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村との出会いと初仕事
進歩
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「嗚呼、そういえばマラルラ・ミリアルとの会話内で、貴女様の事を人間ではないと話していましたね。」
「あれ、聞いていたんだね。私の問い掛けには応じなかった癖に。」
「貴女様そういう性格でしたっけ?」
「ちょっと元気なだけ。」
二人で笑い合う。その笑いは決して愉快などの明るいそれではない。嘲笑に近いそれだった。
「貴女様の記憶を覗くくらい容易い事ですよ。」
「わー最低だー。プライバシーの欠片もない。」
「思ってもいない事を言うのは良くないですよ。」
本音で語るという、塩野愛が出来なかった事を、ラヴィ・ソルティアとなった今、塩野愛の姿で行っている。それも、死神という名の神様に。新鮮で複雑な気持ちで、慎重に選びながら言の葉を紡ぐ。慎重に選んだ割には少々辛口かもしれない。だが、
「本音を隠してる仲間同士なんだから、いいじゃん。」
相手は、秘密が多い。僕の秘密は簡単に暴かれようと、相手の秘密は何一つとして分からない。そこが大きなハンデで、二人の大きな違いと言えるだろう。
「何を根拠に私が本音を隠していると…?」
「…あなた達も何れはこうなるのよ。」
「…!」
ポツリと発した言葉は、相手に刺さったらしい。オリエンスは黙り込んだ。
「これは貴女の言葉だよね?オリエンス。」
悔しそうな表情を浮かべる彼女に、僕は勝ち誇ったような表情を浮かべた。
「その言葉を、どこで」
「夢だよ。私の夢の中。」
「信じ難いですね」
「信じれないなら記憶を探れば?」
「あれは魔力を消耗しますし面倒なのですよ」
「はぁ~。そうですか。容易いって言ったクセに。」
考える隙も時間も許されない詰め込まれた会話を繰り広げていた。僕は情報を幾つか手に入れ、オリエンスは秘密を暴かれていたと言ったところだろうか。小さなことの積み重ねではあるが、進歩している事は確かな事だと思う。
「とりあえず、私は人間なの?どうなの?神様。」
「貴女様は人間でございますよ。それ以外の何だと?」
「へぇそうなんだ。人間が身体の中に死神を飼えるんですね。」
「その程度、人間は愚か、猿すらも造作のないですよ。私が居候しているだけなので。」
目の前の女は、僕に一歩、また一歩とゆっくり歩み寄って来る。頬に手を近づけ、そっと触れた時、耳元で小さく呟いた。
「貴女様には、全てが早すぎたのですよ。」
「何を言って……うぁっ!」
うふふふふふ、と上品に笑うと、オリエンスは僕の方を勢いよく押した。今まで白しか無かった『無限空間』に大きな赤黒い穴が浮かぶ。僕は、言い表せないモヤを抱きながら、落ちた。
*
落ちる夢。それは、誰もが一度は見たことある夢だろう。見た後、どうなるか、誰もが想像出来るだろう。僕はテンプレの通りに飛び起きた。
「わ、え、あ、ご、ごめんなさいぃぃぃ!」
顔を覗き込んでいたらしいアルヴァデウスが、大きな声と共に逃げて行く姿が見えた。首を傾げていると、入口から女性の覗く顔が見えた。
「お、おはようございます…ミリアルさん。」
「…コレラで結構ですわ。ラヴィさん。」
見つかったか、と言いたげに全身を現したのは、コレラだった。
「今は、何時?」
「そうですね。少々お待ち下さい…?」
そう言うと、ぼろぼろの服から薄汚れた懐中時計を取り出した。
「12時…です。結構長い間眠っていたようで、皆が心配していましたわ。」
そう言うと、彼女は何故か視線を逸らした。首を傾げて見つめていると、こほんと咳払いをした。
「…アルちゃんが、試作品を見てほしいとの事です。」
僕と話したくないんだな。と分かるくらい嫌そうな表情だった。気の所為、と片付けられないLvだった。悲しい反面、素直で宜しい、と苦笑した。
「アルちゃん…アルヴァさんのこと、そう呼ぶんだ。なんか意外。」
「何がですか。何がともあれ、そういうことですので。」
言い終えると、駆け足で建物から出て行った。僕は少し、仲良くできるか不安になってしまった。
*
小さく欠伸をしながら、建物の外に顔を出す。村の人々は、全員何かしら手を動かしていた。来た時よりも活気が現れ始めたこの場所に、ほんのりと微笑んだ。
「あ、あぁ…えぇっ、と……」
ふと、後ろから声が聞こえたので振り返る。そこには、俯いたアルヴァデウスの姿があった。
「あ、アルヴァさん!こんにちわ!今はどんな感じ?」
明るい笑顔を見せ──作った。アルヴァデウスは、口をパクパクと動かし、何かを伝えようとしていた。
「ぁ、ぅぇ…えっ…と……き来てもらえますかぁぁ……」
「?勿論行くよ。でも何処に…?」
「こ、っちです…」
指さした先は、崩れかかった建物──僕の寝泊まりしている場所の隣だ。何やらほんのりと光が漏れ、揺れ動いていた。
アルヴァデウスは、走ってその中に入った。これはもしや、
『ついていってください!アルヴァデウス様の作る洋服、見てみたいです!』
「うっ、ビックリした…一瞬頭痛が…」
『し、失礼な…!?』
声色が明らかに落ち込んでいた。僕は驚きで心臓が飛び出そうになったが、何とか持ち堪えた。
「良く普通に話し掛けてきたね、オリエンス。」
『…?何の話でしょうか?それよりも、行きましょう!私、洋服好きなのですよ!』
「え、ちょ…それよりで片付けていいものじゃないよ?オリエンス…」
おかしい。記憶喪失の様な雰囲気だ。きっと都合の悪い事は頭からスっと消えるタイプなのだろう。そうに違いない。
だが、そんなこと考えていると読み取られしまう。これも、どれも。警戒しながら生きなきゃ。
(…生き苦しい。)
生前感じた気持ちと同じだった。僕は少し膨れた胸を押さえながら、建物の方へと歩いて行った。
*
「ど、どどどうでしょうかぁ…。」
建物の中は、窓一つ無いと言うのに、蝋燭により照らされ、外と何ら変わらない明るさだった。
そして、アルヴァデウスはと言うと、長袖の白いワンピースを身に着けていた。蝋燭に照らされ、ほんのりオレンジ色に染まったワンピースは、ラメが散りばめられているのかと思わせる程美しかった。
「…これ動きにくい。」
文句を言いながら建物に入ってきた影。それは、マリアだった。マリアの方は、ノースリーブの白いワンピースを身に付けているのだが、マリアの方は裾に近付くにつれ淡い青色に染められていた。
「これが…シンプルイズベスト…」
生前、ファッションに関しての知識は、着せ替えゲームでしか身につけた程度で、大して気にしてもなかった。現、セーラー服だから余計にかもしれないが。
「とってもいいね!素敵だよ!けど、アルヴァさんはそのワンピースを黒く染めた方が似合うと思うな。マリアは、上と下を切り分けて、トップスとスカートの形にするのはどう?」
僕の言葉に、アルヴァデウスの頬がぽっと紅く染ったのを感じた。気の所為かもしれないが、凄く嬉しい。
「や、やってみますすす…!!」
見た事ないような満面の笑みで頷くアルヴァデウスは、輝いて見えた。こんな風に、笑えたら──。そんな事を考えてしまう僕は、本当に最低なのかもしれない。
「服を切る…その発想は無かった。」
マリアはそう言って、不思議そうに自分の服をまじまじと見つめていた。
「ラヴィ様…!ラヴィ・ソルティア様……!」
「…呼ばれてる?」
幻聴かと思ったが、目の前の二人が首を振っているのを見るあたり、気の所為や幻聴では無いらしい。
「これはドレイアズの声。行ってきて。」
「え、あ、うん!」
マリアが此方をじっと見つめてきた。少し焦りを感じて、僕は頷くと走って建物から出た。
「あれ、聞いていたんだね。私の問い掛けには応じなかった癖に。」
「貴女様そういう性格でしたっけ?」
「ちょっと元気なだけ。」
二人で笑い合う。その笑いは決して愉快などの明るいそれではない。嘲笑に近いそれだった。
「貴女様の記憶を覗くくらい容易い事ですよ。」
「わー最低だー。プライバシーの欠片もない。」
「思ってもいない事を言うのは良くないですよ。」
本音で語るという、塩野愛が出来なかった事を、ラヴィ・ソルティアとなった今、塩野愛の姿で行っている。それも、死神という名の神様に。新鮮で複雑な気持ちで、慎重に選びながら言の葉を紡ぐ。慎重に選んだ割には少々辛口かもしれない。だが、
「本音を隠してる仲間同士なんだから、いいじゃん。」
相手は、秘密が多い。僕の秘密は簡単に暴かれようと、相手の秘密は何一つとして分からない。そこが大きなハンデで、二人の大きな違いと言えるだろう。
「何を根拠に私が本音を隠していると…?」
「…あなた達も何れはこうなるのよ。」
「…!」
ポツリと発した言葉は、相手に刺さったらしい。オリエンスは黙り込んだ。
「これは貴女の言葉だよね?オリエンス。」
悔しそうな表情を浮かべる彼女に、僕は勝ち誇ったような表情を浮かべた。
「その言葉を、どこで」
「夢だよ。私の夢の中。」
「信じ難いですね」
「信じれないなら記憶を探れば?」
「あれは魔力を消耗しますし面倒なのですよ」
「はぁ~。そうですか。容易いって言ったクセに。」
考える隙も時間も許されない詰め込まれた会話を繰り広げていた。僕は情報を幾つか手に入れ、オリエンスは秘密を暴かれていたと言ったところだろうか。小さなことの積み重ねではあるが、進歩している事は確かな事だと思う。
「とりあえず、私は人間なの?どうなの?神様。」
「貴女様は人間でございますよ。それ以外の何だと?」
「へぇそうなんだ。人間が身体の中に死神を飼えるんですね。」
「その程度、人間は愚か、猿すらも造作のないですよ。私が居候しているだけなので。」
目の前の女は、僕に一歩、また一歩とゆっくり歩み寄って来る。頬に手を近づけ、そっと触れた時、耳元で小さく呟いた。
「貴女様には、全てが早すぎたのですよ。」
「何を言って……うぁっ!」
うふふふふふ、と上品に笑うと、オリエンスは僕の方を勢いよく押した。今まで白しか無かった『無限空間』に大きな赤黒い穴が浮かぶ。僕は、言い表せないモヤを抱きながら、落ちた。
*
落ちる夢。それは、誰もが一度は見たことある夢だろう。見た後、どうなるか、誰もが想像出来るだろう。僕はテンプレの通りに飛び起きた。
「わ、え、あ、ご、ごめんなさいぃぃぃ!」
顔を覗き込んでいたらしいアルヴァデウスが、大きな声と共に逃げて行く姿が見えた。首を傾げていると、入口から女性の覗く顔が見えた。
「お、おはようございます…ミリアルさん。」
「…コレラで結構ですわ。ラヴィさん。」
見つかったか、と言いたげに全身を現したのは、コレラだった。
「今は、何時?」
「そうですね。少々お待ち下さい…?」
そう言うと、ぼろぼろの服から薄汚れた懐中時計を取り出した。
「12時…です。結構長い間眠っていたようで、皆が心配していましたわ。」
そう言うと、彼女は何故か視線を逸らした。首を傾げて見つめていると、こほんと咳払いをした。
「…アルちゃんが、試作品を見てほしいとの事です。」
僕と話したくないんだな。と分かるくらい嫌そうな表情だった。気の所為、と片付けられないLvだった。悲しい反面、素直で宜しい、と苦笑した。
「アルちゃん…アルヴァさんのこと、そう呼ぶんだ。なんか意外。」
「何がですか。何がともあれ、そういうことですので。」
言い終えると、駆け足で建物から出て行った。僕は少し、仲良くできるか不安になってしまった。
*
小さく欠伸をしながら、建物の外に顔を出す。村の人々は、全員何かしら手を動かしていた。来た時よりも活気が現れ始めたこの場所に、ほんのりと微笑んだ。
「あ、あぁ…えぇっ、と……」
ふと、後ろから声が聞こえたので振り返る。そこには、俯いたアルヴァデウスの姿があった。
「あ、アルヴァさん!こんにちわ!今はどんな感じ?」
明るい笑顔を見せ──作った。アルヴァデウスは、口をパクパクと動かし、何かを伝えようとしていた。
「ぁ、ぅぇ…えっ…と……き来てもらえますかぁぁ……」
「?勿論行くよ。でも何処に…?」
「こ、っちです…」
指さした先は、崩れかかった建物──僕の寝泊まりしている場所の隣だ。何やらほんのりと光が漏れ、揺れ動いていた。
アルヴァデウスは、走ってその中に入った。これはもしや、
『ついていってください!アルヴァデウス様の作る洋服、見てみたいです!』
「うっ、ビックリした…一瞬頭痛が…」
『し、失礼な…!?』
声色が明らかに落ち込んでいた。僕は驚きで心臓が飛び出そうになったが、何とか持ち堪えた。
「良く普通に話し掛けてきたね、オリエンス。」
『…?何の話でしょうか?それよりも、行きましょう!私、洋服好きなのですよ!』
「え、ちょ…それよりで片付けていいものじゃないよ?オリエンス…」
おかしい。記憶喪失の様な雰囲気だ。きっと都合の悪い事は頭からスっと消えるタイプなのだろう。そうに違いない。
だが、そんなこと考えていると読み取られしまう。これも、どれも。警戒しながら生きなきゃ。
(…生き苦しい。)
生前感じた気持ちと同じだった。僕は少し膨れた胸を押さえながら、建物の方へと歩いて行った。
*
「ど、どどどうでしょうかぁ…。」
建物の中は、窓一つ無いと言うのに、蝋燭により照らされ、外と何ら変わらない明るさだった。
そして、アルヴァデウスはと言うと、長袖の白いワンピースを身に着けていた。蝋燭に照らされ、ほんのりオレンジ色に染まったワンピースは、ラメが散りばめられているのかと思わせる程美しかった。
「…これ動きにくい。」
文句を言いながら建物に入ってきた影。それは、マリアだった。マリアの方は、ノースリーブの白いワンピースを身に付けているのだが、マリアの方は裾に近付くにつれ淡い青色に染められていた。
「これが…シンプルイズベスト…」
生前、ファッションに関しての知識は、着せ替えゲームでしか身につけた程度で、大して気にしてもなかった。現、セーラー服だから余計にかもしれないが。
「とってもいいね!素敵だよ!けど、アルヴァさんはそのワンピースを黒く染めた方が似合うと思うな。マリアは、上と下を切り分けて、トップスとスカートの形にするのはどう?」
僕の言葉に、アルヴァデウスの頬がぽっと紅く染ったのを感じた。気の所為かもしれないが、凄く嬉しい。
「や、やってみますすす…!!」
見た事ないような満面の笑みで頷くアルヴァデウスは、輝いて見えた。こんな風に、笑えたら──。そんな事を考えてしまう僕は、本当に最低なのかもしれない。
「服を切る…その発想は無かった。」
マリアはそう言って、不思議そうに自分の服をまじまじと見つめていた。
「ラヴィ様…!ラヴィ・ソルティア様……!」
「…呼ばれてる?」
幻聴かと思ったが、目の前の二人が首を振っているのを見るあたり、気の所為や幻聴では無いらしい。
「これはドレイアズの声。行ってきて。」
「え、あ、うん!」
マリアが此方をじっと見つめてきた。少し焦りを感じて、僕は頷くと走って建物から出た。
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