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第4章︰迷い
第40話
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「アスール!いい加減起きなよ!」
身体が大きく揺れ、私は目を覚ました。ベッドの上で身体を起こすと、白いエプロン姿のローゼがこちらを見ている。
「...おはよう。」
「おはようじゃないよ!今何時だと思ってるの?もう10時だよ!」
「...またじゅーじ。」
「ほら、さっさと着替えて顔洗って、ご飯食べて!」
「...分かった。」
身支度を済ませて椅子に座ると、私の目の前に料理の乗った皿が置かれた。
「...これ、ロゼ作った?」
「当たり前でしょ?他に誰が作るの?」
「...グイ。」
「誰それ?そんな人村に居たっけ?」
「...なんでもない。」
彼が作ったフレンチトーストを食べながら、私は2人の行方を問いかける。
「...ルスキャとビオレタは?」
「2人は仕事だよ。ルス兄はカカオの世話で、ビオ兄は畑で作業してると思うけど?」
「...ルスにー?ビオにー?」
「何寝ぼけた事言ってるの?アスールはいつも、2人の仕事を手伝ってるでしょ?」
「...そうだった。」
「もーしっかりしてよー。食べ終わったら、まずはビオ兄の所へ行くんだよ?」
「...分かった。」
食事を終えて家を出ると、裏手にある畑へ向かって歩き出す。
「よぉアスールちゃん!今日も兄ちゃんの手伝いかぁ?」
道向かいの家に住んでいる男性に声をかけられ、私は首を縦に振った。
「毎日偉いなぁ!うちのソメイユにも、見習って欲しいもんだぜぇ。」
「...昨日、一緒に川で遊んだ。」
「そうそう!あいつもそんな事言ってたなぁ!沢山魚を取って来たから、母ちゃんが驚いてたぜぇ。」
「...そうだった...かも。」
「おいおい大丈夫かぁ?手伝いばっかやりすぎて、疲れてるんじゃねぇか?」
「...へーき。」
「あんま頑張りすぎんなよぉ?ローゼちゃんに心配かけちゃ、ダメだぞぉ?」
「...分かった。」
「引き止めて悪かったなぁ!仕事、頑張れよぉ!」
男性に見送られ、私はビオレータの元へ向かった。
「アスール。今日は一段と遅かったですね。」
耕された土の上に立つ彼の手には、細長い農具が握られていた。その光景は、私の知っているビオレータではない。
「どうかしましたか?」
「...ビオレタ。じゃあいおの種まき、する前に聞きたい。」
「何故分かったんですか?まだ何も言ってな...」
「...汗かくの、好き?嫌い?」
「汗をかく事は、別に嫌では...」
「...身体を動かして、汗をかくのが嫌い。前にそう言ってた。」
「そんな事、言いましたか?僕は言った覚えがありませんね。」
「...日差し強い、苦手だから前髪長い。違う?」
「...違いません。」
「...いつもペン握ってる。そんな道具持って無い。」
「...そう言われると、何故俺は畑に?何故じゃがいもを...?」
「...ルスキャの所、一緒行こ。」
「わ、分かりました。行きましょう。」
正気に戻りつつある彼を連れ、私はルスケアの元へ向かった。
「...ルスキャ。」
「あ、アスール。来てくれてありがとう。」
彼の手には、見慣れた緑色のジョウロが握られていた。どうやら、カカオの木に水やりをしていたらしい。
「今日は何を手伝ったの?」
「...手伝いして無い。」
「それは大変...え?何もして無いの?」
「...ルスキャ、ジョウロ貸して。」
「急にどうしたの?水やりなら俺1人で...」
彼が持つジョウロを無理矢理奪い取ろうとすると、中に入った水が零れ、私の足元を濡らした。
「ご、ごめん!大丈夫!?」
「...へーき。」
「ちょっと待ってね...!今、タオルを持って...」
彼は突然、この村へ来る前にしたやり取りと全く同じ言葉を口にした。
「あれ...?今、何でタオルって...。」
「...ルスキャは貴族。魔法を使って水やりをしてる。それが騎士の仕事。」
「貴族...?騎士...?」
「...井戸の水じゃなくても、手から水出る。」
恐る恐るカカオに向かって手を広げると、彼の手から水が発射された。
「そうだ...私、この村には調査で来て…。」
「ようやく思い出せたようですね。」
「あっ...兄さ...じゃなかった。ビオレータさんは、既に正気に戻っているんですね。」
「...ロゼ、家で待ってる。行こ。」
私は正気に戻った彼等を連れて、家へ帰った。
「おかえりー。今日は少し遅かったね。」
私達を出迎えた彼は、男性であるにも関わらず...女性物の服を着ている事に、何の違和感も感じていないようだ。
「アスール...?私の服に何かついてる?」
「...服、ひらひら。」
「朝からずっとこの格好だよ?...もしかして、似合ってない?」
「...似合ってる。でも、ロゼは男。」
「もー!そんなに褒めても...え?男?」
彼は服をヒラヒラとなびかせながら、自分の服に疑問を持ち始めた。
「恐らく、こういった物を可愛いと言うのでしょうが...俺にはさっぱり分かりません。」
ビオレータの一言で違和感に気が付いたのか、ローゼは驚いた様な表情を浮かべた。
「な、何でこんな格好してるの!?」
「ローゼくん...やっと気付けたみたいだね...。」
「もっと早く教えてよー!そしたらこんな...もー!!!」
彼は隣に立つビオレータの背中を叩き、部屋の奥へ姿を消した。
「痛っ!?じ、自分が男だと言う事を、もっと自覚して欲しいものですね...。」
「ところで...どうしてこんな事になったんだっけ?」
「俺達は確か...村の中を見て回っていたはずでしたよね?」
「その時何かあったのかな?うーん...まだ意識がぼんやりしてて、思い出せない...。」
「...横笛、吹いた。」
「...あ!そう言えば、役所に落ちていた横笛をアスールさんが奏でてましたね。その先は...よく覚えていませんが...。」
「もしかして...その横笛が原因だったりするのかな?」
「それが原因とはハッキリ言えませんが、調べてみた方が良さそうですね。」
「なら、まずは役所に行ってみようよ!」
奥の部屋から戻って来たローゼは、ルスケアと似た様な服に着替えていた。
「やはり、そちらの方があなたには似合っていますね。」
「そうじゃなかったら困るよ...。」
「ローゼくんも揃った事だし、行ってみようか。」
私達は家を出て、村の中心部にある役所を訪ねた。しかし、役所の灯りは既に消えていて、出入口には鍵がかかっている。
「これじゃ入れないね...。」
「ローゼさん。髪を止めているヘアピンを、お借りしても良いですか?」
「ヘアピン?こんなものでどうするつも...ま、まさか...!ピッキン...」
「しーっ!声が大きいよローゼくん...!」
「ご、ごめん...。でも...ビオレータさんにそんな特技があったとは、知らなかったなぁ...。」
「特技と言える程ではありません。この程度なら、開けられそうだなと思っただけです。」
「...僕達の部屋は開けないでよ?」
「この先、あなた達の部屋をこじ開ける必要が無い事を祈りますよ。」
ビオレータは扉の鍵穴に細長い棒を突き刺し、役所の扉を開いた。足元に気をつけながら、恐る恐る中に足を踏み入れる。
「アスール。ちょっとだけ明るくしてもらえない?」
「...分かった。」
私は目を閉じ、前方に伸ばした手を光らせる。
「ま、眩しっ...!明るくし過ぎだよアスール!もう少し抑え...」
「あ、ランタンがあったよ...!」
「アスール、ストップ!もう魔法の力は抑えて...!」
ルスケアが見つけたランタンに火を灯すと、部屋の中がほんのり明るくなった。ほのかな灯りを頼りに、私達は役所の中を歩き回る。
「横笛...無さそうだね。」
「確かにこの辺りで見たはずなのですが...おかしいですね。」
「他に...この状況を作り上げた要因に、思い当たる節はないかな?」
「うーん...。」
「...足音。」
「え?足音?」
「...近づいて来る。」
「見つかったらまずいよ...!隠れよう!」
慌てて近くのテーブルの下へ潜り込み、私達は物陰に身を潜めた。すると役所の扉が開き、灯りを持った数名の村人が中へ足を踏み入れる。
「おかしいねぇ...ちゃんと施錠したはずなのに...。」
女性らしき人物が、扉の鍵が掛かっていなかった事に不思議がっていたが...私達が侵入している事には、気付いてはいないようだった。
「ソメイユ。今日も頼んだぞぉ。」
「...うん。分かった。」
ソメイユと呼ばれた少女の手には、私達が探していた横笛が握られていた。彼女は横笛に口をつけると、綺麗な音色を奏で出す。
ーピロロロ~!
甲高い笛の音が、静まり返った村の中に響き渡った。
身体が大きく揺れ、私は目を覚ました。ベッドの上で身体を起こすと、白いエプロン姿のローゼがこちらを見ている。
「...おはよう。」
「おはようじゃないよ!今何時だと思ってるの?もう10時だよ!」
「...またじゅーじ。」
「ほら、さっさと着替えて顔洗って、ご飯食べて!」
「...分かった。」
身支度を済ませて椅子に座ると、私の目の前に料理の乗った皿が置かれた。
「...これ、ロゼ作った?」
「当たり前でしょ?他に誰が作るの?」
「...グイ。」
「誰それ?そんな人村に居たっけ?」
「...なんでもない。」
彼が作ったフレンチトーストを食べながら、私は2人の行方を問いかける。
「...ルスキャとビオレタは?」
「2人は仕事だよ。ルス兄はカカオの世話で、ビオ兄は畑で作業してると思うけど?」
「...ルスにー?ビオにー?」
「何寝ぼけた事言ってるの?アスールはいつも、2人の仕事を手伝ってるでしょ?」
「...そうだった。」
「もーしっかりしてよー。食べ終わったら、まずはビオ兄の所へ行くんだよ?」
「...分かった。」
食事を終えて家を出ると、裏手にある畑へ向かって歩き出す。
「よぉアスールちゃん!今日も兄ちゃんの手伝いかぁ?」
道向かいの家に住んでいる男性に声をかけられ、私は首を縦に振った。
「毎日偉いなぁ!うちのソメイユにも、見習って欲しいもんだぜぇ。」
「...昨日、一緒に川で遊んだ。」
「そうそう!あいつもそんな事言ってたなぁ!沢山魚を取って来たから、母ちゃんが驚いてたぜぇ。」
「...そうだった...かも。」
「おいおい大丈夫かぁ?手伝いばっかやりすぎて、疲れてるんじゃねぇか?」
「...へーき。」
「あんま頑張りすぎんなよぉ?ローゼちゃんに心配かけちゃ、ダメだぞぉ?」
「...分かった。」
「引き止めて悪かったなぁ!仕事、頑張れよぉ!」
男性に見送られ、私はビオレータの元へ向かった。
「アスール。今日は一段と遅かったですね。」
耕された土の上に立つ彼の手には、細長い農具が握られていた。その光景は、私の知っているビオレータではない。
「どうかしましたか?」
「...ビオレタ。じゃあいおの種まき、する前に聞きたい。」
「何故分かったんですか?まだ何も言ってな...」
「...汗かくの、好き?嫌い?」
「汗をかく事は、別に嫌では...」
「...身体を動かして、汗をかくのが嫌い。前にそう言ってた。」
「そんな事、言いましたか?僕は言った覚えがありませんね。」
「...日差し強い、苦手だから前髪長い。違う?」
「...違いません。」
「...いつもペン握ってる。そんな道具持って無い。」
「...そう言われると、何故俺は畑に?何故じゃがいもを...?」
「...ルスキャの所、一緒行こ。」
「わ、分かりました。行きましょう。」
正気に戻りつつある彼を連れ、私はルスケアの元へ向かった。
「...ルスキャ。」
「あ、アスール。来てくれてありがとう。」
彼の手には、見慣れた緑色のジョウロが握られていた。どうやら、カカオの木に水やりをしていたらしい。
「今日は何を手伝ったの?」
「...手伝いして無い。」
「それは大変...え?何もして無いの?」
「...ルスキャ、ジョウロ貸して。」
「急にどうしたの?水やりなら俺1人で...」
彼が持つジョウロを無理矢理奪い取ろうとすると、中に入った水が零れ、私の足元を濡らした。
「ご、ごめん!大丈夫!?」
「...へーき。」
「ちょっと待ってね...!今、タオルを持って...」
彼は突然、この村へ来る前にしたやり取りと全く同じ言葉を口にした。
「あれ...?今、何でタオルって...。」
「...ルスキャは貴族。魔法を使って水やりをしてる。それが騎士の仕事。」
「貴族...?騎士...?」
「...井戸の水じゃなくても、手から水出る。」
恐る恐るカカオに向かって手を広げると、彼の手から水が発射された。
「そうだ...私、この村には調査で来て…。」
「ようやく思い出せたようですね。」
「あっ...兄さ...じゃなかった。ビオレータさんは、既に正気に戻っているんですね。」
「...ロゼ、家で待ってる。行こ。」
私は正気に戻った彼等を連れて、家へ帰った。
「おかえりー。今日は少し遅かったね。」
私達を出迎えた彼は、男性であるにも関わらず...女性物の服を着ている事に、何の違和感も感じていないようだ。
「アスール...?私の服に何かついてる?」
「...服、ひらひら。」
「朝からずっとこの格好だよ?...もしかして、似合ってない?」
「...似合ってる。でも、ロゼは男。」
「もー!そんなに褒めても...え?男?」
彼は服をヒラヒラとなびかせながら、自分の服に疑問を持ち始めた。
「恐らく、こういった物を可愛いと言うのでしょうが...俺にはさっぱり分かりません。」
ビオレータの一言で違和感に気が付いたのか、ローゼは驚いた様な表情を浮かべた。
「な、何でこんな格好してるの!?」
「ローゼくん...やっと気付けたみたいだね...。」
「もっと早く教えてよー!そしたらこんな...もー!!!」
彼は隣に立つビオレータの背中を叩き、部屋の奥へ姿を消した。
「痛っ!?じ、自分が男だと言う事を、もっと自覚して欲しいものですね...。」
「ところで...どうしてこんな事になったんだっけ?」
「俺達は確か...村の中を見て回っていたはずでしたよね?」
「その時何かあったのかな?うーん...まだ意識がぼんやりしてて、思い出せない...。」
「...横笛、吹いた。」
「...あ!そう言えば、役所に落ちていた横笛をアスールさんが奏でてましたね。その先は...よく覚えていませんが...。」
「もしかして...その横笛が原因だったりするのかな?」
「それが原因とはハッキリ言えませんが、調べてみた方が良さそうですね。」
「なら、まずは役所に行ってみようよ!」
奥の部屋から戻って来たローゼは、ルスケアと似た様な服に着替えていた。
「やはり、そちらの方があなたには似合っていますね。」
「そうじゃなかったら困るよ...。」
「ローゼくんも揃った事だし、行ってみようか。」
私達は家を出て、村の中心部にある役所を訪ねた。しかし、役所の灯りは既に消えていて、出入口には鍵がかかっている。
「これじゃ入れないね...。」
「ローゼさん。髪を止めているヘアピンを、お借りしても良いですか?」
「ヘアピン?こんなものでどうするつも...ま、まさか...!ピッキン...」
「しーっ!声が大きいよローゼくん...!」
「ご、ごめん...。でも...ビオレータさんにそんな特技があったとは、知らなかったなぁ...。」
「特技と言える程ではありません。この程度なら、開けられそうだなと思っただけです。」
「...僕達の部屋は開けないでよ?」
「この先、あなた達の部屋をこじ開ける必要が無い事を祈りますよ。」
ビオレータは扉の鍵穴に細長い棒を突き刺し、役所の扉を開いた。足元に気をつけながら、恐る恐る中に足を踏み入れる。
「アスール。ちょっとだけ明るくしてもらえない?」
「...分かった。」
私は目を閉じ、前方に伸ばした手を光らせる。
「ま、眩しっ...!明るくし過ぎだよアスール!もう少し抑え...」
「あ、ランタンがあったよ...!」
「アスール、ストップ!もう魔法の力は抑えて...!」
ルスケアが見つけたランタンに火を灯すと、部屋の中がほんのり明るくなった。ほのかな灯りを頼りに、私達は役所の中を歩き回る。
「横笛...無さそうだね。」
「確かにこの辺りで見たはずなのですが...おかしいですね。」
「他に...この状況を作り上げた要因に、思い当たる節はないかな?」
「うーん...。」
「...足音。」
「え?足音?」
「...近づいて来る。」
「見つかったらまずいよ...!隠れよう!」
慌てて近くのテーブルの下へ潜り込み、私達は物陰に身を潜めた。すると役所の扉が開き、灯りを持った数名の村人が中へ足を踏み入れる。
「おかしいねぇ...ちゃんと施錠したはずなのに...。」
女性らしき人物が、扉の鍵が掛かっていなかった事に不思議がっていたが...私達が侵入している事には、気付いてはいないようだった。
「ソメイユ。今日も頼んだぞぉ。」
「...うん。分かった。」
ソメイユと呼ばれた少女の手には、私達が探していた横笛が握られていた。彼女は横笛に口をつけると、綺麗な音色を奏で出す。
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