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ACT3 優柔不断は早々簡単に治らない2
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俺のこの不審そうな視線もまったく気にする様子もなく、女は電話を続ける。
「じゃ、来る?うんうん・・・どのぐらいで来る?あ、そっか!わかった!
じゃ、待ってるね!はーい!」
ニコニコしながらそう言って、女はスマホをバックの中に放り込む。
そして、カクテルを右手に、左手で頬杖を付いて、またしても俺の顔を見てから、小悪魔みたいに微笑んだ。
「結構、無口なバーテンさんだぁ~・・・・ねぇねぇ、音楽やってるんでしょ?
どんなのやってるの?」
「え・・・あ~・・・えと・・・まぁ、普通に、ロック系???」
「まぁ、普通にロック系・・・って、それじゃよくわかんないよ~!もっと具体的に!」
「具体的にって・・・言われても、なぁ・・・・?うーん・・・」
真面目に俺が考え込んだ時、女はまたくすくすと笑った。
「なんか面白いね~?愛想はないのに、変に面白い!
“変な子きぃちゃんが”面白い人だよ~っていうのが、なんかよくわかった」
「え????へ、変なの子・・・きぃちゃん???」
「うん!変な子きぃちゃん!」
「・・・・・・・」
ん?きぃちゃんだと?俺の知り合いに、そんなあだ名を付けられるような奴は・・・
なんか一人しかいなかったような、気がしないでもないが・・・
「まさか・・・・・」女の顔をまじまじと見て、俺は思わず素でそうつぶやいた。
その時だった、不意に、店のドアが開いたと思うと、突然…
「あおちぃぃぃぃ~!会いたかったぁぁぁぁ~!久しぶりぃぃぃぃ~~!!」
そんな叫びも雄叫びも超越した声を上げて、一人の女のコが、粉塵を巻き上げる勢いでカウンターに走りこんできたのだった…
「!?」
ぎょっとして後退さる俺…
思いきりドン引きする他の客…
椅子ごと倒れるんじゃないかと思うぐらいに、サングラスの女に抱き付いてきたそいつは…
紛れもなく…あいつ…
あいつだった…
そうだ…例のあいつ…
きなこだった…
「き、き、きなこ!?」
思わず声を上げた俺には見向きもせず、きなこは、サングラスの女にひたすら頬擦りしてる。
状況が把握できずに、ぽかんと口を開けた俺の前で、女のサングラスがするっとカウンターに落ちた。
その素顔を見て、俺はハッとする。
淡いヘーゼルの大きな瞳。
日本人離れした彫りの深い綺麗な顔立ち。
血管透けてみえんじゃねーかと思うほど白い肌。
ビクトールの擬人化かとおもうほど綺麗な容赦のその女に、俺は見覚えがあった。
いや、知り合いとかそんなんじゃなくて、テレビとか市街地のポスターとかでよく見かける…
最近、人気急上昇してきたばかりの新人アーティスト…Marin。
この子、ぜってー…Marinだ!!
その客がMarinだとわかった俺の頭には、ふと疑問が浮かんだ。
つか・・・なんで、きなこと、Marinが知り合いなんだ???
そんなことを思ってフリーズした俺に、すーっと横からやってきたマスターが、小声で言う。
「テツ、個室にお客様をお連れして。ショットはおまえにまかせるよ」
そういわれて、俺ははっとした。気付けば、店中の客がざわつき始めてる。
これはさすがに色々まずいだろう・・・・
「じゃ、来る?うんうん・・・どのぐらいで来る?あ、そっか!わかった!
じゃ、待ってるね!はーい!」
ニコニコしながらそう言って、女はスマホをバックの中に放り込む。
そして、カクテルを右手に、左手で頬杖を付いて、またしても俺の顔を見てから、小悪魔みたいに微笑んだ。
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どんなのやってるの?」
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「まぁ、普通にロック系・・・って、それじゃよくわかんないよ~!もっと具体的に!」
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真面目に俺が考え込んだ時、女はまたくすくすと笑った。
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“変な子きぃちゃんが”面白い人だよ~っていうのが、なんかよくわかった」
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「うん!変な子きぃちゃん!」
「・・・・・・・」
ん?きぃちゃんだと?俺の知り合いに、そんなあだ名を付けられるような奴は・・・
なんか一人しかいなかったような、気がしないでもないが・・・
「まさか・・・・・」女の顔をまじまじと見て、俺は思わず素でそうつぶやいた。
その時だった、不意に、店のドアが開いたと思うと、突然…
「あおちぃぃぃぃ~!会いたかったぁぁぁぁ~!久しぶりぃぃぃぃ~~!!」
そんな叫びも雄叫びも超越した声を上げて、一人の女のコが、粉塵を巻き上げる勢いでカウンターに走りこんできたのだった…
「!?」
ぎょっとして後退さる俺…
思いきりドン引きする他の客…
椅子ごと倒れるんじゃないかと思うぐらいに、サングラスの女に抱き付いてきたそいつは…
紛れもなく…あいつ…
あいつだった…
そうだ…例のあいつ…
きなこだった…
「き、き、きなこ!?」
思わず声を上げた俺には見向きもせず、きなこは、サングラスの女にひたすら頬擦りしてる。
状況が把握できずに、ぽかんと口を開けた俺の前で、女のサングラスがするっとカウンターに落ちた。
その素顔を見て、俺はハッとする。
淡いヘーゼルの大きな瞳。
日本人離れした彫りの深い綺麗な顔立ち。
血管透けてみえんじゃねーかと思うほど白い肌。
ビクトールの擬人化かとおもうほど綺麗な容赦のその女に、俺は見覚えがあった。
いや、知り合いとかそんなんじゃなくて、テレビとか市街地のポスターとかでよく見かける…
最近、人気急上昇してきたばかりの新人アーティスト…Marin。
この子、ぜってー…Marinだ!!
その客がMarinだとわかった俺の頭には、ふと疑問が浮かんだ。
つか・・・なんで、きなこと、Marinが知り合いなんだ???
そんなことを思ってフリーズした俺に、すーっと横からやってきたマスターが、小声で言う。
「テツ、個室にお客様をお連れして。ショットはおまえにまかせるよ」
そういわれて、俺ははっとした。気付けば、店中の客がざわつき始めてる。
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