龍崎専務が誘惑する

白亜凛

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7.優しさの意味

4 ♡

「小恋、あの男とキスくらいはしたのか?」

「し、しない。レストランで、食事した、だけ」

 専務の指が器用にストッキングをおろして、下着の上を這う。

 ああもう、指の動きが気になって――。

 うっ……。

 くるくると円を描くように動いたと思えば、かりかりと引っかくように、私の敏感なところを刺激する。

「もう濡れてるぞ?」

「そ、そんなふうに、するから」

 恥ずかしさにたまりかね、横を向いて、手の甲で顔を隠した。

 言われなくたってわかってる。
 くちゅくちゅとした水音が、私の耳にだって届いているから。

「言ってみろ、俺がほしいって」

「そんな……」

 恥ずかしくて、言えるわけない。
 今日でまだ二回目なのに。

「ほら、言わないと……」

 私の抵抗をあざ笑うように、龍崎専務の指はきもちいいところを少しだけ避けるように、ずらして刺激する。

「小恋。ちゃんとイカせてやるから、言ってみろ」

 専務は耳に息を吹きかけるように、「はやく」と囁く。

 ああ、もう焦れったくて。
 勝手に腰がうねってしまう。もう少しだけ、ほんの少しずらしくれれば……、あぁ。

「だめ、は、はやく」

「ん?」

「ほ、ほしい。あぁ、専務」

「よし、いい子だ」と、耳にキスをした専務は、ご褒美だとばかりに敏感ながらところを激しく弄る。

「あっ、あ、……あっ、ん」

 あぁ、もうだめ。
 たまらず専務に手を伸ばすと、潤んだ視界に専務の目が見えた。

「ほら、イケ」
「あっ、あ、あぁーー」

 一気に襲う激しい絶頂に背中がしなり、ビクビクと体が震えると同時に、専務の右手の指が私の中に滑り込んだ。

 息を荒げる私を見下ろして、にやりと笑みを浮かべた専務は、左手の親指で自分の唇をなぞる。
 そして、いつの間に取り出したのか、避妊具の袋をくわえた。

 その仕草に狂喜したように、お腹の奥からじわじわと蜜が溢れてきて、またくちゅくちゅと音を立てる。


 はだけたバスローブ。
 割れた腹筋。

 まだ濡れている髪。

 専務のなにもかも、ほしい……。 はやく。



「お仕置きついでに、よーく覚えさせなきゃな。この体に」



 一気に服をはぎ取られ、剥き出しの胸に、専務の濡れた髪がさわさわと触れる。

 濡れそぼっているそこを、専務の指がまた上下する。

 その間にも唇と舌と、左手の動きは止まないまま。

 ああ、専務。私はおかしくなりそうです。


 胸の先端を痛いくらい噛むのはお仕置きですか?

 それともバスローブの紐で手首を括られたのがお仕置きえすか?

「あ、あぅ……んっぁ」

 そんな甘い声で「小恋」ってささやかれたら、ちっとも怖くないのに。

「あっ、い、……また、イッちゃう」

 そこをそんなふうに、されたら、だって――。

「こら、まだ早いだろ」

 クスクス笑う専務は、やっぱり意地悪だ。

 何度もイカされて、泣いてお願いして、ようやく専務のものが入ってきて。

 それからはもう、よく覚えていない。

 ただ喘いで、ぐじゃぐじゃになりながら、私は夢中で龍崎専務にしがみついた。
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