ダメリーマンにダメにされちゃう高校生の話

タタミ

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宮城旭

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 部屋着に着替えてから共同の大浴場に向かうと、脱衣所にも浴場にも誰もいなかった。

「ほら、もう誰もいないでしょ」
「はいはい」

 雑に返事をした栄智は着ていたトレーナーを脱ぐと、そのまま下のジャージも脱いで一緒にカゴに突っ込んだ。あっという間にボクサーパンツ1枚になった恋人を思わず眺めてしまう。すると既にパンツに手をかけていた栄智が脱ぐのを止めた。

「何?やっぱ入るのやめたとか言うつもりじゃ──」
「いや、嫌がってたわりにあっさり脱ぐんだなと思って」
「風呂まで来たら嫌がるも何もない。さっさと入るだけっすよ」

 言いながらパンツを脱いだ栄智は、俺が脱ぐのを待たずに浴場へと歩き出す。照れるだろうなという期待は裏切られ、想像より男らしく風呂に向かう背中を追って、俺は急いで部屋着を脱いだ。裸を見て堪能する暇もない。堪能されたくないからさっさと風呂に行ったのかもしれないけど。
 全裸になり勢いよく引き戸を引いて浴場に足を踏み入れると、栄智は端の鏡の前で体を洗っていた。俺はその隣に座ってシャワーを手に取り、蛇口をひねる。

「栄智って体から洗うタイプ?」
「まぁ、大体髪より先に体洗います。たぶん」
「へぇー俺と逆だ。俺髪から洗う派」

 他愛もない会話をしながら髪を濡らす。泡にまみれる栄智の身体を見られて、少なからず俺の心は満たされていた。風呂は基本的に面倒くさくて嫌いだが、栄智と入れるなら話は別だ。視線を感じたのかちらりとこちらを見た栄智に、顔を近づける。

「あのさ、背中流してみたい」
「……言うと思った」

 栄智は少し警戒するような構えをとったが、それ以上拒否もしない。これは手を出しても殴られないというサインだ。
 俺は嬉々としてスポンジにボディソープを染み込ませ、栄智の背後に回る。俺よりも健康的で広い背中にスポンジを滑らせ丁寧に洗うと、少し緊張していた栄智の背から力が抜けていった。

「お痒いところないですか~?」
「それ言われると急に如何わしい」
「はは、甘いな。如何わしいっていうのは、こういうことしてからだよ」

 言うが早いか、俺は泡にまみれていた手で栄智の背中をなぞった。猫背ぎみだった背が一瞬反って、続いて眉を寄せた栄智が振り返る。

「おい、やめ──」
「前も失礼しますね~」

 手を背中から腹に這わせ体を密着させると、栄智の体にさらに力が入るのがわかった。すぐに俺の手首を栄智が掴んで離そうとしてくる。

「やめろってば。ここでヤるとか言うなよ……!」
「言わないよ。ちょっとした前戯だと思って」
「前戯ならいいとか、そういうこと言ってんじゃ……あ、っ……!」

 いまだ文句を続けようとする栄智を黙らせようと、胸の突起を弾いてつまむ。くるくると乳輪をなぞり、少し爪を立てれば、栄智は抗議よりも唇を噛み締めることを優先した。その様子を確認してから、背中に密着させた体を動かし、俺も乳首と性器へ緩い刺激を受ける。泡のおかげで心地よい気持ちよさだ。

「はぁ……泡プレイいいな。やってることまんまソープだけど」
「クソッ……ん、……胸ばっか、……っ」
「ああ、ごめん。栄智はこっちがいいよね」

 乳首を面で刺激するように胸を撫でまわしていた手を、下にスライドさせて栄智の性器を掴む。すでにほぼ完全に勃っている性器を若いなと思いつつ優しく扱いて、亀頭を人差し指と中指でこすってやると、見てわかる程栄智の体が震えた。

「! あ、ダメだ、って……! それ、あ、マジで、っ……!」
「気持ちいいでしょ。泡もあるからいつもより良くない?」
「いい、けどっ……! これすぐっ、ぁあ! はっ……やば、イきそっ……!」

 栄智は開いていた両脚を閉じて、内股のような格好になりながら快楽に耐えていた。抵抗の形を取るだけで、ほぼ抵抗してこない栄智の両手をどかして、片手を股に突っ込む。陰嚢を握り込み、揉み解すように力を加えると、太ももが跳ねて閉じていた両脚が開いた。

「っ、 ん、マジで、もう……あ、あ、イクっ……!」
「いいよ、出しちゃって。流せるし」
「ぁ、あ、は、っ~~~!!」

 一際体を硬直させた栄智は、そのまま白い体液を風呂場のタイルに放ち、何度か体を震わせてから俺に体重を預けてきた。上気した耳を舐め、唇にキスをしようと顔を近づけたら、顎を押しやられる。

「旭さん、バカじゃねーの……誰か来たらどうする気だったんだよ……」
「誰も来なかったじゃん。てかそれを言うなら、栄智の声の方が風呂場に響きまくって──ぶふっ」

 栄智の手が俺の両頬を押しつぶし、射精により理性を取り戻した瞳に睨まれた。「ごめんなしゃ」と頬を抑えられたまま伝えホールドアップの姿勢を取ると、やっと栄智は手を離してくれる。そのままシャワーヘッドを手に取ると、体を洗い流し始めた。

「え、もしかしてもう風呂あがろうとしてる?」
「こんなリスク高い場所でこれ以上旭さんと一緒にいられるか」

 体を流し終え、タイルにこぼれた体液を排水溝に追いやると、栄智は立ち上がって俺を見下ろした。

「俺今賢者タイムだから。さっさとしないと寝ます」
「いやちょっと待ってってば……!」

 そう言い残して湯船にも浸からず出て行ってしまう。洗い終えて湯船に入ってからイチャつけばよかったという後悔と、射精はさせなきゃよかったという後悔に苛まれながら、俺は性器に冷水をかけた。
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