車輪屋男爵~異世界から来たピンク髪で巨乳の女の子が冷蔵庫とかシャワーとか良く分からないことを言ってるので訳してもらっていいッスか?

くさなぎ

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第10章 夢の中の現実

第10章 夢の中の現実 9~Double cross

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第10章 夢の中の現実 9~Double cross


●S-1:丘の上

「どういうことだ……」

 前線を観察していたミュアもさすがに戸惑っていた。
 一撃目のエルフの大魔法は凄まじかった。
 あれがもうしばらく連続で放たれていたら、帝国軍は壊滅だったろう。
 否。
 二撃目はより驚異的だった。
 何度も、何度も恐るべき光の線が、次々に帝国兵を薙ぎ倒していった。
 短時間で、詠唱時間も短く、連射できる大魔法?
 あり得なかった。
 ミュアの知る魔法の常識を大きく逸脱していた。

「これは……考え時だな」

 ミュアは逡巡する。
 彼が兵を率いてきていたのはイストも知らない。
 イストに応じて来たわけではないのだ。
 元々が火事場泥棒目的だったからである。

 そして、なにより彼の望みはここイストをはじめとした帝国軍の戦力が少しでも多く削られることだった。
 蛮族軍と帝国軍の同士討ちを計っても良かった。
 なぜならば、彼は乱を欲していたからだった。

 イストが野望を持っていることを知って近づいたのは彼だった。
 ミュアはイストと違い出世や名声などには全く興味がなかった。
 世界を混乱させ、帝国を崩壊させることが目的なのだ。
 帝国の崩壊デクライン・ジ・エンパイア……つまり、革命だ。

 彼の部下たちは普通の兵士ではない。
 反帝国に立ち上がった革命の志士たちである。
 帝国の力は削げるだけ削ぎたい。
 なにより革命を起こすには彼らは劣勢すぎるのだ。

 兵力も足りなければ、資金も装備も足りない。
 今はまだ雌伏の時であるはずだった。
 山賊よりも少しマシといったところか。
 この1000人の兵士たちも、現状では戦力の全てに近い。

「イストが火を点け、大乱を起こすかと思っていたが……」

 ミュアがイストに近付いていたのは、彼を焚きつける目的もあった。
 大きな戦乱になれば革命軍が旗揚げする隙が作れるかもしれない。
 だが、これはどうだ。
 全く想像もしなかった場所と、予想外の人物によって何かが起きようとしている。
 そう感じた。

「いや。ここが、これが発火点なのかもしれないな」

 革命軍よりもはるかに注目を集めるであろう男爵領。
 アレキサンダー男爵が歴史の転換点ターニング・ポイントになるのかもしれない。
 だが、それは勘でしかない。
 流れにうまく乗れずに行動を起こせば革命軍は壊滅する羽目になるのかもしれなかった。
 帝国を相手にするにはまだまだ小さな勢力だ。
 革命やクーデターは失敗する方が多いのである。

「賭けだな。しかもかなり分の良くない……」

 決断の時だった。
 戦いは理性的な判断だけではない。
 運もある。
 だが、最も重要なのは決断だ。
 複雑化している状況だからこそ、タイミングが大事なのだった。
 今、行くべきか。いつ、行くべきか。

「よし。帝国軍の背後を撃つ」

 ここで帝国運を破ったという事実と自信をつけることで士気も上がる。
 例え反乱が知られても、注目されるのは革命軍ではなくアレキサンダー男爵のはずだ。
 完全に孤立する可能性も高いが、アレキサンダー男爵軍の『あの』エルフの大魔法さえあれば変わるかもしれない。
 男爵と同盟を結べれば……今がそのチャンスだと思った。
 少なくない人々の命を思いを背負った彼が……決断した。

「男爵に貸しを作ってやったと思える程度に戦ってくれ」

 ミュアはクローリーへどうやって渡りを付けるか考えを巡らしつつ命令した。

突撃アレイ



●S-2:戦場

 戦場はすでに大混乱だった。
 賢者セージの攻撃で崩れかけた帝国軍は、沙那の追撃で潰走していた。
 一目散に逃げるというよりは散り散りといった方が良いかもしれない。
 その混乱に後方から前進してきた騎士団も巻き込まれていた。
 進むも退くもない。
 大渋滞だった。
 そこに容赦なく沙那の魔法の銃撃が着弾する。

 イストは少しマシだった。
 騎士団よりさらに後方にいたために混乱に巻き込まれなかったからだ。
 とはいえ、状況は良くない。
 クローリー側に複数の大魔法の使い手が存在する時点で全てが想定外だった。

「魔女だっ!噂の魔女だっ!」
 騎士の悲鳴が上がる。
 彼らの一部は以前に沙那を見たことがあるのだ。
 ヒトというのはあまりの異形。
 ぼよん。
 そして再び大魔法を駆使してきたのだ。

 魔女。まさにそうかもしれない。
 謎の光の刃を振りまく少女は、ピンクブロンドの紛れもないエルフの容貌をしていた。
 そして細身の体に似合わない大きな胸。
 吐き気すら催す。
 イストからすれば奇妙を超えて悪魔的な存在に見える。
 
「不気味な魔女め……」
 
 退くべきだ。
 彼はそう考えた。
 エルフの大魔法があると想定はしていたが、こちらにも対抗可能なエルフがいるといるという目算があった。
 それが互角どころか圧倒的な差を見せつけられてしまった。
 多少の不利な程度なら知らず、全く勝負にならない。
 
 明晰な彼だからこそ、この場で深入りするの避けるべきと判断できた。
 対抗手段がない以上は無駄なのだ。
 エルフの大魔法はそれ自体が戦略兵器だった。
 それ一つで戦場を支配できたり、戦略的な脅威だった。

やつクローリーはどうやってあんなものを手に入れたんだ……」

 判らない。
 何もかもが判らなかった。

「いや……あいつが手に入れられたのだ。私にも手に入るはずだ」

 魔術学院の劣等生で決して優秀とは言えなかったクローリーに可能だったのだから、異世界召喚儀式に参加できるような高位魔術師の自分ならより強力なエルフを呼び出せてしかるべきだ。
 何か方法があるはずだ。 
 それが判るまで一度撤退するべきだろう。
 今はまだ彼も彼の率いる兵もまだ戦闘には入っていない。
 状況が不利な時点で撤退すべきだった。

「後退せよ。迅速にだ」 

 イスト麾下の軍勢は後退を始めた。
 とはいっても軍隊は前進はしやすいが後退は難しい。
 自由自在に軍隊を動かすことは、連絡手段の乏しいこの世界では容易ではない。
 有能な指揮官なら手足のように動かせたりは、しない。

 それでもイストが選抜してきた兵士らしく、統制はとれていた。
 素早くとはいえないまでも何とか後退を始めた。


 そこに鬨の声が上がった。
 ミュアの革命軍が突入してきたのだった。
 彼の軍勢は帝国軍とはかなり編成が異なる。
 騎兵がいない。

 それは当然だった。
 彼らは元々庶民であり騎士階級ではなかったので馬上戦闘に慣れていない。
 そもそも戦闘用に訓練された馬を所持していないのだ。
 荷馬くらいだろう。

 故に歩兵主体である。
 そして槍兵がいない。
 これはとても奇妙なことで、帝国世界で間合いが取れる武器を持たない兵士は珍しい。
 野戦を想定していないからだった。
 山賊に近い。
 
 反面、特殊な部分もある。
 クロスボウ兵だ。
 半数近くがクロスボウを装備していた。
 それも通常のものではなく、金属バネを用いた殺傷力と射程に優れたものである。
  弓とは異なって取扱いに修練があまり要らずに照準も容易。
 ゲリラ戦や市街地での戦闘を想定しているのだ。

 だから今、この場の戦闘ではあまり向かない。
 正面から戦うには野戦向きではなかった。
 だが、今は背後から急襲するのだ。
 自慢の甲冑を着込んだ騎士たちも背後から撃ち込まれるクロスボウのボルトには抵抗できなかった。
 背中は鎧の覆われていない部分も少なくないのだ。

 なにより、重い板金鎧プレートメイルでは素早く振り向いたり反転することは困難で、その隙に内側へ入り込まれてしまう。
 そこからさらにランスを投げ捨て、長剣ロングソードに持ち替える余裕は、ない。
 帝国の精鋭である騎士団もその長所を生かせずに次々と討ち取られていく。
 中でも最も不運だったのはヘインリヒ王だったかもしれない。
 乱戦の中でミュアと出会ってしまったのだ。


「三大王朝エステルラーヘン王ヘインリヒ殿とお見受けしますが、相違ないか?」

 そう声を掛けたときにはすでに容赦なく、白い乗馬をクロスボウで撃ち抜いていた。
 溜まらず転倒した馬からヘインリヒは放り出された。
 激しい音とともに落馬して、強かにか地面に叩きつけられる。

「き、貴様!無礼であろう!頭が高いぞ!」
 ヘインリヒはそう強がるので精いっぱいだった。
 甲冑は重く、自力で立つのはなかなか困難だ。

「悪いね。生まれが悪いもので。頭の下げ方を知らないんだ」

「おのれ……貴様も帝国の民であろうが!」

「あー……どうだったかな。昔はそうだったかもしれないな」
 ミュアはすらりと剣を抜く。
 その動きは正規の剣術を習得した洗練された動きだった。 
「これから……は共和国国民になるのでね。古い時代アンシャン・レジームの領主にはご退場願うよ」

 白刃が煌めいた。
 偶然か、彼の剣は多島海サウザンアイランズのトエの細剣ワオドゥだった。
 ミスリルを用いた甲冑を紙の様に斬り裂いた。

「手順は少し狂ったが、誤差の範囲だ」

 ミュアは切り落したヘインリヒの首を拾い上げる。


「ミュア!お前はどうしてここに……いや、何をしている!?」

 その様子を見たイストが叫ぶ。
 何もかもが理解できなかった。

 彼はごく一部の特殊な感情を除けば、極めて合理的で理性的な人間だった。
 だからこそミュアがこの場にいることが理解できなかったし、ましてや帝国に敵対するとは予想もしていなかった。
 なかなか見どころありそうだからやがては自分の部下にと考えていたくらいだ。
 それが火事場泥棒の様に現れたのだから判らない。
 まさか、最初から裏切り者であるとは思ってもみなかった。

「やあ。イスト。見ての通りさ」
 ミュアは笑った。
「どうやら君ももう用済みみたいだから、この世から退場してもらおうかな」

「ふざけるな!」
 イストは剣に手をかける。

電撃列索ライトニング
 ミュアは間髪入れずに準備していた魔法を放った。
 稲光にも似た電光が走り、イスト周辺の騎士を薙ぎ倒した。
「電撃は狙いが難しいな」

「こ、この……」
 イストは思い出した。
 クローリーのような劣等生と違い、ミュアはイストに準じるほどの魔術師でもあるのだ。
 剣も一流といってよい、敵にすると厄介な相手だった。

捕縛網スパイダーネット
 ミュアは立て続けに魔法を放つ。
 戦闘に使える魔法を徹底して準備してきたのだろう。
「……抵抗したか。さすがイストだな」 

「く……。この裏切りは許さん」

「やだな。裏切りなんて。表返っただけさ」
 そう言いつつミュアは一気に間合いを詰めた。
 が、その時。

 イストが空中に舞い上がった。
 
「飛行魔法!?この金持ちが!」
 ミュアは思わず吐き捨てた。
 イストが飛行魔法を使ったのだ。
 飛行魔法は高度な技術云々よりも構成要素マテリアル・コンポーネントに複数の、それも高価な宝石を必要とする。
 魔法として確立されて久しいが、コストが尋常じゃないので、滅多に使われることはない。

 飛行魔法で空を舞うものを攻撃する手段は少ない。
 クロスボウを再装填している間に逃げ切られるのは間違いない。
 
「ならば……魔法矢マジック・ミサイル!」
 ミュアは魔杖ワンドを抜き、事前に杖に込められた魔法を発動させた。
 幾筋もの魔法の礫がイストに襲い掛かる。
 全弾命中すればただではすむまい。

 が、イストの目の前で全て弾かれた。

魔法盾シールドか!どこまでも準備の良い奴だな」
 予想していたのだろう。
 防御魔法を発動していたのだった。

 こうなればもはや追撃手段はない。
 飛び退るイストを見送るしかなかった。

「面倒な奴はここで倒しておきたかったな……」


「奥様万歳!」
「紗那奥様ー!」
「紗那様」
「奥方様ー!」

「ちがーう!」

 帝国軍を追撃に出た男爵軍の歓声が響いてきた。
 
「へえ。あれが噂の……」
 ミュアが目を向けると紗那の姿が目に入った。
「……ここの領主は趣味が悪いな。エルフとはいえ、なんだ、あのデカい胸は。気持ち悪い」

 ミュアの感想はこの世界では一般的だった。
 栄養状態があまり良くない帝国で、紗那ほど発育の良い女性は滅多にいないのだ。

「きっと変態趣味なんだな」
 


●S-3:男爵領外縁

 伯爵は戦場をすべて見下ろせる位置で観察していた。
 この戦いで勝利することが目的ではなかった。
 良いように踊らされた振りをして人族に加担しつつ、人族を同士討ちさせて不確定な戦力の確認をしたかっただけなのだ。
 チューソンたち飛行魔獣を一掃した力が良く判らなかったからだ。

 今回、同じものは見られなかった。
 その意味では空振りであったが、推測はできる。
 あのエルフの少女だ。
 
 生まれ持って魔法の素養のある伯爵はすぐに気が付いた。
 妖精魔法。
 操霊術コンジュレイトとも違う。
 それも強大な。
 精霊女王フェアリー・クイーンを支配しているような力だった。

 人族ではありえない。
 1000年に一人とかで現れるような天才とかでもなければ、コントロールは不可能だ。
 伯爵ですら無理だろう。
 エルフだからであろうか。
 
「恐ろしいな。千数百年生きてきて、未だに判らないことが恐ろしい……」

 老竜エンシェント並みに恐ろしい相手かも知れない。
 
「だが、人族同士で戦っていたな。警戒すべきは、この地の小領主だけなのか……いや……」
 伯爵は思いを巡らせる。
 焦る必要はないのだ。
「人族は魔族以上に歪な存在だ。仲間内で相食むのは間違いない」
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