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第二節 白銀の守り手 青珠(せいじゅ)の守り手7
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『おぉ・・・そのお方は・・・!?もしや、ディアネテル様のご息女か?』
サリオは、馬の手綱をシルバの手に渡しながら、その虹色の瞳で、リューインダイルの方をゆっくりと振り返ったのだった。
『はい、青珠の守護者様・・・サリオ・リリスと申します』
あどけなく微笑んだ彼女のエメラルドグリーンの髪を、透明な風の両手が浚って通り過ぎていく。
シルバは、そんな彼女の顔を横目で見やり、ふと、その深き地中に眠る紫水晶のような右目を、先程から、無言のまま憮然とこちらを見つめている、青珠の森の美しき弓士レダ・アイリアスに向けたのだった。
揺れる前髪の下で、未だに深い憎しみを宿したままの鮮やかな紅色の瞳が、激しい敵意を持ち、爛と輝きながらシルバの端正な顔を凝視している。
「・・・・・・・・」
緑の木々をざわりと揺らして、カルダタス山脈からの冷たい風が、シルバの漆黒の髪と純白のマントを虚空に乱舞させた。
その透明な風の両手は、レダの藍に輝く艶やかな黒髪をもさらって、深い森の中へと消えていく。
澄んだ紫色の右目を僅かに細めた彼の脳裏に、確かに蘇る、遠い夕闇の記憶。
リタ・メタリカとフレドリック・ルードの国境の森で遭遇した父子が、確かにいたはずだ・・・・
そうか・・・・あの時の・・・・・
彼女が、七年前のあの日、彼が斬り捨てた者の娘であるとすれば、あの状況だ、彼女の憎しみが自分に向いてもおかしくはないのだろう。
シルバは何も言わず、ただ、僅かにその右側だけの視線を緑に萌える地面へと落とした。
真っ直ぐに彼を見つめる、深い憎しみに満ちた彼女の鮮やかな紅の両眼。
冷たい風が緑の木々を揺らして、今、二人の合間を駆け抜けていく。
世には、白銀の守護騎士と呼ばれる白銀の森の守り手と、青珠の森の守り手。
そんな奇妙な形で再会することになったこの二人が、後に、焦(や)け付く程の想いで互いに惹かれ合うことになるだろう事を、この時、当人達ですら知る術(すべ)も無いでいた。
サリオは、馬の手綱をシルバの手に渡しながら、その虹色の瞳で、リューインダイルの方をゆっくりと振り返ったのだった。
『はい、青珠の守護者様・・・サリオ・リリスと申します』
あどけなく微笑んだ彼女のエメラルドグリーンの髪を、透明な風の両手が浚って通り過ぎていく。
シルバは、そんな彼女の顔を横目で見やり、ふと、その深き地中に眠る紫水晶のような右目を、先程から、無言のまま憮然とこちらを見つめている、青珠の森の美しき弓士レダ・アイリアスに向けたのだった。
揺れる前髪の下で、未だに深い憎しみを宿したままの鮮やかな紅色の瞳が、激しい敵意を持ち、爛と輝きながらシルバの端正な顔を凝視している。
「・・・・・・・・」
緑の木々をざわりと揺らして、カルダタス山脈からの冷たい風が、シルバの漆黒の髪と純白のマントを虚空に乱舞させた。
その透明な風の両手は、レダの藍に輝く艶やかな黒髪をもさらって、深い森の中へと消えていく。
澄んだ紫色の右目を僅かに細めた彼の脳裏に、確かに蘇る、遠い夕闇の記憶。
リタ・メタリカとフレドリック・ルードの国境の森で遭遇した父子が、確かにいたはずだ・・・・
そうか・・・・あの時の・・・・・
彼女が、七年前のあの日、彼が斬り捨てた者の娘であるとすれば、あの状況だ、彼女の憎しみが自分に向いてもおかしくはないのだろう。
シルバは何も言わず、ただ、僅かにその右側だけの視線を緑に萌える地面へと落とした。
真っ直ぐに彼を見つめる、深い憎しみに満ちた彼女の鮮やかな紅の両眼。
冷たい風が緑の木々を揺らして、今、二人の合間を駆け抜けていく。
世には、白銀の守護騎士と呼ばれる白銀の森の守り手と、青珠の森の守り手。
そんな奇妙な形で再会することになったこの二人が、後に、焦(や)け付く程の想いで互いに惹かれ合うことになるだろう事を、この時、当人達ですら知る術(すべ)も無いでいた。
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