ALL MY THINGS 〜耳鳴りが止まるまで〜

はいとく

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今日の戦果は?

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街に着いたオレ達は、戦利品の換金に向かった。今日の戦利品はスライムの粘液、ゴブリンのナイフがほとんどだ。

~ こんなの売れるのか? ~

粘液はゲームの時には無かったアイテムだ。ゴブリンのナイフは溶かして武具の材料にするのは知っているが...

なんと、粘液は化粧品の材料になるらしい。で、気になるお値段は...
全部で3万円程になった!
単価は安いが、数が多かったのだ。

やはり、1人よりも2人の方が効率が良いようだ。

~ あずき様様だなコリャ。 ~

モンスター倒したのも、ほとんど”あずき”だし。

「結構稼げたわねー」
「うん、予想以上だ!」
「私、雑貨屋さんに行きたい!化粧品有るみたいだし。」
「イイよ。オレも色々と物色したいし。」

“あずき”はお店に着くなり、アレやコレやと買いまくっている。
オレは特に今スグ欲しい物も無いので店内を見ていたら、奥の方にテントが有るのを見つけた。

~ いずれ必要になるかも知れないな ~

今、オレ達がいる「令和」の街から他の「明治」「大正」「昭和」「平成」の街までは、歩いて4~5日は掛かる。途中、夜は野宿になるのだ。

「なんか欲しい物有ったー?」
「んー、オレは大丈夫。」
「そっか。じゃあ、ご飯食べに行こ!今日は食堂にしよっか!」
「イイね。和風の物が食べたい気分だ。」
「レッツ・ゴー!」

とにかく明るい子だ。一緒に居て飽きないな。

~ おっ?結構混んでるな ~

「あそこ、2人座れるわよ!」

4人席に男女が2人で座っていた。

「こんばんは。相席良いですか?」
「どうぞ」

男の方が快くOKしてくれた。

「お二人は恋人同士ですか?」
「違います。」

即答した”あずき”だった。

「じゃあパーティーメンバーとか?」
「はい。さっき狩りから帰って来たところです。」
「結構稼げました?」
「まぁまぁですねぇ。」
「僕らは、もう少し頑張ってレベル上げないと、食事を取るのが精一杯ですよ。」
「はぁ...」

なんだかシンミリしてしまったので今日はビールはやめておく事にした。
オレはサバの味噌煮定食、”あずき”は野菜炒め定食を食べて早々に食堂を後にした。

「やっぱり飲みたい!」
「だと思った。さっきの2人に気を使ったでしょ?」
「うん、なんかね...」
「イイわよ。付き合ってあげる。公園の向こうに、おでんの屋台があったわよ。」
「おでん!イイねぇー!行こ行こ!」
「笑。なんかオヤジくさいわよ。ホントに20歳?」
「ハイっ!正真正銘20歳であります!」
「あははは!」

お腹は満たされてるし、ハングリーメーターも0%なので、ツマミ程度のおでんを食べながらビールを2本(瓶だった)飲んで宿屋へ向かう事にした。

途中、さっき通った公園のベンチで寄り掛かり合って寝ている、食堂で相席した2人が居た。シンミリ度は更に増したが、「なんかイイな...」とも思えたのだった。
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