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2.夢のTOKIO
1
「ありがとう実彩子ちゃん」
「いいのよ。ちょうどね、前の人が辞めちゃってね、誰か探していたの」
母の妹である叔母の実彩子ちゃんは、おばちゃんという言葉を憎んでいる。叔母さんと呼ぶのも、敬語を使うのも禁じられているので、私は子供の頃から実彩子ちゃんと呼んでいる。
実際実彩子ちゃんは若々しい。
『私はおばちゃんだからいいの』と開き直っている母とは心掛けが違う。オシャレだし、四十を過ぎた今でもキラキラ輝いている、いわゆる美魔女というやつだ。
叔母夫婦には北海道の大学に通っている息子がひとりいるけれど、娘はいない。そのせいか、私をとてもかわいがってくれるのだ。
「小恋はこのマンションに来たのって初めてだっけ?」
「うん、初めて。大学卒業してから遊びに来てなかったからね」
一歩足を踏み入れたリビングは南に面していて大きなガラス窓から燦々と光が降り注いでいる。
「うわー、すごーい、素敵!」
広さはどれくらいだろう。二十畳くらい? でも仕切りがなくてダイニングルームに続くからもっと広く感じる。
「まぁね、ふたり暮らしには広すぎとも言えるけど」
叔母の家は遊びに来るたびにバージョンアップしている。住む家は賃貸と決めているらしく、気分転換のように引っ越すのは知っているけれど、私が知る限り、今回の部屋は過去最高に高層階にある部屋だった。
「すごい景色だね」
「たまには高層階もいいかなぁって思ってね。ちょっと怖いけど」
実彩子ちゃんの夫、アキラ叔父さんは不動産屋を経営している社長だ。
その関係で少しは安く住めるのかもしれないけれど、ここは三十階を越えるタワーマンション。いったいいくらくらいの価値があるのか私には想像もつかない。
「ここから見る夜景。なかなか素敵よ」
さぞかし綺麗だろうなぁと思いつつ、窓からの景色を眺めていると。
「家政婦をしてもらうのは、あのマンションね」と実彩子ちゃんが言った。
なにでもないように、とあるマンションを指差すけれど――。
「えっ、あそこなの? このマンションよりも高層だよね?」
「そうよ。上から三番目の角の部屋」
「ちょ、ちょっと待って。実彩子ちゃん、ああいうマンションの上の方って、ものすごいお金持ちだよね? そ、そんなところの家政婦なんて、私で本当に大丈夫?」
「大丈夫よぉ。住人はアキラの知り合いで、知らない人間に出入りされたくないんですって。前の家政婦さんもアキラのいとこだったのよ」
実彩子ちゃんから聞いている家政婦の仕事は、簡単な掃除とごく普通の家庭料理。なんだったらお惣菜を買ってもいいとさえ聞いている。
ただそんな立派なお宅とは聞いていなかった。
「その人が結婚して都内を離れちゃってね。私がその後のひと月やってみたんだけど、やっぱり性に合わないのよ。そりゃそうよね、うちはハウスキーパーを雇っているくらいだもの」
実彩子ちゃんは、肩をすくめてニッコリと微笑む。
そりゃそうだろう、実彩子ちゃんは家事が嫌いなのだ。
「小恋は私と違って料理も家事も好きでしょう? それにね、行ってみればわかるけど、基本的に散らかさない人なのよ。掃除は楽」
ふむ。
「スーツやワイシャツをクリーニングに出す。ティッシュペーパーのような備品を補充する。本人が仕事でいない時間に仕事を済ませるから顔を合わせないでいいし、料理も好き嫌いはなくて、肉ジャガみたいな家庭料理を作り置きするだけでいいわ」
あの高級マンションで家庭料理……。なんだかピンとこない。
「もやしと卵を炒めたとか、うちで普通に食べていたものでいいの?」
「いいのよー十分十分。そういうのが好きな人だから。気取ってる人じゃないしね」
「そうなんだ」
「小恋が住むのもあのマンションよ」
「えっ!」
「あはは、ずーっと下のほうよ。三階の単身向けワンルーム」
私はこれからアキラ叔父さんの不動産会社のアルバイトになる。といっても形式上だから会社に出勤はしない。
住む部屋は会社所有らしくマンションの家賃は形だけの一万円。報酬は月十五万円。空いた時間にアルバイトをするもよし、自由にしていいという好待遇。
一生ならともかく一時的には全く問題ない。
「アキラのいとこが残していったから、家具とかひと通りあるわ。お布団とかは新しいのをいれておいたから安心して」
「ありがとう! 至れり尽くせりだ」
「かわいい姪のためだもの。これくらいなんでもないわ。とにかくがんばってみなさい」
「うん。がんばるよ」
できるできないじゃない。とにかくやるしかないのだ。
実彩子ちゃんと一緒に、さっそく私が住むマンションに向かった。
聞いていた通り部屋には家具も備品も揃っている。ワンルームとはいえ、実家の私の部屋とは比べものにならないくらい広い。
「どう? 気に入った?」
これぞ都会のマンションという素敵な部屋に感動で、私は小躍りして喜んだ。
「気に入ったどころじゃないよぉ。感動で泣きそう」
「あはは。それならよかったわ」
さあ、次は問題は雇い主のお宅。
今日は平日なので、雇い主は仕事でいないらしい。
早速実彩子ちゃんと向かう高層階には、専用のエレベーターがある。ギューンと一気に上る速さに酔いそうになり、着いたフロアをフラフラしながら歩いて到着した部屋は、やはりすごかった。
マンションとは思えない広い玄関。幅のある廊下を進むと開放的なリビングがあった。
「すごい」と呟くように言った私は驚きのあまり息を飲んだ。
実彩子ちゃんのマンションも広々としていたが、この部屋は天井も高いせいか倍も広く感じられる。
田舎の我が家が一軒まるっと入ってしまいそうなほどで、いったい何人座れるのかわからないほど長いソファーもあれば、座り心地が良さそうな一人掛けのカウチソファもあり、プロジェクターのように大きなテレビもある。
まるでどこぞのリゾートホテルのよう。
でも、ふと思う。
「その人、本当にここに住んでいるんだよね?」
思わずそう聞いてしまうほどに、整然としている。
ひとりで暮らすには広過ぎるうえに生活感がなく、まるでモデルルームのよう。
「こんなに広いのに、たったひとりで」
「そうよ。広々としたところが好きなんですって」
「掃除っていってもどこも綺麗だし」
テーブルの上なんて埃ひとつない。床だってピカピカだし、キッチンのシンクにも水滴ひとつ見当たらない。
聞いてはいたけれど、ここまでとは。
「でしょ、だから掃除も楽よ。清潔感があってきちんとした人なの。忙しい人だから、寝るために帰っているようなものなのよ」
ふうん……。
それから掃除道具の場所や、細々とした説明を受けながら実際にやってみて、明日から早速家政婦の仕事をすることになった。
部屋の住人は中堅ゼネコン『龍崎組』の、役員である男性だという。
龍崎組といえば私でも名前は知っている一流企業だ。
「名前はリュウザキアキヒロさん。ただね、ちょっと秘密主義な人なの。だから、彼にはいっさいの興味を持たないほうがいいわ。これ重要よ、わかった?」
「うん。わかった」
「ここに来たら最初にダイニングテーブルの上にあるメモスタンドを見て。彼から用事がある時は、そこにメモが挟まっているわ。出張で不在になるから、食事の作り置きはいらないとかそういう用事よ」
「なるほど」
「ああ、それから、その奥の部屋には鍵が掛かっているけど、万がいち扉が開いていても、入っちゃだめよ。その部屋には近寄らない。絶対ね」
絶対に覗いてはいけない?
「はーい。ふふ、なんだか鶴の恩返しみたいだね」
「あはは、そうね。覗いたらジエンド」
笑いながら実彩子ちゃんは親指を首の前で右から左に動かす。
ふむ。謎多き、ゼネコンの役員男性ね。
秘密主義とか言われると余計に興味が湧くけれど、ダメダメと好奇心に蓋をした。大切な仕事を無くすわけにはいかない。
家政婦の仕事は、平日のみ毎日という契約で、食事はメインになるもの以外に、酒の肴になりそうなものを常備する。
最初は実彩子ちゃんにメニューを見せて了解を得たものを作った。一応気を使ったけれど、煮込みハンバーグとかブリ大根とか、まぁよくある家庭料理だ。
部屋は本当にいつも綺麗だった。
料理をした後の片付けが一番気を遣うくらいで、この部屋の住人である龍崎さんが散らかした跡なんてない。
慣れてしまえば、早々にアルバイトができるかもと思っていたけれど、そう簡単にはいかないものだ。料理のメニューにも悩むし、都会での新生活に慣れるのに精いっぱいで、毎日はあっという間に過ぎた。
「いいのよ。ちょうどね、前の人が辞めちゃってね、誰か探していたの」
母の妹である叔母の実彩子ちゃんは、おばちゃんという言葉を憎んでいる。叔母さんと呼ぶのも、敬語を使うのも禁じられているので、私は子供の頃から実彩子ちゃんと呼んでいる。
実際実彩子ちゃんは若々しい。
『私はおばちゃんだからいいの』と開き直っている母とは心掛けが違う。オシャレだし、四十を過ぎた今でもキラキラ輝いている、いわゆる美魔女というやつだ。
叔母夫婦には北海道の大学に通っている息子がひとりいるけれど、娘はいない。そのせいか、私をとてもかわいがってくれるのだ。
「小恋はこのマンションに来たのって初めてだっけ?」
「うん、初めて。大学卒業してから遊びに来てなかったからね」
一歩足を踏み入れたリビングは南に面していて大きなガラス窓から燦々と光が降り注いでいる。
「うわー、すごーい、素敵!」
広さはどれくらいだろう。二十畳くらい? でも仕切りがなくてダイニングルームに続くからもっと広く感じる。
「まぁね、ふたり暮らしには広すぎとも言えるけど」
叔母の家は遊びに来るたびにバージョンアップしている。住む家は賃貸と決めているらしく、気分転換のように引っ越すのは知っているけれど、私が知る限り、今回の部屋は過去最高に高層階にある部屋だった。
「すごい景色だね」
「たまには高層階もいいかなぁって思ってね。ちょっと怖いけど」
実彩子ちゃんの夫、アキラ叔父さんは不動産屋を経営している社長だ。
その関係で少しは安く住めるのかもしれないけれど、ここは三十階を越えるタワーマンション。いったいいくらくらいの価値があるのか私には想像もつかない。
「ここから見る夜景。なかなか素敵よ」
さぞかし綺麗だろうなぁと思いつつ、窓からの景色を眺めていると。
「家政婦をしてもらうのは、あのマンションね」と実彩子ちゃんが言った。
なにでもないように、とあるマンションを指差すけれど――。
「えっ、あそこなの? このマンションよりも高層だよね?」
「そうよ。上から三番目の角の部屋」
「ちょ、ちょっと待って。実彩子ちゃん、ああいうマンションの上の方って、ものすごいお金持ちだよね? そ、そんなところの家政婦なんて、私で本当に大丈夫?」
「大丈夫よぉ。住人はアキラの知り合いで、知らない人間に出入りされたくないんですって。前の家政婦さんもアキラのいとこだったのよ」
実彩子ちゃんから聞いている家政婦の仕事は、簡単な掃除とごく普通の家庭料理。なんだったらお惣菜を買ってもいいとさえ聞いている。
ただそんな立派なお宅とは聞いていなかった。
「その人が結婚して都内を離れちゃってね。私がその後のひと月やってみたんだけど、やっぱり性に合わないのよ。そりゃそうよね、うちはハウスキーパーを雇っているくらいだもの」
実彩子ちゃんは、肩をすくめてニッコリと微笑む。
そりゃそうだろう、実彩子ちゃんは家事が嫌いなのだ。
「小恋は私と違って料理も家事も好きでしょう? それにね、行ってみればわかるけど、基本的に散らかさない人なのよ。掃除は楽」
ふむ。
「スーツやワイシャツをクリーニングに出す。ティッシュペーパーのような備品を補充する。本人が仕事でいない時間に仕事を済ませるから顔を合わせないでいいし、料理も好き嫌いはなくて、肉ジャガみたいな家庭料理を作り置きするだけでいいわ」
あの高級マンションで家庭料理……。なんだかピンとこない。
「もやしと卵を炒めたとか、うちで普通に食べていたものでいいの?」
「いいのよー十分十分。そういうのが好きな人だから。気取ってる人じゃないしね」
「そうなんだ」
「小恋が住むのもあのマンションよ」
「えっ!」
「あはは、ずーっと下のほうよ。三階の単身向けワンルーム」
私はこれからアキラ叔父さんの不動産会社のアルバイトになる。といっても形式上だから会社に出勤はしない。
住む部屋は会社所有らしくマンションの家賃は形だけの一万円。報酬は月十五万円。空いた時間にアルバイトをするもよし、自由にしていいという好待遇。
一生ならともかく一時的には全く問題ない。
「アキラのいとこが残していったから、家具とかひと通りあるわ。お布団とかは新しいのをいれておいたから安心して」
「ありがとう! 至れり尽くせりだ」
「かわいい姪のためだもの。これくらいなんでもないわ。とにかくがんばってみなさい」
「うん。がんばるよ」
できるできないじゃない。とにかくやるしかないのだ。
実彩子ちゃんと一緒に、さっそく私が住むマンションに向かった。
聞いていた通り部屋には家具も備品も揃っている。ワンルームとはいえ、実家の私の部屋とは比べものにならないくらい広い。
「どう? 気に入った?」
これぞ都会のマンションという素敵な部屋に感動で、私は小躍りして喜んだ。
「気に入ったどころじゃないよぉ。感動で泣きそう」
「あはは。それならよかったわ」
さあ、次は問題は雇い主のお宅。
今日は平日なので、雇い主は仕事でいないらしい。
早速実彩子ちゃんと向かう高層階には、専用のエレベーターがある。ギューンと一気に上る速さに酔いそうになり、着いたフロアをフラフラしながら歩いて到着した部屋は、やはりすごかった。
マンションとは思えない広い玄関。幅のある廊下を進むと開放的なリビングがあった。
「すごい」と呟くように言った私は驚きのあまり息を飲んだ。
実彩子ちゃんのマンションも広々としていたが、この部屋は天井も高いせいか倍も広く感じられる。
田舎の我が家が一軒まるっと入ってしまいそうなほどで、いったい何人座れるのかわからないほど長いソファーもあれば、座り心地が良さそうな一人掛けのカウチソファもあり、プロジェクターのように大きなテレビもある。
まるでどこぞのリゾートホテルのよう。
でも、ふと思う。
「その人、本当にここに住んでいるんだよね?」
思わずそう聞いてしまうほどに、整然としている。
ひとりで暮らすには広過ぎるうえに生活感がなく、まるでモデルルームのよう。
「こんなに広いのに、たったひとりで」
「そうよ。広々としたところが好きなんですって」
「掃除っていってもどこも綺麗だし」
テーブルの上なんて埃ひとつない。床だってピカピカだし、キッチンのシンクにも水滴ひとつ見当たらない。
聞いてはいたけれど、ここまでとは。
「でしょ、だから掃除も楽よ。清潔感があってきちんとした人なの。忙しい人だから、寝るために帰っているようなものなのよ」
ふうん……。
それから掃除道具の場所や、細々とした説明を受けながら実際にやってみて、明日から早速家政婦の仕事をすることになった。
部屋の住人は中堅ゼネコン『龍崎組』の、役員である男性だという。
龍崎組といえば私でも名前は知っている一流企業だ。
「名前はリュウザキアキヒロさん。ただね、ちょっと秘密主義な人なの。だから、彼にはいっさいの興味を持たないほうがいいわ。これ重要よ、わかった?」
「うん。わかった」
「ここに来たら最初にダイニングテーブルの上にあるメモスタンドを見て。彼から用事がある時は、そこにメモが挟まっているわ。出張で不在になるから、食事の作り置きはいらないとかそういう用事よ」
「なるほど」
「ああ、それから、その奥の部屋には鍵が掛かっているけど、万がいち扉が開いていても、入っちゃだめよ。その部屋には近寄らない。絶対ね」
絶対に覗いてはいけない?
「はーい。ふふ、なんだか鶴の恩返しみたいだね」
「あはは、そうね。覗いたらジエンド」
笑いながら実彩子ちゃんは親指を首の前で右から左に動かす。
ふむ。謎多き、ゼネコンの役員男性ね。
秘密主義とか言われると余計に興味が湧くけれど、ダメダメと好奇心に蓋をした。大切な仕事を無くすわけにはいかない。
家政婦の仕事は、平日のみ毎日という契約で、食事はメインになるもの以外に、酒の肴になりそうなものを常備する。
最初は実彩子ちゃんにメニューを見せて了解を得たものを作った。一応気を使ったけれど、煮込みハンバーグとかブリ大根とか、まぁよくある家庭料理だ。
部屋は本当にいつも綺麗だった。
料理をした後の片付けが一番気を遣うくらいで、この部屋の住人である龍崎さんが散らかした跡なんてない。
慣れてしまえば、早々にアルバイトができるかもと思っていたけれど、そう簡単にはいかないものだ。料理のメニューにも悩むし、都会での新生活に慣れるのに精いっぱいで、毎日はあっという間に過ぎた。
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