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文化祭に向けて
僕の心の命日
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次の日
僕の目覚めは早かった。
どうしても寝られなかったのと、早く起きなければいけない理由があったんだ。
一年の中でも、今日という日は、絶対に忘れることはないだろう日だ。
まあ、日付に意味があるだけで、今年の今日にあんまり意味はないのかもしれないけど。
それでも、毎年気が重い詩、気が滅入りそうになる日なんだ。
まだ夜が明けてすぐの、朝五時半ぐらいから、僕の支度は始まる。
急いで朝ごはんの支度をしながら、顔を洗う準備などもしてしまう。
そして、丁度顔を洗って戻ってくると、食パンが焼けているっていう時間設定だ。
朝の冷たい水が、僕の顔を針みたいに突き破る。
痛いけど、やらないと気が引き締まらないから、欠かせないことだ。
それから、焼けた食パンに、バターをのっけた。
いつもは、このまま食べるんだけど、今日はその上に少しだけはちみつを垂らした。
今日だけは、これぐらいして食欲をそそらないと、どうしても食べれないんだ。
はちみつとバターの乗ったパンからは、甘くて食をそそる香りがする。
それだけに身を任せて、僕は食事の最初の挨拶をした。
「いただきます」
そういうと、食欲の乏しい体に、強引にトーストを押し込んだ。
はちみつの甘い液体が、歯の間に挟まってしみ込んでくる。
バターの油に、はちみつの粘性の液体成分がいい感じに滑りながら口に入ってくるから、口の中が甘くなった。
その甘さをかき消さないように、トーストをさらに押し込んでいく。
完全においしさに負けて食べている感覚だ。
最初に感じていた食欲不振をもろともしないで強引にトーストを食べきった。
本当なら、目玉焼きとかを食べたほうが健康にはいいのかもしれないけど、今日はこれ以上食べたくない。
これ以上食べられるなら、もっといいメニューを考えていただろうし。
それから、僕は微妙に涼しい気候に合わせて、一枚のパーカーを羽織った。
食べた食器は、適当に食洗器に入れておくと、食洗器のふたを閉めて、次開ける時まで隠しておいた。
あと必要な持ち物は、財布に定期に腕時計と携帯だけで十分かな。
それだけあれれば今日の用事は済ませられるはずだ。
取り敢えず、適当に歯を磨くと、口の中の強い甘さが流れていった。
はちみつの甘さは、食をそそるにはいいけど、虫とか寄ってきそうだから入念に落とした。
それに、これから行くには雰囲気的に会わないだろう。
家を出ると、少し肌寒い五月の風が体を吹き抜けた。
パーカーを羽織っておいて丁度良かったと本当に思った。
玄関の鍵を閉めたか確認してから、家の敷地を出ると僕の足取りは一気に重くなった。
まるで足にタイヤでも括り付けてるのかと思わせるぐらいに。
家を出ると、最寄りのバス停を目指しているんだけど、全然足が進まなかった。
周りのすべての物体が、僕が行くのを拒否しているぐらいに、僕には大きな抵抗力が働いていた。
実際には、大きな力が僕を進めようとしているのに、僕が抗っていたんだけど。
変わらない過去の事象と、僕の逃避がぶつかって大きな風の渦を巻いていた。
それでも、どんなに僕が抗っていても、気が付けばバス停に到着してしまう。
つけてきた腕時計を見ると、もう家を出てから二十分が経過していたことを知らせた。
いつもなら五分かかるかかからないかでつく場所だから、単純計算で四倍近くかかっていたことになる。
かかった時間を計算してみて、自分が子供っぽくてあきれ笑いがこぼれた。
それから、数分の間、バスが来るまでたって待っていた。
今すぐにでも逃げ出して帰りたいけど、それをしてしまったらダメなことが分かっている。
だから、僕は強引に自分の体をバス停に括り付けた。
見えない大きな過去という糸で。
すると、いつもは絶対に乗らない早い時間帯のバスが到着した。
運転手さんも、本来ならほとんど無人のはずなのに、僕がいたわけだから僕の目の前に来てから急停車した。
ちょっと制動に時間がかかったからか、少しだけバスは前方に進んでいて、そこから僕はバスに乗り込んだ。
誰もいないバスの中でも、一番後ろの席で、一番最後に目的地に着く場所を取った。
早朝の景色は、なかなかに見ごたえがあるので、意外にも窓を眺めているのは楽しかった。
これからの絶望の淵を覗くような行事に向かう僕の気持ちを、少しだけ和らげてくれた。
まあ、本当に少しだけだから、あんまり休まった気はしないんだけれど。
それでも、バスは勝手に進んでいくから、ちゃんと目的地に着く。
次のバス停が目的地だったことに、ぎりぎりになって気が付いた僕は、急いで停車用のボタンを押した。
すると、さっきと同じように、運転手さんはびっくりしながらバスを急停車させた。
そこで、僕はまた重い足取りでバスを下車した。
どうせ客もいないわけだから、運転手さんも気長に待ってくれたけど、ほかのお客さんがいたらもう発射していてもおかしくないぐらい、時間をかけさせてしまった。
下車すると、そこはある意味ですごい景色の場所に着いた。
ところどころに生えている草木に対して、大部分を灰色や黒い石が取っている。
石は丁寧に磨かれて整列していて、その間を埋めるように小石が敷かれていた。
そして、その上に小さな花弁が待っていた。
ここは墓地だ。
広大な土地に、何前何万という霊が集っている。
その中で、唯一である自分の祖先を探しに行くわけだ。
そこまで来ても、やっぱり僕の足取りは重かった。
中に入るだけで、すごい時間を要したけど、それでもと自分の足をたたいて踏み込んだ。
入ってしまえば少しだけ気が落ち着くから、すっと桶と柄杓を取りに行った。
桶にはいっぱいいっぱい水を入れて、中に柄杓を沈めてまた歩き出す。
今度は、もう幾度となく来たであろう墓石の前まで歩を進めた。
そして、着いた瞬間に膝から崩れ落ちた。
今になっても、まだまだ心が受け付けない。
墓石に書いてある「秦野家」の隣に、おさめられている人の名前が書いてある。
その右端の僕のお母さんの名前が一瞬で目に入ったんだ。
僕の人生で最も大きなかけらの母さんがここにいるんだ。
今日は母さんの命日なんだ。
その日から六年がたって、法事もいったん落ち着いた。
だから、今日は僕一人だけでここにきているんだ。
落ち着いてみると、やっぱり心に来るものがあるみたいだ。
崩れ落ちた膝を立たせるのに、暫くかかったし、もどってからも敷地に入れなかった。
何とかして墓地の中に踏み入ると、まず墓石などを丁寧に洗った。
うちの墓地は、すごい広いというわけでもないけど、ある程度の面積はあるので、南天が生えている。
だから、本当ならそろそろ南天の枝を切らなきゃいけない気もするけど、まだまだ放っている。
手を付けられる状況にまだないからだ。
何とかして墓石をある程度綺麗にしたら、墓石の前で手を合わせた。
合掌した瞬間に、神妙な面持ちになる。
何か大切なものとつながっているような気がして、いつまでもここにいたくなる。
でも、心には直接、ここにいてはいけないって語りかけられている気がする。
やっぱり、何か強い力が働いているんだろう。
合掌しながら、僕はお母さんにあいさつした。
最近の私生活のことは、いろんな変動があるってことを伝えたかったんだ。
いいことばかりで、楽しい日々が遅れているから、楽しいよって。
お母さんがいないのは寂しいけど、何とかやってるんだよって胸を張って伝えたい。
でも、まだまだ僕は子供みたいで、お母さんの甘い声が聞こえた気がすると、すぐに弱くなってしまう。
けど、今だけなら許してくれるかな。
僕の頬を、無職の雫が通った。
小さな光を残して、墓地の敷石に吸われていく。
今日は母さんの命日だけじゃない。
僕の心の命日なんだ。
お母さんに伝えたかったことを全部話して、次はいつになるかなって伝えると、合唱を開いた。
そうして、もう一度墓石を見ると、やっぱりお母さんは墓石の奥に戻ってしまった。
これでとりあえず今日の予定は全部終わっただろうか。
僕も少しは大人になったんだな。
昔だったら、この日だけはお墓の前に来るだけでお昼になっていて、帰るころにはおやつの時間時だった。
それが、どうにか朝の時間だけで済ませられるんだから、成長したんだろうなぁ。
ふっと帰り道を見ると、なぜかよく見慣れた長い髪の少女が隣の敷地にいることに気が付いた。
なんで水上さんがここにいるんだろう...?
僕の目覚めは早かった。
どうしても寝られなかったのと、早く起きなければいけない理由があったんだ。
一年の中でも、今日という日は、絶対に忘れることはないだろう日だ。
まあ、日付に意味があるだけで、今年の今日にあんまり意味はないのかもしれないけど。
それでも、毎年気が重い詩、気が滅入りそうになる日なんだ。
まだ夜が明けてすぐの、朝五時半ぐらいから、僕の支度は始まる。
急いで朝ごはんの支度をしながら、顔を洗う準備などもしてしまう。
そして、丁度顔を洗って戻ってくると、食パンが焼けているっていう時間設定だ。
朝の冷たい水が、僕の顔を針みたいに突き破る。
痛いけど、やらないと気が引き締まらないから、欠かせないことだ。
それから、焼けた食パンに、バターをのっけた。
いつもは、このまま食べるんだけど、今日はその上に少しだけはちみつを垂らした。
今日だけは、これぐらいして食欲をそそらないと、どうしても食べれないんだ。
はちみつとバターの乗ったパンからは、甘くて食をそそる香りがする。
それだけに身を任せて、僕は食事の最初の挨拶をした。
「いただきます」
そういうと、食欲の乏しい体に、強引にトーストを押し込んだ。
はちみつの甘い液体が、歯の間に挟まってしみ込んでくる。
バターの油に、はちみつの粘性の液体成分がいい感じに滑りながら口に入ってくるから、口の中が甘くなった。
その甘さをかき消さないように、トーストをさらに押し込んでいく。
完全においしさに負けて食べている感覚だ。
最初に感じていた食欲不振をもろともしないで強引にトーストを食べきった。
本当なら、目玉焼きとかを食べたほうが健康にはいいのかもしれないけど、今日はこれ以上食べたくない。
これ以上食べられるなら、もっといいメニューを考えていただろうし。
それから、僕は微妙に涼しい気候に合わせて、一枚のパーカーを羽織った。
食べた食器は、適当に食洗器に入れておくと、食洗器のふたを閉めて、次開ける時まで隠しておいた。
あと必要な持ち物は、財布に定期に腕時計と携帯だけで十分かな。
それだけあれれば今日の用事は済ませられるはずだ。
取り敢えず、適当に歯を磨くと、口の中の強い甘さが流れていった。
はちみつの甘さは、食をそそるにはいいけど、虫とか寄ってきそうだから入念に落とした。
それに、これから行くには雰囲気的に会わないだろう。
家を出ると、少し肌寒い五月の風が体を吹き抜けた。
パーカーを羽織っておいて丁度良かったと本当に思った。
玄関の鍵を閉めたか確認してから、家の敷地を出ると僕の足取りは一気に重くなった。
まるで足にタイヤでも括り付けてるのかと思わせるぐらいに。
家を出ると、最寄りのバス停を目指しているんだけど、全然足が進まなかった。
周りのすべての物体が、僕が行くのを拒否しているぐらいに、僕には大きな抵抗力が働いていた。
実際には、大きな力が僕を進めようとしているのに、僕が抗っていたんだけど。
変わらない過去の事象と、僕の逃避がぶつかって大きな風の渦を巻いていた。
それでも、どんなに僕が抗っていても、気が付けばバス停に到着してしまう。
つけてきた腕時計を見ると、もう家を出てから二十分が経過していたことを知らせた。
いつもなら五分かかるかかからないかでつく場所だから、単純計算で四倍近くかかっていたことになる。
かかった時間を計算してみて、自分が子供っぽくてあきれ笑いがこぼれた。
それから、数分の間、バスが来るまでたって待っていた。
今すぐにでも逃げ出して帰りたいけど、それをしてしまったらダメなことが分かっている。
だから、僕は強引に自分の体をバス停に括り付けた。
見えない大きな過去という糸で。
すると、いつもは絶対に乗らない早い時間帯のバスが到着した。
運転手さんも、本来ならほとんど無人のはずなのに、僕がいたわけだから僕の目の前に来てから急停車した。
ちょっと制動に時間がかかったからか、少しだけバスは前方に進んでいて、そこから僕はバスに乗り込んだ。
誰もいないバスの中でも、一番後ろの席で、一番最後に目的地に着く場所を取った。
早朝の景色は、なかなかに見ごたえがあるので、意外にも窓を眺めているのは楽しかった。
これからの絶望の淵を覗くような行事に向かう僕の気持ちを、少しだけ和らげてくれた。
まあ、本当に少しだけだから、あんまり休まった気はしないんだけれど。
それでも、バスは勝手に進んでいくから、ちゃんと目的地に着く。
次のバス停が目的地だったことに、ぎりぎりになって気が付いた僕は、急いで停車用のボタンを押した。
すると、さっきと同じように、運転手さんはびっくりしながらバスを急停車させた。
そこで、僕はまた重い足取りでバスを下車した。
どうせ客もいないわけだから、運転手さんも気長に待ってくれたけど、ほかのお客さんがいたらもう発射していてもおかしくないぐらい、時間をかけさせてしまった。
下車すると、そこはある意味ですごい景色の場所に着いた。
ところどころに生えている草木に対して、大部分を灰色や黒い石が取っている。
石は丁寧に磨かれて整列していて、その間を埋めるように小石が敷かれていた。
そして、その上に小さな花弁が待っていた。
ここは墓地だ。
広大な土地に、何前何万という霊が集っている。
その中で、唯一である自分の祖先を探しに行くわけだ。
そこまで来ても、やっぱり僕の足取りは重かった。
中に入るだけで、すごい時間を要したけど、それでもと自分の足をたたいて踏み込んだ。
入ってしまえば少しだけ気が落ち着くから、すっと桶と柄杓を取りに行った。
桶にはいっぱいいっぱい水を入れて、中に柄杓を沈めてまた歩き出す。
今度は、もう幾度となく来たであろう墓石の前まで歩を進めた。
そして、着いた瞬間に膝から崩れ落ちた。
今になっても、まだまだ心が受け付けない。
墓石に書いてある「秦野家」の隣に、おさめられている人の名前が書いてある。
その右端の僕のお母さんの名前が一瞬で目に入ったんだ。
僕の人生で最も大きなかけらの母さんがここにいるんだ。
今日は母さんの命日なんだ。
その日から六年がたって、法事もいったん落ち着いた。
だから、今日は僕一人だけでここにきているんだ。
落ち着いてみると、やっぱり心に来るものがあるみたいだ。
崩れ落ちた膝を立たせるのに、暫くかかったし、もどってからも敷地に入れなかった。
何とかして墓地の中に踏み入ると、まず墓石などを丁寧に洗った。
うちの墓地は、すごい広いというわけでもないけど、ある程度の面積はあるので、南天が生えている。
だから、本当ならそろそろ南天の枝を切らなきゃいけない気もするけど、まだまだ放っている。
手を付けられる状況にまだないからだ。
何とかして墓石をある程度綺麗にしたら、墓石の前で手を合わせた。
合掌した瞬間に、神妙な面持ちになる。
何か大切なものとつながっているような気がして、いつまでもここにいたくなる。
でも、心には直接、ここにいてはいけないって語りかけられている気がする。
やっぱり、何か強い力が働いているんだろう。
合掌しながら、僕はお母さんにあいさつした。
最近の私生活のことは、いろんな変動があるってことを伝えたかったんだ。
いいことばかりで、楽しい日々が遅れているから、楽しいよって。
お母さんがいないのは寂しいけど、何とかやってるんだよって胸を張って伝えたい。
でも、まだまだ僕は子供みたいで、お母さんの甘い声が聞こえた気がすると、すぐに弱くなってしまう。
けど、今だけなら許してくれるかな。
僕の頬を、無職の雫が通った。
小さな光を残して、墓地の敷石に吸われていく。
今日は母さんの命日だけじゃない。
僕の心の命日なんだ。
お母さんに伝えたかったことを全部話して、次はいつになるかなって伝えると、合唱を開いた。
そうして、もう一度墓石を見ると、やっぱりお母さんは墓石の奥に戻ってしまった。
これでとりあえず今日の予定は全部終わっただろうか。
僕も少しは大人になったんだな。
昔だったら、この日だけはお墓の前に来るだけでお昼になっていて、帰るころにはおやつの時間時だった。
それが、どうにか朝の時間だけで済ませられるんだから、成長したんだろうなぁ。
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