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第2章:シュヴァリエ
第15話
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「…ジガ、動物の言葉分かる?」
少し離れた所でお湯に浸かるジンガに、私は問いかけた。
「いいや。動物は好きだが、言葉が分かる訳じゃない。」
「…馬、ジガの言う事聞いてた。言葉ないのに、何で分かる?」
「何となくだ。」
「…何となく?」
中庭で、アルトゥンに付きまとっていた猫の事を思い返す。
猫がご飯を欲しがっていたのを「何となく」で感じ取っていた私は、ジンガに話を聞けばその理由が分かるかもしれないと思ったのだ。
「すまない…。俺は、喋るのが得意じゃないんだ。」
「…話す、苦手?」
「そうだ。」
しばらく沈黙が流れた後、彼は再び口を開いた。
「動物は、欲しい物は欲しい…嫌な物は嫌だと示してくれる。だが…人間の考えは複雑で分かりにくい。人の心を読み取るのは…苦手だ。」
彼が多くを語らないのは、自分の事を隠したいからでは無かった。
私も口数が多い方では無いが、気になる事があれば問いかけ、知らない事は知ろうとする。そんな私に対し、彼はあまり物事に興味が無いのだろう。
「…出る。」
「あぁ。先に上がってくれ。」
一足先に脱衣所へ戻り、ルスケアから貰った耳栓を使って髪を乾かす。ドライヤーの音への不快感は、ほとんど感じられなかった。
それぞれ人によって好きな物と苦手な物が違っていて、とても興味深い。好きと言うものが私にはまだよく分からないが…彼等と話をしているうちに、少しずつ分かるようになるだろう。
外はすっかり暗くなり、次第に雨が降り始めた。
食事を終えて部屋に戻り、アルトゥンに灯してもらったアロマの火をぼんやりと眺める。
時折窓の外から、強い光が差し込む。少し遅れてゴロゴロと音を立て、私の眠りを邪魔してくる。ドライヤーの音と同じような不快感が、私の心をざわつかせた。
ベッドに横になっても寝れそうにないと悟った私は、部屋を抜け出して書庫へ向かった。
扉を開けて中に入ると、いつも薄暗いはずの書庫が、外の暗さで明るく感じられた。しかし、いつもいるはずのビオレータの姿は、どこにも見当たらない。
ソファーに座り、テーブルの上に置かれていた本を手に取る。それは様々な花の絵が描かれている図鑑で、日中ここを訪れた時に読んでいた本だった。
「こんな遅くに読書ですか?」
声の聞こえた後方を振り返ると、普段より薄着のビオレータが立っていた。彼は肩からタオルを下げていて、髪の毛は濡れたままになっている。
「…ビオレタ、お風呂?」
「えぇ。ようやく仕事が片付いたので。」
「…夜まで仕事?」
「言ったでしょう?俺は忙しいんです。」
彼はタオルで髪を拭きながら、部屋の奥にある大きなソファーに腰を下ろした。彼の身長よりも長く、他のソファーとは見た目も少し違っている。
「…まだ寝ない?」
「寝ますよ?」
「…そはーで寝る?」
「えぇ。俺の部屋はここなので。」
「…ビオレタの部屋...無い?」
「あなたが今使っている部屋が、元々俺の部屋でした。ですが…行き来するのが面倒なので、ここで寝起きしています。」
私の部屋が、元々空き部屋だという話は聞いていたが…まさか、彼の部屋だったとは思いもしなかった。言われてみると、カーテンの色が彼の髪と同じ紫色だったかもしれない。
「そういうあなたは寝ないのですか?」
「…寝れない。」
「なぜです?」
「…ゴロゴロ聞こえて、寝れない。」
「あぁ…そういえば、外は雷が鳴っていましたね。…怖いのですか?」
「…この辺り、ざわざわする。」
私は胸元に手を当て、服を握りしめた。これは恐怖なのだろうか?それとも、嫌悪なのだろうか?
感情を覚えたばかりの私の心は、どこか不安定で今にも崩れそうだった。
「なら…雷が収まるまで、ここに居ていいですよ。」
「…いいの?」
「部屋に戻っても寝られないのでしょう?寝られそうだと思ったら、部屋に戻れば良いですし。」
「…ビオレタ、隣…座って良い?」
「狭くても良ければ、俺は構いません。」
座っていたソファーから飛び降り、彼の元へ歩み寄る。隣に腰を下ろすと、彼は肩からタオルを取ってソファーの背もたれに掛けた。
「言っておきますが、今日だけですからね。」
「…分かった。」
「頑固かと思えば…素直に従う時もあるですね。」
「…ビオレタ、苦手ある?」
「前にも言いましたが、強い光が苦手です。後は…運動全般でしょうか?」
「…うんどー全般?」
「身体を動かして、汗をかくのが嫌いです。」
「…嫌いと苦手、どう違う?」
「嫌いは、やりたくない事で…苦手は、やりたいのにやれない事でしょうか?」
「…好き嫌い、よく分からない。」
「あなたの場合は…本を読むのは好きで、雷は嫌いのようですね。」
「…ザワザワは嫌い…。」
雷の音で胸がザワザワするのは、どうやら嫌いという感情のせいらしい。しかし、本を読むのは興味があるというだけで、好きかどうかはよく分からなかった。
「あなたは寝れなくても、俺は休みたいので横にならせてもらいます。」
そういうと、彼は私の隣で脚を伸ばし始めた。私はソファーの端へと追いやられ、彼の真似をして隣に横たわろうとした。すると、身体が後ろへ傾き、ソファーから転げ落ちそうになる。
「ちょっ…!?」
彼の腕が私の背中を抑え、身体が引き寄せられた。彼は再び横になり、大きく息を吐いた、
「勘弁してくださいよ…。床に落ちて怪我でもしたら、怒られるのは俺なんですから…。」
彼の心音が、体温と共に伝わってくる。
「…温かい。」
「そりゃあ…お風呂上がりですから。」
心地よい温かさに包まれ、私は瞼を閉じた。
しばらくして目覚めると、視界いっぱいにビオレータの服が映りこんだ。部屋は静まり返り、彼の寝息が頭上から聞こえてくる。
身体を起こしてソファーを離れ、窓に近寄った。雷はすっかり収まり、空が明るくなり始めている。
私は書庫を出て、自室へと戻る事にした。階段を登ろうと手すりに手をかけると、後ろの大きな扉が開く。
「アー…ちゃん…?」
聞き取れるギリギリの小さな声で、扉を開けたヴィーズが私の名前を呼んだ。
「…ビズ、外いた?」
「あー…うん。ちょっとね…。」
いつも明るい彼と同一人物とは思えない程、彼は元気がなく…外が薄暗いせいか、表情までもが暗く見えた。
耳元で光っていたピアスは無くなっていて、彼の頬が赤く腫れている事に気が付く。私は彼の元へ歩み寄り、服の袖を引っ張った。
「…怪我、治す。」
「え?いや…いいよ。…平気。」
「…ダメ。」
ゆっくりとその場にしゃがみ込んだ彼の頬に手を当て、目を閉じた。すっかり冷えきった手が、じんわりと温かくなっていく。
「ありがとう。もう大丈夫。」
彼はそのまま腕をのばし、私を抱き寄せた。彼から香るバニラの匂いは、甘く優しい香りの他に別の匂いが混ざり合っていた。それはルスケアの部屋でも嗅いだ事の無い、強く鼻に刺さるような匂いだった。
「魔力供給…しても良い…?」
「…もうしてる。」
「はは…。そうだね。」
いつもより弱々しい力で抱きしめる彼に、私は問いかけた。
「…何で怪我した?」
「友達に…怒られちゃって。」
「…怒られる?」
「嫌がる事をしたみたいで、嫌われちゃった。僕は友達だと思ってたんだけど…彼女は違ったみたい。」
以前、彼から友達について聞いたことがある。友達とは、家族の次に仲のいい、付き合いのある人だ。
怒られると言うのが何か分からなかったが、彼と友達の間に何かあった事は間違いない。
「ねぇアーちゃん。僕の部屋…来ない?」
「…行く。」
部屋へ行く事に同意すると、彼はそのまま私を抱き上げて階段を登り始めた。扉の鍵を開け、抱えられた私は彼のベッドの上に座らされる。彼は上着を脱ぎ捨て、再び私を抱きしめた。
「…魔力、もう要らない。」
「これは魔力供給じゃなくて…充電。」
「…じゅーでん?」
「僕もアーちゃんを供給してるって事。」
「…よく分からない。」
「しばらく…このままでいさせて…。」
「…分かった。」
黙り込んでしまった彼の部屋を見回すと、ルスケアのアロマが並んでいる隣に、写真立てが飾られていた。薄暗くてあまりハッキリとは見えなかったが、白髪の少年の両脇に、白髪の女性と青髪の男性が写っている。
「…あれ誰?」
問いかけるが、彼は何も答えなかった。
「…ビズ?」
名前を呼ぶと、耳元から彼の寝息が聞こえてきた。私を抱きしめたまま、どうやら眠ってしまったらしい。
腰に回された彼の腕の力が緩み、そのままベッドに倒れ込む。ベッドに横たわった彼に布団を被せ、私は写真立てが置かれている棚の方へ歩み寄った。
白髪の少年は、子供の頃のヴィーズだろうか?目を細める表情が、彼とよく似ている。隣で彼に手を添える白髪の女性はうっすらと目を細め、女性の肩に手を回す青髪の男性は今のヴィーズの顔にそっくりだった。
窓の外から光が差し込み、朝がやってくる。私は彼の部屋を抜け出し、自分の部屋へ戻った。
少し離れた所でお湯に浸かるジンガに、私は問いかけた。
「いいや。動物は好きだが、言葉が分かる訳じゃない。」
「…馬、ジガの言う事聞いてた。言葉ないのに、何で分かる?」
「何となくだ。」
「…何となく?」
中庭で、アルトゥンに付きまとっていた猫の事を思い返す。
猫がご飯を欲しがっていたのを「何となく」で感じ取っていた私は、ジンガに話を聞けばその理由が分かるかもしれないと思ったのだ。
「すまない…。俺は、喋るのが得意じゃないんだ。」
「…話す、苦手?」
「そうだ。」
しばらく沈黙が流れた後、彼は再び口を開いた。
「動物は、欲しい物は欲しい…嫌な物は嫌だと示してくれる。だが…人間の考えは複雑で分かりにくい。人の心を読み取るのは…苦手だ。」
彼が多くを語らないのは、自分の事を隠したいからでは無かった。
私も口数が多い方では無いが、気になる事があれば問いかけ、知らない事は知ろうとする。そんな私に対し、彼はあまり物事に興味が無いのだろう。
「…出る。」
「あぁ。先に上がってくれ。」
一足先に脱衣所へ戻り、ルスケアから貰った耳栓を使って髪を乾かす。ドライヤーの音への不快感は、ほとんど感じられなかった。
それぞれ人によって好きな物と苦手な物が違っていて、とても興味深い。好きと言うものが私にはまだよく分からないが…彼等と話をしているうちに、少しずつ分かるようになるだろう。
外はすっかり暗くなり、次第に雨が降り始めた。
食事を終えて部屋に戻り、アルトゥンに灯してもらったアロマの火をぼんやりと眺める。
時折窓の外から、強い光が差し込む。少し遅れてゴロゴロと音を立て、私の眠りを邪魔してくる。ドライヤーの音と同じような不快感が、私の心をざわつかせた。
ベッドに横になっても寝れそうにないと悟った私は、部屋を抜け出して書庫へ向かった。
扉を開けて中に入ると、いつも薄暗いはずの書庫が、外の暗さで明るく感じられた。しかし、いつもいるはずのビオレータの姿は、どこにも見当たらない。
ソファーに座り、テーブルの上に置かれていた本を手に取る。それは様々な花の絵が描かれている図鑑で、日中ここを訪れた時に読んでいた本だった。
「こんな遅くに読書ですか?」
声の聞こえた後方を振り返ると、普段より薄着のビオレータが立っていた。彼は肩からタオルを下げていて、髪の毛は濡れたままになっている。
「…ビオレタ、お風呂?」
「えぇ。ようやく仕事が片付いたので。」
「…夜まで仕事?」
「言ったでしょう?俺は忙しいんです。」
彼はタオルで髪を拭きながら、部屋の奥にある大きなソファーに腰を下ろした。彼の身長よりも長く、他のソファーとは見た目も少し違っている。
「…まだ寝ない?」
「寝ますよ?」
「…そはーで寝る?」
「えぇ。俺の部屋はここなので。」
「…ビオレタの部屋...無い?」
「あなたが今使っている部屋が、元々俺の部屋でした。ですが…行き来するのが面倒なので、ここで寝起きしています。」
私の部屋が、元々空き部屋だという話は聞いていたが…まさか、彼の部屋だったとは思いもしなかった。言われてみると、カーテンの色が彼の髪と同じ紫色だったかもしれない。
「そういうあなたは寝ないのですか?」
「…寝れない。」
「なぜです?」
「…ゴロゴロ聞こえて、寝れない。」
「あぁ…そういえば、外は雷が鳴っていましたね。…怖いのですか?」
「…この辺り、ざわざわする。」
私は胸元に手を当て、服を握りしめた。これは恐怖なのだろうか?それとも、嫌悪なのだろうか?
感情を覚えたばかりの私の心は、どこか不安定で今にも崩れそうだった。
「なら…雷が収まるまで、ここに居ていいですよ。」
「…いいの?」
「部屋に戻っても寝られないのでしょう?寝られそうだと思ったら、部屋に戻れば良いですし。」
「…ビオレタ、隣…座って良い?」
「狭くても良ければ、俺は構いません。」
座っていたソファーから飛び降り、彼の元へ歩み寄る。隣に腰を下ろすと、彼は肩からタオルを取ってソファーの背もたれに掛けた。
「言っておきますが、今日だけですからね。」
「…分かった。」
「頑固かと思えば…素直に従う時もあるですね。」
「…ビオレタ、苦手ある?」
「前にも言いましたが、強い光が苦手です。後は…運動全般でしょうか?」
「…うんどー全般?」
「身体を動かして、汗をかくのが嫌いです。」
「…嫌いと苦手、どう違う?」
「嫌いは、やりたくない事で…苦手は、やりたいのにやれない事でしょうか?」
「…好き嫌い、よく分からない。」
「あなたの場合は…本を読むのは好きで、雷は嫌いのようですね。」
「…ザワザワは嫌い…。」
雷の音で胸がザワザワするのは、どうやら嫌いという感情のせいらしい。しかし、本を読むのは興味があるというだけで、好きかどうかはよく分からなかった。
「あなたは寝れなくても、俺は休みたいので横にならせてもらいます。」
そういうと、彼は私の隣で脚を伸ばし始めた。私はソファーの端へと追いやられ、彼の真似をして隣に横たわろうとした。すると、身体が後ろへ傾き、ソファーから転げ落ちそうになる。
「ちょっ…!?」
彼の腕が私の背中を抑え、身体が引き寄せられた。彼は再び横になり、大きく息を吐いた、
「勘弁してくださいよ…。床に落ちて怪我でもしたら、怒られるのは俺なんですから…。」
彼の心音が、体温と共に伝わってくる。
「…温かい。」
「そりゃあ…お風呂上がりですから。」
心地よい温かさに包まれ、私は瞼を閉じた。
しばらくして目覚めると、視界いっぱいにビオレータの服が映りこんだ。部屋は静まり返り、彼の寝息が頭上から聞こえてくる。
身体を起こしてソファーを離れ、窓に近寄った。雷はすっかり収まり、空が明るくなり始めている。
私は書庫を出て、自室へと戻る事にした。階段を登ろうと手すりに手をかけると、後ろの大きな扉が開く。
「アー…ちゃん…?」
聞き取れるギリギリの小さな声で、扉を開けたヴィーズが私の名前を呼んだ。
「…ビズ、外いた?」
「あー…うん。ちょっとね…。」
いつも明るい彼と同一人物とは思えない程、彼は元気がなく…外が薄暗いせいか、表情までもが暗く見えた。
耳元で光っていたピアスは無くなっていて、彼の頬が赤く腫れている事に気が付く。私は彼の元へ歩み寄り、服の袖を引っ張った。
「…怪我、治す。」
「え?いや…いいよ。…平気。」
「…ダメ。」
ゆっくりとその場にしゃがみ込んだ彼の頬に手を当て、目を閉じた。すっかり冷えきった手が、じんわりと温かくなっていく。
「ありがとう。もう大丈夫。」
彼はそのまま腕をのばし、私を抱き寄せた。彼から香るバニラの匂いは、甘く優しい香りの他に別の匂いが混ざり合っていた。それはルスケアの部屋でも嗅いだ事の無い、強く鼻に刺さるような匂いだった。
「魔力供給…しても良い…?」
「…もうしてる。」
「はは…。そうだね。」
いつもより弱々しい力で抱きしめる彼に、私は問いかけた。
「…何で怪我した?」
「友達に…怒られちゃって。」
「…怒られる?」
「嫌がる事をしたみたいで、嫌われちゃった。僕は友達だと思ってたんだけど…彼女は違ったみたい。」
以前、彼から友達について聞いたことがある。友達とは、家族の次に仲のいい、付き合いのある人だ。
怒られると言うのが何か分からなかったが、彼と友達の間に何かあった事は間違いない。
「ねぇアーちゃん。僕の部屋…来ない?」
「…行く。」
部屋へ行く事に同意すると、彼はそのまま私を抱き上げて階段を登り始めた。扉の鍵を開け、抱えられた私は彼のベッドの上に座らされる。彼は上着を脱ぎ捨て、再び私を抱きしめた。
「…魔力、もう要らない。」
「これは魔力供給じゃなくて…充電。」
「…じゅーでん?」
「僕もアーちゃんを供給してるって事。」
「…よく分からない。」
「しばらく…このままでいさせて…。」
「…分かった。」
黙り込んでしまった彼の部屋を見回すと、ルスケアのアロマが並んでいる隣に、写真立てが飾られていた。薄暗くてあまりハッキリとは見えなかったが、白髪の少年の両脇に、白髪の女性と青髪の男性が写っている。
「…あれ誰?」
問いかけるが、彼は何も答えなかった。
「…ビズ?」
名前を呼ぶと、耳元から彼の寝息が聞こえてきた。私を抱きしめたまま、どうやら眠ってしまったらしい。
腰に回された彼の腕の力が緩み、そのままベッドに倒れ込む。ベッドに横たわった彼に布団を被せ、私は写真立てが置かれている棚の方へ歩み寄った。
白髪の少年は、子供の頃のヴィーズだろうか?目を細める表情が、彼とよく似ている。隣で彼に手を添える白髪の女性はうっすらと目を細め、女性の肩に手を回す青髪の男性は今のヴィーズの顔にそっくりだった。
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