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異国編:ジッピン後編:別れ
【310話】春祭り
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町は春祭りでおお賑わいだった。心地よい騒音の間をぬってどこからか太鼓や笛の音が聞こえてくる。アーサーとモニカは器用に人混みをかき分け屋台のおじさんに声をかけていた。
「アーサー見て!これかわいい!」
「おじさん!これなあに?」
「これは飴細工だよ。綺麗だろ?」
双子が興味を示したのは、魚や動物、花の形をしている飴細工だった。それが飴と聞き、モニカが「これが飴ぇ?!」と驚きの声をあげる。
「とても飴には見えないわ!こんなに凝った飴、バンスティンにはないよねアーサー?」
「ないねえ!すごいねモニカ!綺麗だね」
「すっごくきれい!欲しいけど、食べるのもったいないわ…」
「でもモニカはこれが気に入ったんでしょ?今日でジッピンともお別れなんだし、せっかくだから買っちゃおうよ!おじさん、これふたつください!」
「あいよ!どれにする?」
「モニカどれがいい?」
「私はうさぎの飴がいいなあ!」
「かわいいね!僕はお魚のにしようかな!おじさん、うさぎとお魚の飴ください!」
「あいよぉ!ふたつで1,000ウィンだ」
「はい!」
「ア!オジサン!ヤッパリ アト フタツ クダサイ!」
「おう、いいぞ!どれにする?」
「オハナノ アメト チョウノ アメ!」
「よっしゃ!じゃあ合計2,000ウィンだ!」
「はあい!」
アーサーは慣れた手つきで2,000ウィンを取り出し支払った。おじさんはニカっと笑い飴細工を差し出す。アーサーはひとつ、モニカは3つの飴を受け取り、ひとつを舐めながらキヨハルたちの元へ戻った。モニカはキヨハルに飴細工を差し出し、小さな声でお願いした。
「キヨハル コレ レンゲト ムクゲニ アゲテ」
「おや。二人のために買ってくれたのかい?ありがとう。こっそり渡しておく」
「ウン!」
キヨハルは画家とノリスケのうしろを歩き、気付かれないよう飴細工を座敷童に与えた。レンゲとムクゲは花と蝶の飴細工に目を輝かせている。おそるおそるそれを舐め、二人は目を見合わせた。
「甘い」
「おいしい」
「あとでモニカとアーサーにお礼を言いなさい」
「うん」
「言う」
その後も双子は姿を消してはお団子やおもちゃを人数分買って来たり、遊びの景品を山ほど抱えて戻って来た。画家たちはそれらを大きなアイテムボックスに入れて預かってやり、双子が遊んでいる間お酒を飲みながら祭りの様子を楽しんでいた。今すぐにでも絵が描きたいのか、ときどき利き手がぴくぴく動いている。双子が射的で楽し気に遊んでいる姿を見たときは、カユボティが「ちょっとイーゼルとキャンバス持ってくる」と屋敷へ引き返そうとしたがヴァジーに引き留められていた。
◇◇◇
「わ!モニカ見て!!お魚!!」
「ほんとだー!!みんな何してるんだろう?!」
「見に行ってみよ!」
「うん!」
浅く大きな水槽に、小さな子どもたちがしゃがんで夢中になって何かをしている。覗き込んで様子を見ていると、子どもたちは枠に薄い紙が貼られたもので必死に小さな魚を掬おうとしていた。アーサーがやりたそうにそわそわしていたので、モニカがおじさんに話しかけた。
「オジサン!ワタシタチモ ヤリタイ!」
「お?!なんちゅうかわいらしい子どもかねえ!異国の子かい?」
「ウン!バンスティン!」
「ばんすていん?!ほえー!!えらい遠くから来たんだなあ!で、金魚すくいやりたいって?」
「ヤリタイ!」
「あいわかった!ぽい1つにつき300ウィンだよ。いくつほしい?」
「ポイ?」
「金魚を掬う道具。ほら、子どもたちが持ってるやつだ」
「だってアーサー!いくつほしい?」
「えーっと、じゃあ、ひとつ!」
「私もひとつ!オジサン フタツ クダサイ!」
「あいよ!600ウィンだ」
「ハァイ!」
モニカはアイテムボックスから500ウィン硬貨と100ウィン硬貨を取り出し、得意げにおじさんに渡した。おじさんはニコニコしながらポイをふたつと小さな桶を渡し、「がんばれよ!」と声をかけた。
「よ~し!やるぞぉ~!!」
「あはは!すっごくやりたかったんだね!はりきっちゃって」
「実はすっごくやりたかったんだ~。ありがとうモニカ、ポイ買ってくれて!」
「いいに決まってるじゃない!よし!じゃあたくさん掬えた方が勝ちね」
「僕と勝負するのモニカ?負けないよ!」
「私だって負けないわ!負けたほうはなんでもひとつ言うこと聞くことね!」
「いいね!じゃあいくよ!」
「よーい、スタート!」
勝つ気満々ののアーサーとモニカは勢いよく水の中へポイを突っ込んだ。その瞬間に二人とも紙が破けてしまう。
「…あ」
「…今のはナシ!もう一回よアーサー!!」
「う、うん!おじさん、ポイもうふたつください!」
「あいよ!代金は最後でいいぞー。その様子じゃこれで終わらんだろうからな!がっはっは!」
おじさんの言った通り、ふたつめもすぐに破けてしまった。アーサーとモニカは「あとふたつください!」を何度も繰り返し、やっとコツを掴めてきた。だが、水に入れて魚をポイの上に乗せることはできても、水からあげるときに紙が破けてしまう。5つめのポイを破いたとき、アーサーが思わず声をあげた。
「んあー!!むずかしいよこれぇ!」
「どうしてあの子たちあんなスイスイ掬えてるの?!すごいわね!」
モニカは新しいポイを握り再び水の中へ入れた。
(ふふ。なんだかリアーナとの特訓を思い出すわね。こうして水のそばで、いろいろ試行錯誤して魔法の練習してたなあ。またリアーナと特訓したいな。みんな元気かなあ。早く会いたいな)
「アーサー見て!これかわいい!」
「おじさん!これなあに?」
「これは飴細工だよ。綺麗だろ?」
双子が興味を示したのは、魚や動物、花の形をしている飴細工だった。それが飴と聞き、モニカが「これが飴ぇ?!」と驚きの声をあげる。
「とても飴には見えないわ!こんなに凝った飴、バンスティンにはないよねアーサー?」
「ないねえ!すごいねモニカ!綺麗だね」
「すっごくきれい!欲しいけど、食べるのもったいないわ…」
「でもモニカはこれが気に入ったんでしょ?今日でジッピンともお別れなんだし、せっかくだから買っちゃおうよ!おじさん、これふたつください!」
「あいよ!どれにする?」
「モニカどれがいい?」
「私はうさぎの飴がいいなあ!」
「かわいいね!僕はお魚のにしようかな!おじさん、うさぎとお魚の飴ください!」
「あいよぉ!ふたつで1,000ウィンだ」
「はい!」
「ア!オジサン!ヤッパリ アト フタツ クダサイ!」
「おう、いいぞ!どれにする?」
「オハナノ アメト チョウノ アメ!」
「よっしゃ!じゃあ合計2,000ウィンだ!」
「はあい!」
アーサーは慣れた手つきで2,000ウィンを取り出し支払った。おじさんはニカっと笑い飴細工を差し出す。アーサーはひとつ、モニカは3つの飴を受け取り、ひとつを舐めながらキヨハルたちの元へ戻った。モニカはキヨハルに飴細工を差し出し、小さな声でお願いした。
「キヨハル コレ レンゲト ムクゲニ アゲテ」
「おや。二人のために買ってくれたのかい?ありがとう。こっそり渡しておく」
「ウン!」
キヨハルは画家とノリスケのうしろを歩き、気付かれないよう飴細工を座敷童に与えた。レンゲとムクゲは花と蝶の飴細工に目を輝かせている。おそるおそるそれを舐め、二人は目を見合わせた。
「甘い」
「おいしい」
「あとでモニカとアーサーにお礼を言いなさい」
「うん」
「言う」
その後も双子は姿を消してはお団子やおもちゃを人数分買って来たり、遊びの景品を山ほど抱えて戻って来た。画家たちはそれらを大きなアイテムボックスに入れて預かってやり、双子が遊んでいる間お酒を飲みながら祭りの様子を楽しんでいた。今すぐにでも絵が描きたいのか、ときどき利き手がぴくぴく動いている。双子が射的で楽し気に遊んでいる姿を見たときは、カユボティが「ちょっとイーゼルとキャンバス持ってくる」と屋敷へ引き返そうとしたがヴァジーに引き留められていた。
◇◇◇
「わ!モニカ見て!!お魚!!」
「ほんとだー!!みんな何してるんだろう?!」
「見に行ってみよ!」
「うん!」
浅く大きな水槽に、小さな子どもたちがしゃがんで夢中になって何かをしている。覗き込んで様子を見ていると、子どもたちは枠に薄い紙が貼られたもので必死に小さな魚を掬おうとしていた。アーサーがやりたそうにそわそわしていたので、モニカがおじさんに話しかけた。
「オジサン!ワタシタチモ ヤリタイ!」
「お?!なんちゅうかわいらしい子どもかねえ!異国の子かい?」
「ウン!バンスティン!」
「ばんすていん?!ほえー!!えらい遠くから来たんだなあ!で、金魚すくいやりたいって?」
「ヤリタイ!」
「あいわかった!ぽい1つにつき300ウィンだよ。いくつほしい?」
「ポイ?」
「金魚を掬う道具。ほら、子どもたちが持ってるやつだ」
「だってアーサー!いくつほしい?」
「えーっと、じゃあ、ひとつ!」
「私もひとつ!オジサン フタツ クダサイ!」
「あいよ!600ウィンだ」
「ハァイ!」
モニカはアイテムボックスから500ウィン硬貨と100ウィン硬貨を取り出し、得意げにおじさんに渡した。おじさんはニコニコしながらポイをふたつと小さな桶を渡し、「がんばれよ!」と声をかけた。
「よ~し!やるぞぉ~!!」
「あはは!すっごくやりたかったんだね!はりきっちゃって」
「実はすっごくやりたかったんだ~。ありがとうモニカ、ポイ買ってくれて!」
「いいに決まってるじゃない!よし!じゃあたくさん掬えた方が勝ちね」
「僕と勝負するのモニカ?負けないよ!」
「私だって負けないわ!負けたほうはなんでもひとつ言うこと聞くことね!」
「いいね!じゃあいくよ!」
「よーい、スタート!」
勝つ気満々ののアーサーとモニカは勢いよく水の中へポイを突っ込んだ。その瞬間に二人とも紙が破けてしまう。
「…あ」
「…今のはナシ!もう一回よアーサー!!」
「う、うん!おじさん、ポイもうふたつください!」
「あいよ!代金は最後でいいぞー。その様子じゃこれで終わらんだろうからな!がっはっは!」
おじさんの言った通り、ふたつめもすぐに破けてしまった。アーサーとモニカは「あとふたつください!」を何度も繰り返し、やっとコツを掴めてきた。だが、水に入れて魚をポイの上に乗せることはできても、水からあげるときに紙が破けてしまう。5つめのポイを破いたとき、アーサーが思わず声をあげた。
「んあー!!むずかしいよこれぇ!」
「どうしてあの子たちあんなスイスイ掬えてるの?!すごいわね!」
モニカは新しいポイを握り再び水の中へ入れた。
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