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ACT2 ちぐはぐな人生はどうやっても交差なんかしない4
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ある意味でその日は、最悪の日だった。
俺は、泣いたせいでまぶたの腫れたきなこを連れて、ライブハウスから駅までの道のりを歩いていた。
駅前って言っても、地方都市じゃ大して人が歩いてる訳じゃなく、ストリートと呼ばれたミュージシャン達も、今じゃすっかり姿を消していた。
大通りを挟んで向こう側の歩道で、ガキどもがスケボーやって遊んでる。
週末だっていうのに、この周辺で騒いでる連中なんて、ほんとにそのガキどもぐらいなもんだった。
泣いてすっきりしたのか、きなこは、俺の隣を歩きながら、やけに落ち着いた顔つきをして、鼻歌で『MaindHurt 』を歌っていた。
特別に会話と言う会話もなかったけど、俺は、なんとなく安心して、ほんとになんとなく…
きなこの鼻歌に合わせて、『MaindHurt 』を口ずさんだ。
『蒼い夜更け 話したいなんて 何かが終わる予感
隠せない鼓動 痛み増して 胸奥まで刺していく』
俺の歌に気付いたきなこが、ふと鼻歌をやめて、何故か急にニッコリ笑った。
俺も思わず、歌を止める。
そんな俺に向かって、きなこが言った。
「てっちゃんはほんとダメダメだけど、やっぱり良い声してるよね?」
「は?ダメダメってなんだよ?失礼なやつだなっ」
「だってほんとのことじゃない?」
「おまっ…そうはっきり言うんじゃねーよ!さすがに傷つくわ~」
「あはははは!」
きなこは無邪気に笑って、また、『MaindHurt』を鼻歌で歌い始める。
だから俺もまた、歌い慣れた歌詞を口ずさみながら、駅までの道のりをゆっくりと歩いた。
本当なら、これで済むはずだったのにな~…この日の俺は、本当についてなかったんだ。
所詮地方都市の夜。週末とはいえ、駅の改札口には、大して人がいる訳でもないが、閑散としてる訳でもない。
「てっちゃん、コーヒー飲みたい!!」
改札に向かおうとした俺の背中に、やけに明るい声で、きなこがそう言った。
俺が振り返ると、ほぼノーメイクのきなこが、無邪気に笑っていた。
あんまりにも素直に笑うから、ほんとはめんどくて仕方ないのに、俺は、「じゃあ、行くか?」としか答えようがなかった。
女のコは得だよな…ほんとに…
きなこと一緒に、改札前のスタバに入ろうとした時…予想外の修羅場は始まった。
「哲爾(てつじ)…?なにやってんの?」
聞き覚えのある女のコの声が、背後から突然、そうやって俺を呼んだ。
俺は、ハッとして後ろを振り返る。そこに立っていたのは…紺色のスーツを着た、ちょっと気の強そうな美人。
ウェーブのかかったセミロングの髪が、構内を走る夜風に揺れている。
「あれ…?真奈美…?」
俺は、目をぱちくりさせて、その子の名前を呼んだ。
そこにいたのは…紛れもなく、ここのところずっと音信不通だった、俺の彼女…真奈美だったんだ。
ある意味でその日は、最悪の日だった。
俺は、泣いたせいでまぶたの腫れたきなこを連れて、ライブハウスから駅までの道のりを歩いていた。
駅前って言っても、地方都市じゃ大して人が歩いてる訳じゃなく、ストリートと呼ばれたミュージシャン達も、今じゃすっかり姿を消していた。
大通りを挟んで向こう側の歩道で、ガキどもがスケボーやって遊んでる。
週末だっていうのに、この周辺で騒いでる連中なんて、ほんとにそのガキどもぐらいなもんだった。
泣いてすっきりしたのか、きなこは、俺の隣を歩きながら、やけに落ち着いた顔つきをして、鼻歌で『MaindHurt 』を歌っていた。
特別に会話と言う会話もなかったけど、俺は、なんとなく安心して、ほんとになんとなく…
きなこの鼻歌に合わせて、『MaindHurt 』を口ずさんだ。
『蒼い夜更け 話したいなんて 何かが終わる予感
隠せない鼓動 痛み増して 胸奥まで刺していく』
俺の歌に気付いたきなこが、ふと鼻歌をやめて、何故か急にニッコリ笑った。
俺も思わず、歌を止める。
そんな俺に向かって、きなこが言った。
「てっちゃんはほんとダメダメだけど、やっぱり良い声してるよね?」
「は?ダメダメってなんだよ?失礼なやつだなっ」
「だってほんとのことじゃない?」
「おまっ…そうはっきり言うんじゃねーよ!さすがに傷つくわ~」
「あはははは!」
きなこは無邪気に笑って、また、『MaindHurt』を鼻歌で歌い始める。
だから俺もまた、歌い慣れた歌詞を口ずさみながら、駅までの道のりをゆっくりと歩いた。
本当なら、これで済むはずだったのにな~…この日の俺は、本当についてなかったんだ。
所詮地方都市の夜。週末とはいえ、駅の改札口には、大して人がいる訳でもないが、閑散としてる訳でもない。
「てっちゃん、コーヒー飲みたい!!」
改札に向かおうとした俺の背中に、やけに明るい声で、きなこがそう言った。
俺が振り返ると、ほぼノーメイクのきなこが、無邪気に笑っていた。
あんまりにも素直に笑うから、ほんとはめんどくて仕方ないのに、俺は、「じゃあ、行くか?」としか答えようがなかった。
女のコは得だよな…ほんとに…
きなこと一緒に、改札前のスタバに入ろうとした時…予想外の修羅場は始まった。
「哲爾(てつじ)…?なにやってんの?」
聞き覚えのある女のコの声が、背後から突然、そうやって俺を呼んだ。
俺は、ハッとして後ろを振り返る。そこに立っていたのは…紺色のスーツを着た、ちょっと気の強そうな美人。
ウェーブのかかったセミロングの髪が、構内を走る夜風に揺れている。
「あれ…?真奈美…?」
俺は、目をぱちくりさせて、その子の名前を呼んだ。
そこにいたのは…紛れもなく、ここのところずっと音信不通だった、俺の彼女…真奈美だったんだ。
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