アイドルだって恋してる!!ダメ?

あさぎ いろ

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るい君との一夜

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ふわりと浮いた俺の身体は、そのまま無言のるい君によって、ベッドの上に置かれた。
なんだかこのまま、速攻で食べられてしまうんではないかという緊迫した空気に、俺は慌てて口を開く
「ちょ、ちょっと待って、シャワー!浴びてないしっ!」
既に覆いかぶさり、臨戦態勢のるい君に、ストップをかけた
「ん?そんなこと?」
「いやっ、そんなことって!俺、ずっと泣いてて、汗かいてるし…多分ベタベタしてる」
ラブラブモード突入のるい君の身体を、ちょっとだけ押し返す。

「あのね…僕ね、汗も匂いも全て、味わいたい…ステージでも、汗だくで抱き合ったりするでしょ?」
「それとこれとは違うよぉ」
「なんで?ステージでも汗の聖水を垂らすリヒトに、めちゃくちゃ興奮してたんだけど…知らなかった?」
知らねぇよ!
やっぱり…ムッツリスケベなのか…
悲しい位に、とおる君の読みが当たってる。さすがだねリーダー。心の中で声を掛けると、ドンマイって幻聴が聞こえた気がした。


「HENTAI…」
「光栄でございますねぇ」
でも、待って…本当に、何の用意も無いんだよ。
何となく、男同士のエッチについて、ぼんやりとした知識はある…
ローションとか、コンドームとか、要るよね。
かと言って、自分から、やる気満々みたいに、それらが無いから…なんて言えなくて、モジモジとしていると。

「あっ、大丈夫!拒否されたら縛ってでもやる気で持ってきたから」
ビニール袋から、夜の香りのするパッケージの箱が2個とローションボトルがゴロンと出てきた。
なんて用意周到なんだよ…そして、ゴムが2箱とか、怖いよ、るい君。

「リヒトは、持ってなさそうだったか
ら」
持ってるワケが無い!
特にローションなんて、初めて見たよ。
こんな物をドラッグストアで、買ったのか?サラッと?
「大丈夫、ちゃんと変装して、セルフレジで買ったから」
俺の心が完全に見透かされてる。

「もういい?始めたいんだけど…」
ムードが全然無くて、ごめんなさい。
俺はまな板の上の鯉状態で、身を固くした…
「ちょっと、硬いな…これって、合意だよね?」
うんうんと頷くと、ちょっとだけ待ってて…って、るい君が、寝室を出て行ってしまう。
俺は、もしかして…るい君のやる気を失せさせちゃったのかと、心配になってきた。
再び寝室に戻ったるい君の手には、俺が相当前に買って、冷蔵庫に入れっぱなしだったカクテルの缶。

「だっ!ダメだよ!俺、めっちゃお酒弱いし…」
お酒飲むと、ちょっぴりエッチな気分になっちゃうから…ってまさか、知らないよね?
「ん?僕が呑むんだよ?」
そっか、景気付けの1杯か…
酒豪のるい君には、ジュースと変わらないかもな。
なんてホッとしていた。
缶をプシュっと開け、クイッと煽る…その喉元がすごく美しい…
寝室は、足元に一つだけダウンライトが点ってるから、ぼんやりだけど、その喉元を眺めていたら、突然後ろ頭を、グッと持たれた。
綺麗な顔が近付き、俺の唇が塞がれた!
急に始まったのか?と思っていると、甘い液体が俺の口腔内に溢れてきた。
ゴクン。
続けて数回繰り返し、与えられたカクテル。
数口飲まされただけなのに…俺の身体は、熱くなってくる。

「こんくらいにしとこ、前後不覚のリヒトを抱くつもりなんて、更々無いからね」
ニヤリとする、策士の彼に…俺は負けたらしい。

ふわふわする俺の身体は、シーツに沈む。
ゆったりとした俺のベッドは、芸能人らしく、クイーンサイズだ。
これなら、二人でも大丈夫だもんな…なんて、余所事を考える。
缶をコトリとサイドテーブルに置くと、再び、るい君は、俺に覆いかぶさってきた。

お酒のチカラは偉大で…しっかりと意識はあるのに、逆に、全身を緊張させる事は出来なくなった。
蕩けた目で見てるのが自分でも分かるくらいに…
るい君の瞳を見つめてしまう。

「その顔…ダメだよ。煽りすぎ」
困ったように呟くと、俺の首筋へと顔が落ちた。
汗が…って思うけど、甘い果実の汁を吸うように美味そうに舌を這わされてしまうと、もう、好きにしてくれって気持ちになってくる。
着ていたTシャツを捲りあげられ、首筋から鎖骨上へと舌が這う。
時々強く吸われ、甘い痛みが走ると焼けたように熱くなる。
その度に、新しい刺激を受ける俺の身体がビクリと振れた。


段々と下へと移動する頭が、ピタリと止まった。
「腫れてるじゃん…リヒト」
どこの事かは、言われなくとも分かっている…
るい君を見ると、美味そうだね…と、言いながら、俺の口に、綺麗な指を差し入れてくる。
口腔内の唾液を絡め取ると、その指で、俺の局部の小さな突起にツっと触れた。

「あっ、んんんんっ!」
俺の声が漏れる。
その指は、クルクルと突起の上部を上手く交わし、極を滑る…
ジれた感じに堪らなくなる俺が身体を動かすけれど、中々触れてくれない。

「やぁっ、イジワルッ…!」
分かってる癖に、敢えて焦らしてくる彼をキッと睨む。上から落ちてくる婉容な瞳は、鋭く輝く
「ん?可愛いねぇ、リヒト。好きだよ…」
吐息がかけられたと思ったら、チュッと突起は吸われ、舐められ、転がされる。待ちわびた快感をやっと与えられ、もう頭は、ジンジンに痺れてくる。
お腹の底には、強く電気が走りまくる。

その内に、下半身への刺激も欲しくなり、自ら、脚をすり合わせてみるも、完全に上に向いている硬い部分には、脚が当たらない。
思わず、手を伸ばしかけると、その手は阻まれた。

「ダメだよ?まだ…これから、ゆっくり」
俺の両腕は、るい君に押さえつけられ、シーツに沈んでしまう。
甘い快楽と弱い刺激が絶え間なく与えられると、強く、早く、もっともっと…と身体が訴える。

「やぁっ、はぁっ、ハアッ、んんっ...///」
恥ずかしい声が出るのも止めれず、こんなにも、簡単に感じてしまう事に、お酒のせいだと思いたかったけど。
既に、お酒だけでは無い事に、気付いていた。

これまで気持ちを押さえ込み続け、好きなのに、恋人にはなれない、むしろ、なってはイケナイと思っていた自分が、解放され…
好きだと叫ぶように、身体が過敏に反応している。

るい君が、自分のTシャツを脱ぎ捨てた。舌なめずりする彼の鍛えられた肉体美と、その身体に乗る完全なる美貌に、一瞬クラクラした。
こんな色気全開のるい君は、初めてで…俺は急に恥ずかしくなってくる。
俺みたいなのが相手で、彼は満足出来るんだろうか…
不安になってきた俺は…

「るいくんっ!あのさっ、俺なんかで…本当に、良いの?」
「はぁ?今更?何言ってんの?僕がどれだけの理性を総動員して抑えてるのか分かって言ってる?」
俺の手を取ると…るい君の下半身へと持っていかれる。
ガチガチの物に触れた。熱い、硬いモノ。

「今すぐ犯したいくらいなんだけど?」
ごめんなさい…同じ男だから分かる、この硬さ…めちゃくちゃ我慢させてる。

「バレた事だし、もう、全力でいこうか…」
ふぅって、息を吐かれた瞬間、俺のスウェットとパンツは、剥ぎ取られ、ベッド下にポイッて投げられた。
あっという間の出来事に、シーツをたぐって、隠そうとしたけど、身体が過敏に反応し過ぎたせいで、素早く動けなくなっていた俺は、るい君の手で大きく脚を開かされ、M字開脚の状態。

「もう、トロットロ…」
滾りから溢れる蜜を、指ですくわれたと思ったら、そのまま更に下へと進む、るい君の人差し指。

「ここ…ヒクついてる…誰も触った事、無いよね?」
そりゃあ…ない、子供の頃は分からないけど、記憶のある限り、誰かに触れられた事の無い場所だ。
頷く俺に、物凄く嬉しそうな顔で、ローションを手に取り、トロリと指に出した。
その指が当てられた蕾、冷やりと一瞬だけしたかと思ったら、ゆっくりと、彼の熱い指が入ってくる。
初めての感覚に、異物感は拭えない。
これが気持ち良くなる事なんてあるのか?と思っていた。

中を探る彼の長い指が、引いていく瞬間、当たった場所は、今まで感じた事も無い程の衝撃が身体中を走る
「ひゃぁぁぁ!何っ?あっ、ダメっ、そこ!」
「良いんだ?」
バレてる。
もう知ってしまったとばかりに、何度もそこに刺激を与えてくる。
さらに、前のモノまでも左手で握られ、上下する彼は、どんな顔をして俺を見ているのだろうか?俺は目を閉じたままで、見たくても見れない
「両方っ!やぁっ!あっ、あっん!だっ、めぇっ!だってぇ!」
あられも無い声を次々に発してしまう俺は、もう、何がなんだか分からなくなっている。

達しそうになると、前の手は緩められ、巧みな彼に寸止めされる。
そのうち、1本だった指の数は増やされ、段々と彼を受け入れる身体へとなっていってるのが怖いのに嬉しくて…泣きそうになってきた。


「ごめん、もう…リヒトの中に入りたい…」
るい君の顔を見ると、苦痛に歪んだみたいになっていて…
相当、切羽詰まった表情が見て取れた。

「いいよ、俺、大丈夫だから」
彼に、自分からコンドームを渡した。
俺は全て受け入れたい、そして、彼と繋がりたい。
心を決めた。


この方が、初めては楽らしいから…って、後ろ向きにされると、これはこれで、めちゃくちゃ恥ずかしい格好だった。
四つん這いで、彼に後ろから全てを見られていると思うと…
羞恥心で、どうにかなりそうだった。
俺の腰を持つ彼の手にグッと力が込められた。いよいよ…

「力抜いててね、ちゃんと、ゆっくりするから…」
チカラを抜く為の俺の吐息が、彼の耳に届いたのであろう、次の瞬間、グッと何かが押し当てられた。
俺の入口をジワジワと広げながら…入ってくる彼のモノ。
かなり慣らしてくれたお陰で、痛みは無く、あるのは重たいような違和感だけ。
ググッと入った彼の滾りが、ゆるゆると抜かれる時、敏感な部分を掠め、思わず甘い吐息が漏れる。
俺の反応全てを確実に察知出来る彼は、そこばかりを攻めてきた
「あっ、ああっ!待っ、て!イッ!!クッ!」
もう、暴発寸前の俺のモノは、最後の刺激で簡単に達してしまった。
身体が一気に弛緩すると、るい君の物の硬さや大きさが改めて分かる。
俺に興奮してくれてるだと思うと幸せすら感じられた。

「すごい…リヒト。可愛い。もう、イッたの?」
チュッと耳元で囁かれた言葉。
ちゃんと達したのに、まだ、衰えていない俺のモノに触れる彼
「あれ?まだ足りないって感じ?じゃ、動くよ?」
先程とは全く違う、早くて強い動きに、激しい刺激の連続に、思わず俺の頭がシーツについた。
両腕で伏せる上半身を支えるのがやっとで、腰だけが、高く高く上がる。

「ああっ、やっ、強いっ!るいっ、くんっ!!んんっ、はぁ!あっ!」
閉じられないほど、喘いでしまう口端から零れる涎が、シーツの色を変えていく。

「好きだよ…僕のリヒト」
「俺も…」
底なしに甘い声音に、泣きそうになりながら、好きという言葉に反応した俺は、またしても、先に達してしまった。
るい君もそれに続くように、低い声が後ろから聞こえ、ドクドクと俺の中の彼が波打つのが分かった。

こんなにも、身体を合わせる事が、心に響く事を知らなかった。

汗だくの俺を抱きしめ…
「しんどくない?痛くない?でも、もう絶対離さないから…」
身体を心配してと聞いてくれる。
俺は、今感じている多幸感、これからの不安、様々な感情が入り交じって、彼に抱きついたまま、わんわん泣いてしまったのだった。
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