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合宿編:二週目・基礎特訓
【413話】攻撃力強化魔法の練習
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「リアーナただいまあー!」
「おー!戻って来たか!ってなんかいい汗かいてんなあ?剣術の特訓でもしてたのか?ぎゃはは!」
「ううん!アーサーとダンスしてたー!」
「なんでだよっ!だはははは!!」
森へ戻ってきたモニカは髪がしっとりするほど汗をかいていた。まだ踊りたいないのかターンをしながらリアーナの元へ近づく。恭しく頭を下げながら差し出されたリアーナの手を握り、ダンスの終わりにする礼をした。楽し気に笑う二人を、ライラは虚ろな目で眺めている。
(なんでそんな元気なんだろう…)
ライラは自主練習の時間となり、リアーナは少し離れた場所でモニカの話を聞いた。
「で?歌は決まったか?」
「うん!この曲!」
モニカは軽快な曲を口ずさんだ。リアーナも知っていた曲だったのか「おー!それか!」と顔を輝かせた。
「カトリナがよく家でかけてる曲だ!」
「うん!カトリナが好きな曲!」
「いいじゃねーか!じゃあそれで歌は決まったから、次はイメージだな。攻撃力強化は、一時的に筋力を上げて普段以上の力を出す魔法だ。あたしはいつも、体中に血と酸素がすげー速度で駆け巡って、筋肉がぐあーって成長してムキムキィッってなるような感じを頭の中で考えてる!」
「ぐあーでムキムキィッね!…ムキムキになった自分を想像しなきゃいけないのぉ?!やだぁっ!」
「じゃあムキムキになったアーサーでも想像しとけ!」
「ムキムキのアーサーねぇ…それもあんまり想像したくないけど、自分よりマシだわ…」
「まずは弱い魔物とか動物で練習だ!ちょっと捕まえてくる!」
リアーナは近くにいた小さな魔物を捕まえ、氷魔法でケージを作り閉じ込めた。モニカがドキドキしながら杖を持つ。歌を歌い、頭の中でムキムキになったアーサーをイメージした(カミーユの体の上にちょこんとアーサーの頭が乗っているだけのお粗末なイメージだ)。はじめての身体強化魔法の出来栄えは…。
「……」
「ま、一発目から発動するなんて誰も思ってねえよ」
不発。杖から一滴の魔力も放たれなかった。難解な魔法だと分かっていたモニカも驚いた素振りはない。うーん、と考えながら杖に話しかけた。
「ねえ藍。今のどうだった?」
《だめだな。主の中で魔法のイメージが固まっておらん。どんな魔法を放ちたいのか自分でも分かっておらんだろう。迷いがあれば魔法など発動しない》
「そうだよねえ」
「モニカ。ちょっと杖の振り方変えてみろ。なんかしっくりこねえ」
それからモニカとリアーナ、そして藍と3人(?)で試行錯誤を繰り返した。彼女たちはまずイメージと杖の振り方を考える。他の魔法の杖の振り方は、モニカの頭の中のイメージを表していた。例えば火魔法であれば燃えさかる炎をイメージして弧を描きながら振り上げ、水魔法であれば流れる滝をイメージして杖を真っすぐ振り下ろす、などだ。まだ攻撃力強化のイメージがしっかりできていないモニカは、杖も適当に前に突き出すだけだった。
「モニカ、さっき頭の中でどんなイメージをした?」
「えーっと、カミーユみたいにムキムキになったアーサー」
「ぶふっ!うわー想像したくもねえー!」
「わたしもぉ…」
「こんなのはどうだ?はじめにイメージするのは普通のアーサー。で、不思議なパワーがアーサーの中に入っていって、ジルくらいの細マッチョになる!あ、背丈はアーサーのままにしとけよ!余計なイメージしたら変な身体強化かかりそうだ」
「おー!いいわね!ジルくらいなら許せるわ!やってみる!」
「杖の振り方は…そうだな。不思議なパワーをアーサーに注ぐイメージで!」
「分かった!」
モニカは目を瞑り、歌いながら先ほどリアーナが提案してくれたイメージを頭の中でしてみた。杖を水を注ぐように小さく下へ傾ける。
「お」
「ん~…」
杖からはプスっとおならのような魔力が漏れただけだった。1回目よりは良くなっているが、まだまだイメージのすり合わせが必要なようだ。
リアーナがライラを教えている間、モニカは何度も何度も杖を振った。だがなかなかうまくいかず、変わらずおならのような魔力が出るだけだった。こんなに魔法がうまく使えないことは初めての事で、モニカは「はぁぁぁん…」とうなだれながら地面に寝転んだ。
《なかなかうまくいかんな》
「思ってたよりずーっと難しいわ…」
《主のことだ。どうせ2,3度でできると思っていたのであろう》
「う…」
《正直に言えば我もそう思っていた》
「ねー。今のイメージじゃだめなのかなあ」
森の中で寝ころび、空を見上げながら考え事をしていたモニカは、いつの間にかうたた寝をしてしまっていた。
「おー!戻って来たか!ってなんかいい汗かいてんなあ?剣術の特訓でもしてたのか?ぎゃはは!」
「ううん!アーサーとダンスしてたー!」
「なんでだよっ!だはははは!!」
森へ戻ってきたモニカは髪がしっとりするほど汗をかいていた。まだ踊りたいないのかターンをしながらリアーナの元へ近づく。恭しく頭を下げながら差し出されたリアーナの手を握り、ダンスの終わりにする礼をした。楽し気に笑う二人を、ライラは虚ろな目で眺めている。
(なんでそんな元気なんだろう…)
ライラは自主練習の時間となり、リアーナは少し離れた場所でモニカの話を聞いた。
「で?歌は決まったか?」
「うん!この曲!」
モニカは軽快な曲を口ずさんだ。リアーナも知っていた曲だったのか「おー!それか!」と顔を輝かせた。
「カトリナがよく家でかけてる曲だ!」
「うん!カトリナが好きな曲!」
「いいじゃねーか!じゃあそれで歌は決まったから、次はイメージだな。攻撃力強化は、一時的に筋力を上げて普段以上の力を出す魔法だ。あたしはいつも、体中に血と酸素がすげー速度で駆け巡って、筋肉がぐあーって成長してムキムキィッってなるような感じを頭の中で考えてる!」
「ぐあーでムキムキィッね!…ムキムキになった自分を想像しなきゃいけないのぉ?!やだぁっ!」
「じゃあムキムキになったアーサーでも想像しとけ!」
「ムキムキのアーサーねぇ…それもあんまり想像したくないけど、自分よりマシだわ…」
「まずは弱い魔物とか動物で練習だ!ちょっと捕まえてくる!」
リアーナは近くにいた小さな魔物を捕まえ、氷魔法でケージを作り閉じ込めた。モニカがドキドキしながら杖を持つ。歌を歌い、頭の中でムキムキになったアーサーをイメージした(カミーユの体の上にちょこんとアーサーの頭が乗っているだけのお粗末なイメージだ)。はじめての身体強化魔法の出来栄えは…。
「……」
「ま、一発目から発動するなんて誰も思ってねえよ」
不発。杖から一滴の魔力も放たれなかった。難解な魔法だと分かっていたモニカも驚いた素振りはない。うーん、と考えながら杖に話しかけた。
「ねえ藍。今のどうだった?」
《だめだな。主の中で魔法のイメージが固まっておらん。どんな魔法を放ちたいのか自分でも分かっておらんだろう。迷いがあれば魔法など発動しない》
「そうだよねえ」
「モニカ。ちょっと杖の振り方変えてみろ。なんかしっくりこねえ」
それからモニカとリアーナ、そして藍と3人(?)で試行錯誤を繰り返した。彼女たちはまずイメージと杖の振り方を考える。他の魔法の杖の振り方は、モニカの頭の中のイメージを表していた。例えば火魔法であれば燃えさかる炎をイメージして弧を描きながら振り上げ、水魔法であれば流れる滝をイメージして杖を真っすぐ振り下ろす、などだ。まだ攻撃力強化のイメージがしっかりできていないモニカは、杖も適当に前に突き出すだけだった。
「モニカ、さっき頭の中でどんなイメージをした?」
「えーっと、カミーユみたいにムキムキになったアーサー」
「ぶふっ!うわー想像したくもねえー!」
「わたしもぉ…」
「こんなのはどうだ?はじめにイメージするのは普通のアーサー。で、不思議なパワーがアーサーの中に入っていって、ジルくらいの細マッチョになる!あ、背丈はアーサーのままにしとけよ!余計なイメージしたら変な身体強化かかりそうだ」
「おー!いいわね!ジルくらいなら許せるわ!やってみる!」
「杖の振り方は…そうだな。不思議なパワーをアーサーに注ぐイメージで!」
「分かった!」
モニカは目を瞑り、歌いながら先ほどリアーナが提案してくれたイメージを頭の中でしてみた。杖を水を注ぐように小さく下へ傾ける。
「お」
「ん~…」
杖からはプスっとおならのような魔力が漏れただけだった。1回目よりは良くなっているが、まだまだイメージのすり合わせが必要なようだ。
リアーナがライラを教えている間、モニカは何度も何度も杖を振った。だがなかなかうまくいかず、変わらずおならのような魔力が出るだけだった。こんなに魔法がうまく使えないことは初めての事で、モニカは「はぁぁぁん…」とうなだれながら地面に寝転んだ。
《なかなかうまくいかんな》
「思ってたよりずーっと難しいわ…」
《主のことだ。どうせ2,3度でできると思っていたのであろう》
「う…」
《正直に言えば我もそう思っていた》
「ねー。今のイメージじゃだめなのかなあ」
森の中で寝ころび、空を見上げながら考え事をしていたモニカは、いつの間にかうたた寝をしてしまっていた。
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