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第三章 ヨトゥンヘイムの層
第三十七話 巨人の村に入ろう ~ブーリ村長の件~
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東京タワーの2、3倍の高さはあるだろうか。
巨大な門をくぐって中に入ると宿屋に武器屋、道具屋、ギルド。
俺達が最初に居た街よりも寂しい感じがする。
しかし、大きさはどれも数十倍はあろうかと言う大きさだ。
ブロンテースが300メートルほどの背丈があったことを考えると当然と言えば当然だ。
「全てがデカイわさね」
「ええ、どれだけデカイ巨人が出てくるかと思うとちょっと怖いですよ」
俺がイズン師匠に返事をするとカールが笑いながら話しかけてきた。
「何言ってるんだよ。この中で一番RPがデカイお前の言うことかよ」
「いや、まあ、そうだけどさ」
取りとめのない話をしていると酒場と思われる建物から巨人が出てきた。
3人組の巨人。
悪い予想は当たるのか、想定の範囲内であるのか、巨人の1人がこちらに気づいた。
「おいおい、お前ら見てみろよ。小人さん達が居るぞ」
「ハッハッハ! ほんと小せえな」
「ん? 虫かと思ったぞ」
3人の巨人は好き勝手に話している。
「適当に踏み潰しとけ」
一番でかい巨人のつぶやきに、もう1人が反応してこちらに向かってきた。
「ま、まずいです。師匠、ここは俺とカールで戦います」
「あんたとカールは下がってなさい。
久しぶりにあたし達も肩慣らしだわさ。
いいわさ? ロキ、ダイアナ」
「ああ、いいだろう」
ロキさんはイズン師匠に返事をすると左手のひらから長剣を取り出した。
手のひらがイズン師匠の扉のようにどこかへ繋がっているのか?
それともRPで長剣を作り出しているのか? その判別はつかない。
「あ~ら、久しぶりねぇ。わたしも本気出さないとね」
ダイアナは両手を前に出し構えた。
アイラと同じ拳闘士だろうか?
「イズン師匠、大丈夫ですか? 相手の巨人のRP、かなりデカイです」
大きい順に
巨人1 220万
巨人2 250万
巨人3 330万
「あたし達のRPも見てみなさいだわさ」
「え?」
イズン師匠たちのRPを見て驚いた。
イズン師匠 300万
ダイアナ 380万
ロキさん 530万
「急にどうやって?」
「アルス、あんたも次はRPを抑える訓練をしないとだわさね」
そうか急にRPが上がったというより今まで抑えていたのか。
「イズン師匠、いつも右手に持ってたリンゴは?」
「あー、あれは、あたしの溢れ出るRPをリンゴに実体化させてるんだわさ」
本気で戦う時は全てを戦闘に向けるってことか。
ダイアナは闘気のような青い光りが全身から溢れ出ている。
ロキさんは長剣を構えている。
それぞれがいつもと違う様相を呈している。
ちなみに俺とカールのRP
俺 1600万
カール 350万
「おいおい、まさか俺達とやろうっていうのか?」
俺達を踏みつけようとしていた巨人が足を止めていった。
他の2人は、それを聞いて笑っている。
「いくわさ! 2人ともやりすぎないように」
そう言うとイズン師匠は巨大な岩を目の前に作り出した。
巨大な岩は踏みつけようとしてきた巨人の腹のあたりに直撃した。
巨人は崩れ落ちた。
「こいつら。やるぞ! 本気でいけ!」
巨人の掛け声と共にロキさんが長剣を振るう。
直撃の瞬間、剣は裏返り巨人にヒットした。
巨人は後方に吹っ飛び仰向けに倒れた。
「ロキさん! 巨人を切ってしまったんですか?」
思わず叫んでしまった。
「安心しろ。みね打ちだ。」
他の2人が倒れるのを見て残った巨人が叫びながら向かってきた。
捨て身の特攻だ。
「あ~ら、元気がいいのね」
ダイアナはそう言うと空中に蹴りを何発も放った。
蹴りの先からは青い衝撃波のような閃光が発せられた。
青い衝撃波に触れると巨人は後方に吹っ飛んだ。
巨人には蹴り後が何発もついていた。
まるで同じぐらい大きな巨人に蹴りを入れられたような跡がついている。
3体の巨人は一瞬にしてのびてしまった。
「すっげええええ!」
俺とカールは思わず叫んだ。
---
俺達は巨人の肩に乗せられて村長の元へと向かっている。
ここはヨトゥンヘイムの層、唯一の集落であるユミル村らしい。
ブロンテースは1つ目の巨人だったが、3人の巨人は見た目は人間とかわらない。
3人の巨人はデカイ順にギン、ヌンガ、ガップと言うらしい。
俺達はギンの肩に乗せられて案内してもらっている。
「ねえ。ギン、なんかこの村みんなギスギスしてない?」
イズン師匠が親しげに聞いた。
巨人達とすぐに打ち解けてしまったようだ。
若干、脅していたような感じもあったのだが。
「は、はい。イズン様。理由は村長に聞いて頂ければ全てわかると思いますだ」
ギンは弱々しく返事した。
確かにこの村、至る所で小競り合いしていたり、いじめのような光景が見えたり、巨人たちが苛立っているようだ。
ギンの肩から見える風景は、とにかく何もかもがデカイ。
家畜と思われる馬や牛も目に入ったが、とてつもなく巨大だ。
畑にはトマトのような実がなっているが大きさは俺の背丈ほどもある。
俺達がここで暮せば食べ物には困らないと思われる。
---
「神々の国からの人々よ。これは、あいすまないことをした」
ブーリ村長は、申し訳無さそうにあやまってきた。
ギン、ヌンガ、ガップは、まだ子供らしい。
キュプロクスのブロンテースも小学生ぐらいの年齢だそうだ。
村長はアースガルズの層で元気にしているブロンテースの事を聞いて安心していた。
そして、しばらくはこちらに戻って来ないほうがいいとも。
「この村は元々平和で住人たちも皆おとなしいものでした。
それがある日から急にかわってしまったのです」
ブーリ村長は深刻な表情で語った。
巨大な門をくぐって中に入ると宿屋に武器屋、道具屋、ギルド。
俺達が最初に居た街よりも寂しい感じがする。
しかし、大きさはどれも数十倍はあろうかと言う大きさだ。
ブロンテースが300メートルほどの背丈があったことを考えると当然と言えば当然だ。
「全てがデカイわさね」
「ええ、どれだけデカイ巨人が出てくるかと思うとちょっと怖いですよ」
俺がイズン師匠に返事をするとカールが笑いながら話しかけてきた。
「何言ってるんだよ。この中で一番RPがデカイお前の言うことかよ」
「いや、まあ、そうだけどさ」
取りとめのない話をしていると酒場と思われる建物から巨人が出てきた。
3人組の巨人。
悪い予想は当たるのか、想定の範囲内であるのか、巨人の1人がこちらに気づいた。
「おいおい、お前ら見てみろよ。小人さん達が居るぞ」
「ハッハッハ! ほんと小せえな」
「ん? 虫かと思ったぞ」
3人の巨人は好き勝手に話している。
「適当に踏み潰しとけ」
一番でかい巨人のつぶやきに、もう1人が反応してこちらに向かってきた。
「ま、まずいです。師匠、ここは俺とカールで戦います」
「あんたとカールは下がってなさい。
久しぶりにあたし達も肩慣らしだわさ。
いいわさ? ロキ、ダイアナ」
「ああ、いいだろう」
ロキさんはイズン師匠に返事をすると左手のひらから長剣を取り出した。
手のひらがイズン師匠の扉のようにどこかへ繋がっているのか?
それともRPで長剣を作り出しているのか? その判別はつかない。
「あ~ら、久しぶりねぇ。わたしも本気出さないとね」
ダイアナは両手を前に出し構えた。
アイラと同じ拳闘士だろうか?
「イズン師匠、大丈夫ですか? 相手の巨人のRP、かなりデカイです」
大きい順に
巨人1 220万
巨人2 250万
巨人3 330万
「あたし達のRPも見てみなさいだわさ」
「え?」
イズン師匠たちのRPを見て驚いた。
イズン師匠 300万
ダイアナ 380万
ロキさん 530万
「急にどうやって?」
「アルス、あんたも次はRPを抑える訓練をしないとだわさね」
そうか急にRPが上がったというより今まで抑えていたのか。
「イズン師匠、いつも右手に持ってたリンゴは?」
「あー、あれは、あたしの溢れ出るRPをリンゴに実体化させてるんだわさ」
本気で戦う時は全てを戦闘に向けるってことか。
ダイアナは闘気のような青い光りが全身から溢れ出ている。
ロキさんは長剣を構えている。
それぞれがいつもと違う様相を呈している。
ちなみに俺とカールのRP
俺 1600万
カール 350万
「おいおい、まさか俺達とやろうっていうのか?」
俺達を踏みつけようとしていた巨人が足を止めていった。
他の2人は、それを聞いて笑っている。
「いくわさ! 2人ともやりすぎないように」
そう言うとイズン師匠は巨大な岩を目の前に作り出した。
巨大な岩は踏みつけようとしてきた巨人の腹のあたりに直撃した。
巨人は崩れ落ちた。
「こいつら。やるぞ! 本気でいけ!」
巨人の掛け声と共にロキさんが長剣を振るう。
直撃の瞬間、剣は裏返り巨人にヒットした。
巨人は後方に吹っ飛び仰向けに倒れた。
「ロキさん! 巨人を切ってしまったんですか?」
思わず叫んでしまった。
「安心しろ。みね打ちだ。」
他の2人が倒れるのを見て残った巨人が叫びながら向かってきた。
捨て身の特攻だ。
「あ~ら、元気がいいのね」
ダイアナはそう言うと空中に蹴りを何発も放った。
蹴りの先からは青い衝撃波のような閃光が発せられた。
青い衝撃波に触れると巨人は後方に吹っ飛んだ。
巨人には蹴り後が何発もついていた。
まるで同じぐらい大きな巨人に蹴りを入れられたような跡がついている。
3体の巨人は一瞬にしてのびてしまった。
「すっげええええ!」
俺とカールは思わず叫んだ。
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俺達は巨人の肩に乗せられて村長の元へと向かっている。
ここはヨトゥンヘイムの層、唯一の集落であるユミル村らしい。
ブロンテースは1つ目の巨人だったが、3人の巨人は見た目は人間とかわらない。
3人の巨人はデカイ順にギン、ヌンガ、ガップと言うらしい。
俺達はギンの肩に乗せられて案内してもらっている。
「ねえ。ギン、なんかこの村みんなギスギスしてない?」
イズン師匠が親しげに聞いた。
巨人達とすぐに打ち解けてしまったようだ。
若干、脅していたような感じもあったのだが。
「は、はい。イズン様。理由は村長に聞いて頂ければ全てわかると思いますだ」
ギンは弱々しく返事した。
確かにこの村、至る所で小競り合いしていたり、いじめのような光景が見えたり、巨人たちが苛立っているようだ。
ギンの肩から見える風景は、とにかく何もかもがデカイ。
家畜と思われる馬や牛も目に入ったが、とてつもなく巨大だ。
畑にはトマトのような実がなっているが大きさは俺の背丈ほどもある。
俺達がここで暮せば食べ物には困らないと思われる。
---
「神々の国からの人々よ。これは、あいすまないことをした」
ブーリ村長は、申し訳無さそうにあやまってきた。
ギン、ヌンガ、ガップは、まだ子供らしい。
キュプロクスのブロンテースも小学生ぐらいの年齢だそうだ。
村長はアースガルズの層で元気にしているブロンテースの事を聞いて安心していた。
そして、しばらくはこちらに戻って来ないほうがいいとも。
「この村は元々平和で住人たちも皆おとなしいものでした。
それがある日から急にかわってしまったのです」
ブーリ村長は深刻な表情で語った。
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