2 / 6
1話.道
しおりを挟む染毬:「北海道に行きたいかーー!!」
ダン:「…………」
ダーウィン:「…………」
マイ:「…………」
コロロ:「おーーーーう!」
染毬:「旅のしおりは持ったかーー!」
コロロ:「……持ったーー!」
染毬:「ニューヨークにッッ!!」
コロロ:「おーーーーー」
ダン:(M)(さえぎる)「今、俺たちは津軽海峡の海底━━地下約100メートル。青森と北海道を結ぶ青函トンネルを『貸し切られた新幹線』で通過していた」
ダン:(M)「始まりは8時間前に遡る……遡ってしまうのだ」
JACK日本支部隊員セーフハウス
コロロ:(小声)「ぇーー、現在……、23時です。良い子は寝ている時間です」
染毬:(小声)「それじゃあ、皆んなの部屋に突撃していこうか。いざ、寝起きドッキリ!!」
コロロ:「まずは、ダーウィン……から!」
染毬:「ガチャリ!」
コロロ:「そろりそろり……」
染毬:(小声)「出た!!コロロちゃんの足音を鳴らさない移動ッ!!」
コロロ:「そろりそろりそろり……」
染毬:「巧みな身のこなしで、ダーウィンの真横に立つ!」
コロロ:「ちらッ?」
染毬:「ああ、はい。コレ」
コロロ「よいしょ、『朝だよおおおおおおおおおおおおおおお』」
染毬:「さっきも言ったけど、23時だよ」
ダーウィン:「うわッ!!びっくりした!!!」
染毬:「コロロちゃん、拡声器の電源入ってないよ」
コロロ:「こりゃ、まいった」
ダーウィン:(M)「染毬博士、あなたの入れ知恵か……。部屋に入った瞬間から気づいてたんですけどね!」
染毬:(M)「ダーウィン君……てへぺろ☆」
ダーウィン:「てへぺろじゃねーよッ!!」
コロロ:「……ネクスト!!」
染毬:「ネクスト!!」
ダーウィン:「ネクスト?」
(少しの間)
コロロ:「次は、マイちゃんです」
ダーウィン:「僕以外の2人にもするんだ……」
染毬:「ダーウィン君は、入らないでね」
コロロ:「乙女の部屋!!」
ダーウィン:「あ~~、はいはい。いってらっしゃい」
ダーウィン:(M)「ってか、寝起きドッキリって……まだド深夜じゃん」
染毬:「ねぇ、マイちゃんがパジャマ着てなかったら……どうする?」
コロロ:「…………え。…………それは。えっっっっと、破廉恥。…………あ。でも。第8部隊の時……スッポンポンで寝てる子……いたかも」
コロロ:(M)「もしかして……マイちゃんも……!?」
染毬:「ドキドキ!!」
コロロ:「……ドキドキ」
染毬:「ドキド……」
コロロ:「マイちゃ…………マイちゃんッ!?」
マイ:(寝ぼけている)「…………あれ?」
コロロ:「マイちゃんのお顔がッ!!真っ白マスク!!!!オペラ座のマイちゃん!?」
コロロ:「ホラーだよッ!」
染毬:「あ、マイちゃん。私があげた寝ながら顔に付けるパック、使ってくれてたんだ」
マイ:「博士?あれ、コロロちゃん……なんで怯えてるの?」
コロロ:「ぴえええ」
マイ:「なんか……ごめんね」
染毬:「マイちゃん……私からのプレゼント気に入ってくれてたんだね(キュン!)」
マイ:「あっ……はい」
染毬:「でも、服は着た方がいいと思うよ……。普段、色々と抑圧されてるからって……」
コロロ:「マイちゃん…スッポンポ……」
マイ:「着てる!!!着てます!!!!音声しかないからって、テキトーなこと言わないで!」
染毬:「ネクスト!!」
コロロ:「……ネクスト」
ダーウィン:「ネクスト」
マイ:「ネ……ネクスト?」
(少しの間)
コロロ:「次はダンです」
マイ:「こんなこと、全員にするんだね」
染毬:「ラストってことで~~」
マイ:「染毬博士!?」
染毬:「クラウ砲!!」
コロロ:「……おお!」
染毬:「━━の、レプリカ!!」
コロロ:「なーーんだ……しょんぼり」
ダーウィン:「そこ、がっかりしないで」
染毬:「レプリカと言っても、バズーカなんだけどね」
マイ:「それ、安全面とか大丈夫なんですか!?」
染毬:「マイちゃん、私を誰だと思ってるんだい?」
染毬:「私は……JACKの最高責任者だよ……えっへん!」
ダーウィン:「その地位の存在が、こんなところでナニやってんですか」
染毬:「さて、ダンくんにクラウ砲を……」
ダーウィン:(M)「容赦ないなーー!」
コロロ:「テンポよく行くよーー!」
マイ:「ダンだけ雑な気がする!!」
染毬:「コロロちゃん、扉を!!」
コロロ:「バタン!!!」
染毬:「クラウ砲、、、発射!!!!!!」
ドカーーーーーーーン
ダン:「…………へ!?!?」
ダーウィン:(M)「染毬博士のクラウ砲はダンの部屋を閃光で包み、爆発音が響いた」
ダン:「何だ!?ムゲン体からの襲撃か!!!」
(少しの間)
マイ:「……」
コロロ:「……」
ダーウィン:「……」
ダン:「博士!?……みんなも……俺、生きてるよな?」
染毬:「……よし、第11部隊に今回の緊急作戦を説明するね」
ダン:「なんか、雑じゃないですか!?」
ダン:(N)そして……物語は冒頭の新幹線に戻る。
ダーウィン:「染毬博士、質問です」
染毬:「ダーウィンくん、背もたれを倒す時は後ろの席の状況を見てからしようね」
ダーウィン:「この車両に、僕たちしかいないでしょ」
ダーウィン:「そうじゃなくて、緊急作戦って……」
染毬:(さえぎるように)「北海道旅行だよ」
コロロ:「……修学旅行!!」
ダン:「だから、旅のしおりってことか……」
マイ:「あ、地上に出た」
コロロ:「わぁーーー!!……海がキラキラ!」
ダン:「ダーウィン、北海道って来たことあったか?」
ダーウィン:「いや、僕も初めてだよ」
染毬:「マイちゃん、どうしたの?浮かない顔だね」
マイ:(染毬博士に対して)「博士、任務だってあるのに……修学旅行だなんて」
染毬:(海を見ながら)「君たちは、まだ17歳でしょ。フツーなら高校2年生なんだよ」
マイ:「フツーって、……私たちの日常はフツーじゃないってことですか…」
染毬:「私も修学旅行とか、知らないんだ……。8歳で、アメリカに行ったから」
(少しの間)
マイ:「…………はぁ。……わかりました。修学旅行……全力で楽しみます!!」
ダン:「…………」
ダーウィン:「どうかした?」
ダン:「……何でもない」
コロロ:「ゴリョーカク……ターワー?」
ダン:「五稜郭タワーだ」
マイ:「…………ぅわぁー」
ダーウィン:「…………折れてるね」
染毬:「お土産屋さんに寄ろう」
マイ:「……折れた五稜郭ストラップ」
ダン:「……折れた五稜郭クッキー」
ダーウィン:「ははッ……折れた五稜郭まんじゅう」
コロロ:「あ!折れた五稜郭パフェだって!!食べよ!食べよ!」
染毬:「じゃあ、折れた五稜郭パフェ4つください」
ダン:「さっき、弁当2個も食ってたのに……まだ食べて……」
マイ:「甘いものは別腹だよッ!」
コロロ:「ヴァルハラだよッ!」
ダーウィン:「ダンの分からずや~」
染毬:「コロロちゃん、アイス一口ちょーだい!」
コロロ:「……はい、あーーん」
染毬:「あむあむ。おお、さすがバニラが濃厚だね」
ダン:(小声)「……なぁ、染毬博士って……」
ダーウィン:(小声)「まぁ、気にしたら負けだとは……」
染毬:「そこの男子~~!ドラえもんだって、どら焼き食べるでしょ!私だって、スイーツは食べますぅ~~」
コロロ:「2人とも、ヴァルハラだよッ!!」
マイ:「……?」
コロロ:「うん!……おいちい!」
マイ:「えっと……、ここからぁ、登別……伊達時代村?……札幌、る……。」
マイ:「登別?」
ダン:「くッ!まッ!ぼく!!!」
ダーウィン:「伊達時代村って?」
【場面転換】
染毬:「お~、皆んな似合ってるね!」
コロロ:「ダンは、お侍さんッ!」
マイ:「ダーウィンは、チャラ忍者だ」
ダーウィン:「遠距離武器は手裏剣なんかより、銃が好きだけどね」
ダン:「2人は武家娘か。似合ってるじゃん」
マイ:「着物、初めて着たかも!」
コロロ:「ひらひら~~!」
染毬:「似合ってるね!」
ダン:「博士だって、姫様じゃないですか」
染毬:「私は金髪だから、衣装とのバランスがねぇ」
ダーウィン:「大丈夫ですよ。似合ってます」
染毬:「きゃーー、ダーウィンくんに口説かれたぁ~」
マイ:「ダーウィンのナンパ師!」
コロロ:「オンナのテキ~~!出会い厨!!」
ダーウィン:「酷い言われようだ!」
ダン:「ダーウィン、染毬博士は狙っちゃダメだろ」
ダーウィン:「ダンまで!!!」
染毬:「あっ、写真を撮ってくれるって」
染毬:「ハイ━━━━━━ジャック☆」
ダーウィン:「それ犯罪」
ダン:「それ犯罪」
コロロ:「それ犯罪」
マイ:「それ犯罪」
染毬:「ハイジャックじゃなくて……、はい!JACKっていう掛け声だよ」
ダン:(M)「どんな風な掛け声でも……、めちゃいい写真になるのは『この手の記念写真あるある』だな……」
【場面転換】
マイ:「札幌で、沢山お買い物できたね」
コロロ:「うん!」
マイ:「ここから、留寿都のJACK日本支部に行くんですよね?」
染毬:「そうそう。到着したら夕食ね」
ダン:「食べてばっかりだな」
ダーウィン:「北海道といえば、自然と食みたいなモノだし」
コロロ:「うん」
染毬:「お風呂、大きいよ。元はリゾートホテルだから。」
マイ:「大きいお風呂!素敵ですね!」
コロロ:「……うん」
マイ:「特別って感じですね」
コロロ:「……う……ん……ぐぅぐぅ」
(少しの間)
マイ:「寝ちゃったね」
ダーウィン:「まぁ、突然だったからね」
(少しの間)
ダン:「…………博士。なぜ、北海道なんですか?」
染毬:「さぁ、何でだろうね」
ダン:「………………」
ダーウィン:「木刀、売ってなかったんです。……ダン、欲しがってたのに」
ダン:「……おい!」
染毬:「シーーーーーーッ!」
ダン:(小声)「修学旅行のお決まりだろッ!」
染毬:「………………ダンくんらしいね」
染毬:「あっ、着いた。皆んな。運転手さんにお礼言ってから降りるんだよー」
ダン:「あーりーがーとーうーごーざーいーまーしーたーー!」
ダーウィン:「あーりーがーとーうーごーざーいーまーしーたーー!」
マイ:「あーりーがーとーうーごーざーいーまーしーたーー!」
染毬:「あーりーがーとーうーごーざーいーまーしーたーー!」
コロロ:「あっ、着いたんだ」
ダン:(N)夜。セーフハウス廊下。
コロロ:(呟くように)「銀色の飲み物しか売っていない自動販売機だ……。まだ、ここにあったんだ」
染毬:「コロロちゃん。お酒飲みたいの?」
コロロ:「あ……、いえ。そんなんじゃないですよ」
染毬:「ふふっ、まぁ、一口くらい飲んでもいいと私は思うけどね」
コロロ:「苦いって聞いたことあります」
染毬:「うん……少し苦いよ。コロロちゃんが大人になったら、一緒に飲もうか。マイちゃんも一緒に」
染毬:「だから、君や、マイちゃん。ダンくん。ダーウィンくん。第11部隊の1人も欠けずに……君たちを護るのは、私たち大人の役割だね」
コロロ:「…はい」
マイ:「2人とも!ババ抜き始まるよ!」
染毬:「ああ」
コロロ:「はーーい」
ダーウィン:「よし、揃った……ダーーーン!」
マイ:「どれにしようかな……。じゃあこれ……よし、ダーーン!」
コロロ:「だーーーーん!!」
染毬:「これかな?……ダーーン!」
ダン:「やかましい!!何だよ!手札が揃うたびに『ダーーン。ダーーン』って!」
染毬:(M)「今、ジョーカーは多分……」
ダーウィン:(M)「きっと……」
染毬:(M)「ダンくんが持っている」
マイ:(小声)「ダーウィンと博士が全員の手札をを見透かしている……」
コロロ:(M)「3分が経ちました!!」
ダーウィン:「揃ったッ!ダーーン!」
染毬:「ふっふっ!ダーウィンくん、甘い!私が先に上がらせてもらうよッ!ダーーーン!」
コロロ:「あっ、揃ってない……けど、ダーーン!」
マイ:「コロロちゃん、ダーーンって言いたいだけだね」
ダン:(M)「何で、誰も俺からジョーカーを持って行かないんだよッ!」
ダーウィン:「うわッ、2位か!さすが、博士だな…」
マイ:「あっ、何かよく分からないけど揃った……ダーーン!」
コロロ:(スローモーション)「ダーーンーー、どっちがジョーカーじゃーーなーーいーーほうかーーなぁーー」
ダン:(M)「よし、そうだ!そっちがジョーカーだ!そのまま、掴め!!!!」
コロロ:「くい♪」
ダン:「…………え」
コロロ:「揃った~~」
ダン:「何でだああああああああ!!」
マイ:「ダン、顔に出やすいから……」
染毬:「うふふふ」
ダーウィン:「ぐぬぬぬぬ」
マイ:「ダーウィンと博士の2人に関しては、別次元の戦いを感じる……」
(少しの間)
コロロ:「もう、寝る~~」
マイ:「そうだね。もう寝ようか……」
染毬:「明日も沢山、遊ぶからね!」
全員:「はぁーーーーーい!!」
2話へ
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
せんせいとおばさん
悠生ゆう
恋愛
創作百合
樹梨は小学校の教師をしている。今年になりはじめてクラス担任を持つことになった。毎日張り詰めている中、クラスの児童の流里が怪我をした。母親に連絡をしたところ、引き取りに現れたのは流里の叔母のすみ枝だった。樹梨は、飄々としたすみ枝に惹かれていく。
※学校の先生のお仕事の実情は知りませんので、間違っている部分がっあたらすみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる