RPG世界のハローワーク

たろ

文字の大きさ
5 / 6

兵士(側近)

しおりを挟む
いやあ、お待たせしましたな。
この喫茶店ならばゆっくりお話もできるでしょう。

ん?
他の人は仕事中にインタビューを受けてくれたですと?

ワッハッハ。
それは他の人は周りに視線がないからでしょうな。
私の場合は常に王の目がありますし、いつでも王をお守りできるよう気を張らねばなりませんしな。


まあ兵士で勤務中に話を長々と聞くような者はおらんでしょう。

おや?
その顔はいたような顔ですな。
さすがにこのババトールの兵士ではあるまいな?

な、なぜ黙ってるのです。お答えなさい!
ババトールの者なのか?
これはいかん。誰か突き止めてもう一度気持ちを叩き直さなければ。
あいつか?それともあやつ?
いや、門番のあいつも怪しいな。


ん、失敬。つい考え込んでしまった。

それで、なんでしたかな?
ああ、私の仕事紹介ですか。

私の仕事は何と言ってもまずは王をお守りすること。
王に謁見に来る者の中には魔物に化けた者がいたりするのでな。そうでなくとも命を狙う者が多かったりする。

まあ基本的にはそういう輩は門番が追い返すはずなのだが……
このババトールに関してはなかなかそう上手くもいかないらしい。情けない話だがな。

であるからこそ私の責任は大きい。
万が一、王に何かあったら私はいつでも首を差し出すつもりだ。

王は日中は玉座の間におられ、夜はお休みになる。常に安全を確保せねばならんので年中無休である。
勤務時間は一日で六交代制である。常に緊張感を持ってなければならんから時間としては短いと思われるかもしれんな。

給料は他の兵士に比べても多く頂いていますな。
休日もしっかり取れるのでその面もご安心ください。

ただ王の命を守るため自らが犠牲を負うことも少なくない。危険も多くあるということも伝えておきましょう。
私も他の兵士が殉職するのを何度も見てきたことがありますからな。

そういった危険や責任を負いたくない者には向いてませんかな。
実際、今の若い兵士等は昇格しないで下っ端でいたいと言う者もいるくらいですしな。情けない。


ああ、すいませんな。つい愚痴のようになってしまった。

それで私のような職務に就く方法ですが他の兵士と同様に登用試験を受けます。その際、筆記試験の点さえ良ければとりあえず兵士となれますが同時に武術試験で好成績を納めれば同じように側近となれるらしいですぞ。


なんでそんな曖昧な説明なのかですと?
いや、すいませんな。私の場合はたたき上げでして、ずっと下積みをしてから昇格したものですからな。
大体の王の側近は私のようなルートでなってると思いますがいきなりなることも可能ではあるらしいですぞ。


まあ相当に手練れの者でないと難しいでしょうし周りの兵の妬みなんかもすごいから精神的にも強くないとそのルートは厳しいでしょう。
やはり基本は昇格をしていってといった形が良いでしょうな。


さて、こんなところですな。
一番大事なのは城をそして国民を守るという覚悟と使命をしっかり持っているかですかな。
それさえあれば他は後からついてきますから。


さ、もうこんな時間だ。お会計は済ませておきますからあなたもお忙しいでしょう。先にお帰り下さい。
それでは失礼。



兵士(側近)就職情報

業務内容:王の安全確保
給与:月6000~10000G
勤務時間:0時~24時(六交代制)
必要スキル等:兵士登用試験合格及び武術試験にて好成績であること
就職難易度:★★★★★(ストレートで側近となる場合)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

「お前を愛する事はない」を信じたので

あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」 お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。

【完結短編】ある公爵令嬢の結婚前日

のま
ファンタジー
クラリスはもうすぐ結婚式を控えた公爵令嬢。 ある日から人生が変わっていったことを思い出しながら自宅での最後のお茶会を楽しむ。

悪意のパーティー《完結》

アーエル
ファンタジー
私が目を覚ましたのは王城で行われたパーティーで毒を盛られてから1年になろうかという時期でした。 ある意味でダークな内容です ‪☆他社でも公開

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

ちゃんと忠告をしましたよ?

柚木ゆず
ファンタジー
 ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。 「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」  アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。  アゼット様。まだ間に合います。  今なら、引き返せますよ? ※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

短編)どうぞ、勝手に滅んでください。

黑野羊
恋愛
二度も捨てられた聖女です。真実の愛を見つけたので、国は救いません。 あらすじ) 大陸中央にあるルオーゴ王国で、国を守る結界を維持してきた聖女ロザリア。 政略のため王太子と婚約していた彼女は、突如『真の聖女』が現れたとして婚約を破棄され、聖女の座を追われてしまう。さらに、代わりに婚姻しろと命じられた聖騎士からも拒絶され、実家にも見捨てられたロザリアは、『最果ての修道院』へと追放された。 けれど彼女はそこで、地位や栄光、贅沢などとはほど遠い、無条件に寄り添ってくれる『真実の愛』と穏やかな日々を手にいれる。 やがて聖女を失った王国は、崩壊へ向かっていき――。 ーーー ※カクヨム、なろうにも掲載しています

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

処理中です...