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異国編:ジッピン後編:別れ
【307話】二日間
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依頼を終えた双子はノリスケと画家たちに顔を見せに行った。モニカの泥だらけの服と、アーサーの血だらけの服を見て彼らは顔を真っ青にした。もう怪我がないと何度言っても聞いてくれず、ヴァジーとカユボティは双子を抱えてよろず屋へかけこんだ。モニカは無傷、アーサーはまだ手首の骨が完治していなかったが、すぐに治ると聞きやっと胸を撫でおろす。骨が折れることに慣れてしまっているアーサーは、まだプラプラしている手で器用に箸を使いご飯を食べていた。
キヨハルが寝込んでいる二日間はのんびり気ままな日を過ごした。
一日目、アーサーとモニカ、ヴァジーとカユボティはイーゼルとキャンバスを持って桜並木を訪れた。画家たちは桜並木を歩く人々を、アーサーは桜の木を、モニカは絵を描いているアーサーを描き始める。油絵具をキャンバスに落とす異国人の姿を、通行人は興味深々で覗き見ていた。意見はさまざまだったが、バンスティンよりかは好意的な意見が多かった。
「なぁんだこりゃ」
「あんま見ない絵だねぇ」
「がはは!こんな絵なら俺でも描けそうだぁ!」
「でもとってもきれいよ」
通行人の言葉を気にも留めずに4人は夢中になって絵を描いている。アーサーの絵は決して上手ではないが、彼自身はとても楽しそうだ。
「うーん、サクラの色を上手に作れないなあ。でもなんだかいい感じ!」
「うん。きっとこれが君にとってのサクラ色なんだよ。素敵な絵じゃないかアーサー」
「ほんと?!ありがと!!」
「完成が楽しみだな」
ヴァジーに褒められて、アーサーは満面の笑顔を向けた。やる気が上がりさきほどより筆がよく進む。この絵が完成したらモニカにプレゼントしようと考えるともっとやる気が出た。
一方モニカは黙々とキャンバスに筆を走らせていた。真剣な目で兄を凝視し、表情ひとつ見逃さないつもりのようだ。画家たちに師事してもらったおかげか構図も色使いもばっちりだった。休憩がてらモニカの絵を見に来たカユボティが、感心して覗き込んでいる。
「おお…。これは…」
「素晴らしいだろう」
自慢げなヴァジーが絵を描きながら声をかける。
「この筆遣い…色使い…クロネを思わせる」
「ああ。彼がつきっきりで教えた」
「クロネが?!あのクロネがかい?!」
「ああ。君のだいすきなクロネがね」
「珍しいこともあるものだ…。サクラとアーサー…とても美しいねモニカ」
「……」
描くことに集中しすぎてカユボティの声が届かなかったようだ。モニカは返事をせずにキャンバスに絵具を乗せていた。画家たちは目を合わせてくすりと笑い、カユボティはそっとその場を離れて自分のイーゼルに戻った。
数時間後、どこからか噂を聞きつけたヒデマロが彼らの元へ訪れた。慌てて駆けつけたのか、持ってきたのはぺらぺらの紙と筆のみ。彼は4人の絵を絶賛したあと、カユボティの隣でサクラの模写を始めた。画家たちはそれを覗き込み、ヒデマロの線の美しさに興奮していた。
◇◇◇
二日目、アーサーとモニカはよろず屋に呼び出された。そこには一緒に戦った狩怪隊たちもいた。トウジとアキラは朗らかに、ナツは穏やかに、ハルはそっけない挨拶をする。
「おまえ…前と違うな」
「え?」
応接間へ向かっているとき、隣で歩いていたハルがアーサーに向かって呟いた。
「妖気を感じる。なんだ、あの物の怪に憑依でもされたか?」
「ううん!そんなことはないと思う!ちょっと色々あって…」
「…ふむ。その妖気、蕣のものだな」
「ぎくっ」
「なるほど蕣に気に入られたか。だがあいつは男だぞ。たぶらかされるなよ」
「そ、そんなんじゃないもん!」
「ふんっ。神に近い妖に気に入られるとはたいしたものだ。首飾りからも大妖と同じ気を感じた。どうやらお前はそういう類に気に入られやすいようだな」
「セルジュ先生はアヤカシじゃないんだけど…」
「どちらにせよ、ヒトではない」
応接間へ入ると受付のシゲフミが座っていた。床には大きな木箱が置かれている。アキラとトウジは箱の目の前にドカッと胡坐をかいて座り、ハルとナツは壁際に正座、アーサーとモニカは座布団が敷かれていた場所に座った。
「シゲフミさん!!これが今回の報酬っすか?!」
「はい。この度はお疲れ様でした。喜代春さん直々の依頼ということでさぞ厄介だったことでしょう。主から追加報酬が出ていますよ」
「おぉぉぉ!!」
アキラとトウジが大声で騒ぐ中、シゲフミは木箱を開けた。所狭しと並べられている札束に、男性狩怪隊がまた大騒ぎする。
「うっひょぉぉぉぉ!!!」
「何百?!何千?!も、もしかして何億?!」
「いや億はねえだろさすがに!!」
「6000万ウィンです。一応人数で割れる数字にしましたが、取り分はご自由に」
「ろくせんまんうぃん!!!」」
「ぎゃぁぁ!!これでまたキヨカに貢げるぅぅぅ!!」
その言葉を聞いたハルが、身を乗り出して大声を出した。
「あ!こら兄さんまた遊女にお金使おうとしてる!!」
「んだよいいじゃねえか俺の唯一の楽しみなんだ!!」
「はぁぁ…」
「ユウジョ?」
「ユウジョってなにー?」
「お前らにはまだ早い!5年後に連れてってやるよアーサー!」
「え!ほんと?!やったー!」
「エー!ワタシハァ?!」
「モニカは…うまい菓子屋に連れてってやる!」
「ホント?!ヤッター!!」
何も分からないまま喜んでいる双子を、大人たちが微笑まし気に眺めている(ハルはこっそりアキラのふくらはぎをつねっていたし、ナツは彼に向って怖い笑顔を向けていたが)。ハルは兄のふくらはぎをちぎれそうなほどつねりながら仲間たちに問いかけた。
「そんなことより取り分。どうするの?」
「アーサーとモニカが8割」
「そうですね。今回私たちはほとんどお役に立てませんでしたし。そのくらいが妥当かと」
「そうだな。私もそれでいい」
「俺も賛成」
狩怪隊たちは頷いたが、双子は首を大きく横に振った。
「そんなのだめだよ!!」
「ダメ!!ミンナガ シンジュツノ コト ハナシテタカラ アーサー セイマホウ キヅイタ!!」
「それにたくさんのモノノケを一緒に倒してくれたよ!!あと、僕がとどめをさしたときにはもうゲッカは瀕死だったんだ。きっと何もしなくても死んじゃってたよ。だから8割ももらえない!」
「6トウブンシヨ!」
「うん!6等分!!」
狩怪隊たちが説得しようとしても、アーサーとモニカが断固として聞かなかったので、結局報酬は6等分することになった。だが、双子が2000万ウィンを受け取ったあと、ハルが4000万ウィンを箱から取り出し残りをシゲフミに返した。
「私たちは1000万ウィン分の働きをしていない」
「過度な報酬は心を穢します。受け取れません」
「これは文字が読めない民を教育する資金にでも充ててください」
「俺が持ってたって3日でなくなる!だからいらん!」
狩怪隊たちも双子と同様かなりの頑固者だった。シゲフミはしぶしぶ4000万ウィンを受け取り、「必ず民のために使わせていただきます」と深く頭を下げた。
その後彼らはよろず屋内にある食事処で打ち上げをした。バンスティンで食べる宴会食とはまた違い、肉ではなく魚、揚げ物ではなく煮物、ビールではなく透明なお酒だった。モニカは透明なお酒を興味津々で見つめている。
「へえええ!!これ本当にお酒?お水にしか見えないわ!」
「ジッピン酒って言うんだ。米で作られてるんだぜ。ほら、良い香りがするだろ?」
「ドレドレ?…ウーン…」
モニカにとってはあまり良い香りではなかったようで返答に困っている。すでに酔っているのか、アキラがガハガハ笑いながらジッピン酒をぐびっと飲み干した。
「かーーー!!うめえわぁ~!!」
「こら兄さん!ジッピン酒はちびちび飲むものだぞ」
「わりぃわりぃ!うますぎてつい!」
「ねえモニカ!」
「んー?」
夢中になって魚にむしゃぶりついていたモニカに、アーサーがわくわくした表情で声をかけた。
「ジッピン酒だって!お酒が大好きなカミーユたちにあげたら喜んでくれると思わない?!」
「わ!本当ね!!あげたいね!」
「ねえアキラさん、ジッピン酒ってどこで買えるんですか?」
「よろず屋に酒屋が入ってるぜ!」
「なんだ?酒買いたいのか?」
「うん!バンスティンの友だちにプレゼントしたい!」
「それぁいい!!子どもは酒買えねえから、俺たちが代わりに買ってやるよ!」
「ホント!!ヤター!!」
こうして、宴会を終えた彼らはその足で酒屋へ向かった。狩怪隊たちのオススメのジッピン酒を5本ずつ購入し(ミコたちが選んだのは神酒だった)、大人たちに屋敷まで送ってもらった。屋敷へ帰ると画家とノリスケがくつろいで談笑していたので、ジッピン酒を1本プレゼントした。彼らは大喜びで晩酌を始め、夜中が過ぎても笑い声が屋敷に響いていた。
キヨハルが寝込んでいる二日間はのんびり気ままな日を過ごした。
一日目、アーサーとモニカ、ヴァジーとカユボティはイーゼルとキャンバスを持って桜並木を訪れた。画家たちは桜並木を歩く人々を、アーサーは桜の木を、モニカは絵を描いているアーサーを描き始める。油絵具をキャンバスに落とす異国人の姿を、通行人は興味深々で覗き見ていた。意見はさまざまだったが、バンスティンよりかは好意的な意見が多かった。
「なぁんだこりゃ」
「あんま見ない絵だねぇ」
「がはは!こんな絵なら俺でも描けそうだぁ!」
「でもとってもきれいよ」
通行人の言葉を気にも留めずに4人は夢中になって絵を描いている。アーサーの絵は決して上手ではないが、彼自身はとても楽しそうだ。
「うーん、サクラの色を上手に作れないなあ。でもなんだかいい感じ!」
「うん。きっとこれが君にとってのサクラ色なんだよ。素敵な絵じゃないかアーサー」
「ほんと?!ありがと!!」
「完成が楽しみだな」
ヴァジーに褒められて、アーサーは満面の笑顔を向けた。やる気が上がりさきほどより筆がよく進む。この絵が完成したらモニカにプレゼントしようと考えるともっとやる気が出た。
一方モニカは黙々とキャンバスに筆を走らせていた。真剣な目で兄を凝視し、表情ひとつ見逃さないつもりのようだ。画家たちに師事してもらったおかげか構図も色使いもばっちりだった。休憩がてらモニカの絵を見に来たカユボティが、感心して覗き込んでいる。
「おお…。これは…」
「素晴らしいだろう」
自慢げなヴァジーが絵を描きながら声をかける。
「この筆遣い…色使い…クロネを思わせる」
「ああ。彼がつきっきりで教えた」
「クロネが?!あのクロネがかい?!」
「ああ。君のだいすきなクロネがね」
「珍しいこともあるものだ…。サクラとアーサー…とても美しいねモニカ」
「……」
描くことに集中しすぎてカユボティの声が届かなかったようだ。モニカは返事をせずにキャンバスに絵具を乗せていた。画家たちは目を合わせてくすりと笑い、カユボティはそっとその場を離れて自分のイーゼルに戻った。
数時間後、どこからか噂を聞きつけたヒデマロが彼らの元へ訪れた。慌てて駆けつけたのか、持ってきたのはぺらぺらの紙と筆のみ。彼は4人の絵を絶賛したあと、カユボティの隣でサクラの模写を始めた。画家たちはそれを覗き込み、ヒデマロの線の美しさに興奮していた。
◇◇◇
二日目、アーサーとモニカはよろず屋に呼び出された。そこには一緒に戦った狩怪隊たちもいた。トウジとアキラは朗らかに、ナツは穏やかに、ハルはそっけない挨拶をする。
「おまえ…前と違うな」
「え?」
応接間へ向かっているとき、隣で歩いていたハルがアーサーに向かって呟いた。
「妖気を感じる。なんだ、あの物の怪に憑依でもされたか?」
「ううん!そんなことはないと思う!ちょっと色々あって…」
「…ふむ。その妖気、蕣のものだな」
「ぎくっ」
「なるほど蕣に気に入られたか。だがあいつは男だぞ。たぶらかされるなよ」
「そ、そんなんじゃないもん!」
「ふんっ。神に近い妖に気に入られるとはたいしたものだ。首飾りからも大妖と同じ気を感じた。どうやらお前はそういう類に気に入られやすいようだな」
「セルジュ先生はアヤカシじゃないんだけど…」
「どちらにせよ、ヒトではない」
応接間へ入ると受付のシゲフミが座っていた。床には大きな木箱が置かれている。アキラとトウジは箱の目の前にドカッと胡坐をかいて座り、ハルとナツは壁際に正座、アーサーとモニカは座布団が敷かれていた場所に座った。
「シゲフミさん!!これが今回の報酬っすか?!」
「はい。この度はお疲れ様でした。喜代春さん直々の依頼ということでさぞ厄介だったことでしょう。主から追加報酬が出ていますよ」
「おぉぉぉ!!」
アキラとトウジが大声で騒ぐ中、シゲフミは木箱を開けた。所狭しと並べられている札束に、男性狩怪隊がまた大騒ぎする。
「うっひょぉぉぉぉ!!!」
「何百?!何千?!も、もしかして何億?!」
「いや億はねえだろさすがに!!」
「6000万ウィンです。一応人数で割れる数字にしましたが、取り分はご自由に」
「ろくせんまんうぃん!!!」」
「ぎゃぁぁ!!これでまたキヨカに貢げるぅぅぅ!!」
その言葉を聞いたハルが、身を乗り出して大声を出した。
「あ!こら兄さんまた遊女にお金使おうとしてる!!」
「んだよいいじゃねえか俺の唯一の楽しみなんだ!!」
「はぁぁ…」
「ユウジョ?」
「ユウジョってなにー?」
「お前らにはまだ早い!5年後に連れてってやるよアーサー!」
「え!ほんと?!やったー!」
「エー!ワタシハァ?!」
「モニカは…うまい菓子屋に連れてってやる!」
「ホント?!ヤッター!!」
何も分からないまま喜んでいる双子を、大人たちが微笑まし気に眺めている(ハルはこっそりアキラのふくらはぎをつねっていたし、ナツは彼に向って怖い笑顔を向けていたが)。ハルは兄のふくらはぎをちぎれそうなほどつねりながら仲間たちに問いかけた。
「そんなことより取り分。どうするの?」
「アーサーとモニカが8割」
「そうですね。今回私たちはほとんどお役に立てませんでしたし。そのくらいが妥当かと」
「そうだな。私もそれでいい」
「俺も賛成」
狩怪隊たちは頷いたが、双子は首を大きく横に振った。
「そんなのだめだよ!!」
「ダメ!!ミンナガ シンジュツノ コト ハナシテタカラ アーサー セイマホウ キヅイタ!!」
「それにたくさんのモノノケを一緒に倒してくれたよ!!あと、僕がとどめをさしたときにはもうゲッカは瀕死だったんだ。きっと何もしなくても死んじゃってたよ。だから8割ももらえない!」
「6トウブンシヨ!」
「うん!6等分!!」
狩怪隊たちが説得しようとしても、アーサーとモニカが断固として聞かなかったので、結局報酬は6等分することになった。だが、双子が2000万ウィンを受け取ったあと、ハルが4000万ウィンを箱から取り出し残りをシゲフミに返した。
「私たちは1000万ウィン分の働きをしていない」
「過度な報酬は心を穢します。受け取れません」
「これは文字が読めない民を教育する資金にでも充ててください」
「俺が持ってたって3日でなくなる!だからいらん!」
狩怪隊たちも双子と同様かなりの頑固者だった。シゲフミはしぶしぶ4000万ウィンを受け取り、「必ず民のために使わせていただきます」と深く頭を下げた。
その後彼らはよろず屋内にある食事処で打ち上げをした。バンスティンで食べる宴会食とはまた違い、肉ではなく魚、揚げ物ではなく煮物、ビールではなく透明なお酒だった。モニカは透明なお酒を興味津々で見つめている。
「へえええ!!これ本当にお酒?お水にしか見えないわ!」
「ジッピン酒って言うんだ。米で作られてるんだぜ。ほら、良い香りがするだろ?」
「ドレドレ?…ウーン…」
モニカにとってはあまり良い香りではなかったようで返答に困っている。すでに酔っているのか、アキラがガハガハ笑いながらジッピン酒をぐびっと飲み干した。
「かーーー!!うめえわぁ~!!」
「こら兄さん!ジッピン酒はちびちび飲むものだぞ」
「わりぃわりぃ!うますぎてつい!」
「ねえモニカ!」
「んー?」
夢中になって魚にむしゃぶりついていたモニカに、アーサーがわくわくした表情で声をかけた。
「ジッピン酒だって!お酒が大好きなカミーユたちにあげたら喜んでくれると思わない?!」
「わ!本当ね!!あげたいね!」
「ねえアキラさん、ジッピン酒ってどこで買えるんですか?」
「よろず屋に酒屋が入ってるぜ!」
「なんだ?酒買いたいのか?」
「うん!バンスティンの友だちにプレゼントしたい!」
「それぁいい!!子どもは酒買えねえから、俺たちが代わりに買ってやるよ!」
「ホント!!ヤター!!」
こうして、宴会を終えた彼らはその足で酒屋へ向かった。狩怪隊たちのオススメのジッピン酒を5本ずつ購入し(ミコたちが選んだのは神酒だった)、大人たちに屋敷まで送ってもらった。屋敷へ帰ると画家とノリスケがくつろいで談笑していたので、ジッピン酒を1本プレゼントした。彼らは大喜びで晩酌を始め、夜中が過ぎても笑い声が屋敷に響いていた。
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