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コボルト・ゴブリン奴隷編
奴隷の炭鉱での出来事3
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愛も変わらず誇りまみれの汚い炭鉱で、ゴブリン達の醜い泣き声を聞きながら、今日も鞭を持って今後の安定の為に振る。
ゴブリンの醜い姿は、本当に吐き気も催すがそれでも俺の仕事は目の前の小鬼を叩き、働かせるしかない。
「ギィィ!…ギィギィィィ!!」
今日も俺がワイン瓶で殴ったゴブリンが、今日も元気に泣きながら、ツルハシを握っている。
「…本当にうるさいやつだ」
ある程度ハッパをかけ終えたので、俺は昼飯の休憩のために、一旦現場から離れて炭鉱の奥の事務所で、嫁さんの作った数ミリ単位の薄いサラミとチーズの挟まったサンドイッチを食べながら、水で一気に流し込む。
ほとんど質の悪い小麦で作ったパンにほとんど無いに等しい具材の味を感じながら、パッサパサのパンを無理矢理腹に流し込んで、そのまま午後の仕事に入る。
「…あの方からだ。何でも別の仕事に奴隷が必要らしい。とびっきり元気なゴブリンを1匹貸し出して欲しい」
例のオーナーである貴族の遣いがやってきて、言い伝わった命令を俺に告げる。
「奴隷を1匹ね…。まぁ、なるべく元気なのを1匹選んでおくよ」
遣いの者にそう伝えて、俺は現場で働いている奴隷の元に向かう。
「ギィィ…ギィィィ…」
例のゴブリンがまだ元気に叫びながら、律儀に仕事をして続けている。
「これくらい叫ぶ元気があるゴブリンなら、貴族の方もお気に召すだろ」
作業を続けているゴブリンの首根っこを掴み、そのまま貴族の遣いに引き渡そうとすると、俺の体が逆に天地をひっくり返った。
「ギギギィィィ…コレハ…ツゴウガイイナ…オマエニハ…オレタチノ…カクメイノ…イケニエニナッテモラウゾ…」
ゴブリンは自分の腹部に刻まれた奴隷の証に触れながら、ブツブツと何かを呟き始める。
ヤツに刻まれていた奴隷の証は真っ赤に光り、端から燃えるように激しく光りを話しながら消えていった。
「…プレゼントダ…」
そう言いながら、俺の腹部を触り始めると…俺の腹に先ほどまでヤツに刻まれていた奴隷紋がくっきりと浮かび上がっていく。
「オマエガ…ムノウデ…ホントウニ…タスカッタ…オカゲデ…オレハ…ココデ…ジックリト…マリョクヲタメラレタ…」
俺の腹には周囲のゴブリンと同じように奴隷の証が刻まれており、まだ一応は自由の身ではある。
逃げないと…このままでは…
そんな思いを踏みにじられながら、ゴブリンに命令される。
「モウ…カタコトデシャベルヒツヨウモナイナ…お前にはこれから奴隷に成り下がる人間の中でも、記念すべき奴隷第一号にしてやる。お前が死ぬまでこき使って、そのあとはお前を奴隷の証として石像にでもして人間どもの見せしめにしてやる。…喜べ永遠に生きられるぞ。晒し者として。雨や雪に降られながら、ゴブリンの王国が人間を一生恨み続けるための生肝としてな…。それじゃあ、余計なことは一切誰にも話すな…そして、人間にバレそうな時以外は同胞に鞭を振るうな。良いな!!」
奴隷紋が代わりに真っ赤に光って返事をする。
俺はそのままゴブリンの首根っこを再び引っ張って、遣いに引き渡す。
「…やけに時間がかかったな。何かトラブルでもあったか」
「いえ、ちょっとゴブリン共がどいつもこいつも使えないクズでして…貴族様に差し出せるような個体を吟味してました」
俺の口が勝手に言い訳をペラペラと言いながら、そのまま奴隷紋を俺に移し替えたゴブリンが貴族の遣いに連れて行かれる。
その最中、俺の方を振り返り、腹を見せると指で何かの文字を描き始める。
そこには、本物そっくりの奴隷紋が浮かび上がり、俺に移し替えたことがバレないようにするための完全なダミーを杖けて、そのままヤツは人間社会の奥に連れていかれる。
奴隷紋を操れる謎のゴブリン。
摩訶不思議ながら、辺りを見渡すとよく見ればツルハシで掘っているにしても怪しげな血塗れの魔法石のカスが転がっている。
最初はゴブリンの血塗れの手で鉱石に触っているからだと思っていたが…。
あのゴブリンはおそらく……。そして、ここ最近の産出量が落ちたのも…。
理由に気がついたときには後の祭り。
俺は人間でありながら、見せない鎖でゴブリン達の奴隷されていたのだった。
ゴブリンの醜い姿は、本当に吐き気も催すがそれでも俺の仕事は目の前の小鬼を叩き、働かせるしかない。
「ギィィ!…ギィギィィィ!!」
今日も俺がワイン瓶で殴ったゴブリンが、今日も元気に泣きながら、ツルハシを握っている。
「…本当にうるさいやつだ」
ある程度ハッパをかけ終えたので、俺は昼飯の休憩のために、一旦現場から離れて炭鉱の奥の事務所で、嫁さんの作った数ミリ単位の薄いサラミとチーズの挟まったサンドイッチを食べながら、水で一気に流し込む。
ほとんど質の悪い小麦で作ったパンにほとんど無いに等しい具材の味を感じながら、パッサパサのパンを無理矢理腹に流し込んで、そのまま午後の仕事に入る。
「…あの方からだ。何でも別の仕事に奴隷が必要らしい。とびっきり元気なゴブリンを1匹貸し出して欲しい」
例のオーナーである貴族の遣いがやってきて、言い伝わった命令を俺に告げる。
「奴隷を1匹ね…。まぁ、なるべく元気なのを1匹選んでおくよ」
遣いの者にそう伝えて、俺は現場で働いている奴隷の元に向かう。
「ギィィ…ギィィィ…」
例のゴブリンがまだ元気に叫びながら、律儀に仕事をして続けている。
「これくらい叫ぶ元気があるゴブリンなら、貴族の方もお気に召すだろ」
作業を続けているゴブリンの首根っこを掴み、そのまま貴族の遣いに引き渡そうとすると、俺の体が逆に天地をひっくり返った。
「ギギギィィィ…コレハ…ツゴウガイイナ…オマエニハ…オレタチノ…カクメイノ…イケニエニナッテモラウゾ…」
ゴブリンは自分の腹部に刻まれた奴隷の証に触れながら、ブツブツと何かを呟き始める。
ヤツに刻まれていた奴隷の証は真っ赤に光り、端から燃えるように激しく光りを話しながら消えていった。
「…プレゼントダ…」
そう言いながら、俺の腹部を触り始めると…俺の腹に先ほどまでヤツに刻まれていた奴隷紋がくっきりと浮かび上がっていく。
「オマエガ…ムノウデ…ホントウニ…タスカッタ…オカゲデ…オレハ…ココデ…ジックリト…マリョクヲタメラレタ…」
俺の腹には周囲のゴブリンと同じように奴隷の証が刻まれており、まだ一応は自由の身ではある。
逃げないと…このままでは…
そんな思いを踏みにじられながら、ゴブリンに命令される。
「モウ…カタコトデシャベルヒツヨウモナイナ…お前にはこれから奴隷に成り下がる人間の中でも、記念すべき奴隷第一号にしてやる。お前が死ぬまでこき使って、そのあとはお前を奴隷の証として石像にでもして人間どもの見せしめにしてやる。…喜べ永遠に生きられるぞ。晒し者として。雨や雪に降られながら、ゴブリンの王国が人間を一生恨み続けるための生肝としてな…。それじゃあ、余計なことは一切誰にも話すな…そして、人間にバレそうな時以外は同胞に鞭を振るうな。良いな!!」
奴隷紋が代わりに真っ赤に光って返事をする。
俺はそのままゴブリンの首根っこを再び引っ張って、遣いに引き渡す。
「…やけに時間がかかったな。何かトラブルでもあったか」
「いえ、ちょっとゴブリン共がどいつもこいつも使えないクズでして…貴族様に差し出せるような個体を吟味してました」
俺の口が勝手に言い訳をペラペラと言いながら、そのまま奴隷紋を俺に移し替えたゴブリンが貴族の遣いに連れて行かれる。
その最中、俺の方を振り返り、腹を見せると指で何かの文字を描き始める。
そこには、本物そっくりの奴隷紋が浮かび上がり、俺に移し替えたことがバレないようにするための完全なダミーを杖けて、そのままヤツは人間社会の奥に連れていかれる。
奴隷紋を操れる謎のゴブリン。
摩訶不思議ながら、辺りを見渡すとよく見ればツルハシで掘っているにしても怪しげな血塗れの魔法石のカスが転がっている。
最初はゴブリンの血塗れの手で鉱石に触っているからだと思っていたが…。
あのゴブリンはおそらく……。そして、ここ最近の産出量が落ちたのも…。
理由に気がついたときには後の祭り。
俺は人間でありながら、見せない鎖でゴブリン達の奴隷されていたのだった。
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