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淫魔編:ダンジョン巡り@ルアン
【185話】結界魔法で隠された部屋
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モニカが淫魔に連れ去られた45分後、アーサーは廃墟の最上階最奥へ辿り着いた。だが…
「なにもない…」
1階の最奥では扉があった壁に何もない。そこで行き止まりになっていた。
「つ、杖!何もないよ…!ここには部屋がない!!」
《いや、この奥からモニカの気配がする。…おそらく、結界魔法をかけているな》
「杖、場所間違えたんじゃないの?!」
《ちがう!ここで間違いない!しかしまずいな。結界魔法を解くには反魔法、もしくは結界を壊すほどの攻撃魔法を打たねばならん。モニカなしの我ではこの結界を壊せるほどの魔法を使えん…》
「もう!なんとか言ってよ杖ぇ!」
《いや我ものすごく喋っておるからな?!お前が聞こえんだけだろうがこの阿呆め!!》
「もういい!僕は僕で探すよ!とりあえず最上階から探してみる!」
《お、おい何を言っておる!!待たんか!!》
アーサーが踵を返して一番近い扉へ向かおうとしたので、杖は慌ててまたアーサーを吹き飛ばした。力加減を間違えたのか、アーサーが数メートル先まで吹っ飛んでしまう。その衝撃でアイテムボックスが開き、所持品が床に散らばった。アーサーは「なにするんだよ!杖のばか!」とぷんぷんしながら所持品をかき集める。散らばった所持品の中にはモニカ特製の火魔法液が入った瓶があった。
《そ、それだ!!モニカの魔法が込められた魔法液と我の力があれば結界を壊せるかもしれん!!アーサー、それを矢じりに付けて射るのだ!!…なんて言っても聞こえんよなあ…。はあ、我だけで魔力を使うのはたいそう疲れるのだが…》
「ん?」
杖から風が吹き、アーサーがかき集めた所持品が遠くへ飛ばされる。たったひとつ、火魔法液だけが手元に残った。
「火魔法液?これがどうしたの?」
杖の先端が最奥の壁を指す。そして何度か弧を描くように動いた。アーサーは杖の伝えたいことを汲み取ろうと杖の動きをじっと見る。
「えーっと…。火魔法液、壁、上下運動…。壁に…火魔法液をかけるの?」
《惜しいぞアーサー!かけるのではない。射るのだ!力いっぱい!弓矢を使うのだアーサー!》
杖が左右に揺れる。アーサーの背中から弓矢が浮き、火魔法液の横に並べられた。それを見たアーサーは杖の意図を完全に汲み取ることができた。
「分かった!火魔法液を付けた矢を射るんだね!!」
杖が前後に揺れた。肯定と受け取り、アーサーは壁に向かって弓を構えた。火魔法液を付けた矢を引き、本気の一矢を壁に放った。その矢じりに杖の魔法を上乗せする。矢は壁まで届かず、空中で突然止まったように見えた。
「あれ?!壁まで届かずに止まっちゃったよ?!」
《それでいい…。あそこが結界の境目だ。結界が破壊されると本来の姿が現れるはずだ…》
杖の予想通り、アーサーの矢の威力によって叩きこまれた、モニカと杖の魔法攻撃により、結界にひびが入った。そのひびめがけて杖が重ねて魔法を放つ。杖に一筋の長いひびが入った。結界は衝撃に耐えられず、パリンと砕け散った。アーサーの目には、急に視界がぼやけてなかったはずの扉が突然現れたように見えた。
「わ…!扉がでてきた!杖すごい!」
《ああ、良かった…》
「この奥にモニカがいるんだね!よし、今助けに行くよモニカ…!」
アーサーはドアノブを回し扉を開けた。豪華な家具ばかり置かれた広い部屋に飛び込みモニカを探す。部屋の隅に置かれた天蓋付きベッドから物音がしたので駆け寄った。
「モニカ?!モニカいる?!」
ベッドのカーテンを勢いよく開けたアーサーは、目の前の光景に頭が真っ白になった。
「なにもない…」
1階の最奥では扉があった壁に何もない。そこで行き止まりになっていた。
「つ、杖!何もないよ…!ここには部屋がない!!」
《いや、この奥からモニカの気配がする。…おそらく、結界魔法をかけているな》
「杖、場所間違えたんじゃないの?!」
《ちがう!ここで間違いない!しかしまずいな。結界魔法を解くには反魔法、もしくは結界を壊すほどの攻撃魔法を打たねばならん。モニカなしの我ではこの結界を壊せるほどの魔法を使えん…》
「もう!なんとか言ってよ杖ぇ!」
《いや我ものすごく喋っておるからな?!お前が聞こえんだけだろうがこの阿呆め!!》
「もういい!僕は僕で探すよ!とりあえず最上階から探してみる!」
《お、おい何を言っておる!!待たんか!!》
アーサーが踵を返して一番近い扉へ向かおうとしたので、杖は慌ててまたアーサーを吹き飛ばした。力加減を間違えたのか、アーサーが数メートル先まで吹っ飛んでしまう。その衝撃でアイテムボックスが開き、所持品が床に散らばった。アーサーは「なにするんだよ!杖のばか!」とぷんぷんしながら所持品をかき集める。散らばった所持品の中にはモニカ特製の火魔法液が入った瓶があった。
《そ、それだ!!モニカの魔法が込められた魔法液と我の力があれば結界を壊せるかもしれん!!アーサー、それを矢じりに付けて射るのだ!!…なんて言っても聞こえんよなあ…。はあ、我だけで魔力を使うのはたいそう疲れるのだが…》
「ん?」
杖から風が吹き、アーサーがかき集めた所持品が遠くへ飛ばされる。たったひとつ、火魔法液だけが手元に残った。
「火魔法液?これがどうしたの?」
杖の先端が最奥の壁を指す。そして何度か弧を描くように動いた。アーサーは杖の伝えたいことを汲み取ろうと杖の動きをじっと見る。
「えーっと…。火魔法液、壁、上下運動…。壁に…火魔法液をかけるの?」
《惜しいぞアーサー!かけるのではない。射るのだ!力いっぱい!弓矢を使うのだアーサー!》
杖が左右に揺れる。アーサーの背中から弓矢が浮き、火魔法液の横に並べられた。それを見たアーサーは杖の意図を完全に汲み取ることができた。
「分かった!火魔法液を付けた矢を射るんだね!!」
杖が前後に揺れた。肯定と受け取り、アーサーは壁に向かって弓を構えた。火魔法液を付けた矢を引き、本気の一矢を壁に放った。その矢じりに杖の魔法を上乗せする。矢は壁まで届かず、空中で突然止まったように見えた。
「あれ?!壁まで届かずに止まっちゃったよ?!」
《それでいい…。あそこが結界の境目だ。結界が破壊されると本来の姿が現れるはずだ…》
杖の予想通り、アーサーの矢の威力によって叩きこまれた、モニカと杖の魔法攻撃により、結界にひびが入った。そのひびめがけて杖が重ねて魔法を放つ。杖に一筋の長いひびが入った。結界は衝撃に耐えられず、パリンと砕け散った。アーサーの目には、急に視界がぼやけてなかったはずの扉が突然現れたように見えた。
「わ…!扉がでてきた!杖すごい!」
《ああ、良かった…》
「この奥にモニカがいるんだね!よし、今助けに行くよモニカ…!」
アーサーはドアノブを回し扉を開けた。豪華な家具ばかり置かれた広い部屋に飛び込みモニカを探す。部屋の隅に置かれた天蓋付きベッドから物音がしたので駆け寄った。
「モニカ?!モニカいる?!」
ベッドのカーテンを勢いよく開けたアーサーは、目の前の光景に頭が真っ白になった。
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