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第2章:シュヴァリエ
第17話
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私は街へ買い出しにやって来た。私の手には、目的地の場所が記された地図と、買う物が書かれた紙が握られている。
グリが買い出しに行こうとしていた所へ偶然遭遇し、私が1人で行きたいと申し出たのだ。地図の見方と文字の読み方は、彼から教えてもらった。
今日は、共に歩く騎士の姿は無い。しかし、私の後ろを追いかけて来る人の気配は常に感じていた。時折後ろを振り返ると、物陰に身を隠すルスケアの姿が目に映る。
地図に視線を戻し、目的地へと歩みを進める。すると、見覚えのある白い服を着た青年が女性と話している姿を見つけた。
「悪いねぇ。騎士様にこんな事させるなんて。」
「とんでもありません。困っている人の力になる為に我々が居ますから。」
ユオダスは女性の物と思われる荷物を持ち、杖を突きながら歩く彼女の速さに合わせてゆっくりと道を歩いていた。その様子をしばらく眺めていると、女性が小石に躓いてその場に倒れ込んでしまう。
彼女の側にしゃがみ込み、中々立てずにいる彼女に手を伸ばす。しかし、彼は決して彼女の身体に触れようとはしなかった。
「大丈夫ですか!?」
彼等の元へ、金髪の青年が駆け寄る。騎士団の制服は着ていなかったが、特徴的な髪型をしていたのですぐにアルトゥンだと分かった。彼は女性を背負い、ユオダスと共に道を歩き出す。
彼等の姿が見えなくなり、私は再び地図を眺める。再び目的地への道のりを確認して再び歩き始めた。
「いらっしゃい!おや?お嬢ちゃん、1人で買い物かい?」
「…買い出し。」
「お使いか~!偉いねぇ。で、何が欲しいんだい?」
「…たーねぎ。」
「たーねぎ?」
「…ピーマ。」
「ピーマ…。」
「…じゃあいお。」
「わっはっは!玉ねぎとピーマンは分かったが、流石に最後のは分からねぇなぁ!お嬢ちゃん、買う物を書いた紙とかねぇのかい?」
私は男性に手元の紙を手渡した。すると、必要な物を店からかき集め、カゴの中が食材でいっぱいになった。
以前服を買った時、ジンガがお金と呼ばれる光るコインを渡していた。カゴを受け取り、グリから預かったお金を彼に渡した。
「あんがとね!お使い頑張って偉いお嬢ちゃんには、こいつをサービスだ!」
男性は、カゴの中に橙色の丸い物を入れた。
「…これ何?」
「おや?見た事ねぇかい?オレンジって果物だ!甘酸っぱくて美味いぞ。」
私はオレンジを手に取り、口元に近付ける。鼻のつまりが無くなるような、爽やかな匂いがした。そのまま口を開くと、男性は私の口元に手を伸ばす。
「待て待てお嬢ちゃん!オレンジは皮を剥いて食べた方が良いぜ。家に帰ってから、お母さんに剥いて貰いな!」
「…分かった。」
私は男性に見送られ、お店を後にした。
離れた場所から後ろをついてくるルスケアと共にシュヴァリエメゾンに帰り、カゴを持って調理場へ向かう。
「戻って来たな。ちゃんと買えたか?」
グリにカゴを渡すと、彼は中からオレンジを手に取った。
「これはどうした?オレンジなんて書いてなかったろ。」
「…さーいす。」
「さー…?ま、必要なもん買えたなら良い。」
「…料理?」
「そうだな…ちょっと早いけど始めちまうか…。」
「…手伝う。」
「包丁は持たせねぇぞ?」
「…分かった。」
エプロンを受け取り、彼の手伝いを始めた。
買ってきた食材を水で洗い、包丁で細かく刻んでいく。鍋に入れて火をつけ、木のヘラで中身をゆっくりかき混ぜる。
「…何の料理?」
「出来てからのお楽しみだ。」
「…分からない。」
「それが良いんだろ?」
「…お楽しみ、分からない。」
「あー…そっちか。」
何の料理が出来るのか分からないと言うのも、あながち間違いでは無かった。しかし、楽しいという感情が無い私には、何が楽しみなのかがよく分からない。
「…俺は羨ましいけどな。」
「…うらやましー?」
「お前みてぇに、記憶も感情も…無くなれば良かった。」
「…何で?」
私の問いに、彼はしばらく沈黙した。再び包丁を握りしめ、赤い塊に刃を立てる。
「俺の親は、どっちも俺が殺した。」
「…殺す?」
「俺に家族が居ねぇのは、俺のせいって事だ。いっときの感情で親父を殺し、お袋を失った時の事をずっと忘れられない…。」
彼は手を動かしながら、ポツリポツリと言葉を呟く。
「感情が無ければ、親父を殴り殺す事も無かった。そしたら、お袋が俺の代わりに…死ぬ事も無かった。」
赤い塊は次第に小さくなっていき、口に入れられる程の大きさになった。
「記憶が無ければ、お袋が死んだ事も忘れられたし…。親父の苦しむ姿も、思い出さなくて済む。」
言葉を話す度に、彼の表情がどんどん暗くなっていく。
「なんて…ガキのお前に話しても仕方ねぇよな。…忘れてくれ。」
「…忘れない。」
「忘れろっつってんだろ。」
「…もう忘れたくない。」
私の一言で、彼の作業の手が止まった。
「…グイのご飯、無くなるの嫌。」
「記憶よりも飯の心配かよ…。」
「…シチュ、食べたい。」
「…また今度な。」
彼の表情が、ほんの少し明るくなったような気がした。次々と料理が出来上がっていき、窓の外では日が沈み始めている。
「これだけ出来れば、後は俺1人で十分だ。お前は風呂にでも入ってこい。」
「…1人?」
「あー…1人はやめとけって言われてんだったか?でも…今は俺しか居ねぇし…。」
「…へーき。1人で入る。」
「1人で買い出しも出来たんだし、そろそろ風呂も1人で入れるようにならねぇとな。風呂から出たら、俺に声かけろよ?」
「…分かった。」
身につけたエプロンを外し、調理場から風呂場へと向かった。
「む?アスールか。」
脱衣所に入ると、着替えをしているユオダスの姿があった。どうやら彼は、これからお風呂に入るらしい。
「1人か…?」
「…へーき。」
「お前は平気でも、何かあったら困るのは俺達だ。俺も今から入る所だから、一緒に入ろう。」
「…分かった。」
彼と共に風呂場へ入ると、壁際で水の流れる音が聞こえて来た。
「え…あれ?ユーくんとアーちゃん?珍しい組み合わせだね。」
既にヴィーズが風呂場に来ていて、どうやら彼もこれからお湯に浸かるらしい。
「お前がこんな時間に居るのも珍しいな。」
「今の今まで寝てたみたいで…流石にお腹空いちゃったよ。」
「体調はもう良いのか?」
「うん。この通り。アーちゃんに治してもらったおかげだよ。」
彼は赤く腫れていた頬を指さし、目を細めた。
誰かと2人でお湯に浸かる事はあったが、3人でと言うのはこれが初めてだった。
「ユーくんは、今日街の警備だったよね?アーちゃんは何してたの?」
「…買い出し。」
「誰と?」
「…1人で。」
「え!?1人で街に行ったの!?」
「誰だ…1人で街に行かせた奴は…。」
「…グイ。」
「あいつか…。」
またしてもユオダスは、深いため息をつく。彼の心情が私には理解出来ず、何とももどかしい。
「…でも、後ろからルスキャ着いてきた。」
「そうなの?」
「流石にルスケアは見逃せなかったか…。それより、よく尾行に気が付いたな。」
「…びこー?」
「相手に気付かれないように、隠れながら追いかける事だよ。」
「…アルトも、びこーしてた。」
「アルくんも、アーちゃんの後ろを着いてきたの?」
「…ユオアスの後ろ、見てた。」
「俺のか?」
今思えば…街で見かけたアルトゥンは、ユオダスに気付かれないように隠れて行動していた。どうやらあれを、尾行と言うらしい。
「なるほど…確かに、街でアルトゥンと会ったな。タイミングよく現れたのが、どこか引っかかっていたのだが…そういう事だったのか。」
彼は再び、ため息をついた。
「…ユオアス、なんでため息?」
「奴の行動に、呆れるからだ。あいつは休みの日に、身体を休めず俺を見張るなんて…何をやっているんだろうと思ってな。」
「それだけユーくんの事が好きなんだよ。そんな、当惑しないであげてよ。」
私は、彼のため息が【当惑】という感情である事を知った。
「お前もルスケアに後をつけられてみろ。どんな気分だ?」
「僕は別に何とも思わないけど?」
「はぁ…。お前は昔から、楽観的で羨ましい。」
「…昔?」
「僕とユーくんは、子供だった時から友達なんだ。幼馴染って奴だね。」
「…おさなじみ。」
「僕には母さんが居なくて、ユーくんには父さんが居なかったから…似た者同士だったのかも。」
「お前の父は偉大な人だ。俺の親と一緒にするな。」
「…いあい?」
「偉大というのは、周りよりも優れている事だ。ヴィーズの父は、剣の腕に優れていた。ヴィーズと一緒に、俺も彼から剣を学んだ。」
「それから2人で、騎士を目指す事になったんだよね。同じ人から剣を習ったとは思えないくらい、戦い方は違うけど。」
「それは俺とお前の、魔法の才能の差だろう。お前は魔法が得意だが、俺は苦手だからな。剣の腕で勝負するしか無かった。」
「それでも…王様の推薦を受けた僕の上をいって、団長になっちゃうんだから…才能だけじゃ、君には勝てないよ。」
「なら、もっと真面目に訓練したらどうだ?騎士になる所までが、お前の目標では無いはずだろ?」
「それは…そうだけど…。君みたいに、毎日腕立て1000回なんて、とてもじゃないけど僕には無…」
「…出る。」
「あ、待ってよアーちゃん!ユーくんの説教中に、置いて行かないで~!」
「待てヴィーズ!話は終わってないぞ。」
話が長くなりそうな彼等から離れ、一足先に脱衣所へ戻った。
グリが買い出しに行こうとしていた所へ偶然遭遇し、私が1人で行きたいと申し出たのだ。地図の見方と文字の読み方は、彼から教えてもらった。
今日は、共に歩く騎士の姿は無い。しかし、私の後ろを追いかけて来る人の気配は常に感じていた。時折後ろを振り返ると、物陰に身を隠すルスケアの姿が目に映る。
地図に視線を戻し、目的地へと歩みを進める。すると、見覚えのある白い服を着た青年が女性と話している姿を見つけた。
「悪いねぇ。騎士様にこんな事させるなんて。」
「とんでもありません。困っている人の力になる為に我々が居ますから。」
ユオダスは女性の物と思われる荷物を持ち、杖を突きながら歩く彼女の速さに合わせてゆっくりと道を歩いていた。その様子をしばらく眺めていると、女性が小石に躓いてその場に倒れ込んでしまう。
彼女の側にしゃがみ込み、中々立てずにいる彼女に手を伸ばす。しかし、彼は決して彼女の身体に触れようとはしなかった。
「大丈夫ですか!?」
彼等の元へ、金髪の青年が駆け寄る。騎士団の制服は着ていなかったが、特徴的な髪型をしていたのですぐにアルトゥンだと分かった。彼は女性を背負い、ユオダスと共に道を歩き出す。
彼等の姿が見えなくなり、私は再び地図を眺める。再び目的地への道のりを確認して再び歩き始めた。
「いらっしゃい!おや?お嬢ちゃん、1人で買い物かい?」
「…買い出し。」
「お使いか~!偉いねぇ。で、何が欲しいんだい?」
「…たーねぎ。」
「たーねぎ?」
「…ピーマ。」
「ピーマ…。」
「…じゃあいお。」
「わっはっは!玉ねぎとピーマンは分かったが、流石に最後のは分からねぇなぁ!お嬢ちゃん、買う物を書いた紙とかねぇのかい?」
私は男性に手元の紙を手渡した。すると、必要な物を店からかき集め、カゴの中が食材でいっぱいになった。
以前服を買った時、ジンガがお金と呼ばれる光るコインを渡していた。カゴを受け取り、グリから預かったお金を彼に渡した。
「あんがとね!お使い頑張って偉いお嬢ちゃんには、こいつをサービスだ!」
男性は、カゴの中に橙色の丸い物を入れた。
「…これ何?」
「おや?見た事ねぇかい?オレンジって果物だ!甘酸っぱくて美味いぞ。」
私はオレンジを手に取り、口元に近付ける。鼻のつまりが無くなるような、爽やかな匂いがした。そのまま口を開くと、男性は私の口元に手を伸ばす。
「待て待てお嬢ちゃん!オレンジは皮を剥いて食べた方が良いぜ。家に帰ってから、お母さんに剥いて貰いな!」
「…分かった。」
私は男性に見送られ、お店を後にした。
離れた場所から後ろをついてくるルスケアと共にシュヴァリエメゾンに帰り、カゴを持って調理場へ向かう。
「戻って来たな。ちゃんと買えたか?」
グリにカゴを渡すと、彼は中からオレンジを手に取った。
「これはどうした?オレンジなんて書いてなかったろ。」
「…さーいす。」
「さー…?ま、必要なもん買えたなら良い。」
「…料理?」
「そうだな…ちょっと早いけど始めちまうか…。」
「…手伝う。」
「包丁は持たせねぇぞ?」
「…分かった。」
エプロンを受け取り、彼の手伝いを始めた。
買ってきた食材を水で洗い、包丁で細かく刻んでいく。鍋に入れて火をつけ、木のヘラで中身をゆっくりかき混ぜる。
「…何の料理?」
「出来てからのお楽しみだ。」
「…分からない。」
「それが良いんだろ?」
「…お楽しみ、分からない。」
「あー…そっちか。」
何の料理が出来るのか分からないと言うのも、あながち間違いでは無かった。しかし、楽しいという感情が無い私には、何が楽しみなのかがよく分からない。
「…俺は羨ましいけどな。」
「…うらやましー?」
「お前みてぇに、記憶も感情も…無くなれば良かった。」
「…何で?」
私の問いに、彼はしばらく沈黙した。再び包丁を握りしめ、赤い塊に刃を立てる。
「俺の親は、どっちも俺が殺した。」
「…殺す?」
「俺に家族が居ねぇのは、俺のせいって事だ。いっときの感情で親父を殺し、お袋を失った時の事をずっと忘れられない…。」
彼は手を動かしながら、ポツリポツリと言葉を呟く。
「感情が無ければ、親父を殴り殺す事も無かった。そしたら、お袋が俺の代わりに…死ぬ事も無かった。」
赤い塊は次第に小さくなっていき、口に入れられる程の大きさになった。
「記憶が無ければ、お袋が死んだ事も忘れられたし…。親父の苦しむ姿も、思い出さなくて済む。」
言葉を話す度に、彼の表情がどんどん暗くなっていく。
「なんて…ガキのお前に話しても仕方ねぇよな。…忘れてくれ。」
「…忘れない。」
「忘れろっつってんだろ。」
「…もう忘れたくない。」
私の一言で、彼の作業の手が止まった。
「…グイのご飯、無くなるの嫌。」
「記憶よりも飯の心配かよ…。」
「…シチュ、食べたい。」
「…また今度な。」
彼の表情が、ほんの少し明るくなったような気がした。次々と料理が出来上がっていき、窓の外では日が沈み始めている。
「これだけ出来れば、後は俺1人で十分だ。お前は風呂にでも入ってこい。」
「…1人?」
「あー…1人はやめとけって言われてんだったか?でも…今は俺しか居ねぇし…。」
「…へーき。1人で入る。」
「1人で買い出しも出来たんだし、そろそろ風呂も1人で入れるようにならねぇとな。風呂から出たら、俺に声かけろよ?」
「…分かった。」
身につけたエプロンを外し、調理場から風呂場へと向かった。
「む?アスールか。」
脱衣所に入ると、着替えをしているユオダスの姿があった。どうやら彼は、これからお風呂に入るらしい。
「1人か…?」
「…へーき。」
「お前は平気でも、何かあったら困るのは俺達だ。俺も今から入る所だから、一緒に入ろう。」
「…分かった。」
彼と共に風呂場へ入ると、壁際で水の流れる音が聞こえて来た。
「え…あれ?ユーくんとアーちゃん?珍しい組み合わせだね。」
既にヴィーズが風呂場に来ていて、どうやら彼もこれからお湯に浸かるらしい。
「お前がこんな時間に居るのも珍しいな。」
「今の今まで寝てたみたいで…流石にお腹空いちゃったよ。」
「体調はもう良いのか?」
「うん。この通り。アーちゃんに治してもらったおかげだよ。」
彼は赤く腫れていた頬を指さし、目を細めた。
誰かと2人でお湯に浸かる事はあったが、3人でと言うのはこれが初めてだった。
「ユーくんは、今日街の警備だったよね?アーちゃんは何してたの?」
「…買い出し。」
「誰と?」
「…1人で。」
「え!?1人で街に行ったの!?」
「誰だ…1人で街に行かせた奴は…。」
「…グイ。」
「あいつか…。」
またしてもユオダスは、深いため息をつく。彼の心情が私には理解出来ず、何とももどかしい。
「…でも、後ろからルスキャ着いてきた。」
「そうなの?」
「流石にルスケアは見逃せなかったか…。それより、よく尾行に気が付いたな。」
「…びこー?」
「相手に気付かれないように、隠れながら追いかける事だよ。」
「…アルトも、びこーしてた。」
「アルくんも、アーちゃんの後ろを着いてきたの?」
「…ユオアスの後ろ、見てた。」
「俺のか?」
今思えば…街で見かけたアルトゥンは、ユオダスに気付かれないように隠れて行動していた。どうやらあれを、尾行と言うらしい。
「なるほど…確かに、街でアルトゥンと会ったな。タイミングよく現れたのが、どこか引っかかっていたのだが…そういう事だったのか。」
彼は再び、ため息をついた。
「…ユオアス、なんでため息?」
「奴の行動に、呆れるからだ。あいつは休みの日に、身体を休めず俺を見張るなんて…何をやっているんだろうと思ってな。」
「それだけユーくんの事が好きなんだよ。そんな、当惑しないであげてよ。」
私は、彼のため息が【当惑】という感情である事を知った。
「お前もルスケアに後をつけられてみろ。どんな気分だ?」
「僕は別に何とも思わないけど?」
「はぁ…。お前は昔から、楽観的で羨ましい。」
「…昔?」
「僕とユーくんは、子供だった時から友達なんだ。幼馴染って奴だね。」
「…おさなじみ。」
「僕には母さんが居なくて、ユーくんには父さんが居なかったから…似た者同士だったのかも。」
「お前の父は偉大な人だ。俺の親と一緒にするな。」
「…いあい?」
「偉大というのは、周りよりも優れている事だ。ヴィーズの父は、剣の腕に優れていた。ヴィーズと一緒に、俺も彼から剣を学んだ。」
「それから2人で、騎士を目指す事になったんだよね。同じ人から剣を習ったとは思えないくらい、戦い方は違うけど。」
「それは俺とお前の、魔法の才能の差だろう。お前は魔法が得意だが、俺は苦手だからな。剣の腕で勝負するしか無かった。」
「それでも…王様の推薦を受けた僕の上をいって、団長になっちゃうんだから…才能だけじゃ、君には勝てないよ。」
「なら、もっと真面目に訓練したらどうだ?騎士になる所までが、お前の目標では無いはずだろ?」
「それは…そうだけど…。君みたいに、毎日腕立て1000回なんて、とてもじゃないけど僕には無…」
「…出る。」
「あ、待ってよアーちゃん!ユーくんの説教中に、置いて行かないで~!」
「待てヴィーズ!話は終わってないぞ。」
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