6 / 88
第1章:黒髪の少女
第5話
しおりを挟む
「お母様!」
黒いドレス姿の女性を見つけ、一目散に走り出す。その場にしゃがみ込んだ彼女の首に腕を伸ばし、力一杯抱きしめた。彼女の黒く美しい髪から、甘く優しい匂いがする。
「今日はもう、お仕事終わったの?」
「えぇ、そうよ。」
「じゃあ、一緒にお庭を散歩しましょ!」
「もちろんいいわよ。今日はどこへ行こうかしら?」
手を繋ぎ、彼女と並んで歩き出す。冷えきった私の手が、彼女の体温でじんわりと温かくなっていく。
「えっとねー...。海!私、海が見たい!」
「海?この辺りなら、どこからでも見え...」
「遠くから見たんじゃ意味ないの!ねぇ、お母様は知ってる?海はどうして波が発生するのか。」
「さぁ...何故かしら?考えた事も無かったわ。」
「月の引力が水面を揺らして、風が吹くから波が出来るのよ。」
「それは知らなかったわ。あなたは賢い子ね。」
彼女の手が、私の頭を優しく撫でる。その心地良さに、私は思わず目を閉じた。
「...ん。」
瞼を開くと、甘く優しい匂いがした。身体全体が何かで包まれ、熱を帯びている。視界の端に白髪が映り込み、彼の名前を呟いた。
「...ビズ?」
「ん?あ、起きた?」
彼は私の身体を離し、顔を覗き込んだ。
「もう大丈夫そうだね。良かった。」
「...ここどこ?」
「昨日、アスールちゃんが寝た部屋だよ。」
「...グイどこ?」
「あぁ...グリくんは別の場所に行ってるよ。今ここには居ないけど、彼がアスールちゃんをここまで連れてきたんだ。」
首を傾げると、彼はここに至るまでの経緯を話し始めた。
海に浮かんでいた男性を助けようと手を添えた私は、魔法という力を使った事により気を失ってしまったらしい。
「アスールちゃんが、治癒魔法を扱えるとは思わなかったよ。...正直、想定外だった。」
「...ちゅまほ?」
「怪我を治す事が出来る魔法だよ。光の属性を宿した女性が...って、この話は今しなくてもいっか...。アスールちゃんが倒れたって聞いて、急いでこっちに戻ってきたんだ。」
彼は布団の上から降りると、机の上に置かれた白い上着を手に取り、袖を通した。肩から垂れる青い布が、目線の先でヒラヒラとなびく。
「アルくんの所に行こう。すごく心配してたから、起きた事を知らせないとね。」
差し出された彼の手を握り、部屋を後にした。
階段を降りていると、外へ出る扉の方から女性の話し声が聞こえてきた。
「だーかーらー!弟に会いに来たって言ってるでしょー?」
「団長は今ここにはおらへんって!用があるなら別の日に...」
「せっかくここまで来たのに、追い返すって言うの!?あたしは騎士団長、ユオダスの姉なのよ?そんなあたしを追い返…」
どうやら、黒髪の女性とアルトゥンが口論をしているようだ。ヴィーズは階段の途中で立ち止まり、私の手を離してその場にしゃがみ込んだ。
「アスールちゃん。ちょっとここで待っててね。」
彼は階段を素早く駆け下り、2人の元へ歩み寄った。
「ユーちゃん久しぶりだね。今日は何の用事かな?」
「あ、ヴィーズくん!弟に会いに来たんだけど、この人が中に入れてくれなくて困ってたのよー!」
「勝手に入られても困るんよ!団長はここに居らへんって、さっきから何度も言って...」
「アルくん。僕が彼女を連れて行くから、アスールちゃんをお願い。」
「わ、分かった。ほんなら頼むわ...。」
「ユーくんはここに居ないから、僕が城まで案内するよ。」
「ほんと?助かるわ~!ありがとうヴィーズくんっ。」
ヴィーズは肘を曲げ、彼女に向かって腕を差し出した。女性は彼の腕を掴み、2人で揃って外へと出て行く。
階段の途中で取り残された私の元へ、アルトゥンが駆け寄った。
「アスール!身体はもう大丈夫なんか?」
私に向かって腕を伸ばす彼の身体を避け、階段を駆け下りた。
「そんなに動けるんやったら大丈夫そうやね。倒れた時はどうしたんかと思ったわ~...。」
「...誰?」
「あー。さっきおった女の人?あの人は、団長の姉ちゃんや。」
「...ねーちゃん?ユーちゃん?」
「姉ちゃんは名前や無くて...団長の家族や!」
「...家族。」
「アスールの家族はどこにいるんやろうね...。」
先程まで賑やかだった廊下が、一気に静まり返る。常に喋り続けているアルトゥンが、口を閉じたまま窓の外を眺めていた。
「もう...俺等の家族になればええんちゃう?そしたら毎日美味しい飯は食べられるし、常に人がおるから賑やかで寂しな…」
「何寝ぼけた事言ってんの?」
廊下の先に、白い服を着たローゼの姿が見えた。彼女の肩に青い布は付いていなかったが、先程ヴィーズが着ていた服にとても似ている。
「なんやローゼ。おったん?」
「居て悪い?ここが僕の仕事場なの。」
「...光る棒。」
私は、彼女の腕に抱えられた光る棒を指さした。昨日、彼等が振り回している所を見た覚えがある。
「光る棒じゃなくて、これは剣!危ないから、絶対触らないでよね。」
「...危ない?」
「触ったら怪我するから、近寄ったらダメやで?」
「...分かった。」
「で、ローゼ?寝ぼけとるとか何とか言っとったなぁ。どういう事か、説明してもらおか?」
「あれ?聞こえてた?頭は悪いみたいだけど、耳は良いんだね。」
2人は互いに見つめ合いながら、黙り込んだ。しばらく沈黙が続き、喋る様子の無い彼等の代わりに口を開く。
「...仕事、見たい。」
「え?」
「やめときやめとき。こんなん見たって、なーんも面白くないで?」
「...いいよ。見せてあげる。着いて来て。」
歩き出した彼の後を追いかけ、扉を開けて建物の外に出る。建物沿いに道を進み、近くに建っている小さな小屋に辿り着いた。
「何でアルまで来たわけ?」
「お前はこれから仕事なんやろ?仕事があるから、アスールの面倒は見られへんって今朝言っとったやん。」
「アルって変な所ばっかり覚えてるよね。...ほんとムカつく。」
「どんな事するんか楽しみやね~アスール。」
「...楽しみ?」
「見るなら黙って見ててよ!気が散るなぁ!」
「はいはい…分かった分かった~。」
彼女は腕に抱えた剣を机の上に置き、そのうちの1本を手に取った。
近くに置かれた背の低い椅子に座り、濡れた石の上に剣を寝かせる。指で抑えながら剣を滑らせ、何度も石に擦り付けていく。同じ動きをしばらく繰り返し、先程まで白くくすんでいた剣が光を反射し輝き始めた。
「こうやって、刃こぼれした剣を修理するのが僕の仕事。」
「...刃こぼれ?...しゅーり?」
「アル。通訳。」
「要するに...壊れた剣を元に戻して、また使えるようにするっちゅうことやな!」
磨き終えた剣を机に置き、ローゼは再びくすんだ剣を手に取った。
「ところで、何で見たいって言い出したの?昨日はそれ程、僕達に興味を持ってなかったのに。」
「...見たいから。」
「それ、理由になって無くない...?」
話をしつつも作業の手を止めることなく、彼は剣を磨き進める。
「ヴィーズから聞いた話やと...ビオレータと話した時から、色んな事に興味を示し出したらしいで?」
「ふーん。ビオレータさんねぇ...。あの人、どうやって騎士団に入ったのか本当に謎だよね。」
「せやな…それは俺も知らんなぁ。ローゼと同じ推薦組やったよね?」
「うん。僕が騎士団に入った頃には、もう既に居たしなぁ...。」
「ローゼが鍛治の腕を見込まれて、推薦されたんはわかるけど...。ビオレータは何の腕を見込まれたんやろね?」
「...ロゼ、腕いい?」
首を傾げながら問いかけると、険しい表情で剣を見つめていた彼女の顔が、ほんの少しだけ緩んだように見えた。
「ちゃんと理解してるのか分かんないけど、褒め言葉として受け取っておこうかな?」
「なんよー。素直に喜んだらええのに。」
「うるさい。」
緩んだ顔が一瞬のうちで、険しい表情に戻った。
「なぁ。それ、全部今日中に終わさなあかんの?」
「別にそうじゃないけど...なんで?」
「ほんなら、アスールと一緒に風呂に入って来てもらえん?」
「はぁ!?なんで一緒に入らなきゃいけないの!?」
「せやかて...今日はグリが居らへんから、俺が食事当番になっとるんよ。でも、アスールが1人で風呂に入るんは、誰かが見とらんと危ないかもしれんからー...ってルスケアが言っとったで。」
「ヴィーズさんの次はルスケアさん!?もー!なんなのあの2人は!」
彼女は手に持った剣を振り回し、目の前の空を切った。
「ちょいちょいちょい!武器に当たらへんでよ!危ないやろ!?」
「うるさいうるさい!」
「子供みたいに駄々をこねる奴には...こうやで!」
彼は指を擦り付け、彼女の頬を黒く染めた。
「なっ!?何するんだよー!」
「あーあ。顔が汚れてしもうたなぁー。これじゃ、アスールと一緒に風呂に入るしかあらへんなー。」
そう言い残し、彼は建物の方へと立ち去って行った。
「あーいーつー!次、会ったら許さん...!」
「...お風呂。」
「あーもー...わかったわかった。片付けるから、ちょっと待ってて。」
ため息をつきつつ剣を片付け、彼女と手を繋いで風呂場へと向かうのだった。
黒いドレス姿の女性を見つけ、一目散に走り出す。その場にしゃがみ込んだ彼女の首に腕を伸ばし、力一杯抱きしめた。彼女の黒く美しい髪から、甘く優しい匂いがする。
「今日はもう、お仕事終わったの?」
「えぇ、そうよ。」
「じゃあ、一緒にお庭を散歩しましょ!」
「もちろんいいわよ。今日はどこへ行こうかしら?」
手を繋ぎ、彼女と並んで歩き出す。冷えきった私の手が、彼女の体温でじんわりと温かくなっていく。
「えっとねー...。海!私、海が見たい!」
「海?この辺りなら、どこからでも見え...」
「遠くから見たんじゃ意味ないの!ねぇ、お母様は知ってる?海はどうして波が発生するのか。」
「さぁ...何故かしら?考えた事も無かったわ。」
「月の引力が水面を揺らして、風が吹くから波が出来るのよ。」
「それは知らなかったわ。あなたは賢い子ね。」
彼女の手が、私の頭を優しく撫でる。その心地良さに、私は思わず目を閉じた。
「...ん。」
瞼を開くと、甘く優しい匂いがした。身体全体が何かで包まれ、熱を帯びている。視界の端に白髪が映り込み、彼の名前を呟いた。
「...ビズ?」
「ん?あ、起きた?」
彼は私の身体を離し、顔を覗き込んだ。
「もう大丈夫そうだね。良かった。」
「...ここどこ?」
「昨日、アスールちゃんが寝た部屋だよ。」
「...グイどこ?」
「あぁ...グリくんは別の場所に行ってるよ。今ここには居ないけど、彼がアスールちゃんをここまで連れてきたんだ。」
首を傾げると、彼はここに至るまでの経緯を話し始めた。
海に浮かんでいた男性を助けようと手を添えた私は、魔法という力を使った事により気を失ってしまったらしい。
「アスールちゃんが、治癒魔法を扱えるとは思わなかったよ。...正直、想定外だった。」
「...ちゅまほ?」
「怪我を治す事が出来る魔法だよ。光の属性を宿した女性が...って、この話は今しなくてもいっか...。アスールちゃんが倒れたって聞いて、急いでこっちに戻ってきたんだ。」
彼は布団の上から降りると、机の上に置かれた白い上着を手に取り、袖を通した。肩から垂れる青い布が、目線の先でヒラヒラとなびく。
「アルくんの所に行こう。すごく心配してたから、起きた事を知らせないとね。」
差し出された彼の手を握り、部屋を後にした。
階段を降りていると、外へ出る扉の方から女性の話し声が聞こえてきた。
「だーかーらー!弟に会いに来たって言ってるでしょー?」
「団長は今ここにはおらへんって!用があるなら別の日に...」
「せっかくここまで来たのに、追い返すって言うの!?あたしは騎士団長、ユオダスの姉なのよ?そんなあたしを追い返…」
どうやら、黒髪の女性とアルトゥンが口論をしているようだ。ヴィーズは階段の途中で立ち止まり、私の手を離してその場にしゃがみ込んだ。
「アスールちゃん。ちょっとここで待っててね。」
彼は階段を素早く駆け下り、2人の元へ歩み寄った。
「ユーちゃん久しぶりだね。今日は何の用事かな?」
「あ、ヴィーズくん!弟に会いに来たんだけど、この人が中に入れてくれなくて困ってたのよー!」
「勝手に入られても困るんよ!団長はここに居らへんって、さっきから何度も言って...」
「アルくん。僕が彼女を連れて行くから、アスールちゃんをお願い。」
「わ、分かった。ほんなら頼むわ...。」
「ユーくんはここに居ないから、僕が城まで案内するよ。」
「ほんと?助かるわ~!ありがとうヴィーズくんっ。」
ヴィーズは肘を曲げ、彼女に向かって腕を差し出した。女性は彼の腕を掴み、2人で揃って外へと出て行く。
階段の途中で取り残された私の元へ、アルトゥンが駆け寄った。
「アスール!身体はもう大丈夫なんか?」
私に向かって腕を伸ばす彼の身体を避け、階段を駆け下りた。
「そんなに動けるんやったら大丈夫そうやね。倒れた時はどうしたんかと思ったわ~...。」
「...誰?」
「あー。さっきおった女の人?あの人は、団長の姉ちゃんや。」
「...ねーちゃん?ユーちゃん?」
「姉ちゃんは名前や無くて...団長の家族や!」
「...家族。」
「アスールの家族はどこにいるんやろうね...。」
先程まで賑やかだった廊下が、一気に静まり返る。常に喋り続けているアルトゥンが、口を閉じたまま窓の外を眺めていた。
「もう...俺等の家族になればええんちゃう?そしたら毎日美味しい飯は食べられるし、常に人がおるから賑やかで寂しな…」
「何寝ぼけた事言ってんの?」
廊下の先に、白い服を着たローゼの姿が見えた。彼女の肩に青い布は付いていなかったが、先程ヴィーズが着ていた服にとても似ている。
「なんやローゼ。おったん?」
「居て悪い?ここが僕の仕事場なの。」
「...光る棒。」
私は、彼女の腕に抱えられた光る棒を指さした。昨日、彼等が振り回している所を見た覚えがある。
「光る棒じゃなくて、これは剣!危ないから、絶対触らないでよね。」
「...危ない?」
「触ったら怪我するから、近寄ったらダメやで?」
「...分かった。」
「で、ローゼ?寝ぼけとるとか何とか言っとったなぁ。どういう事か、説明してもらおか?」
「あれ?聞こえてた?頭は悪いみたいだけど、耳は良いんだね。」
2人は互いに見つめ合いながら、黙り込んだ。しばらく沈黙が続き、喋る様子の無い彼等の代わりに口を開く。
「...仕事、見たい。」
「え?」
「やめときやめとき。こんなん見たって、なーんも面白くないで?」
「...いいよ。見せてあげる。着いて来て。」
歩き出した彼の後を追いかけ、扉を開けて建物の外に出る。建物沿いに道を進み、近くに建っている小さな小屋に辿り着いた。
「何でアルまで来たわけ?」
「お前はこれから仕事なんやろ?仕事があるから、アスールの面倒は見られへんって今朝言っとったやん。」
「アルって変な所ばっかり覚えてるよね。...ほんとムカつく。」
「どんな事するんか楽しみやね~アスール。」
「...楽しみ?」
「見るなら黙って見ててよ!気が散るなぁ!」
「はいはい…分かった分かった~。」
彼女は腕に抱えた剣を机の上に置き、そのうちの1本を手に取った。
近くに置かれた背の低い椅子に座り、濡れた石の上に剣を寝かせる。指で抑えながら剣を滑らせ、何度も石に擦り付けていく。同じ動きをしばらく繰り返し、先程まで白くくすんでいた剣が光を反射し輝き始めた。
「こうやって、刃こぼれした剣を修理するのが僕の仕事。」
「...刃こぼれ?...しゅーり?」
「アル。通訳。」
「要するに...壊れた剣を元に戻して、また使えるようにするっちゅうことやな!」
磨き終えた剣を机に置き、ローゼは再びくすんだ剣を手に取った。
「ところで、何で見たいって言い出したの?昨日はそれ程、僕達に興味を持ってなかったのに。」
「...見たいから。」
「それ、理由になって無くない...?」
話をしつつも作業の手を止めることなく、彼は剣を磨き進める。
「ヴィーズから聞いた話やと...ビオレータと話した時から、色んな事に興味を示し出したらしいで?」
「ふーん。ビオレータさんねぇ...。あの人、どうやって騎士団に入ったのか本当に謎だよね。」
「せやな…それは俺も知らんなぁ。ローゼと同じ推薦組やったよね?」
「うん。僕が騎士団に入った頃には、もう既に居たしなぁ...。」
「ローゼが鍛治の腕を見込まれて、推薦されたんはわかるけど...。ビオレータは何の腕を見込まれたんやろね?」
「...ロゼ、腕いい?」
首を傾げながら問いかけると、険しい表情で剣を見つめていた彼女の顔が、ほんの少しだけ緩んだように見えた。
「ちゃんと理解してるのか分かんないけど、褒め言葉として受け取っておこうかな?」
「なんよー。素直に喜んだらええのに。」
「うるさい。」
緩んだ顔が一瞬のうちで、険しい表情に戻った。
「なぁ。それ、全部今日中に終わさなあかんの?」
「別にそうじゃないけど...なんで?」
「ほんなら、アスールと一緒に風呂に入って来てもらえん?」
「はぁ!?なんで一緒に入らなきゃいけないの!?」
「せやかて...今日はグリが居らへんから、俺が食事当番になっとるんよ。でも、アスールが1人で風呂に入るんは、誰かが見とらんと危ないかもしれんからー...ってルスケアが言っとったで。」
「ヴィーズさんの次はルスケアさん!?もー!なんなのあの2人は!」
彼女は手に持った剣を振り回し、目の前の空を切った。
「ちょいちょいちょい!武器に当たらへんでよ!危ないやろ!?」
「うるさいうるさい!」
「子供みたいに駄々をこねる奴には...こうやで!」
彼は指を擦り付け、彼女の頬を黒く染めた。
「なっ!?何するんだよー!」
「あーあ。顔が汚れてしもうたなぁー。これじゃ、アスールと一緒に風呂に入るしかあらへんなー。」
そう言い残し、彼は建物の方へと立ち去って行った。
「あーいーつー!次、会ったら許さん...!」
「...お風呂。」
「あーもー...わかったわかった。片付けるから、ちょっと待ってて。」
ため息をつきつつ剣を片付け、彼女と手を繋いで風呂場へと向かうのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。
「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」
ある日、アリシアは見てしまう。
夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを!
「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」
「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」
夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。
自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。
ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。
※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる