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第7章:移りゆく季節
第70話
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「アーちゃん!行こう!海に!」
「...海?」
食事をしている私の元へ、勢いよく扉を開いたヴィーズがやって来た。近くに座ってグラスを磨いていたグリが、呆れた様な表情を浮かべる。
「何言ってんだ?突然。」
「最近、暑くなって来たでしょ?そろそろ、海水浴に行きたいなーと思って。」
「...かいすいおくって何?」
「海に行って遊ぶんだ。海で泳いだり、ビーチで砂遊びをしたり、日差しで肌を焼いたり...。海で出来る事は色々あるから、退屈しないし楽しいと思うよ?」
泳いだ事も砂遊びをした事も無かった私は、彼の言葉にとても興味が湧いた。
「おいヴィーズ。てめぇ1人で連れてくつもりか?」
「そのつもりだけど...あ!グリくんも一緒に行きたかった?」
「違ぇよ。2人じゃ危なくねぇかって事だ。」
「僕がちゃんと見てるから大丈夫だよ。先に戻って準備してくるね。食べ終わったら部屋で待ってて。迎えに行くから。」
私の返事を待つ事無く、彼は食堂を後にした。そんな彼を見て、グリは小さなため息をつく。
「あいつ...完全に浮かれてやがるな。」
「...浮かれ?」
「気ぃ抜いて、変な奴に絡まれねぇと良いが...。」
「...絡まれ?」
「アスール。絶対にヴィーズと離れんなよ?」
「...分かった。」
「それと、知らねぇ奴には...」
「...ついて行かない。」
「...本当に分かってんだろうな?」
騎士から離れず、知らない人にはついて行かない。それは、今までに何度も言い聞かされた言葉だ。
食事を終えて部屋に戻り、準備を整えたヴィーズと共に玄関へ向かった。建物の外は強い日差しが降り注ぎ、肌を撫でる風が熱気を運んでくる。
「...ねぇアーちゃん。前は、手や身体に触れるの抵抗無かったよね?どうして今は嫌なの?」
「...怖いから。」
「それって、昔の怖かった出来事を思い出したって事?」
「...分からない。」
「うーん...。一度は心を許してもらえたと思ったのに、残念だなぁ...。」
「...心許す?」
「うん。仲良くなった...というか、信用してもらえたのがすごく嬉しかったんだ。」
信用という言葉は、以前モーヴが教えてくれた言葉の1つだ。相手の言葉や行動が、嘘ではなく本当であると信じる事を意味している。
「...ビズの事、しんよーしてる。」
「でも怖いんでしょ?それって、僕に怖い事されるんじゃないかって、心のどこかで思ってるって事だと思うよ。」
「...そうなの?」
「アーちゃんの気持ちは、アーちゃんにしか分からないよ。でも、僕の気持ちは出会った時から変わってない。君の家族を見つけて、幸せに暮らして欲しい...と思ってる。」
「...幸せ?」
首を傾げる私の前に、彼は腰を下ろした。同じ高さに並んだ水色の瞳が、私を真っ直ぐ見つめている。
彼に初めて出会った時、その瞳の輝きに吸い込まれそうになった事を思い出した。
「無くした記憶も感情も、僕が一緒に取り戻してあげる。だから、アーちゃんも僕を信じて一緒に頑張って欲しいな。」
目の前に差し出された手に、恐る恐る手を重ねた。
彼の体温が、冷えきった私の手をじんわりと温める。以前は冷たいと感じた彼の手が、今は心地よい温かさに思えた。
「...分かった。」
「よし!それじゃ、まずは水着を見に行こうか。」
「...水着?」
「服のまま水に入ったら風邪をひいちゃうでしょ?だから、濡れても大丈夫な服に着替えなきゃ。」
「...分かった。」
彼の案内でやって来た店は、様々な形の服が置かれていたが、今までに見た事の無い形状をしていた。
自分ではよく分からなかったので、店で働く女性に選んでもらい、それを購入して海へ向かった。
「ねーねー。お兄さんも一緒に遊ぼー?」
海辺に用意されたテントで水着に着替えると、外で待っていたヴィーズが見知らぬ女性と話をしていた。
「ごめんね。お誘いは嬉しいけど、先約が居るんだ。」
「あたし達、複数人で遊ぶのも全然おっけーだよー?」
「あの子を1人にさせられないから、僕が見て...あ。アーちゃん!」
手を振りながら駆け寄ってくる彼は、服を脱いだ上半身にフードの着いた上着を羽織り、膝上丈の短いズボンを着用している。
「...それ水着?」
「うん。昨年はルーくんと来たから、その時に買ったんだ。」
「えー!かわいー!この子、お兄さんの妹ちゃん?」
「お姉さん達と、一緒に遊ばないー?」
先程、彼と話をしていた女性達が私の元へ歩み寄る。すると、彼の背後から現れた男性の物と思われる腕が、ヴィーズの肩からぶらりと垂れ下がった。
「こんな所で、油売ってたのか?」
「あれ?グリくん?何でここ...」
「向こうでジンガが探してんぞ?...悪ぃけど、こいつもそいつも俺の連れなんで。行くぞアスール。」
女性達の間を抜けて、海に向かって歩き出した2人の後を追いかける。今朝の会話では、グリはここへ来ないと言っていたはずだ。
「...グイもかいすいおく?」
「違ぇよ。監視役だ監視役。」
「...監視?」
「僕1人でも大丈夫って言ったのに。」
「さっきみたいに、女に絡まれてもか?話をしてる間に、こいつがどっか行ったらどうすんだよ。」
「なーんだ。グリくんは僕じゃなくて、アーちゃんの事を心配し...」
「監視つったろ。迷子やら事件やらに巻き込まれたら、こっちが迷惑すんだよ。」
「...それも心配?」
「迷惑と心配は違ぇよ。」
「ところで、向こうにジンくんがいるって言ってたけど...本当に来てるの?」
「いる訳ねぇだろ。あんなの嘘に決まっ...」
「...ジガいた。」
「はぁ!?あいつ...まさか、俺の後をつけて来たんじゃ...。」
私の目線の先に、細長い棒とバケツを持っているジンガの姿がある。グリは外出用の服を着ているが、彼の格好はヴィーズの水着と似た服を着用していた。
「副団長に治癒士に調理師...全員揃っているな。」
「おいジンガ。留守番を頼んだはずなのに、何でここに居んだよ。」
「それなら書士に任せて来た。」
「あいつの仕事を増やしてどうすんだよ...。」
「ねぇ。ジンくんが持ってるそれ、釣り道具だよね?釣りをする為に来たの?」
「あぁ。魚が取れれば夕飯の足しになるし、魚が取れるまでの間、治癒士の監視も出来る。竿は2本用意したから、副団長も一緒にどうだ?」
「ぼ、僕は遠慮しておこうかな...。せっかく海に来たなら、泳ぎたいし。」
「なら、俺とジンガで釣りするか。アスールを連れてくなら、あんま沖まで行くんじゃねぇぞ?」
「もちろんそのつもりだよ。泳ぐ事自体、初めてかもしれないしね。」
「…どうしたら泳げる?」
「僕がちゃんと教えてあげるから、まずは準備運動から始めようか。」
ジンガとグリの元を離れ、波が打ち寄せる砂浜へとやって来た。
「泳ぐ時は普段使わない筋肉を使うから、怪我をしないように前もってほぐしておく必要があるんだ。今から僕がやる動きを、真似してみて。」
「...分かった。」
彼の動作を真似しながら、大きく身体を動かした。すると今度は、砂の上に座り込み、脚を伸ばし始める。
「あ、ちょっと待って...!アーちゃんは立ったまま、僕の背中をゆっくり押してくれないかな?」
「...それも運動?」
「立った状態よりも、こうして地面に座った方が、もも裏がよく伸びるんだ。アーちゃんの背中は僕が押してあげるから、まずはやってみてくれる?」
彼の背後へ回り込み、背中に両手を当てて、力を込める。
「...こう?」
「もっと強くても良いよ?」
「...分かった。」
言われた通り、彼の背中に向かって思い切り力を込めた。
「痛たたた!!!」
悲鳴をあげるヴィーズの声に驚き、慌てて手を離す。すると、彼は両足を抱え込み、その場にうずくまってしまった。
「...っ!怪我どこ?どこ痛い?」
「ふふ...あはは!」
突然笑い出す彼を見て、私は首を傾げる。
「...何で笑う?」
「あはは...ごめんごめん。ちょっとからかおうと思ったら、アーちゃんがあまりにも真剣だったから...可笑しくて。」
「...からかおうと?」
「からかうって言うのは...わざと嘘をついて、相手の反応を見る事だよ。嘘をつくのは良くない事だけど、親しい間柄の場合は例外もあるんだ。」
「...よく分からないけど分かった。」
彼が痛くないであろう力加減で背中を押し、身体を伸ばしていく。
「じゃあ次はアーちゃんの番ね。僕も思いっきりしてあげるから、任せてよ。」
「...嫌。怪我したくない。」
「冗談冗談...!ちゃんと優しくするから安心して?」
「...本当?」
「あれ?僕の事信用してるんじゃなかった?」
「.........任せる。」
「痛かったら言ってね?」
「...海?」
食事をしている私の元へ、勢いよく扉を開いたヴィーズがやって来た。近くに座ってグラスを磨いていたグリが、呆れた様な表情を浮かべる。
「何言ってんだ?突然。」
「最近、暑くなって来たでしょ?そろそろ、海水浴に行きたいなーと思って。」
「...かいすいおくって何?」
「海に行って遊ぶんだ。海で泳いだり、ビーチで砂遊びをしたり、日差しで肌を焼いたり...。海で出来る事は色々あるから、退屈しないし楽しいと思うよ?」
泳いだ事も砂遊びをした事も無かった私は、彼の言葉にとても興味が湧いた。
「おいヴィーズ。てめぇ1人で連れてくつもりか?」
「そのつもりだけど...あ!グリくんも一緒に行きたかった?」
「違ぇよ。2人じゃ危なくねぇかって事だ。」
「僕がちゃんと見てるから大丈夫だよ。先に戻って準備してくるね。食べ終わったら部屋で待ってて。迎えに行くから。」
私の返事を待つ事無く、彼は食堂を後にした。そんな彼を見て、グリは小さなため息をつく。
「あいつ...完全に浮かれてやがるな。」
「...浮かれ?」
「気ぃ抜いて、変な奴に絡まれねぇと良いが...。」
「...絡まれ?」
「アスール。絶対にヴィーズと離れんなよ?」
「...分かった。」
「それと、知らねぇ奴には...」
「...ついて行かない。」
「...本当に分かってんだろうな?」
騎士から離れず、知らない人にはついて行かない。それは、今までに何度も言い聞かされた言葉だ。
食事を終えて部屋に戻り、準備を整えたヴィーズと共に玄関へ向かった。建物の外は強い日差しが降り注ぎ、肌を撫でる風が熱気を運んでくる。
「...ねぇアーちゃん。前は、手や身体に触れるの抵抗無かったよね?どうして今は嫌なの?」
「...怖いから。」
「それって、昔の怖かった出来事を思い出したって事?」
「...分からない。」
「うーん...。一度は心を許してもらえたと思ったのに、残念だなぁ...。」
「...心許す?」
「うん。仲良くなった...というか、信用してもらえたのがすごく嬉しかったんだ。」
信用という言葉は、以前モーヴが教えてくれた言葉の1つだ。相手の言葉や行動が、嘘ではなく本当であると信じる事を意味している。
「...ビズの事、しんよーしてる。」
「でも怖いんでしょ?それって、僕に怖い事されるんじゃないかって、心のどこかで思ってるって事だと思うよ。」
「...そうなの?」
「アーちゃんの気持ちは、アーちゃんにしか分からないよ。でも、僕の気持ちは出会った時から変わってない。君の家族を見つけて、幸せに暮らして欲しい...と思ってる。」
「...幸せ?」
首を傾げる私の前に、彼は腰を下ろした。同じ高さに並んだ水色の瞳が、私を真っ直ぐ見つめている。
彼に初めて出会った時、その瞳の輝きに吸い込まれそうになった事を思い出した。
「無くした記憶も感情も、僕が一緒に取り戻してあげる。だから、アーちゃんも僕を信じて一緒に頑張って欲しいな。」
目の前に差し出された手に、恐る恐る手を重ねた。
彼の体温が、冷えきった私の手をじんわりと温める。以前は冷たいと感じた彼の手が、今は心地よい温かさに思えた。
「...分かった。」
「よし!それじゃ、まずは水着を見に行こうか。」
「...水着?」
「服のまま水に入ったら風邪をひいちゃうでしょ?だから、濡れても大丈夫な服に着替えなきゃ。」
「...分かった。」
彼の案内でやって来た店は、様々な形の服が置かれていたが、今までに見た事の無い形状をしていた。
自分ではよく分からなかったので、店で働く女性に選んでもらい、それを購入して海へ向かった。
「ねーねー。お兄さんも一緒に遊ぼー?」
海辺に用意されたテントで水着に着替えると、外で待っていたヴィーズが見知らぬ女性と話をしていた。
「ごめんね。お誘いは嬉しいけど、先約が居るんだ。」
「あたし達、複数人で遊ぶのも全然おっけーだよー?」
「あの子を1人にさせられないから、僕が見て...あ。アーちゃん!」
手を振りながら駆け寄ってくる彼は、服を脱いだ上半身にフードの着いた上着を羽織り、膝上丈の短いズボンを着用している。
「...それ水着?」
「うん。昨年はルーくんと来たから、その時に買ったんだ。」
「えー!かわいー!この子、お兄さんの妹ちゃん?」
「お姉さん達と、一緒に遊ばないー?」
先程、彼と話をしていた女性達が私の元へ歩み寄る。すると、彼の背後から現れた男性の物と思われる腕が、ヴィーズの肩からぶらりと垂れ下がった。
「こんな所で、油売ってたのか?」
「あれ?グリくん?何でここ...」
「向こうでジンガが探してんぞ?...悪ぃけど、こいつもそいつも俺の連れなんで。行くぞアスール。」
女性達の間を抜けて、海に向かって歩き出した2人の後を追いかける。今朝の会話では、グリはここへ来ないと言っていたはずだ。
「...グイもかいすいおく?」
「違ぇよ。監視役だ監視役。」
「...監視?」
「僕1人でも大丈夫って言ったのに。」
「さっきみたいに、女に絡まれてもか?話をしてる間に、こいつがどっか行ったらどうすんだよ。」
「なーんだ。グリくんは僕じゃなくて、アーちゃんの事を心配し...」
「監視つったろ。迷子やら事件やらに巻き込まれたら、こっちが迷惑すんだよ。」
「...それも心配?」
「迷惑と心配は違ぇよ。」
「ところで、向こうにジンくんがいるって言ってたけど...本当に来てるの?」
「いる訳ねぇだろ。あんなの嘘に決まっ...」
「...ジガいた。」
「はぁ!?あいつ...まさか、俺の後をつけて来たんじゃ...。」
私の目線の先に、細長い棒とバケツを持っているジンガの姿がある。グリは外出用の服を着ているが、彼の格好はヴィーズの水着と似た服を着用していた。
「副団長に治癒士に調理師...全員揃っているな。」
「おいジンガ。留守番を頼んだはずなのに、何でここに居んだよ。」
「それなら書士に任せて来た。」
「あいつの仕事を増やしてどうすんだよ...。」
「ねぇ。ジンくんが持ってるそれ、釣り道具だよね?釣りをする為に来たの?」
「あぁ。魚が取れれば夕飯の足しになるし、魚が取れるまでの間、治癒士の監視も出来る。竿は2本用意したから、副団長も一緒にどうだ?」
「ぼ、僕は遠慮しておこうかな...。せっかく海に来たなら、泳ぎたいし。」
「なら、俺とジンガで釣りするか。アスールを連れてくなら、あんま沖まで行くんじゃねぇぞ?」
「もちろんそのつもりだよ。泳ぐ事自体、初めてかもしれないしね。」
「…どうしたら泳げる?」
「僕がちゃんと教えてあげるから、まずは準備運動から始めようか。」
ジンガとグリの元を離れ、波が打ち寄せる砂浜へとやって来た。
「泳ぐ時は普段使わない筋肉を使うから、怪我をしないように前もってほぐしておく必要があるんだ。今から僕がやる動きを、真似してみて。」
「...分かった。」
彼の動作を真似しながら、大きく身体を動かした。すると今度は、砂の上に座り込み、脚を伸ばし始める。
「あ、ちょっと待って...!アーちゃんは立ったまま、僕の背中をゆっくり押してくれないかな?」
「...それも運動?」
「立った状態よりも、こうして地面に座った方が、もも裏がよく伸びるんだ。アーちゃんの背中は僕が押してあげるから、まずはやってみてくれる?」
彼の背後へ回り込み、背中に両手を当てて、力を込める。
「...こう?」
「もっと強くても良いよ?」
「...分かった。」
言われた通り、彼の背中に向かって思い切り力を込めた。
「痛たたた!!!」
悲鳴をあげるヴィーズの声に驚き、慌てて手を離す。すると、彼は両足を抱え込み、その場にうずくまってしまった。
「...っ!怪我どこ?どこ痛い?」
「ふふ...あはは!」
突然笑い出す彼を見て、私は首を傾げる。
「...何で笑う?」
「あはは...ごめんごめん。ちょっとからかおうと思ったら、アーちゃんがあまりにも真剣だったから...可笑しくて。」
「...からかおうと?」
「からかうって言うのは...わざと嘘をついて、相手の反応を見る事だよ。嘘をつくのは良くない事だけど、親しい間柄の場合は例外もあるんだ。」
「...よく分からないけど分かった。」
彼が痛くないであろう力加減で背中を押し、身体を伸ばしていく。
「じゃあ次はアーちゃんの番ね。僕も思いっきりしてあげるから、任せてよ。」
「...嫌。怪我したくない。」
「冗談冗談...!ちゃんと優しくするから安心して?」
「...本当?」
「あれ?僕の事信用してるんじゃなかった?」
「.........任せる。」
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