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ACT4 だからさ、優柔不断はそう簡単には治らないんだってば4
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きなこは、白く息を吐き出しながら思い切りこっちに走ってきた。
「てっちゃん!!」
両手を伸ばして、跳ねるように俺に抱きついてくると冷たいほっぺたを、猫みたいに俺のほっぺたにこすりつけてくる。
「ふえ―ーーーーん!スマホをお家に忘れてぇぇぇ!!
LINEも電話もできないしぃぃぃ!
どうしようかと思ってたのぉぉぉぉぉ!!」
「そう思うんだったら、なんでこんなとこに来たんだよwww
ここで待ってるぐらいなら、家帰ってスマホ持ってくればよかったじゃないかよwww」
俺は、なんだか妙にほっとして、すっかり冷え切ってるきなこの体を抱きしめた。
なんか・・・無事でよかった。
ってか、家にスマホ忘れるとか・・・・
それでなんであえて水族館まで来たのか・・・
ほんと訳わかんねーwww
「だってぇぇ!取りに帰ってるうちに、てっちゃん来たらどうしようとか!
もしかして、駅じゃなくて水族館に行っちゃったのかな?とか、めちゃくちゃ不安になってぇぇぇ!
でも・・・・てっちゃん、見つけてくれたから・・・・
ってか、なんでこんなに遅刻してんのよぉぉぉ!!
てっちゃんのばかばか!!ばか!!ぶぁか!!!」
きなこは、顔をくしゃくしゃにしてそうがなった。
そんなきなこの髪を撫でてやりつつ、俺は呆れてこう返した。
「遅れるって連絡したのに、スマホ忘れてきたんじゃ話も通じないわな・・・
あおいが熱出してさ、マネージャーさんもインフルになって、東京でてんやわんやだったんだよ
電車は止まるし、高速バスは渋滞で動かないし、こっちだってひどい目に合ったわw」
「え!?あおちぃ大丈夫なの!?」
「高熱なのにジャケット撮影してた・・・でも、またちゃんと病院行くって言ってたから」
「あおちぃは頑張り屋なんだよぉ・・・だから心配・・・」
「とりあえず、帰るぞwwwいつまでもこんなとこに居たら、それこそおまえも熱出すわwww」
「金利18%・・・未回収!!」
「仕方ないだろ、また今度な」
「絶対だよ!!絶対ね!!!」
「わかったわかった・・・はいはいw」
「心がこもってなぁぁぁぁぁい!!!!」
なんだかかんだと、いつものきなこが、海鳴りが響く月明かりの下でがなっていた。
そうそう、これがいつものきなこだw
バカみたいに、こんな時間までここで俺を待ってるとか・・・
ほんとしょうもない奴だなと思ってみたり・・・
でももしかすると、こんなに健気に俺を待っててくれるやつも他にいないんじゃないかと思ってみたり・・・
連絡が通じなくて、めちゃくちゃ気をもんだせいか、なんだか今夜は妙に、いつものきなこが、いつも以上に可愛く見えて、仕方なかったんだ。
俺はなんとなくきなこと手をつないで、タクシーの待ってる水族館の駐車場に向かって歩き出した。
「にゅふふ・・・なんかデートっぽいね?手をつないで歩くとか!」
のんきにそんなことを言うきなこ。
俺は呆れて思わず言った。
「閉まった水族館の駐車場歩いてるだけで、デートになる訳ないだろww」
「え~?そうかな?」
「そうだよww早く帰るぞ・・・俺、腹減ったわww」
「あ!あたしもお腹すいた!!肉食おう!肉ぅぅぅ!!
もちろん、てっちゃんのおごりね」
「はっ?!」
いつもの他愛ない会話が、妙に安心するとか、俺もいよいよ焼きが回ったのかもしれない・・・
そんなことを思いながら、俺は、きなこの手をぎゅっと握りさして悪い気もないまま、俺ときなこ以外、誰もいない海辺を歩いていった。
「てっちゃん!!」
両手を伸ばして、跳ねるように俺に抱きついてくると冷たいほっぺたを、猫みたいに俺のほっぺたにこすりつけてくる。
「ふえ―ーーーーん!スマホをお家に忘れてぇぇぇ!!
LINEも電話もできないしぃぃぃ!
どうしようかと思ってたのぉぉぉぉぉ!!」
「そう思うんだったら、なんでこんなとこに来たんだよwww
ここで待ってるぐらいなら、家帰ってスマホ持ってくればよかったじゃないかよwww」
俺は、なんだか妙にほっとして、すっかり冷え切ってるきなこの体を抱きしめた。
なんか・・・無事でよかった。
ってか、家にスマホ忘れるとか・・・・
それでなんであえて水族館まで来たのか・・・
ほんと訳わかんねーwww
「だってぇぇ!取りに帰ってるうちに、てっちゃん来たらどうしようとか!
もしかして、駅じゃなくて水族館に行っちゃったのかな?とか、めちゃくちゃ不安になってぇぇぇ!
でも・・・・てっちゃん、見つけてくれたから・・・・
ってか、なんでこんなに遅刻してんのよぉぉぉ!!
てっちゃんのばかばか!!ばか!!ぶぁか!!!」
きなこは、顔をくしゃくしゃにしてそうがなった。
そんなきなこの髪を撫でてやりつつ、俺は呆れてこう返した。
「遅れるって連絡したのに、スマホ忘れてきたんじゃ話も通じないわな・・・
あおいが熱出してさ、マネージャーさんもインフルになって、東京でてんやわんやだったんだよ
電車は止まるし、高速バスは渋滞で動かないし、こっちだってひどい目に合ったわw」
「え!?あおちぃ大丈夫なの!?」
「高熱なのにジャケット撮影してた・・・でも、またちゃんと病院行くって言ってたから」
「あおちぃは頑張り屋なんだよぉ・・・だから心配・・・」
「とりあえず、帰るぞwwwいつまでもこんなとこに居たら、それこそおまえも熱出すわwww」
「金利18%・・・未回収!!」
「仕方ないだろ、また今度な」
「絶対だよ!!絶対ね!!!」
「わかったわかった・・・はいはいw」
「心がこもってなぁぁぁぁぁい!!!!」
なんだかかんだと、いつものきなこが、海鳴りが響く月明かりの下でがなっていた。
そうそう、これがいつものきなこだw
バカみたいに、こんな時間までここで俺を待ってるとか・・・
ほんとしょうもない奴だなと思ってみたり・・・
でももしかすると、こんなに健気に俺を待っててくれるやつも他にいないんじゃないかと思ってみたり・・・
連絡が通じなくて、めちゃくちゃ気をもんだせいか、なんだか今夜は妙に、いつものきなこが、いつも以上に可愛く見えて、仕方なかったんだ。
俺はなんとなくきなこと手をつないで、タクシーの待ってる水族館の駐車場に向かって歩き出した。
「にゅふふ・・・なんかデートっぽいね?手をつないで歩くとか!」
のんきにそんなことを言うきなこ。
俺は呆れて思わず言った。
「閉まった水族館の駐車場歩いてるだけで、デートになる訳ないだろww」
「え~?そうかな?」
「そうだよww早く帰るぞ・・・俺、腹減ったわww」
「あ!あたしもお腹すいた!!肉食おう!肉ぅぅぅ!!
もちろん、てっちゃんのおごりね」
「はっ?!」
いつもの他愛ない会話が、妙に安心するとか、俺もいよいよ焼きが回ったのかもしれない・・・
そんなことを思いながら、俺は、きなこの手をぎゅっと握りさして悪い気もないまま、俺ときなこ以外、誰もいない海辺を歩いていった。
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