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第1章:黒髪の少女
第6話
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「はぁ~。生き返る~。」
彼女はお湯に浸かりながら、大きく息を吐いた。
「...生きる?」
「生きるじゃなくて生き返る。気持ちいい~!って事。」
「...気持ちいい?」
「まさかとは思ったけど...感情が無いって言う話も、本当みたいだね。」
彼女の身体は細いが、腕は太くがっしりしている。長い髪をタオルで包み、頭の上で丸めている姿は初めて見た。
「ここに戻って来たって事は、家族も見つからなかったって事かぁ...。」
「...ロゼの家族は?」
「僕の家族?特に何の面白味もない、ふつーの家族だよ。父さんと母さん、姉さんと妹の5人家族。」
「...ねーさん。ユーちゃん?」
「ユーちゃん?あー...もしかして、ユオダスさんのお姉さん?」
「...ビズ、連れてった。」
「あぁ~。何かアルが騒がしくしてると思ったら、お姉さんが来てたんだ。あの人も懲りないなぁ。」
「...懲りない?」
「そ。頻繁にここへ来て、ユオダスさんからお金をもらって帰るんだよね。ユオダスさんは、何も言わずにお金を渡してるけど...子供の頃、お母さんとお姉さんから酷い扱いを受けてたらしいよ。」
「...扱い酷い?」
「そうだなぁ...。意地悪されてたって事。意地悪は分かる?」
「...分からない。」
「分からないんじゃ、これ以上話してもしょうがないね。ま...家族が居ても、いい事ばっかりじゃないって事。もしかして...この子も捨てられてたりして...。」
彼女は私の方を向き、口を閉じる。しばらく見つめ合い、彼女はその場に立ち上がった。
「考えても仕方ないか!髪乾かさないとだし、そろそろ出よ。」
浴室から出ていく彼女を追いかけ、タオルで髪と身体を拭いてもらった。
「...髪、乾かす。」
風の出る筒を手に取り、頭に向かって押し当てる。
「待った待った!そんなに近くでやったら火傷するよ?」
「...火傷?」
「昨日は誰にやってもらったの?」
「...ルスキャ。」
「じゃあ今日は、自分で出来るようになろう!そもそも持つ所が違うよ。まずは、ここを持ってー...」
彼女に教えられながら、2人で揃って髪を乾かした。温まった身体で廊下を歩き、食堂へ向かうと席に座るルスケアと側に立つアルトゥンの姿があった。
「お、随分長風呂やったな?そんなに顔の汚れが落ちなかったん?」
「...おかげさまでね。」
「おかえりアスールくん。お風呂どうだった?」
「...温かい。」
「なら良かった。」
「ルスケアさんもヴィーズさんも、この子に甘くない?もう少し、自分で出来るように教えてあげなよ。」
「それはそうだけど...つい。」
「2人共、妹が居らんから世話を焼きたくなるんちゃう?俺等は妹が居るやろ?」
「まぁ...それもそっか。」
「...何の匂い?」
ルスケアの目の前に置かれた茶色の食べ物を見て、私は首を傾げた。今までに嗅いだ事の無いような、複雑な匂いがしている。
「ん?あぁ!今日の飯は、アルトゥン特製カレーやで!」
「えー!?またカレー!?」
「なんよ。文句があるなら食わへんでもええけど?」
「そうは言って無いけど...!アルが作る時、毎回カレーじゃない!?」
「だって楽なんやもん。」
「美味しいから私は好きだよ?」
「せやろー?」
「って言うか...千歩譲ってカレーで良いとして、この子はどうするの?甘口のカレー粉なんて置いて無いでしょ?」
「それなら大丈夫や!持ってくるから、座って待っとって~。」
奥の部屋へ駆けて行く彼を見送り、私は近くの椅子に腰を下ろした。
「ねぇルスケアさん。ちょっといい?」
「ん?どうかした?」
彼女は彼の耳元に顔を近づけ、小さな声で話し始めた。
「...この子の背中に傷があった。結構大きな切り傷...って感じの。」
「えっ...。」
「捜索願いが無かったのも、スプーンを使った事がないのも...虐待されてたからじゃない?」
2人は揃って、私の顔を見つめた。何か言いたげな表情をしているが、それ以上は何も言わなかった。
しばらくして奥の部屋の扉が開き、ローゼはその場を離れて近くの椅子に腰を下ろした。
「お待たせアスール~。お前の為だけに、わざわざ作ったんやで?ゆっくり味わって食べたってな?」
アルトゥンは器を私の前に置くと、ローゼの方へ向かって歩き出した。器に盛られた白い液体に、見覚えがある。
「...シチュ。」
「お。シチューは知っとったか。」
「昨日食べてたよ?」
「えっ!?昨日はムニエルだったやろ!?シチューなんて無かったやん!」
「何でも良いから食べるものが欲しいって言ったら、グリくんが残ったシチューを持って来たんだよ。」
「えぇー...。食べた事無いかと思って、せっかく作ったのに...。」
スプーンで液体をすくい取り、息を吹きかけて口の中へ運んでいく。
「わざわざ作ったとか言って、カレー粉の代わりにシチュー粉を入れただけじゃん。」
「今朝のフレンチトーストも美味そうに食べとったけど、シチューも好きそうやね。」
「そうだね。好き嫌いが分からないうちは...口に入れられるものは何でも食べちゃいそうだけど。」
「なぁなぁルスケア。アスールの考えてる事、お前でも分からへんの?」
「うん...。ほとんど表情が変わらないから...読み取るのは難しいかな。」
「けど、ユオダスさんは嘘をついてないって言ってたから...。記憶が無いのも感情がないのも、本人の意思とは関係ないって事だね。」
「...おわかり。」
食べ終えた器を差し出すと、ローゼがそれを受け取った。
「おかわりね?シチューまだあるの?」
「いっぱいあるでー?持ってくるから、待っとってな~。」
再び奥へ向かったアルトゥンの背中を眺めながら、ローゼが口を開く。
「…この子の家族、本当に探すべきなのかな?」
「どうだろう...。ユオダスさんとヴィーズ様が話し合ってるだろうから...私達はそれに従うしかないよ。」
「昨日、この子は1人で寝たんだっけ?」
「うん。私がアロマを持って戻った時には、ヴィーズ様の隣で寝てたよ。」
「え、一緒に寝たって事...?」
「ううん。ベッドの側に座って、見守ってたら寝たみたい。」
「あー...なるほど。なら良かった...。」
「何が良かったん?」
「わぁ!?ビックリした!」
背後に立ったアルトゥンに気付き、ローゼが大きな声を上げた。
「急に気配消すのやめてよ!心臓に悪いなぁ!」
「気付かへん自分が悪いやろ?そんなん言われても困るわぁ~。」
「こいつ...!」
「待って待って...!こんな所で喧嘩しないでよ...!」
「悔しかったら、気配を感じとれる訓練でもするんやね~。」
アルトゥンは私の前にシチューの入った器を置き、ルスケアの前に置かれた器を持って奥の部屋へと去って行った。
「だぁー!ムカつくー!」
「...ムカつく?」
「ムカつくは、ムカつくなの!ご馳走様!」
テーブルに両手を叩きつけ、勢いよく席を立ったローゼはそのまま部屋を出て行ってしまった。
「アスールくん。さっきの言葉は覚えちゃダメだよ...?」
「...なんで?」
「正しい言葉は正しく使わないと、人を傷付けちゃうからだよ。」
「...正しい言葉。何て言う?」
「そうだなぁ...ムカつくの正しい言葉は...。ムカムカする...かな?」
「...ムカムカ?」
「怒って気分が悪くなる事だよ。」
「...怒る?気分...悪い?」
「少しずつ覚えていけば良いよ。焦らなくて大丈夫。」
「...わかった。」
2杯目のシチューを食べ終えた私は、ルスケアと共に自室へ向かった。
「あ、アスールくん。ちょっと私の部屋に寄ってもいいかな?」
手を引かれ、いつもの部屋と違う部屋に足を踏み入れる。外で感じた緑の匂いと、どこかで嗅いだ事のある甘く優しい香りがした。
「アスールくん。この中から1つ選んで。」
彼はその場にしゃがみ込み、色とりどりの筒が並べられた箱を差し出した。
「...これ。」
黄色の筒を指さすと、それを指でつまみあげて私に手渡す。筒からほんのり甘い香りがした。
「これを持って部屋に行こう。」
再び手を引かれ、いつもの部屋にやって来る。ベッドに座るよう促され、彼から手を離した。
「これはアロマって言って、火をつけて燃やすと良い匂いがするんだ。」
彼は机の上に小さな器を置き、その中心にアロマを立てた。彼が筒の先端を指をさすと火が灯り、伸びた紐が燃え始める。その様子をしばらく眺めていると、甘い香りが漂ってきた。
「...甘い匂い。」
「これは、向日葵の匂いだね。」
「...ひまり?」
「向日葵は、夏に咲く花の名前だよ。さ、横になって。」
ベッドに横たわる私の身体に、彼はそっと布団を被せた。
「...眠り~の世界に~♪...旅~立つ時~♪」
ベッドの側にしゃがみ込み、彼は歌を歌い始めた。
「...花~の香り~♪...風~に乗って~♪」
彼の声と共に甘い香りが眠気を誘い、重たくなった瞼をゆっくり閉じていく。
「...あなたの進む~♪道~を彩る~♪...眠り~の世界は~♪...果てし~」
彼の声はどんどん遠くなり、私は深い眠りについた。
彼女はお湯に浸かりながら、大きく息を吐いた。
「...生きる?」
「生きるじゃなくて生き返る。気持ちいい~!って事。」
「...気持ちいい?」
「まさかとは思ったけど...感情が無いって言う話も、本当みたいだね。」
彼女の身体は細いが、腕は太くがっしりしている。長い髪をタオルで包み、頭の上で丸めている姿は初めて見た。
「ここに戻って来たって事は、家族も見つからなかったって事かぁ...。」
「...ロゼの家族は?」
「僕の家族?特に何の面白味もない、ふつーの家族だよ。父さんと母さん、姉さんと妹の5人家族。」
「...ねーさん。ユーちゃん?」
「ユーちゃん?あー...もしかして、ユオダスさんのお姉さん?」
「...ビズ、連れてった。」
「あぁ~。何かアルが騒がしくしてると思ったら、お姉さんが来てたんだ。あの人も懲りないなぁ。」
「...懲りない?」
「そ。頻繁にここへ来て、ユオダスさんからお金をもらって帰るんだよね。ユオダスさんは、何も言わずにお金を渡してるけど...子供の頃、お母さんとお姉さんから酷い扱いを受けてたらしいよ。」
「...扱い酷い?」
「そうだなぁ...。意地悪されてたって事。意地悪は分かる?」
「...分からない。」
「分からないんじゃ、これ以上話してもしょうがないね。ま...家族が居ても、いい事ばっかりじゃないって事。もしかして...この子も捨てられてたりして...。」
彼女は私の方を向き、口を閉じる。しばらく見つめ合い、彼女はその場に立ち上がった。
「考えても仕方ないか!髪乾かさないとだし、そろそろ出よ。」
浴室から出ていく彼女を追いかけ、タオルで髪と身体を拭いてもらった。
「...髪、乾かす。」
風の出る筒を手に取り、頭に向かって押し当てる。
「待った待った!そんなに近くでやったら火傷するよ?」
「...火傷?」
「昨日は誰にやってもらったの?」
「...ルスキャ。」
「じゃあ今日は、自分で出来るようになろう!そもそも持つ所が違うよ。まずは、ここを持ってー...」
彼女に教えられながら、2人で揃って髪を乾かした。温まった身体で廊下を歩き、食堂へ向かうと席に座るルスケアと側に立つアルトゥンの姿があった。
「お、随分長風呂やったな?そんなに顔の汚れが落ちなかったん?」
「...おかげさまでね。」
「おかえりアスールくん。お風呂どうだった?」
「...温かい。」
「なら良かった。」
「ルスケアさんもヴィーズさんも、この子に甘くない?もう少し、自分で出来るように教えてあげなよ。」
「それはそうだけど...つい。」
「2人共、妹が居らんから世話を焼きたくなるんちゃう?俺等は妹が居るやろ?」
「まぁ...それもそっか。」
「...何の匂い?」
ルスケアの目の前に置かれた茶色の食べ物を見て、私は首を傾げた。今までに嗅いだ事の無いような、複雑な匂いがしている。
「ん?あぁ!今日の飯は、アルトゥン特製カレーやで!」
「えー!?またカレー!?」
「なんよ。文句があるなら食わへんでもええけど?」
「そうは言って無いけど...!アルが作る時、毎回カレーじゃない!?」
「だって楽なんやもん。」
「美味しいから私は好きだよ?」
「せやろー?」
「って言うか...千歩譲ってカレーで良いとして、この子はどうするの?甘口のカレー粉なんて置いて無いでしょ?」
「それなら大丈夫や!持ってくるから、座って待っとって~。」
奥の部屋へ駆けて行く彼を見送り、私は近くの椅子に腰を下ろした。
「ねぇルスケアさん。ちょっといい?」
「ん?どうかした?」
彼女は彼の耳元に顔を近づけ、小さな声で話し始めた。
「...この子の背中に傷があった。結構大きな切り傷...って感じの。」
「えっ...。」
「捜索願いが無かったのも、スプーンを使った事がないのも...虐待されてたからじゃない?」
2人は揃って、私の顔を見つめた。何か言いたげな表情をしているが、それ以上は何も言わなかった。
しばらくして奥の部屋の扉が開き、ローゼはその場を離れて近くの椅子に腰を下ろした。
「お待たせアスール~。お前の為だけに、わざわざ作ったんやで?ゆっくり味わって食べたってな?」
アルトゥンは器を私の前に置くと、ローゼの方へ向かって歩き出した。器に盛られた白い液体に、見覚えがある。
「...シチュ。」
「お。シチューは知っとったか。」
「昨日食べてたよ?」
「えっ!?昨日はムニエルだったやろ!?シチューなんて無かったやん!」
「何でも良いから食べるものが欲しいって言ったら、グリくんが残ったシチューを持って来たんだよ。」
「えぇー...。食べた事無いかと思って、せっかく作ったのに...。」
スプーンで液体をすくい取り、息を吹きかけて口の中へ運んでいく。
「わざわざ作ったとか言って、カレー粉の代わりにシチュー粉を入れただけじゃん。」
「今朝のフレンチトーストも美味そうに食べとったけど、シチューも好きそうやね。」
「そうだね。好き嫌いが分からないうちは...口に入れられるものは何でも食べちゃいそうだけど。」
「なぁなぁルスケア。アスールの考えてる事、お前でも分からへんの?」
「うん...。ほとんど表情が変わらないから...読み取るのは難しいかな。」
「けど、ユオダスさんは嘘をついてないって言ってたから...。記憶が無いのも感情がないのも、本人の意思とは関係ないって事だね。」
「...おわかり。」
食べ終えた器を差し出すと、ローゼがそれを受け取った。
「おかわりね?シチューまだあるの?」
「いっぱいあるでー?持ってくるから、待っとってな~。」
再び奥へ向かったアルトゥンの背中を眺めながら、ローゼが口を開く。
「…この子の家族、本当に探すべきなのかな?」
「どうだろう...。ユオダスさんとヴィーズ様が話し合ってるだろうから...私達はそれに従うしかないよ。」
「昨日、この子は1人で寝たんだっけ?」
「うん。私がアロマを持って戻った時には、ヴィーズ様の隣で寝てたよ。」
「え、一緒に寝たって事...?」
「ううん。ベッドの側に座って、見守ってたら寝たみたい。」
「あー...なるほど。なら良かった...。」
「何が良かったん?」
「わぁ!?ビックリした!」
背後に立ったアルトゥンに気付き、ローゼが大きな声を上げた。
「急に気配消すのやめてよ!心臓に悪いなぁ!」
「気付かへん自分が悪いやろ?そんなん言われても困るわぁ~。」
「こいつ...!」
「待って待って...!こんな所で喧嘩しないでよ...!」
「悔しかったら、気配を感じとれる訓練でもするんやね~。」
アルトゥンは私の前にシチューの入った器を置き、ルスケアの前に置かれた器を持って奥の部屋へと去って行った。
「だぁー!ムカつくー!」
「...ムカつく?」
「ムカつくは、ムカつくなの!ご馳走様!」
テーブルに両手を叩きつけ、勢いよく席を立ったローゼはそのまま部屋を出て行ってしまった。
「アスールくん。さっきの言葉は覚えちゃダメだよ...?」
「...なんで?」
「正しい言葉は正しく使わないと、人を傷付けちゃうからだよ。」
「...正しい言葉。何て言う?」
「そうだなぁ...ムカつくの正しい言葉は...。ムカムカする...かな?」
「...ムカムカ?」
「怒って気分が悪くなる事だよ。」
「...怒る?気分...悪い?」
「少しずつ覚えていけば良いよ。焦らなくて大丈夫。」
「...わかった。」
2杯目のシチューを食べ終えた私は、ルスケアと共に自室へ向かった。
「あ、アスールくん。ちょっと私の部屋に寄ってもいいかな?」
手を引かれ、いつもの部屋と違う部屋に足を踏み入れる。外で感じた緑の匂いと、どこかで嗅いだ事のある甘く優しい香りがした。
「アスールくん。この中から1つ選んで。」
彼はその場にしゃがみ込み、色とりどりの筒が並べられた箱を差し出した。
「...これ。」
黄色の筒を指さすと、それを指でつまみあげて私に手渡す。筒からほんのり甘い香りがした。
「これを持って部屋に行こう。」
再び手を引かれ、いつもの部屋にやって来る。ベッドに座るよう促され、彼から手を離した。
「これはアロマって言って、火をつけて燃やすと良い匂いがするんだ。」
彼は机の上に小さな器を置き、その中心にアロマを立てた。彼が筒の先端を指をさすと火が灯り、伸びた紐が燃え始める。その様子をしばらく眺めていると、甘い香りが漂ってきた。
「...甘い匂い。」
「これは、向日葵の匂いだね。」
「...ひまり?」
「向日葵は、夏に咲く花の名前だよ。さ、横になって。」
ベッドに横たわる私の身体に、彼はそっと布団を被せた。
「...眠り~の世界に~♪...旅~立つ時~♪」
ベッドの側にしゃがみ込み、彼は歌を歌い始めた。
「...花~の香り~♪...風~に乗って~♪」
彼の声と共に甘い香りが眠気を誘い、重たくなった瞼をゆっくり閉じていく。
「...あなたの進む~♪道~を彩る~♪...眠り~の世界は~♪...果てし~」
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