は暑さのせいで生物は直ぐにダメになってしまうから乾燥させた物か既に調理してある物ばかりなんですが…これなんかいいですよ!」
そう言ってビートが見せたのは赤い果物だった。
この果物はアルプの実と呼ばれ暑い環境の中でも育ち易いこの星ではポピュラーな果物だった。
アルプの実は熱を下げる効果がありビート達この星の人達は子どもの頃から熱を出すと良く食べていた物だった。
「へぇ~美味しそうな果物ですね」
ルティアはこれを買って行く事に決めた。
アルプの実を幾つか買ってビートの家に戻るルティアとビート。

ビートの家に戻ると早速アレンにアルプの実を食べさせた。
アルプの実は食べるととてもジューシーで噛ると果汁がこぼれ落ちる程だった。
「ん!上手いなこの果物!」
「気に入って貰えて良かった。その様子なら直ぐに良くなりそうだな」
アレンはアルプの実を3つ程軽くたいらげた。
「さっ、食べ終わったら少し寝て休んで下さい」
ルティアがアレンを寝かせる。
「ああ…悪いな世話になって…ビートもありがとう」
「気にするな…同じ戦士として放っておけなかっただけだ」

アレンは再び眠りに着く。

フレア星の日が暮れ夜が来た。
フレア星は日が暮れてもあまり気温は下がらない。
人々が寝静まった頃、それは起きた。

シュドラが再びギガンデロスをフレア星に出現させた。
しかもギガンデロスはシュドラによって強化されていた。
「フッフッフッ…今度のギガンデロスはヘルゲリアの細胞を加えてあるもちろん毒もなぁ…この星の水を汚染してやれ!」
ギガンデロスは以前アクア星に現れたヘルゲリアの様に毒を持ちこの星の人々にとって貴重な水を汚染し始める。
街から少し離れた所にあるオアシス…。
そこは街の人々の生活水を汲んでいる場所だ。
ギガンデロスはそこを目指して侵攻する。

街の人達も気付き次々に起きて来る。
ビートを外へ飛び出した。
「何だ?何があった?」
「ああ、ビート!昼間の怪物がまた…しかもオアシスの方に向かってる」
「何だって!?」
ビートはそれを聞いて急いでオアシスの方に向かった。
ビート達この星の炎の戦士達がギガンデロスに攻撃を仕掛ける。
しかし、炎の戦士達の攻撃はヘルゲリアの細胞を取り込み水の属性を得たギガンデロスには効かない。
「そんな…昼間は追い払えたのに…」
今のギガンデロスはこの星の戦士達では手に負えない。
ギガンデロスはオアシスに到達した。
「よし!いいぞ…やれ!」
シュドラは少し興奮気味にギガンデロスに命令を下す。
ギガンデロスは触手をオアシスの水に入れそこから毒を流し込む。

「まずい…このままじゃ…俺達の水が…させるかー!!」
ビートは体を炎に包みギガンデロスに向け突進する。
「ビート、止めろ!!」
仲間の戦士がビートを止めるが…。
ビートはそのままギガンデロスに体当たり。
しかし、ギガンデロスはそれを触手で弾く。
「うわぁぁ!?」
ビートは地面に叩き付けられダメージを受ける。
「くっ…クソッ…」
ビートは起き上がろうとするが、ダメージが意外にも大きく起き上がれない。

そして、ギガンデロスがビートに迫る。
ギガンデロスは触手を伸ばしビートを縛り上げる。
「ぐわぁぁぁぁ!?」
ビートは苦しみ踠く…だが、身動きは全く取れない。

そこへ、アレンが走って来た。
「ビート!!」
「!アレン!?もう、回復したのか?」
「ああ!今度は俺が君を助ける!!」
アレンは『コスモスパーク』を取り出し変身。

コスモが登場。
コスモは『クリスタルビーム』でギガンデロスの触手を焼き切る。
そして、ビートは解放された。
「くっ…助かったよコスモ…」
「ビート、もう少し力を貸してくれ。この星の環境で戦うには君の力が必要だ」
「俺の…力?」
コスモはビートに『コスモスパーク』を渡した。
「これは!?」
「俺と君を繋ぐアイテムだ!」
ビートは『コスモスパーク』を空に掲げた。
するとビートの体は光に包み込まれる。
『コスモフュージョン』

コスモとビートは1つとなり業炎の戦士、フレアコスモが誕生した。

フレアコスモはビートの炎の鎧を身に付けた様な姿になっていた。

(これは…俺とコスモが1つになってるのか!?)
「ああ!ただしこの姿で居られるのは1分間だけだ。一気に勝負を着けるぞ!!」

炎のエネルギーを集めてフレアコスモの必殺技が発動。
『フレアストライク』
巨大な火球を作りギガンデロスに投げ付けた。
ギガンデロスは炎に包まれ倒された。

「バカな!?炎に耐性があるはずのギガンデロスが何故!?」
シュドラは思いもよらぬ展開に驚きを隠せなかった。
ギガンデロスは確かにヘルゲリアの細胞を取り込み水の属性を得ていた。
しかし、それに勝る炎に包まれ体表の水さえも蒸発してしまったのだった。
まさにフレアコスモは悪を焼き尽くす業炎の戦士だった。
「一撃…凄い…」
ルティアも驚いていた。

そしてフレアコスモは分離。
ビートとコスモに別れる。
「コスモ…ありがとう」
コスモは頷いた。

その後、アレンに戻りビートの元へやって来る。
「なぁ、ビート、俺達と一緒に来ないか?」
「え?」
「俺達は暗黒帝国と戦う為に旅をしてるんだ。そして、奴らと戦う為には君の力が必要だと思う…一緒に来てくれないか?」
ビートは少し考えて答えた。
「……ああ、協力しよう!」
アレンとビートはがっちりと握手をした。

ドルフィーがアドベンチャー号で迎えに来てビートを仲間に加えた一行は次の星を目指し旅立って行く。

続く…。
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