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アリアの武具錬成
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ホテルバックスのチェックインが済んだあと、2人は近くのレストランで昼食をとった。
冒険者ギルドで受けたクエスト「地下水道の清掃」は誰がみても低難易度である。
故に早速取りかかってもよかったが、今日は準備に充てることにした。
冒険者としてソウシロウと行動を共にする以上、アリアも最低限自分の身は自分で守れる必要がある。
戦闘経験こそ少ないが、エルフ族であるアリアの潜在能力は高い。
しかし、今のままでは明らかに実力不足だ。
今後独り立ちすることも考慮し、王都に着くまでに、最低限の戦闘術は身につけておく必要がある。
また、装備品だけでなくアリアの生活用品も揃える必要がある。
アリアの衣服はオリオール村の村長から貰った数着しかない。
モグワイまでの道中は魔法で洗って着回していたが、社会的な生活を営むにあたり、少なくとも1週間分の衣類は必要だ。
ちなみに、ソウシロウはアルフ達を助けた際にもらった金で最低限の生活用品は揃えていた。
モグワイの滞在費が削られるのは少々痛いが、アリアの生活用品及び戦闘時における装備品の入手は必要不可欠だ。
ソウシロウはアリアに金を渡すと生活用品の買い出しを指示した。
アリアは自分の生活用品のために滞在費が削られることで渋ったが、押し切った。
アリアのことだ、本当に必要なもの以外は買わないだろう。逆に俺がいない方が冷静な判断ができるはずだ。
「さてと、装備品を買い与えられるほど金に余裕がないからな。俺の錬成品で我慢してもらうぞ」
アリアを送り出し、部屋に残ったソウシロウが呟いた。
1人で旅をしている間、錬成に使えそうなものは手当たり次第マジックバッグに突っ込んできた。
整理する時間が欲しかったためこの時間はちょうど良かった。
「大きいものは出せないからな。とりあえず装備品の錬成に使えそうなのはこんなもんか」
ソウシロウはアリアが自分で討伐したデイラビットをはじめ野獣や魔獣の死骸から牙や爪、翼などを取り出した。
まあ、最初は低難易度のクエストが多いし、魔力向上の杖と防具があればいいだろう。
それに、アリアが気に入ってくれるかどうかもわからないからまずは初級者向けの装備品を錬成してみよう。
デイラビットの牙と軽くて丈夫な木を混ぜて杖を創る。
錬成は二つ以上の物質に外気を混ぜて一旦融解する。それを融合させて一つにするイメージだ。
「できた。デイラビットの牙で作った杖だ。」
30分程度気を練り込み、錬成した。シンプルだが軽くて女性でも使いやすい長さだ。
杖を使って魔法を放てば威力を増幅させることができる。また、近接戦に置いては殴り武器としても使える。
「次は防具か。アリアは魔法による後方支援がメインだからな。胸当てと左手に装着できる軽めの盾がいいか。」
二足歩行の狼の爪と骨そして、スピードを上げるためにアルフ達を襲った怪鳥の羽を数本融合する。
時間をかけて気を練り込み、胸当てと盾が完成した。
「ふう、できた。結構時間をかけたな。だが、これでアリアの身体能力は高まるはずだ。あとは気に入ってくれるといいんだがな」
「戻りました。」
完成したところで、日用品を買いに出ていたアリアがちょうど帰ってきた。
「指示されたものは買ってきました。あれ、ソウシロウさん何をやっていたんですか?」
「ああ、アリアの装備品を錬成していたんだ。ちょっと装着してみてくれ」
「まさか、私のための装備品を手作りしてくれたんですか!貴重な休息を費やしてまで本当にすみません。とても嬉しいです」
アリアが自分で買ってきた日用品を自分のベッドの上に放り出して、ソウシロウの装備品に目を輝かせる。
いや、軍資金が足りなかっただけなんだがな。喜んでくれているみたいだからまあいいか。
「ソウシロウさん、杖も防具も私にぴったりです。本当にありがとうございます。早速ステータスを確認してみますね」
「ん?装備品を身につけるとステータスが変化するのか」
スターテスを唱えようとしたアリアにソウシロウが質問する。
「はい。その通りです。ステータスの変化や装備の名称などが分かりますよ。上級の武器は固有スキルが備わっているものもあるので、そのスキルも確認できます」
なるほど、知らなかった。ステータス魔法って便利なんだな。
あとで俺も装備品を装着してステータスを確認してみよう。最初は錬成にハマって結構いろいろなものを作ったからな。
「ソウシロウさんっ、大変ですっ」
「なっ、どうした!」
装備品が合わずにステータスが下がってしまったとか、いや、まさかな。
ソウシロウが思考を巡らせながら、自分のステータスをみて青ざめているアリアに近く。
「ソウシロウさん、前私が自分のレベルを教えたことがありましたね。覚えていますか?」
「ああ。覚えているぞ。確か、12と言っていたな」
「ええ、その通りです。今の私のステータスをみていただけますか?」
「いいのか?というか、ステータスは他人には見えないんじゃないのか?」
「ソウシロウさんは私のご主人様なので、見れるはずです」
そうか、主人が自分の所有物である奴隷のステータスを見れない方が不自然だな。
ソウシロウは、肩を小さく震わせているアリアの横に立ち、ステータスボードを覗き込む。
アリア
種族:エルフ
属性:水
レベル:23
体力:2300(+500)
筋力:1500(+100)
走力:3000(+100)
魔力:3100(+350)
装備:滑らかな杖+99、軽くて丈夫な盾+99、軽くて丈夫な胸当て+99
スキル:円滑な詠唱、物理ダメージ緩和
「・・・アリア、俺が知らない間に修行でもしたのか?」
「そんなまさか。」
「だよな。装備品にはレベルを上昇させる効果があるのか?」
「いえ、装備品によるステータス補正がある項目は(+〇〇)と表示されます。レベルは特に補正がありませんので何らかの理由で私は一気にレベルアップしたということになります」
装備品によるステータス補正も明らかにおかしいが、それよりもレベルが10上昇しているのは解せない。
アリアは山賊に襲われたあと特に戦闘に参加していない。強いていえば、食糧調達のため山野草を採取したくらいだ。
「アリア、レベルの上昇には何が必要なんだ?」
「えーと、私は冒険者じゃないので詳しくは知りませんが、確か戦闘経験と魔獣を討伐した際の魔核エネルギーの収集だったと思います。平たくいえば、たくさん戦うことですね。」
「エルフ族はレベルが上がりやすいのか?」
「いえ、私は冒険者ではないといえ200年生きていますし、故郷の村にいた頃は野獣狩にも参加していました。一般的な人間よりは戦闘経験は積んでいます。それでもレベルは13です。ちなみに、人族の成人男性の平均レベルが10前後と聞いたことがあります。レベル30を超えると冒険者として一生暮らしていけると言われていますから、今の私のレベルは冒険者ランクでいうとB級くらいなはずです」
アリアは戸惑いながらも丁寧に説明してくれた。
つまり一般人だったアリアがここ数日で経験を積んだ冒険者レベルに到達したことになる。
何か理由があるはずだ。
ここ数日でアリアに起こった変化といえば。・・・まさか。
「隷従契約か」
「私もそれしか考えられないと思います。ですが、通常の隷従魔法に奴隷の身体能力を強化する効果はありません。おそらくソウシロウさんのユニークスキルの効果だと思います。」
「アリア、他に体の異常はないか?」
「確かにここ数日魔力が充実しているような高揚感を感じていましたが。他には何も異常ありません。」
「ならいいが。」
まあ、現状では特に悪影響はないみたいだし問題なさそうだ。レベルアップはいいことだしな。
これで中級までのクエストは問題なく受けられることになる。
いずれユニークスキルを解読する必要があるな。レベルアップ以外にも今後影響が出ないとも限らないし。
「ソウシロウさん、レベルもそうですが、この武器と防具はどうやって作ったのですか?」
考え込んでいるソウシロウにアリアが尋ねる。
「ん?ああ錬成したんだ。以前食器を作るところを見せたことがあるだろう?それよりは多くの魔力を練り込んだけどな。アリアが気にいるかわからなかったし、女性のサイズは初めて作るから試作も兼ねて手頃な素材で作ってみたんだ」
「手ごろな素材で作ってみたって・・・。杖と防具にそれぞれユニークスキルが付いていますよ?それにモノ自体はこのまちでも売られている一般的な装備品ですが、補正値+99って異常ですよ。よほど鍛え抜かれた装備品でないと補正値はつきません。それこそ腕のいい剣士が数十年丁寧に使い続けるとか、腕のいい鍛治師が数年の年月を費やして鍛え上げるとかそういうものなんです。あなたは神ですか?」
やっぱりそうだよね。この世界の常識に疎い俺でも異常性はわかる。
明らかに規格外だ。
「やっぱりそうだよな。まあ、とにかく気に入ってくれたなら問題ないよな?」
「はぁ、そうですね。もう驚かないって決めたのに。簡単に想像を遥かに上回らないでくださいよ。多分ソウシロウさんの装備品は少なくとも人間族の水準だと神話級とか伝説級になると思いますので、おいそれと人に渡してはダメですよ」
「ああ、それはわかっているよ。多分商売にすれば一気に金持ちになれるだろうが、さすがにこの世界のバランスが崩れるかもしれないしな。それに、厄介ごとも増えそうだから、やはり地道に冒険者として名を売っていくとしよう」
「はい。上級の冒険者になれたらどこの街でも仕事はあるみたいですしね。地道にいきましょう」
アリアが装備品を外しながら柔和な笑みを浮かべる。
アリアに浪費癖がなくてよかった。前の星では金に目が眩んですり寄ってくる奴は男女問わず多かったからな。
武具を量産して大儲けしましょう、とか言われた日には即刻隷従契約を解除してサヨナラしなければならないところだ。
アリアの内面も知ることができたし、より信頼できると思えてよかったよかった。
とはいえ、金が必要なのも事実だ。
明日から本腰入れてクエストをこなさなきゃな。
鼻歌を混じりに装備品を片付けているご機嫌なエルフ娘をみながら、ソウシロウは決意を新たに固めた。
冒険者ギルドで受けたクエスト「地下水道の清掃」は誰がみても低難易度である。
故に早速取りかかってもよかったが、今日は準備に充てることにした。
冒険者としてソウシロウと行動を共にする以上、アリアも最低限自分の身は自分で守れる必要がある。
戦闘経験こそ少ないが、エルフ族であるアリアの潜在能力は高い。
しかし、今のままでは明らかに実力不足だ。
今後独り立ちすることも考慮し、王都に着くまでに、最低限の戦闘術は身につけておく必要がある。
また、装備品だけでなくアリアの生活用品も揃える必要がある。
アリアの衣服はオリオール村の村長から貰った数着しかない。
モグワイまでの道中は魔法で洗って着回していたが、社会的な生活を営むにあたり、少なくとも1週間分の衣類は必要だ。
ちなみに、ソウシロウはアルフ達を助けた際にもらった金で最低限の生活用品は揃えていた。
モグワイの滞在費が削られるのは少々痛いが、アリアの生活用品及び戦闘時における装備品の入手は必要不可欠だ。
ソウシロウはアリアに金を渡すと生活用品の買い出しを指示した。
アリアは自分の生活用品のために滞在費が削られることで渋ったが、押し切った。
アリアのことだ、本当に必要なもの以外は買わないだろう。逆に俺がいない方が冷静な判断ができるはずだ。
「さてと、装備品を買い与えられるほど金に余裕がないからな。俺の錬成品で我慢してもらうぞ」
アリアを送り出し、部屋に残ったソウシロウが呟いた。
1人で旅をしている間、錬成に使えそうなものは手当たり次第マジックバッグに突っ込んできた。
整理する時間が欲しかったためこの時間はちょうど良かった。
「大きいものは出せないからな。とりあえず装備品の錬成に使えそうなのはこんなもんか」
ソウシロウはアリアが自分で討伐したデイラビットをはじめ野獣や魔獣の死骸から牙や爪、翼などを取り出した。
まあ、最初は低難易度のクエストが多いし、魔力向上の杖と防具があればいいだろう。
それに、アリアが気に入ってくれるかどうかもわからないからまずは初級者向けの装備品を錬成してみよう。
デイラビットの牙と軽くて丈夫な木を混ぜて杖を創る。
錬成は二つ以上の物質に外気を混ぜて一旦融解する。それを融合させて一つにするイメージだ。
「できた。デイラビットの牙で作った杖だ。」
30分程度気を練り込み、錬成した。シンプルだが軽くて女性でも使いやすい長さだ。
杖を使って魔法を放てば威力を増幅させることができる。また、近接戦に置いては殴り武器としても使える。
「次は防具か。アリアは魔法による後方支援がメインだからな。胸当てと左手に装着できる軽めの盾がいいか。」
二足歩行の狼の爪と骨そして、スピードを上げるためにアルフ達を襲った怪鳥の羽を数本融合する。
時間をかけて気を練り込み、胸当てと盾が完成した。
「ふう、できた。結構時間をかけたな。だが、これでアリアの身体能力は高まるはずだ。あとは気に入ってくれるといいんだがな」
「戻りました。」
完成したところで、日用品を買いに出ていたアリアがちょうど帰ってきた。
「指示されたものは買ってきました。あれ、ソウシロウさん何をやっていたんですか?」
「ああ、アリアの装備品を錬成していたんだ。ちょっと装着してみてくれ」
「まさか、私のための装備品を手作りしてくれたんですか!貴重な休息を費やしてまで本当にすみません。とても嬉しいです」
アリアが自分で買ってきた日用品を自分のベッドの上に放り出して、ソウシロウの装備品に目を輝かせる。
いや、軍資金が足りなかっただけなんだがな。喜んでくれているみたいだからまあいいか。
「ソウシロウさん、杖も防具も私にぴったりです。本当にありがとうございます。早速ステータスを確認してみますね」
「ん?装備品を身につけるとステータスが変化するのか」
スターテスを唱えようとしたアリアにソウシロウが質問する。
「はい。その通りです。ステータスの変化や装備の名称などが分かりますよ。上級の武器は固有スキルが備わっているものもあるので、そのスキルも確認できます」
なるほど、知らなかった。ステータス魔法って便利なんだな。
あとで俺も装備品を装着してステータスを確認してみよう。最初は錬成にハマって結構いろいろなものを作ったからな。
「ソウシロウさんっ、大変ですっ」
「なっ、どうした!」
装備品が合わずにステータスが下がってしまったとか、いや、まさかな。
ソウシロウが思考を巡らせながら、自分のステータスをみて青ざめているアリアに近く。
「ソウシロウさん、前私が自分のレベルを教えたことがありましたね。覚えていますか?」
「ああ。覚えているぞ。確か、12と言っていたな」
「ええ、その通りです。今の私のステータスをみていただけますか?」
「いいのか?というか、ステータスは他人には見えないんじゃないのか?」
「ソウシロウさんは私のご主人様なので、見れるはずです」
そうか、主人が自分の所有物である奴隷のステータスを見れない方が不自然だな。
ソウシロウは、肩を小さく震わせているアリアの横に立ち、ステータスボードを覗き込む。
アリア
種族:エルフ
属性:水
レベル:23
体力:2300(+500)
筋力:1500(+100)
走力:3000(+100)
魔力:3100(+350)
装備:滑らかな杖+99、軽くて丈夫な盾+99、軽くて丈夫な胸当て+99
スキル:円滑な詠唱、物理ダメージ緩和
「・・・アリア、俺が知らない間に修行でもしたのか?」
「そんなまさか。」
「だよな。装備品にはレベルを上昇させる効果があるのか?」
「いえ、装備品によるステータス補正がある項目は(+〇〇)と表示されます。レベルは特に補正がありませんので何らかの理由で私は一気にレベルアップしたということになります」
装備品によるステータス補正も明らかにおかしいが、それよりもレベルが10上昇しているのは解せない。
アリアは山賊に襲われたあと特に戦闘に参加していない。強いていえば、食糧調達のため山野草を採取したくらいだ。
「アリア、レベルの上昇には何が必要なんだ?」
「えーと、私は冒険者じゃないので詳しくは知りませんが、確か戦闘経験と魔獣を討伐した際の魔核エネルギーの収集だったと思います。平たくいえば、たくさん戦うことですね。」
「エルフ族はレベルが上がりやすいのか?」
「いえ、私は冒険者ではないといえ200年生きていますし、故郷の村にいた頃は野獣狩にも参加していました。一般的な人間よりは戦闘経験は積んでいます。それでもレベルは13です。ちなみに、人族の成人男性の平均レベルが10前後と聞いたことがあります。レベル30を超えると冒険者として一生暮らしていけると言われていますから、今の私のレベルは冒険者ランクでいうとB級くらいなはずです」
アリアは戸惑いながらも丁寧に説明してくれた。
つまり一般人だったアリアがここ数日で経験を積んだ冒険者レベルに到達したことになる。
何か理由があるはずだ。
ここ数日でアリアに起こった変化といえば。・・・まさか。
「隷従契約か」
「私もそれしか考えられないと思います。ですが、通常の隷従魔法に奴隷の身体能力を強化する効果はありません。おそらくソウシロウさんのユニークスキルの効果だと思います。」
「アリア、他に体の異常はないか?」
「確かにここ数日魔力が充実しているような高揚感を感じていましたが。他には何も異常ありません。」
「ならいいが。」
まあ、現状では特に悪影響はないみたいだし問題なさそうだ。レベルアップはいいことだしな。
これで中級までのクエストは問題なく受けられることになる。
いずれユニークスキルを解読する必要があるな。レベルアップ以外にも今後影響が出ないとも限らないし。
「ソウシロウさん、レベルもそうですが、この武器と防具はどうやって作ったのですか?」
考え込んでいるソウシロウにアリアが尋ねる。
「ん?ああ錬成したんだ。以前食器を作るところを見せたことがあるだろう?それよりは多くの魔力を練り込んだけどな。アリアが気にいるかわからなかったし、女性のサイズは初めて作るから試作も兼ねて手頃な素材で作ってみたんだ」
「手ごろな素材で作ってみたって・・・。杖と防具にそれぞれユニークスキルが付いていますよ?それにモノ自体はこのまちでも売られている一般的な装備品ですが、補正値+99って異常ですよ。よほど鍛え抜かれた装備品でないと補正値はつきません。それこそ腕のいい剣士が数十年丁寧に使い続けるとか、腕のいい鍛治師が数年の年月を費やして鍛え上げるとかそういうものなんです。あなたは神ですか?」
やっぱりそうだよね。この世界の常識に疎い俺でも異常性はわかる。
明らかに規格外だ。
「やっぱりそうだよな。まあ、とにかく気に入ってくれたなら問題ないよな?」
「はぁ、そうですね。もう驚かないって決めたのに。簡単に想像を遥かに上回らないでくださいよ。多分ソウシロウさんの装備品は少なくとも人間族の水準だと神話級とか伝説級になると思いますので、おいそれと人に渡してはダメですよ」
「ああ、それはわかっているよ。多分商売にすれば一気に金持ちになれるだろうが、さすがにこの世界のバランスが崩れるかもしれないしな。それに、厄介ごとも増えそうだから、やはり地道に冒険者として名を売っていくとしよう」
「はい。上級の冒険者になれたらどこの街でも仕事はあるみたいですしね。地道にいきましょう」
アリアが装備品を外しながら柔和な笑みを浮かべる。
アリアに浪費癖がなくてよかった。前の星では金に目が眩んですり寄ってくる奴は男女問わず多かったからな。
武具を量産して大儲けしましょう、とか言われた日には即刻隷従契約を解除してサヨナラしなければならないところだ。
アリアの内面も知ることができたし、より信頼できると思えてよかったよかった。
とはいえ、金が必要なのも事実だ。
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