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第12章︰出会いと別れの先
第110話
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「テト様。ありがとうございました。テト様のお陰で、とても助かりました。」
僕達は長い航海と陸路を終え、ギルドへ戻って来た。馬車を降り、クラーレさんがテト様に向かって深々と頭を下げた。
「いいよいいよ。アリサの事が心配だからね…。騎士団の方でも彼女を探すようにお願いしてみるから、あまり無理はしないでね。」
「ありがとうございます。」
「今度、ゆっくり出来る時にお茶でもしよう。じゃあ、僕は城に戻るね。」
テト様を見送った後、僕達はクラーレさんの部屋に集合した。
「とりあえず、移動で疲れただろうから動き出すのは明日からにしよう。」
「わかりました。」
「イルムとガゼルは、2人で街の周辺を探してくれる?イルムは1人で行動しないようにして、危ないと思ったらすぐ逃げるんだよ?」
「わ、わかりました…!」
「僕とルカは北の方に行ってみよう。」
「はい。」
「じゃあまた明日、朝食後に出発ね。それまでゆっくり休んで、明日の為にしっかり準備しておいてね。」
クラーレさんとの話を終えて、それぞれの部屋に戻る事になった。
「あ、ルカ。」
「は、はい…!なんですか?」
彼は僕を呼び止めると、近くに寄って耳元で囁き始めた。
「ヴェラと会って話が出来ないか、連絡をとってもらえる?」
「は、はい。」
「彼女と合流出来たら僕の部屋に来て。明日の計画を立てよう。」
「わかりました…!」
僕はクラーレさんに言われた通り、魔法で作った手紙をヴェラの元に送った。夕飯を食べ終えた後、猫の姿をした彼女が部屋にやって来た。彼女を連れてクラーレさんの部屋へ向かい、アリサを助け出す為の作戦会議が行われた。
「せっかく離島に隔離したのに、どうして戻って来たのよ。」
「アリサを助ける為だよ!連れ去られたって聞いて、僕だけ逃げてる訳にいかないもん!」
「ヴェラだけじゃ探しきれないでしょ?ルカの協力があれば早く探せると思って、僕が連れ戻したんだ。」
「私1人でも充分よ…。」
「何か足取りは掴めたの?」
「…レジデンスへ向かうと思うわ。」
「それ…足取りを掴んだと言うよりは、予測だよね…?」
「ここからレジデンスへ向かうのに、どんな道を通るかなんてわかったら苦労しないわよ!」
彼女は短い前足を伸ばし、僕の太ももを何度も踏み付けた。
「痛い痛い!爪が尖ってるから痛いよヴェラ…!」
「…部屋に戻ったら覚悟しなさい。」
「ゔ…。」
「ガゼル達には北に行くって言っちゃったから…とりあえず北門から街を出て、レジデンスの方角に向かってみよっか。」
「そうですね…。何かいい方法がないか、もう一度考えてみます。」
「考えるのもいいけど、ちゃんと休んでね。」
「はい…。」
部屋に戻った僕は、ディオース島でミラ様について見聞きした事を彼女に話した。
「ミラなんて本当にいたのね。人間達が作り出した幻想かと思ってた。」
「僕もびっくりしたよ。最初はミラ様だなんて信用出来なかったけど、島の歴史について間違いなく話をしてた。色んな事がわかって大変な部分もあったけど、いい収穫だったよ。」
「私はてっきり、あの島に永住するんだと思ってたわ。」
「アリサを見つけ次第、島に戻る事も考えないとね…。ところでヴェラ、そっちの調べ物はどうなったの?」
「ええまあ。こっちも色々と収穫があったわ。問題が片付き次第、話すわ。」
「別に僕は今でもいいのに…。」
「あら、そう?なら、まずは血を貰わないとね。」
「え!?どうしてそうなるの!?」
「今のは冗談よ。けど、血が溜まりすぎてるわ。腕からにしてあげるから、出しなさい。」
「わ、わかったよ…。」
僕は渋々腕を差し出すと、彼女に血を抜いてもらった。他の人に比べたら、痛くないのはいい事なのかもしれない。しかし僕は、このむず痒い感覚にどうしても慣れる事が出来なかった。
「おはようルカ。よく眠れた?」
「おはようルナ。うーん…まあまあ…かな。」
階段を下りると、奥の調理場でルナが朝食を作っていた。まるで同じ家に暮らしているようで、僕は彼女が出てくる夢を見る時間がとても好きだ。
「もうすぐ出来るから、ちょっと待っててね。」
「あ、じゃあ紅茶をいれるね。」
「ありがとうルカ…!」
用意されたご飯を食べながら、僕達は魔法について話をしていた。
「ヴェラみたいに猫に変身するの、僕もやってみたいなぁ。」
「私、試した事あるけど結構難しいよ?猫になんてなった事ないから、全然イメージがわかないの!」
「あはは!そりゃそうだよね。耳はとがってないし、尻尾もないからね。」
「でしょー?」
僕は彼女の前で、自然と笑う事が出来た。こうした時間を繰り返していれば、いつかは他の人とも笑い合える日が来るのかもしれない。
「あ、そうだルナ。人探しをするなら、どんな方法が1番手っ取り早いかな?」
「人探し?うーん…鼻が利く動物に変身する…とか?」
「今、変身する魔法は難しいって話したばっかりじゃん…。」
「え?あ…そうだね…あはは…。」
様々な魔法を使いこなす才能を持ち合わせた彼女だが、時々おかしな事を言い出すのが彼女の可愛らしい所だと思う。
「ん~…何かいい方法はないかなぁ~。やっぱり、地道に歩いて探すしかない?」
「空を飛べたらいいのにね。上から探したら、すぐ見つけられそうなのに。」
「それは羽がないと無理でしょ?羽を作ったとしても、動かすのをイメージするのは難しそうだしなぁ…。」
「わかった!風船を作ればいいんだよ!」
「え?どういう事?」
彼女が思い付いたのは、紐のついた風船を魔法で作り出し、それに掴まって空に飛ぶというものだった。
「風船じゃ身体を持ち上げられないんじゃない?」
「そこはイメージ次第だよ!1人分の体重を持ち上げられるようにイメージして風船を作って、地上では他の人が紐を離さないようにすれば、紐の長さの分だけ高く飛べると思わない?」
「確かに…それなら高く飛べそうだね。」
「でしょ?やってみる価値ありだよ!」
「そうだね!戻ったら試してみるよ。ありがとうルナ。」
「あ、あのね…ルカ。私、ルカとしてみたい事があるんだけど…。」
「え?してみたい事?」
僕達は家の扉を開けて、外に足を踏み出した。するとそこは、見渡す限りの広い草原ではなく、家やお店が立ち並ぶ街の中だった。
彼女はしてみたかった事とは、2人で街へ出かける事だった。服や雑貨を見て周り、美味しいものを食べ、なんでもないような話をしながら街の中を歩く。やろうと思えばすぐ出来て、僕でなければ出来ないような事でもない。
しかし、僕達は今まで同じ場所に同時に存在する事が出来なかった。ルナが身体を動かす時は僕が夢の中で過ごし、僕が彼女の代わりに身体を動かせば彼女は夢の中で眠りにつく。夢の中で同時に存在する事は出来たが、家とその周りにある自然の中でのみ、僕達は時間を共有する事が出来ていた。こうして街の中を歩く事が出来る日が来るとは、思ってもみなかった。
「楽しかったね!」
「うん。すごく楽しかったよ。」
僕達は公園のベンチに腰を下ろし、歩き疲れた足を休めていた。
「歩き回って疲れたよね?家に戻ったらマッサージしようか?」
「ううん…大丈夫!もう私の身体じゃないんだから、そんな事しなくていいんだよ?」
「…そんな風に言わないでよ。」
「え?あぁ…ごめん。」
「身体がどうこうって事より、僕がそうしたいんだよ…。ルナの事が心配だから…」
「心配いらないよ。こうやってルカと過ごせれば、それだけで充分だし…。身体がなくてもルカと会えて、足がなくても隣を歩ける。」
「え?それってどういう…」
恐る恐る彼女の足元を見ると、その足は薄くぼやけて消えかかっていた。
「う、嘘でしょ?ルナは死んでなんか…!」
彼女は僕の顔に手を伸ばした。その手は頬をすり抜け、彼女の腕が僕の顔を貫通している。
「もう…ルカに触れる事も出来ない…。」
涙を流す彼女の顔が次第に薄れ、身体ごと消えてなくなった。
僕達は長い航海と陸路を終え、ギルドへ戻って来た。馬車を降り、クラーレさんがテト様に向かって深々と頭を下げた。
「いいよいいよ。アリサの事が心配だからね…。騎士団の方でも彼女を探すようにお願いしてみるから、あまり無理はしないでね。」
「ありがとうございます。」
「今度、ゆっくり出来る時にお茶でもしよう。じゃあ、僕は城に戻るね。」
テト様を見送った後、僕達はクラーレさんの部屋に集合した。
「とりあえず、移動で疲れただろうから動き出すのは明日からにしよう。」
「わかりました。」
「イルムとガゼルは、2人で街の周辺を探してくれる?イルムは1人で行動しないようにして、危ないと思ったらすぐ逃げるんだよ?」
「わ、わかりました…!」
「僕とルカは北の方に行ってみよう。」
「はい。」
「じゃあまた明日、朝食後に出発ね。それまでゆっくり休んで、明日の為にしっかり準備しておいてね。」
クラーレさんとの話を終えて、それぞれの部屋に戻る事になった。
「あ、ルカ。」
「は、はい…!なんですか?」
彼は僕を呼び止めると、近くに寄って耳元で囁き始めた。
「ヴェラと会って話が出来ないか、連絡をとってもらえる?」
「は、はい。」
「彼女と合流出来たら僕の部屋に来て。明日の計画を立てよう。」
「わかりました…!」
僕はクラーレさんに言われた通り、魔法で作った手紙をヴェラの元に送った。夕飯を食べ終えた後、猫の姿をした彼女が部屋にやって来た。彼女を連れてクラーレさんの部屋へ向かい、アリサを助け出す為の作戦会議が行われた。
「せっかく離島に隔離したのに、どうして戻って来たのよ。」
「アリサを助ける為だよ!連れ去られたって聞いて、僕だけ逃げてる訳にいかないもん!」
「ヴェラだけじゃ探しきれないでしょ?ルカの協力があれば早く探せると思って、僕が連れ戻したんだ。」
「私1人でも充分よ…。」
「何か足取りは掴めたの?」
「…レジデンスへ向かうと思うわ。」
「それ…足取りを掴んだと言うよりは、予測だよね…?」
「ここからレジデンスへ向かうのに、どんな道を通るかなんてわかったら苦労しないわよ!」
彼女は短い前足を伸ばし、僕の太ももを何度も踏み付けた。
「痛い痛い!爪が尖ってるから痛いよヴェラ…!」
「…部屋に戻ったら覚悟しなさい。」
「ゔ…。」
「ガゼル達には北に行くって言っちゃったから…とりあえず北門から街を出て、レジデンスの方角に向かってみよっか。」
「そうですね…。何かいい方法がないか、もう一度考えてみます。」
「考えるのもいいけど、ちゃんと休んでね。」
「はい…。」
部屋に戻った僕は、ディオース島でミラ様について見聞きした事を彼女に話した。
「ミラなんて本当にいたのね。人間達が作り出した幻想かと思ってた。」
「僕もびっくりしたよ。最初はミラ様だなんて信用出来なかったけど、島の歴史について間違いなく話をしてた。色んな事がわかって大変な部分もあったけど、いい収穫だったよ。」
「私はてっきり、あの島に永住するんだと思ってたわ。」
「アリサを見つけ次第、島に戻る事も考えないとね…。ところでヴェラ、そっちの調べ物はどうなったの?」
「ええまあ。こっちも色々と収穫があったわ。問題が片付き次第、話すわ。」
「別に僕は今でもいいのに…。」
「あら、そう?なら、まずは血を貰わないとね。」
「え!?どうしてそうなるの!?」
「今のは冗談よ。けど、血が溜まりすぎてるわ。腕からにしてあげるから、出しなさい。」
「わ、わかったよ…。」
僕は渋々腕を差し出すと、彼女に血を抜いてもらった。他の人に比べたら、痛くないのはいい事なのかもしれない。しかし僕は、このむず痒い感覚にどうしても慣れる事が出来なかった。
「おはようルカ。よく眠れた?」
「おはようルナ。うーん…まあまあ…かな。」
階段を下りると、奥の調理場でルナが朝食を作っていた。まるで同じ家に暮らしているようで、僕は彼女が出てくる夢を見る時間がとても好きだ。
「もうすぐ出来るから、ちょっと待っててね。」
「あ、じゃあ紅茶をいれるね。」
「ありがとうルカ…!」
用意されたご飯を食べながら、僕達は魔法について話をしていた。
「ヴェラみたいに猫に変身するの、僕もやってみたいなぁ。」
「私、試した事あるけど結構難しいよ?猫になんてなった事ないから、全然イメージがわかないの!」
「あはは!そりゃそうだよね。耳はとがってないし、尻尾もないからね。」
「でしょー?」
僕は彼女の前で、自然と笑う事が出来た。こうした時間を繰り返していれば、いつかは他の人とも笑い合える日が来るのかもしれない。
「あ、そうだルナ。人探しをするなら、どんな方法が1番手っ取り早いかな?」
「人探し?うーん…鼻が利く動物に変身する…とか?」
「今、変身する魔法は難しいって話したばっかりじゃん…。」
「え?あ…そうだね…あはは…。」
様々な魔法を使いこなす才能を持ち合わせた彼女だが、時々おかしな事を言い出すのが彼女の可愛らしい所だと思う。
「ん~…何かいい方法はないかなぁ~。やっぱり、地道に歩いて探すしかない?」
「空を飛べたらいいのにね。上から探したら、すぐ見つけられそうなのに。」
「それは羽がないと無理でしょ?羽を作ったとしても、動かすのをイメージするのは難しそうだしなぁ…。」
「わかった!風船を作ればいいんだよ!」
「え?どういう事?」
彼女が思い付いたのは、紐のついた風船を魔法で作り出し、それに掴まって空に飛ぶというものだった。
「風船じゃ身体を持ち上げられないんじゃない?」
「そこはイメージ次第だよ!1人分の体重を持ち上げられるようにイメージして風船を作って、地上では他の人が紐を離さないようにすれば、紐の長さの分だけ高く飛べると思わない?」
「確かに…それなら高く飛べそうだね。」
「でしょ?やってみる価値ありだよ!」
「そうだね!戻ったら試してみるよ。ありがとうルナ。」
「あ、あのね…ルカ。私、ルカとしてみたい事があるんだけど…。」
「え?してみたい事?」
僕達は家の扉を開けて、外に足を踏み出した。するとそこは、見渡す限りの広い草原ではなく、家やお店が立ち並ぶ街の中だった。
彼女はしてみたかった事とは、2人で街へ出かける事だった。服や雑貨を見て周り、美味しいものを食べ、なんでもないような話をしながら街の中を歩く。やろうと思えばすぐ出来て、僕でなければ出来ないような事でもない。
しかし、僕達は今まで同じ場所に同時に存在する事が出来なかった。ルナが身体を動かす時は僕が夢の中で過ごし、僕が彼女の代わりに身体を動かせば彼女は夢の中で眠りにつく。夢の中で同時に存在する事は出来たが、家とその周りにある自然の中でのみ、僕達は時間を共有する事が出来ていた。こうして街の中を歩く事が出来る日が来るとは、思ってもみなかった。
「楽しかったね!」
「うん。すごく楽しかったよ。」
僕達は公園のベンチに腰を下ろし、歩き疲れた足を休めていた。
「歩き回って疲れたよね?家に戻ったらマッサージしようか?」
「ううん…大丈夫!もう私の身体じゃないんだから、そんな事しなくていいんだよ?」
「…そんな風に言わないでよ。」
「え?あぁ…ごめん。」
「身体がどうこうって事より、僕がそうしたいんだよ…。ルナの事が心配だから…」
「心配いらないよ。こうやってルカと過ごせれば、それだけで充分だし…。身体がなくてもルカと会えて、足がなくても隣を歩ける。」
「え?それってどういう…」
恐る恐る彼女の足元を見ると、その足は薄くぼやけて消えかかっていた。
「う、嘘でしょ?ルナは死んでなんか…!」
彼女は僕の顔に手を伸ばした。その手は頬をすり抜け、彼女の腕が僕の顔を貫通している。
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