【女性3人用声劇台本】北部奪還作戦 JACK外伝《第8部隊の少女達》

未旅kay

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5話 北部奪還作戦

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カイ:「あっけないな」

(ミミは両足で地面を蹴り、距離を取った)

ミミ:「……!」

カイ:「なるほど、私が殺した2人のクラウソードを抜刀ばっとうしたか」

(2人はクラウソードで押し合う)

ミミ:「隊長。いいえ、慈江ジコウカイ。何者ですか?」

カイ:「時間稼ぎか?それなら無意味だ。私はZゼット周波数を何段階上げようとも、体の負荷は出ないよ」

(カイはチカラを込めた)

カイ:「……!」

ミミ:「きゃあ!」

ミミ:「(息が荒くなる)単純な興味です。カイ、あなた何者?」

カイ:「私は……、ムゲン体だよ」

(ミミはクラウソードごと吹き飛ぶ)

ミミ:「えっ」

(ミミは地面に片膝をつく)

ミミ:(M)もう、カラダを持ち上げるのもツライや。ずっと見ていたハズの隊長の姿は、偽物だったのかな。私を殺した後、コロロちゃんを殺すのかな。

ミミ:(M)それは嫌だなー。コロロちゃん、可愛いから。私たちの分まで、生きてほしいよ。最後に一撃、試してみるかな。

ミミ:「いつから?いつから、ムゲン体ですか?」

カイ:「その質問を、最期さいごにするか」

ミミ:「よっこいしょ」

ミミ:(M)すでにボロボロの2本のクラウソードを、重ね合わせてZゼットエネルギーを最大出力にする。持ち上げて……。

ミミ(M)振り下ろす!!

カイ:(M)なるほど。この一撃は、予想外だ。クラウほうと同じ要領ようりょうか。クラウ砲よりも威力は強い。

ミミ:(N)命の光。最期の一撃。気づいた時には両腕の骨がえぐれていた。痛みを自覚する前に、禅帝ゼンテイミミは光線の衝撃でカラダをきしませ、その生涯しょうがいを終えた。

(カイ、ほぼ無傷)

カイ:「ミミ、最初からだ。産まれた時から……私はムゲン体だよ」

(間)

(洞爺湖 西)

コロロ:(M)ダメだ。数が多いし強い!

コロロ:(M)少しずつだけど、数は減っていく。何体斬ったのか、分からないや。

コロロ:「皆んな!もう少し!もう少しだから……!」

(間)

コロロ:「もう、私しか……いない」

コロロ:(M)3方向から巨大なムゲン体がせまってくる。限定解除をしたせいで、頭がフラつく。

カイ:「コロロだけか?」

コロロ:「隊長!」

コロロ:(M)私を取り囲むムゲン体の動きが停止した。隊長が……倒してくれたのかな?

コロロ:「た……隊長、無事だったんですね。皆んな、死んじゃって。私も……もう、動けなくて」

カイ:「そうか」

コロロ:「頑張ったんですけど、数が多くて……。ぐっ……」

カイ:「大丈夫だ。安心しろ。作戦は終わった。じきに、JACKじゃっくの救助部隊が来るだろう」

カイ:「副隊長……コウはどこにいる?」

コロロ:「大きい石の下にいます……。私たちが来た時には、既に」

カイ:「そうか」

コロロ:「ミミ……。ミミちゃんは?」

カイ:「ミミか。ミミも最期まで、頑張っていたぞ」

コロロ:「え。最後……」

カイ:「あとのことは、コロロ……頼んだよ」

カイ:(M)全てはミミの音声データに残っているはずだ。

コロロ:「え、隊長。どこへいくんですか?」

カイ:「安心しろ。目的は達成された。お互いね。北部は無事奪還。我々は第8部隊の脅威をつぶせた」

コロロ:(M)隊長は…何を言っているんですか?隊長がムゲン体と一緒にみずうみあゆんでいく……。

カイ:「本当は、第1部隊と第3部隊を相手取あいてどっても良かったんだが。最善ではない。相性も悪いしな」

コロロ:「た……隊長?なんで、湖に消えてい……く」

コロロ:(M)私の意識はそこで失った。脳への負荷ふかすさまじく、3ヶ月間昏睡こんすい状態となった。

(間)

コロロ:(M)北部奪還作戦の概要

(コロロによる音読)

コロロ:死者37名。

コロロ:生存者1名。

コロロ:行方不明者1名。

コロロ:本作戦はJACKジャック設立後せつりつご、最も悲惨な作戦である。

コロロ:多くの犠牲と同時に、JACKの杜撰ずさんな組織体制が露見した。

コロロ:Zゼット周波の扱い。隊員に対してのバックアップの少なさなど。

(間)

(前よりゆっくりめな口調)

コロロ:「はい。染毬そまり博士。え?……部隊は続けますよ。怖くないと言ったら嘘になりますが」

コロロ:「脳への障害?コレといった不便ふべんさは感じませんけど」

コロロ:「私の次の所属先ですか?第……11部隊?」

コロロ:「多い部隊は嫌です……。仲間を……大切になった人を失うのが……怖いので」

コロロ:「……少ないんだ。……良かったぁ」

コロロ:「ジュース、買ってきてくれたんですか?ありがとうございます。時々、遊びに来てもいいですか?」

コロロ:「嬉しい……です」



END
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