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ヒーローになれなかった僕
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僕は、ヒーローになりたかった。
あんなカッコイイものは無いだろう。
悪を倒して、弱きものを救う。
そんな存在に僕は憧れていたんだ。
ただ、今の僕は真反対の状況になっていた。
今日は高校の入学式だった。
僕は適当に勉強して、自分の地元の高校に入った。
親に少しでも負担をかけたくなかったので、公立高校に入った。
ただ、実はこの高校がかなり頭のいいとこだと知った。
なんにも知らずに合格したのはいいが、中学のクラスの落ちた人からかなり揶揄された。
「なんでお前が受けてんだよ」とかよく言われた。
まあ、そんなやつとも卒業式を終えたのでもう別れた。
入学式はものすごく面倒くさい。
よくわからん言葉とかを言われるのだが、そんなんどうでもいいと思ってしまう。
こういうのをちゃんと聞く人の意図がわからん。
そんな訳で、適当に流して入学してしまった。
クラスも知ってるやつは誰もいないので、すごい気が楽だった。
そう、ここまではよかったんだ。
なんでこうなってんだっけ?
自分の目の前には、倒れている2人の先輩がいる。
制服はボロボロで、もう着られないだろう。
それで、自分は気ままに棒立ちしている。
ちょっと時間を遡って考えてみる。
入学式も終わったので、ちょっと校内を散策していたの時
「お前何肩あててんだよ?」
と、先輩に声掛けられた。
適当に本を読みながら歩いていたので、俺のせいではないことは確かだ。
しかも、この先輩たちの制服は何故か破れていた。
「すいません」
とりあえず下を向いたまま謝った。
「なんだよ、てめぇ!!
ちょっと来いよ!!」
それで今いるよくわからない場所に呼びたされた。
頭がいい学校と聞いていたんだが、こんな奴がいるのか。
その後は、先輩たちに殴りかかられた。
のだが、今この先輩たちは倒れている。
意外とこいつら喧嘩弱かったのだ。
適当に避けて、みぞおち仕掛けたら、倒れてしまったのだ。
う~ん
めんどくさい
こいつら、適当に先生に言わなきゃ行けないんだうか。
でも、俺がやったといえばめんどくさい事になるだろう。
このまま帰ってしまうか。
どうせこの時期に寝てたって風邪ひく訳でもないし
と、そのまま現場をあとにした。
家に帰ると、親と今日の話をしたり、ご飯を食べたりして、楽しんだ。
この時はまだ、あのことがどれくらい大変な事なのかわかってなかった。
だから、何も考えずに寝入ってしまった。
朝の太陽は、眩しい陽射しを僕に送り付けてくる。
核融合もあと50億年ぐらいだ。
頑張れ太陽
なんて謎のエールを太陽に送って、学校に向かった。
すると、何やら色んな目で見られた。
畏怖の視線やら好奇心の視線やら
なんでこんな目で見られてるんだろうと、その時は気づきもしなかった。
教室に入って、なんでこんなことになっているのか分かった。
堂々と昨日のことが学校新聞に載っていたのだ。
しかも、先輩を殴っている写真付きで
さすがにこれは言い逃れできないか
と思っていたら、実は書いてあることは予想と違った。
その見出しには
「新入生、制服破れ先輩を倒す」
と書いてあった。
本文によると、この学校には制服を破いてくるやばい先輩共がいるらしい。
所謂ヤンキーみたいな感じで、カツアゲとかをしてくるらしい。
それで、この新入生もカツアゲに会いそうになった。
しかし、この新入生は、その先輩たちをボコして帰ったとさ。
そんなことらしい。
なるほど
だから、僕のことを恐れている人と、僕について興味のある人がいるわけだ
まあ、こんなことどうだっていいや
どうせ、高校でも僕はぼっちだろうし
そう考えて、自分の席に座ろうとすると
「柚月くん」
クラスの知らない女子に話しかけられた。
「なに?」
めんどくさくて、ぶっきらぼうに答えた。
「この記事に書いてあることってほんとなの?」
と言って、あの新聞を指さした。
「ほんとだったらなんかあるの?」
「そしたらガッコいいなぁって」
「ふ~ん
一応ホントだよ
絡まれたからボコしただけ」
と応えると、彼女は何故か嬉しそうに帰っていった。
はあ
なんでこんなめんどくさい事になってるのやら
授業の準備をしていても、なにやらむずがゆい視線を感じていた。
こんな場違い物のことをなんで気にするのやら
なんて、宛先もよくわからない怒りを抱えてその日の授業を臨んだ。
この日の授業は担当の先生の紹介が主な感じだったから抜け出してやるかと思った。
しかし、さすがに最初に悪印象を与えるのはまずいので、一応席に座っていた。
別に話をちゃんと聞いていた訳ではなく、ただ席に座っていた。
窓側の席なので、時々空を見たが、眩しく太陽が輝くだけだった。
午前の授業が終わって昼休みになった。
中学校から仲良い人同士や、近くの席どうしでご飯を食べていた。
まあ、僕は明らかに避けられるのはわかっていたので、テキパキと屋上に抜け出した。
屋上には、何人か先輩たちがいた。
また絡まれるのかなって思ってたら、先輩たちは逃げていった。
明らかに不真面目な連中だが、そんなに恐れられることあったっけ。
いや、確かにこいつらの親玉みたいなやつ昨日喧嘩したやつかもしれない。
そうじゃなくとも、あんな学校で恐れられているようなやつを叩きのめしたんだから恐れられて当然か
空を見ながら食べる昼食は空の無愛想な青さと同じに、ただただ普通だった。
そして、屋上に寝っ転がってまた思うのだ。
「このままじゃヒーローなんてなれないよな」
と
別に悪いことをした訳では無いが、人から恐れられる人はヒーローじゃない。
いいことをして、人に慕われてこそヒーローじゃないだろうか。
まあ、助けられそうな人がいたら助ければいい。
それまでは何もしなくてもいいか。
そう思って、そのまま寝入ってしまった。
そんな僕をたたき起こしたのはチャイムだった。
何故か屋上にもチャイムが設置されていて、その音で僕は起こされた。
午後の授業は委員会や係決めだった。
正直どうだっていいと思う。
やりたい人がやりたいだけ仕事をした方が、効率良く済むと思う。
まあ、やらないという選択肢はなかったので、中学の時とおなじ放送委員に入った。
中学では放送委員は有名だったので応募する人が多く、対低争いになったのだが、そんなことは起きなかった。
僕が立候補した瞬間に、みんな手を下げてしまった。
男子と女子で別れて決めたので、女子の方では放送委員は人気だった。
が、僕が立候補したと聞くや否やみんな辞めてしまった。
それで、結局朝話しかけてきた女の子になったらしい。
その子はあまり不服では無い様子だが、周りの子から色々言われていた。
「柚月と一緒とか大変だね」
とか、
「柚月と一緒でよかったの?
今からで変えれば?」
とかなんとか
そんなに極悪非道な人に見えるだろうか
まあ、この学校のやばいと言われる先輩をボコしたんだもんな
そう言われても仕方ないだろうか
でも、さっきの少女は別にいいらしい
それなら周りも言わなきゃいいのに
まあ、僕はいつも通りにすればいいか
その後も、同じように係決めを行った。
そして、またもや彼女と同じ係になった。
その時は特にこのことを考えていなかった。
きっと、彼女は自分が嫌な思いをするのを耐えられる人なんだろう。
としか考えていなかった。
今思えば、ちゃんと考えておけばよかったかな。
あんなカッコイイものは無いだろう。
悪を倒して、弱きものを救う。
そんな存在に僕は憧れていたんだ。
ただ、今の僕は真反対の状況になっていた。
今日は高校の入学式だった。
僕は適当に勉強して、自分の地元の高校に入った。
親に少しでも負担をかけたくなかったので、公立高校に入った。
ただ、実はこの高校がかなり頭のいいとこだと知った。
なんにも知らずに合格したのはいいが、中学のクラスの落ちた人からかなり揶揄された。
「なんでお前が受けてんだよ」とかよく言われた。
まあ、そんなやつとも卒業式を終えたのでもう別れた。
入学式はものすごく面倒くさい。
よくわからん言葉とかを言われるのだが、そんなんどうでもいいと思ってしまう。
こういうのをちゃんと聞く人の意図がわからん。
そんな訳で、適当に流して入学してしまった。
クラスも知ってるやつは誰もいないので、すごい気が楽だった。
そう、ここまではよかったんだ。
なんでこうなってんだっけ?
自分の目の前には、倒れている2人の先輩がいる。
制服はボロボロで、もう着られないだろう。
それで、自分は気ままに棒立ちしている。
ちょっと時間を遡って考えてみる。
入学式も終わったので、ちょっと校内を散策していたの時
「お前何肩あててんだよ?」
と、先輩に声掛けられた。
適当に本を読みながら歩いていたので、俺のせいではないことは確かだ。
しかも、この先輩たちの制服は何故か破れていた。
「すいません」
とりあえず下を向いたまま謝った。
「なんだよ、てめぇ!!
ちょっと来いよ!!」
それで今いるよくわからない場所に呼びたされた。
頭がいい学校と聞いていたんだが、こんな奴がいるのか。
その後は、先輩たちに殴りかかられた。
のだが、今この先輩たちは倒れている。
意外とこいつら喧嘩弱かったのだ。
適当に避けて、みぞおち仕掛けたら、倒れてしまったのだ。
う~ん
めんどくさい
こいつら、適当に先生に言わなきゃ行けないんだうか。
でも、俺がやったといえばめんどくさい事になるだろう。
このまま帰ってしまうか。
どうせこの時期に寝てたって風邪ひく訳でもないし
と、そのまま現場をあとにした。
家に帰ると、親と今日の話をしたり、ご飯を食べたりして、楽しんだ。
この時はまだ、あのことがどれくらい大変な事なのかわかってなかった。
だから、何も考えずに寝入ってしまった。
朝の太陽は、眩しい陽射しを僕に送り付けてくる。
核融合もあと50億年ぐらいだ。
頑張れ太陽
なんて謎のエールを太陽に送って、学校に向かった。
すると、何やら色んな目で見られた。
畏怖の視線やら好奇心の視線やら
なんでこんな目で見られてるんだろうと、その時は気づきもしなかった。
教室に入って、なんでこんなことになっているのか分かった。
堂々と昨日のことが学校新聞に載っていたのだ。
しかも、先輩を殴っている写真付きで
さすがにこれは言い逃れできないか
と思っていたら、実は書いてあることは予想と違った。
その見出しには
「新入生、制服破れ先輩を倒す」
と書いてあった。
本文によると、この学校には制服を破いてくるやばい先輩共がいるらしい。
所謂ヤンキーみたいな感じで、カツアゲとかをしてくるらしい。
それで、この新入生もカツアゲに会いそうになった。
しかし、この新入生は、その先輩たちをボコして帰ったとさ。
そんなことらしい。
なるほど
だから、僕のことを恐れている人と、僕について興味のある人がいるわけだ
まあ、こんなことどうだっていいや
どうせ、高校でも僕はぼっちだろうし
そう考えて、自分の席に座ろうとすると
「柚月くん」
クラスの知らない女子に話しかけられた。
「なに?」
めんどくさくて、ぶっきらぼうに答えた。
「この記事に書いてあることってほんとなの?」
と言って、あの新聞を指さした。
「ほんとだったらなんかあるの?」
「そしたらガッコいいなぁって」
「ふ~ん
一応ホントだよ
絡まれたからボコしただけ」
と応えると、彼女は何故か嬉しそうに帰っていった。
はあ
なんでこんなめんどくさい事になってるのやら
授業の準備をしていても、なにやらむずがゆい視線を感じていた。
こんな場違い物のことをなんで気にするのやら
なんて、宛先もよくわからない怒りを抱えてその日の授業を臨んだ。
この日の授業は担当の先生の紹介が主な感じだったから抜け出してやるかと思った。
しかし、さすがに最初に悪印象を与えるのはまずいので、一応席に座っていた。
別に話をちゃんと聞いていた訳ではなく、ただ席に座っていた。
窓側の席なので、時々空を見たが、眩しく太陽が輝くだけだった。
午前の授業が終わって昼休みになった。
中学校から仲良い人同士や、近くの席どうしでご飯を食べていた。
まあ、僕は明らかに避けられるのはわかっていたので、テキパキと屋上に抜け出した。
屋上には、何人か先輩たちがいた。
また絡まれるのかなって思ってたら、先輩たちは逃げていった。
明らかに不真面目な連中だが、そんなに恐れられることあったっけ。
いや、確かにこいつらの親玉みたいなやつ昨日喧嘩したやつかもしれない。
そうじゃなくとも、あんな学校で恐れられているようなやつを叩きのめしたんだから恐れられて当然か
空を見ながら食べる昼食は空の無愛想な青さと同じに、ただただ普通だった。
そして、屋上に寝っ転がってまた思うのだ。
「このままじゃヒーローなんてなれないよな」
と
別に悪いことをした訳では無いが、人から恐れられる人はヒーローじゃない。
いいことをして、人に慕われてこそヒーローじゃないだろうか。
まあ、助けられそうな人がいたら助ければいい。
それまでは何もしなくてもいいか。
そう思って、そのまま寝入ってしまった。
そんな僕をたたき起こしたのはチャイムだった。
何故か屋上にもチャイムが設置されていて、その音で僕は起こされた。
午後の授業は委員会や係決めだった。
正直どうだっていいと思う。
やりたい人がやりたいだけ仕事をした方が、効率良く済むと思う。
まあ、やらないという選択肢はなかったので、中学の時とおなじ放送委員に入った。
中学では放送委員は有名だったので応募する人が多く、対低争いになったのだが、そんなことは起きなかった。
僕が立候補した瞬間に、みんな手を下げてしまった。
男子と女子で別れて決めたので、女子の方では放送委員は人気だった。
が、僕が立候補したと聞くや否やみんな辞めてしまった。
それで、結局朝話しかけてきた女の子になったらしい。
その子はあまり不服では無い様子だが、周りの子から色々言われていた。
「柚月と一緒とか大変だね」
とか、
「柚月と一緒でよかったの?
今からで変えれば?」
とかなんとか
そんなに極悪非道な人に見えるだろうか
まあ、この学校のやばいと言われる先輩をボコしたんだもんな
そう言われても仕方ないだろうか
でも、さっきの少女は別にいいらしい
それなら周りも言わなきゃいいのに
まあ、僕はいつも通りにすればいいか
その後も、同じように係決めを行った。
そして、またもや彼女と同じ係になった。
その時は特にこのことを考えていなかった。
きっと、彼女は自分が嫌な思いをするのを耐えられる人なんだろう。
としか考えていなかった。
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