560 / 718
北部編:イルネーヌ町
再会
しおりを挟む
アーサー額に汗が流れる。
体格やオーラからして明らかに強そうだ。下手に襲い掛かっても返り討ちにあうことは、火を見るよりも明らかだった。
(どうしよう。モニカの背後を取られてる。動けない)
「ん? どうしたのアーサー?」
兄の異変に気付いたモニカが、不思議そうに首を傾げた。アーサーが意味ありげな視線を送るも、モニカは呑気に「おなかすいたのー?」と尋ねている。
警戒心をむき出しにしているアーサーに、マントを羽織った男が呆れた声を出した。
「おいおい。俺らのこと、もう忘れたのか?」
「!」
背後から声がして、モニカはなぜ兄が急に挙動不審になったかを理解した。襲い掛かる恐怖心に耐えられず、咄嗟にモニカは強力な風魔法を放ってしまった。
――しかし、彼女の魔法は軽々と打ち消されてしまう。
「「!!」」
「お馬鹿さん。こんな室内で風魔法なんて」
(モニカの風魔法をやすやすと打ち消した……! やっぱりこの人たち、ただものじゃない)
(だ、誰!? 私の風魔法を相殺するなんて、リアーナレベルの魔法使いだわ……。まさか裏S級が……)
「おい、余計警戒させちまっただろうが」
「そりゃあ、顔を隠した大人たちに背後に立たれたら、警戒もするよねぇ」
「おっと。そうだった。顔を隠してたんだったな。そりゃあ分かんなくても無理はねえ」
ガハハと豪快に笑い、先頭に立っていた男がフードを外した。続けて他のメンバーも顔を見せる。
「あ!?」
見覚えのある顔ぶれに、双子は口をあんぐりと開けた。
「「クルドパーティ!!」」
「おうおう! 久しぶりだなあ、アーサー、モニカ! どうしてこんなところにいるんだあ?」
先頭に立っていた男――クルドは、人なつっこい笑顔を向けて双子の肩を力強く抱いた。
クルドパーティ――バンスティン国北部を拠点とするS級冒険者パーティであり、カミーユパーティと同じく、国内三本の指に入ると言われている優れもの揃いだ。
カミーユパーティがおこなった合宿時に、双子は彼らと一度会ったことがあった。その時に手合わせをしてもらい、食事も共にしていた。
クルド、マデリア、ブルギー、ミント、サンプソンの五人で構成されているクルドパーティは、カミーユパーティ同様、驚くほど強く、そして変人の集まりだった。
予想を良い意味で裏切られた彼らの正体に、アーサーは泣き出してしまいそうなほどホッとしていた。一方モニカは、安堵と同時に湧き上がる猜疑心で体を強張らせたままだった。
「クルドさん! どうしてこんなところに~!?」
アーサーが尋ねると、クルドは口角を上げる。
「イルネーヌ町が俺らの拠点だからな。家もこの町にあんだ」
「そうだったんだー! ここ、寒いねえ」
「ガハハ! そうだ寒いんだよ! なのになんだ、お前らの恰好は! ピラッピラの薄着なんて着て!」
「この服しかないんだよ~。寒いよぉ」
「あなたちこそ、どうしてこんなところにいるの? 依頼か何かかしら?」
「ううん! 実はね――」
マデリアの質問に答えようとしたアーサーの服を、モニカがグイと引っ張った。
「ん? どうしたのモニカ」
「アーサー。そんな簡単に事情を話しちゃだめだよ。もしかしたらクルドさんたちも、私たちの命を狙ってるかもしれないんだよ?」
「……」
耳元で囁くモニカに、アーサーは眉をハの字にした。今までのモニカだったら、そんな発想に至ることはなかった。今回の件でよほど人間不信になっていることが窺える。
いくら小さな声で囁いても、耳の良いクルドパーティには筒抜けだ。彼らは合宿の時と雰囲気が違うモニカに目を見合わせた。そしてクルドが低い声で尋ねる。
「お前らもしかして、何かあったのか」
アーサーは神妙な顔で小さく頷き、モニカは目を伏せたまま兄の手を握っている。
マデリアは唇に手を当て、「ふーん、なるほどね」と納得したように呟いた。
「私たちだけじゃなかなか進展しないから、他のS級に頼んだのかしら」
「えっ……?」
モニカが顔を上げる。
今のクルドパーティは笑っていなかった。クルドは双子に顔を近づける。
「実は、俺たちにお前らの暗殺依頼が来ていた」
「っ……」
「合宿の時にはもうその依頼は来ていたんだ。俺たちはお前らの正体に気付いたが、殺さなかった」
「……どうして?」
おそるおそるモニカが聞くと、クルドは目尻を下げ、低く優しい声を出す。
「カミーユがお前らを守ろうとしていたからだ」
「……」
「あいつらが悪いやつを匿うわけがねえ。俺も、こいつらも、自分のパーティの次にカミーユたちを信用している。だからお前らを殺さなかった。例え王族の依頼であっても、な」
「それが私たちの信条よ。私たちが殺さないと決めた人たちは、指定依頼であっても殺さない」
マデリアはそう言うが、とても信じられない。モニカは眉をひそめる。
「で、でもそんなことをしたら処刑されちゃうんじゃ……」
「そこは上手にやってるわ。あななたちのことは、まだ見つけられていないってずっと報告していたわ。そうやってごまかすか、暗殺完了の報告をして、異国へ亡命させたり、私たちが所有している施設で隠居してもらったりね」
「……」
「とにかく、場所を変えないか? こんなところでそんなヤバい話はよそうぜ」
マデリアとモニカの会話にヒヤヒヤしていたブルギーが、あたりを見回してそう声をかけた。クルドは頷き、双子を椅子から立ち上がらせる。
「俺たちのアジトに来い。モニカ、お前に俺らの武器や所持金をぜーんぶ預ける。なんなら手足を縛ってもいい。魔女を呼んでお前らと契約したっていいぞ。だからついて来てくれないか。俺たちは、お前らを助けたい」
「……」
体格やオーラからして明らかに強そうだ。下手に襲い掛かっても返り討ちにあうことは、火を見るよりも明らかだった。
(どうしよう。モニカの背後を取られてる。動けない)
「ん? どうしたのアーサー?」
兄の異変に気付いたモニカが、不思議そうに首を傾げた。アーサーが意味ありげな視線を送るも、モニカは呑気に「おなかすいたのー?」と尋ねている。
警戒心をむき出しにしているアーサーに、マントを羽織った男が呆れた声を出した。
「おいおい。俺らのこと、もう忘れたのか?」
「!」
背後から声がして、モニカはなぜ兄が急に挙動不審になったかを理解した。襲い掛かる恐怖心に耐えられず、咄嗟にモニカは強力な風魔法を放ってしまった。
――しかし、彼女の魔法は軽々と打ち消されてしまう。
「「!!」」
「お馬鹿さん。こんな室内で風魔法なんて」
(モニカの風魔法をやすやすと打ち消した……! やっぱりこの人たち、ただものじゃない)
(だ、誰!? 私の風魔法を相殺するなんて、リアーナレベルの魔法使いだわ……。まさか裏S級が……)
「おい、余計警戒させちまっただろうが」
「そりゃあ、顔を隠した大人たちに背後に立たれたら、警戒もするよねぇ」
「おっと。そうだった。顔を隠してたんだったな。そりゃあ分かんなくても無理はねえ」
ガハハと豪快に笑い、先頭に立っていた男がフードを外した。続けて他のメンバーも顔を見せる。
「あ!?」
見覚えのある顔ぶれに、双子は口をあんぐりと開けた。
「「クルドパーティ!!」」
「おうおう! 久しぶりだなあ、アーサー、モニカ! どうしてこんなところにいるんだあ?」
先頭に立っていた男――クルドは、人なつっこい笑顔を向けて双子の肩を力強く抱いた。
クルドパーティ――バンスティン国北部を拠点とするS級冒険者パーティであり、カミーユパーティと同じく、国内三本の指に入ると言われている優れもの揃いだ。
カミーユパーティがおこなった合宿時に、双子は彼らと一度会ったことがあった。その時に手合わせをしてもらい、食事も共にしていた。
クルド、マデリア、ブルギー、ミント、サンプソンの五人で構成されているクルドパーティは、カミーユパーティ同様、驚くほど強く、そして変人の集まりだった。
予想を良い意味で裏切られた彼らの正体に、アーサーは泣き出してしまいそうなほどホッとしていた。一方モニカは、安堵と同時に湧き上がる猜疑心で体を強張らせたままだった。
「クルドさん! どうしてこんなところに~!?」
アーサーが尋ねると、クルドは口角を上げる。
「イルネーヌ町が俺らの拠点だからな。家もこの町にあんだ」
「そうだったんだー! ここ、寒いねえ」
「ガハハ! そうだ寒いんだよ! なのになんだ、お前らの恰好は! ピラッピラの薄着なんて着て!」
「この服しかないんだよ~。寒いよぉ」
「あなたちこそ、どうしてこんなところにいるの? 依頼か何かかしら?」
「ううん! 実はね――」
マデリアの質問に答えようとしたアーサーの服を、モニカがグイと引っ張った。
「ん? どうしたのモニカ」
「アーサー。そんな簡単に事情を話しちゃだめだよ。もしかしたらクルドさんたちも、私たちの命を狙ってるかもしれないんだよ?」
「……」
耳元で囁くモニカに、アーサーは眉をハの字にした。今までのモニカだったら、そんな発想に至ることはなかった。今回の件でよほど人間不信になっていることが窺える。
いくら小さな声で囁いても、耳の良いクルドパーティには筒抜けだ。彼らは合宿の時と雰囲気が違うモニカに目を見合わせた。そしてクルドが低い声で尋ねる。
「お前らもしかして、何かあったのか」
アーサーは神妙な顔で小さく頷き、モニカは目を伏せたまま兄の手を握っている。
マデリアは唇に手を当て、「ふーん、なるほどね」と納得したように呟いた。
「私たちだけじゃなかなか進展しないから、他のS級に頼んだのかしら」
「えっ……?」
モニカが顔を上げる。
今のクルドパーティは笑っていなかった。クルドは双子に顔を近づける。
「実は、俺たちにお前らの暗殺依頼が来ていた」
「っ……」
「合宿の時にはもうその依頼は来ていたんだ。俺たちはお前らの正体に気付いたが、殺さなかった」
「……どうして?」
おそるおそるモニカが聞くと、クルドは目尻を下げ、低く優しい声を出す。
「カミーユがお前らを守ろうとしていたからだ」
「……」
「あいつらが悪いやつを匿うわけがねえ。俺も、こいつらも、自分のパーティの次にカミーユたちを信用している。だからお前らを殺さなかった。例え王族の依頼であっても、な」
「それが私たちの信条よ。私たちが殺さないと決めた人たちは、指定依頼であっても殺さない」
マデリアはそう言うが、とても信じられない。モニカは眉をひそめる。
「で、でもそんなことをしたら処刑されちゃうんじゃ……」
「そこは上手にやってるわ。あななたちのことは、まだ見つけられていないってずっと報告していたわ。そうやってごまかすか、暗殺完了の報告をして、異国へ亡命させたり、私たちが所有している施設で隠居してもらったりね」
「……」
「とにかく、場所を変えないか? こんなところでそんなヤバい話はよそうぜ」
マデリアとモニカの会話にヒヤヒヤしていたブルギーが、あたりを見回してそう声をかけた。クルドは頷き、双子を椅子から立ち上がらせる。
「俺たちのアジトに来い。モニカ、お前に俺らの武器や所持金をぜーんぶ預ける。なんなら手足を縛ってもいい。魔女を呼んでお前らと契約したっていいぞ。だからついて来てくれないか。俺たちは、お前らを助けたい」
「……」
13
あなたにおすすめの小説
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
「初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎」
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
神々から貰った加護とスキルで“転生チート無双“
瞳は希少なオッドアイで顔は超絶美人、でも性格は・・・
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
だが、死亡する原因には不可解な点が…
数々の事件が巻き起こる中、神様に貰った加護と前世での知識で乗り越えて、
神々と家族からの溺愛され前世での心の傷を癒していくハートフルなストーリー?
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのか?のんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。