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ゲームオタク、悪役令嬢に転生する
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そろそろ目覚ましが鳴る時間かな……
そう思いながら目覚めた私は、ある違和感に
気づいた。
今、自分が寝ているのはいつものベッド
じゃない。
フカフカの布団にフカフカの枕、ベッド自体も
雲の上のようにフカフカだ。
私のベッドはスプリングの硬い、安物のベッド
だったはず。
これは、まるで一流ホテルのスイートルームの
ベッドだ。
(まぁ、一流ホテルに泊まったことなんてない
けどね)
厚手のカーテンが外の光を遮っているせいで、
部屋の中はまだ暗い。
でも、ここが自分の部屋ではないことだけは
わかる。
起き上がって状況を把握するべきかためらって
いると、誰かがドアをノックした。
「お嬢様、入ります。」
そう言うと、声の主は部屋の中へ入ってきた。
「お嬢様、朝ですよ。カーテン開けますね。」
厚手のカーテンを勢いよく開けて、こちらを
振り返った彼女は、ベットから起き上がろうと
している私に視線を落とした。
「お、お嬢様!意識が戻られたのですか!?」
彼女の言う「お嬢様」とは私のことで間違い
ないようだ。
だけど私にはお嬢様と呼ばれるいわれも、高級
ベットで寝た覚えもない。
私は記憶を辿ってみた。
確か昨日は夜遅くまでゲームをしていたんだ
よね。
それを姉に注意されて口論になったんだっけ。
そりゃ、明日も仕事なのに睡眠時間削って
ゲームするのはよくないってわかってるよ。
でも、社畜の私にとって、ゲームだけが現実
逃避できる場所なんだ。
会社のストレスをゲームで解消して何が悪い
のさ。
「いい加減お風呂に入んなさい!美咲あんた、
そんなにゲームばっかりしてると、そのうち
悪役令嬢に転生しちゃうからね!」
姉に窘められ、私はふてくされた。
そんなワケないじゃん。
転生なんて、今はやりのライトノベルの中の話
でしょ。
そう呟きながら、しぶしぶゲームを終わらせて
お風呂場へ向かう途中、階段を踏み外した…
ところまでは覚えている。
え、もしかして本当に転生しちゃったの!?
全身からサーっと血の気が引いた。
落ち着け、私。
とりあえず、今までいたのとは違う世界にいる
ことは把握した。
これがゲームの中の世界だとしたら、どの
ゲームのどのキャラに転生したのか
重要なのはそこだ。
「あの…ここはどこで、私は誰ですか?…」
私をお嬢様と呼ぶ女性に、恐る恐る訪ねてみた。
「お嬢様!記憶を無くされているのですか!?」
驚きと悲しみが入り混じった表情で、彼女は
言った。
「えっと…そのようです…」
事実を説明するわけにもいかず、私はそう
答えた。
彼女は一瞬動揺を見せたが、フーと息を
吐くと、落ち着いた口調で言った。
「ここはクレイトン王国にある、
ローゼンバーグ公爵のお屋敷です。そして
貴方は、公爵令嬢のセセリア様。3日前に
階段から落ちて、ずっと意識を失って
いらしたんですよ。」
クレイトン王国、そして公爵令嬢のセセリア…。
その名前のキャラが出てくるのは確か
「クレセント・ナイト」というゲームだ。
プレイヤー自身がヒロインになって、王立魔法
学院でイケメンキャラを攻略するゲームで、
セセリアはヒロインをいじめる悪役令嬢だ。
セセリアは、第二王子カインの婚約者であり
ながら、第一王子アンセルの妃の座を狙って
いて、邪魔者のヒロインを陥れようと画策する
のだ。
ヒロインは修道院出身で、魔法学院では浮いた
存在だが、光の力を持っていることが判明して
聖女になり、アンセル王子と結ばれる、という
のがメインストーリー。
そしてヒロインをいじめていたセセリアは、
カイン王子から婚約解消され、さらには
国外追放になるのである。
やばいよ~、このままだと国外追放されちゃう
よ~(泣)
転生した事実は受け入れるとして、ゲームの
展開だけは阻止せねば。
とりあえず今、ゲームのどの辺なんだろう?
声の感じと体の大きさから想定すると、今の
私はまだ、魔法学院に入学する前の年齢のよう
だけど…。
「お嬢様が目を覚まされたこと、旦那様と奥様
に報告してまいります!」
そう言って部屋を出て行こうとする彼女に、
あわてて声をかけた。
「あの、あなたの名前は?」
「…ベルでございます、セセリアお嬢様。」
すこし悲しそうな表情で笑うと、彼女は出て
行った。
そう思いながら目覚めた私は、ある違和感に
気づいた。
今、自分が寝ているのはいつものベッド
じゃない。
フカフカの布団にフカフカの枕、ベッド自体も
雲の上のようにフカフカだ。
私のベッドはスプリングの硬い、安物のベッド
だったはず。
これは、まるで一流ホテルのスイートルームの
ベッドだ。
(まぁ、一流ホテルに泊まったことなんてない
けどね)
厚手のカーテンが外の光を遮っているせいで、
部屋の中はまだ暗い。
でも、ここが自分の部屋ではないことだけは
わかる。
起き上がって状況を把握するべきかためらって
いると、誰かがドアをノックした。
「お嬢様、入ります。」
そう言うと、声の主は部屋の中へ入ってきた。
「お嬢様、朝ですよ。カーテン開けますね。」
厚手のカーテンを勢いよく開けて、こちらを
振り返った彼女は、ベットから起き上がろうと
している私に視線を落とした。
「お、お嬢様!意識が戻られたのですか!?」
彼女の言う「お嬢様」とは私のことで間違い
ないようだ。
だけど私にはお嬢様と呼ばれるいわれも、高級
ベットで寝た覚えもない。
私は記憶を辿ってみた。
確か昨日は夜遅くまでゲームをしていたんだ
よね。
それを姉に注意されて口論になったんだっけ。
そりゃ、明日も仕事なのに睡眠時間削って
ゲームするのはよくないってわかってるよ。
でも、社畜の私にとって、ゲームだけが現実
逃避できる場所なんだ。
会社のストレスをゲームで解消して何が悪い
のさ。
「いい加減お風呂に入んなさい!美咲あんた、
そんなにゲームばっかりしてると、そのうち
悪役令嬢に転生しちゃうからね!」
姉に窘められ、私はふてくされた。
そんなワケないじゃん。
転生なんて、今はやりのライトノベルの中の話
でしょ。
そう呟きながら、しぶしぶゲームを終わらせて
お風呂場へ向かう途中、階段を踏み外した…
ところまでは覚えている。
え、もしかして本当に転生しちゃったの!?
全身からサーっと血の気が引いた。
落ち着け、私。
とりあえず、今までいたのとは違う世界にいる
ことは把握した。
これがゲームの中の世界だとしたら、どの
ゲームのどのキャラに転生したのか
重要なのはそこだ。
「あの…ここはどこで、私は誰ですか?…」
私をお嬢様と呼ぶ女性に、恐る恐る訪ねてみた。
「お嬢様!記憶を無くされているのですか!?」
驚きと悲しみが入り混じった表情で、彼女は
言った。
「えっと…そのようです…」
事実を説明するわけにもいかず、私はそう
答えた。
彼女は一瞬動揺を見せたが、フーと息を
吐くと、落ち着いた口調で言った。
「ここはクレイトン王国にある、
ローゼンバーグ公爵のお屋敷です。そして
貴方は、公爵令嬢のセセリア様。3日前に
階段から落ちて、ずっと意識を失って
いらしたんですよ。」
クレイトン王国、そして公爵令嬢のセセリア…。
その名前のキャラが出てくるのは確か
「クレセント・ナイト」というゲームだ。
プレイヤー自身がヒロインになって、王立魔法
学院でイケメンキャラを攻略するゲームで、
セセリアはヒロインをいじめる悪役令嬢だ。
セセリアは、第二王子カインの婚約者であり
ながら、第一王子アンセルの妃の座を狙って
いて、邪魔者のヒロインを陥れようと画策する
のだ。
ヒロインは修道院出身で、魔法学院では浮いた
存在だが、光の力を持っていることが判明して
聖女になり、アンセル王子と結ばれる、という
のがメインストーリー。
そしてヒロインをいじめていたセセリアは、
カイン王子から婚約解消され、さらには
国外追放になるのである。
やばいよ~、このままだと国外追放されちゃう
よ~(泣)
転生した事実は受け入れるとして、ゲームの
展開だけは阻止せねば。
とりあえず今、ゲームのどの辺なんだろう?
声の感じと体の大きさから想定すると、今の
私はまだ、魔法学院に入学する前の年齢のよう
だけど…。
「お嬢様が目を覚まされたこと、旦那様と奥様
に報告してまいります!」
そう言って部屋を出て行こうとする彼女に、
あわてて声をかけた。
「あの、あなたの名前は?」
「…ベルでございます、セセリアお嬢様。」
すこし悲しそうな表情で笑うと、彼女は出て
行った。
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