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異国編:ジッピン前編:出会い
【242話】嵐
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「わぁぁっ!!嵐だぁぁあっ!!」
「わっ!」
「いたっ!」
船旅を始めた1週間後の真夜中、船員の叫び声のあとすぐ船が大きく傾いた。その反動でアーサーとモニカはベッドからころげ落ちる。いたた…と頭をさすりながら、様子を見るために部屋を出た。船の中はバタバタと騒がしく、みな焦りと恐怖をはらんだ声で言葉を交わしていた。
「まずいぞ!!このまま行くと船が転覆してしまう!!」
「航路を変えようにももう間に合わないんじゃ…!」
「ああ…嵐からは避けられないが…少しでも航路をズラせば被害が抑えられるかもしれない!!」
「分かった!!」
慌ただしく走り回っている船員を見て、アーサーとモニカにも恐怖が移ってしまう。モニカは兄にしがみついてぷるぷる震えた。
「あ、嵐…?」
「転覆してしまうかもって言ってたよ…?」
「テンプクってなに?」
「船がさかさまになっちゃうこと」
「えええ…」
「アーサー!モニカ!!ここにいたのか!!」
双子の元へヴァジーが駆け寄ってきた。彼もかなり慌てている様子で、いつもの冷静で穏やかな口調ではなかった。
「ここにいたら危険だ!!とりあえず部屋で待っててくれないか?!」
「ヴァジー…この船さかさまになっちゃうの…?」
「いや…航路をズラすから転覆はしないだろうが…かなり揺れると思う。座礁しなきゃいいが…」
「ザショウ…?」
「岩にぶつかって船が壊れちゃうことだよ、モニカ」
「え…こ、こわいよぉ…」
「怖い思いをさせてすまない…。そうならないよう努力はする。いいかい。絶対に外に出ちゃだめだよ。風と雨がかなり強いし、雷も…」
「ん…?」
ヴァジーの話を聞いていたアーサーがモニカを見ながら考えこんだ。急に黙ったアーサーに、モニカが「どうしたの…?」と尋ねる。
「風と、雨と、雷…。モニカならなんとかできるんじゃない?」
「えっ?」
「反属性魔法で相殺したら…」
「あっ!!」
「アーサー、いくらモニカでもさすがにそれは厳しいんじゃないのかい…?」
突拍子のないことを言いだしたアーサーに、ヴァジーは苦笑いして双子の背中を押した。
「いいから君たちは早く自分たちの部屋へ…」
「ううん!やってみる!!」
「ええ…?」
「やってみたい!ヴァジー、私を外に連れて行って!」
「だめだよ。危険すぎる」
「ヴァジーお願い!!」
「モニカならいけるよ!!」
何度言っても聞かない双子に根負けしたヴァジーは、いやいや彼らを外に連れて行くことにした。外へ繋がるドアを開ける前にもう一度念押しする。
「いいかい?10分だけだよ」
「うん!」
「このドアを開けたら強風が吹いているから本当に気を付けて。君たちの体重だったら吹き飛ばされるかもしれない」
「分かった!」
「…じゃあ、開けるよ」
「!!!」
ヴァジーがドアを開けた瞬間、豪風と叩きつけるような雨がアーサーとモニカを襲った。モニカは兄にしがみつきながら杖を構える。
「杖!久しぶりにあれやるわよ!ふたつ同時魔法!!」
その言葉にアーサーはきゅっと心臓が痛んだ。言ってすぐモニカも思い出したのか、喉元が熱くなりぶわっと目に涙が浮かぶ。
「…モニカ、杖は…」
「わ、分かってる。うっかりしてただけ…。スペアの杖もごめんね。まちがえちゃった。…よし、気を直していくわよ。一番厄介なのは風よね。風を止めるわ」
逆風の風魔法を放つため、モニカは深呼吸をして歌を歌った。が、スペアの杖から予想以上に凄まじい風魔法が放たれ、ドゴォォォォンと音を立てて海が真っ二つに割れた。
「?!」
「?!?!」
「?!?!?!」
モニカとアーサーは口をあんぐりと開けた。ヴァジーや近くにいた船員は顎が落ちそうなほど驚いてモニカを見ている。
「あっ、あれ?!」
「どどどどうしたのモニカ?!コントロール下手になっちゃってない?!」
「ちっ、ちがうの!!いつもこのくらいで打ってたんだもん…!あれえ?!」
「そんなわけないよ!だって見たよね今の?!」
「あっ…!そっか、今まで杖が放出される魔力量を調整してくれてたんだわ…」
誰にもその声は聞こえないが、スペアの杖がゼェゼェと苦しそうに叫んでいた。
《ちょ…っ!ちょっとなんですか今のは?!?!モニカさんあなたコントロール下手すぎませんこと?!そんな魔力量で打たれたらわたくし壊れちゃいますわよ?!恐ろしい子…!!でも素晴らしい魔力量と質ですこと!!素敵!!好き!!》
「つ、次は大丈夫だから!!や、やってみせるんだから!!そぉーっと、そぉーっと…」
「次はお願いねモニカ!海は割らないでね?!」
「わかってるもん!!」
もう一度深呼吸をして、モニカが再び歌を歌った。特訓の時にリアーナが杖から流していた細い糸のような水をイメージし、杖の先をきゅっと締める感覚で風魔法を放つ。そのときスペアの杖が《ウ"ッ》と苦しそうな声をあげた。
今度は上手くいき、吹いている豪風とちょうど同じ強さの風魔法を打つことができた。相手が魔法ではなく自然のため風は常に吹き続けている。同じ強さではおさまらなかったので、もう少し強めに放ってみた。自然の風は徐々に押し返され、船のまわり1キロメートルほどは無風状態となった。
「風が…おさまった…」
「な…なんてことだ…」
「わー!!すごいよモニカ!!やったね!!」
本当に豪風を止めてしまった妹に感激し、アーサーが両手を高く上げてモニカに駆け寄った。モニカも兄にハイタッチしようとしたが、気を緩めた瞬間に豪風がモニカの魔法を押し返したので慌てて杖を強く握り直した。
「アーサー…ちょっとごめん。風を押さえるのにずっと魔法放ってないとダメみたいだから…ハイタッチできない…」
「あっ!そうだよね、ごめん!」
「モニカ…君って子は本当に…すごいね」
ヴァジーは信じられない光景を目にしながらぽそりと呟いた。モニカが少し照れくさそうに笑ったあと、申し訳なさそうに言った。
「ヴァジー、風を止めるのにずっと魔法かけとかないといけないから、雨は止められそうにないわ。ごめん」
「風を止めてくれただけで充分だよ。…モニカ、わがままを言っていいかい?」
「なあに?」
「風のコントロールは変えられる?」
「うん」
「だったら、南風が吹くように調節してもらうことはできるかな?」
「やってみる!」
モニカがちょっとずつ風の強さや向きを変え、ちょうどいいところでヴァジーに声をかけてもらった。約2時間モニカがその風を維持したおかげで、船は嵐を抜けて正しい航路に軌道修正することができた。ヴァジーと船員は歓声をあげてモニカの元へ駆け寄った。ありがとう!と握手を求める人、モニカに感謝のハグをする人、モニカを抱き上げてクルクルと回る人もいた。
それほど(モニカにとっては)魔力を消費しなかったため、リンクスのエーテルと乳白色ヒスイのピアスのおかげで3日後には魔力量は回復した。だが、モニカのえげつない魔力量に慣れていないスペアの杖は、回復するのにあと1週間かかった。また、モニカの杖という仕事が自分には荷が重すぎると早々に実感することとなった。
その後、特段これといったトラブルもなく順調に船は進んだ。予定より3日ほど遅れたが、彼らは無事ジッピンへ到着することができた。
「わっ!」
「いたっ!」
船旅を始めた1週間後の真夜中、船員の叫び声のあとすぐ船が大きく傾いた。その反動でアーサーとモニカはベッドからころげ落ちる。いたた…と頭をさすりながら、様子を見るために部屋を出た。船の中はバタバタと騒がしく、みな焦りと恐怖をはらんだ声で言葉を交わしていた。
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「航路を変えようにももう間に合わないんじゃ…!」
「ああ…嵐からは避けられないが…少しでも航路をズラせば被害が抑えられるかもしれない!!」
「分かった!!」
慌ただしく走り回っている船員を見て、アーサーとモニカにも恐怖が移ってしまう。モニカは兄にしがみついてぷるぷる震えた。
「あ、嵐…?」
「転覆してしまうかもって言ってたよ…?」
「テンプクってなに?」
「船がさかさまになっちゃうこと」
「えええ…」
「アーサー!モニカ!!ここにいたのか!!」
双子の元へヴァジーが駆け寄ってきた。彼もかなり慌てている様子で、いつもの冷静で穏やかな口調ではなかった。
「ここにいたら危険だ!!とりあえず部屋で待っててくれないか?!」
「ヴァジー…この船さかさまになっちゃうの…?」
「いや…航路をズラすから転覆はしないだろうが…かなり揺れると思う。座礁しなきゃいいが…」
「ザショウ…?」
「岩にぶつかって船が壊れちゃうことだよ、モニカ」
「え…こ、こわいよぉ…」
「怖い思いをさせてすまない…。そうならないよう努力はする。いいかい。絶対に外に出ちゃだめだよ。風と雨がかなり強いし、雷も…」
「ん…?」
ヴァジーの話を聞いていたアーサーがモニカを見ながら考えこんだ。急に黙ったアーサーに、モニカが「どうしたの…?」と尋ねる。
「風と、雨と、雷…。モニカならなんとかできるんじゃない?」
「えっ?」
「反属性魔法で相殺したら…」
「あっ!!」
「アーサー、いくらモニカでもさすがにそれは厳しいんじゃないのかい…?」
突拍子のないことを言いだしたアーサーに、ヴァジーは苦笑いして双子の背中を押した。
「いいから君たちは早く自分たちの部屋へ…」
「ううん!やってみる!!」
「ええ…?」
「やってみたい!ヴァジー、私を外に連れて行って!」
「だめだよ。危険すぎる」
「ヴァジーお願い!!」
「モニカならいけるよ!!」
何度言っても聞かない双子に根負けしたヴァジーは、いやいや彼らを外に連れて行くことにした。外へ繋がるドアを開ける前にもう一度念押しする。
「いいかい?10分だけだよ」
「うん!」
「このドアを開けたら強風が吹いているから本当に気を付けて。君たちの体重だったら吹き飛ばされるかもしれない」
「分かった!」
「…じゃあ、開けるよ」
「!!!」
ヴァジーがドアを開けた瞬間、豪風と叩きつけるような雨がアーサーとモニカを襲った。モニカは兄にしがみつきながら杖を構える。
「杖!久しぶりにあれやるわよ!ふたつ同時魔法!!」
その言葉にアーサーはきゅっと心臓が痛んだ。言ってすぐモニカも思い出したのか、喉元が熱くなりぶわっと目に涙が浮かぶ。
「…モニカ、杖は…」
「わ、分かってる。うっかりしてただけ…。スペアの杖もごめんね。まちがえちゃった。…よし、気を直していくわよ。一番厄介なのは風よね。風を止めるわ」
逆風の風魔法を放つため、モニカは深呼吸をして歌を歌った。が、スペアの杖から予想以上に凄まじい風魔法が放たれ、ドゴォォォォンと音を立てて海が真っ二つに割れた。
「?!」
「?!?!」
「?!?!?!」
モニカとアーサーは口をあんぐりと開けた。ヴァジーや近くにいた船員は顎が落ちそうなほど驚いてモニカを見ている。
「あっ、あれ?!」
「どどどどうしたのモニカ?!コントロール下手になっちゃってない?!」
「ちっ、ちがうの!!いつもこのくらいで打ってたんだもん…!あれえ?!」
「そんなわけないよ!だって見たよね今の?!」
「あっ…!そっか、今まで杖が放出される魔力量を調整してくれてたんだわ…」
誰にもその声は聞こえないが、スペアの杖がゼェゼェと苦しそうに叫んでいた。
《ちょ…っ!ちょっとなんですか今のは?!?!モニカさんあなたコントロール下手すぎませんこと?!そんな魔力量で打たれたらわたくし壊れちゃいますわよ?!恐ろしい子…!!でも素晴らしい魔力量と質ですこと!!素敵!!好き!!》
「つ、次は大丈夫だから!!や、やってみせるんだから!!そぉーっと、そぉーっと…」
「次はお願いねモニカ!海は割らないでね?!」
「わかってるもん!!」
もう一度深呼吸をして、モニカが再び歌を歌った。特訓の時にリアーナが杖から流していた細い糸のような水をイメージし、杖の先をきゅっと締める感覚で風魔法を放つ。そのときスペアの杖が《ウ"ッ》と苦しそうな声をあげた。
今度は上手くいき、吹いている豪風とちょうど同じ強さの風魔法を打つことができた。相手が魔法ではなく自然のため風は常に吹き続けている。同じ強さではおさまらなかったので、もう少し強めに放ってみた。自然の風は徐々に押し返され、船のまわり1キロメートルほどは無風状態となった。
「風が…おさまった…」
「な…なんてことだ…」
「わー!!すごいよモニカ!!やったね!!」
本当に豪風を止めてしまった妹に感激し、アーサーが両手を高く上げてモニカに駆け寄った。モニカも兄にハイタッチしようとしたが、気を緩めた瞬間に豪風がモニカの魔法を押し返したので慌てて杖を強く握り直した。
「アーサー…ちょっとごめん。風を押さえるのにずっと魔法放ってないとダメみたいだから…ハイタッチできない…」
「あっ!そうだよね、ごめん!」
「モニカ…君って子は本当に…すごいね」
ヴァジーは信じられない光景を目にしながらぽそりと呟いた。モニカが少し照れくさそうに笑ったあと、申し訳なさそうに言った。
「ヴァジー、風を止めるのにずっと魔法かけとかないといけないから、雨は止められそうにないわ。ごめん」
「風を止めてくれただけで充分だよ。…モニカ、わがままを言っていいかい?」
「なあに?」
「風のコントロールは変えられる?」
「うん」
「だったら、南風が吹くように調節してもらうことはできるかな?」
「やってみる!」
モニカがちょっとずつ風の強さや向きを変え、ちょうどいいところでヴァジーに声をかけてもらった。約2時間モニカがその風を維持したおかげで、船は嵐を抜けて正しい航路に軌道修正することができた。ヴァジーと船員は歓声をあげてモニカの元へ駆け寄った。ありがとう!と握手を求める人、モニカに感謝のハグをする人、モニカを抱き上げてクルクルと回る人もいた。
それほど(モニカにとっては)魔力を消費しなかったため、リンクスのエーテルと乳白色ヒスイのピアスのおかげで3日後には魔力量は回復した。だが、モニカのえげつない魔力量に慣れていないスペアの杖は、回復するのにあと1週間かかった。また、モニカの杖という仕事が自分には荷が重すぎると早々に実感することとなった。
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