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3.程度が低すぎる
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「フレアさん、ヴァンフォートさんと別れたって本当!?」
──明くる日には、私と彼の事はクラス中に知れ渡っていた。教室に入って、真っ先にそんな風に声をかけられた時は流石に唖然としてしまった。
しかも、相手は普段話もしないような──まだ日が浅い事もあるが──顔と名前も一致しないような女生徒だった。
「ええと……ごめんなさい……ミーシャさん?」
「ミーア」
「……失礼、ミーアさん」
というか正直ダルかった。ただでさえ風邪気味だったというのに、悔しすぎたのか自分でもよく分からないけれど、昨日は一睡も出来なかった。朝からフラフラだったのである。
「……別れたといいますか、フラれたといいますか、まぁ……」
「ねえ落ち込まないで、今度一緒にお茶でも飲みに行きましょう……なんて、ご令嬢をお誘いしちゃ迷惑かな」
本気で心配してくれているのだろうか。いや、単に面白がっているだけなのかも。
……いやいや、と冷静な部分の自分が、自分の考えに呆れてしまう。全く関係ないような学友も、あるいは周りにいる奴ら全員が疑わしく見えている。
「……お誘い有り難う。嬉しいです。でもごめんなさい。今はほうっておいて欲しいんです。独りになりたい時って、貴女にもあるでしょう?」
「ないけど」
「あ?」
「ないわ」
「ないの?」
「ええ」
「絶対?」
「独りなんてつまらない。なんなら毎晩でも友達を寮の部屋に招きたいくらいだもの、私」
ミーアは、胸を張ってそう言ってみせた。
……なんなんだ? こいつ。
「……いいでしょう。私は独りになりたいの。それだけよ」
突き放すような言い方をして、それで彼女もようやく諦めてくれたようであった。
「そう……分かった。ごめんなさい、無理言って」
「謝るのは私の方です。気持ちは嬉しいの。それは本当」
そう言って自分の席に腰を下ろした私は、思わず眉をしかめる事になった。
何か、変な匂いがする。不審に思い、学童机の棚の中を覗き込んだ時。
「──っ!?」
私は思わず肩をすくめた。机の中に、拳台ほどの黒ずんだ塊が入っていたのである。
「フレアさんどうしたの?」
ミーアが私の方を見て、眉をしかめていた。謎の異臭に気付いたのだろう。
それは、腐敗しかけた肉片のようであった。野うさぎか、それくらいの大きさの動物のものに思える。気付かずに手を突っ込んでいたら、感触で卒倒してしまっていたかもしれない。
「かなわんなあ」
前の方から、そんな声がした。ヴァンフォートが面白そうな顔付きでこちらに振り返っていた。
「おうおう、ケモノ臭いのは誰だ?」
彼の大袈裟なものいいに、周りにいた一部の女生徒達が、笑いをこらえきれないといった様子で失笑していた。
──こいつ。
私は触れたくもないもない謎の肉片を乱暴に鞄に入れると、急ぎ足で外のゴミ捨て場まで捨てにいった。
嫌がらせにしたって、程度が低すぎるのだ。
────
「──古の昔、魔法とは悪魔種族のみが用いる事を許された技だった。それがどうして、我々純人や他の種族に伝来していったか、その謎を解く鍵こそが“スキル”なんだ」
……結局、私の机に肉片を入れた犯人が定かになることはなかったけれど、こんな子供じみた嫌がらせをする人間など一人しかいなかった。
一体どういうつもりなのか。こっちは快く婚約破棄を受け入れてやったというのに。
──いや、考えるまでもなく、分かっている。つまり、ヴァンフォートというのは元々そういう男なのだ。
気に入った人間は心血を注いで愛するけれど、気に入らない人間は永劫呪い続ける。婚約者であるとか、ないとかは関係なく、要するに私は、存在そのものが致命的に嫌われているのである。
そうしてタチが悪いことに、彼は自信がそのまま具現化して歩いているような子爵家の令息だ。積極的に彼に取り入ろうとするもの、なんとなく逆らうべきではないと思う者、そういった者も含め、教室内でも彼を支持する側の生徒は多い。
「──スキルは魔導士ならば誰しも無数に所持している。例えば、僕の得意魔法の一つに医療があるんだが、それもスキルに由来するものだ。スキルに属さない魔法は、原則覚える事が出来ない。平たくいえば才能のようなものだな。でも才能と違う点は、それを人から人へ受け渡す術もあるという点だ」
先生の講義も、半分以上聞いていなかった。
証拠はないけれど、彼に違いない。あるいは教室の一部も加担していよう。
しかし、確信はあっても、それで騒ぎ立てたりしてはいけない。私はそう考え、心を落ち着かせた。
獣人の血を引いているのは確かだけれど、それ以前に、私は子爵令嬢である。王族に認められ、称号を授かった誇り高き家の子なのだ。貴族は常に優雅に、冷静でいなければならない。一々騒ぎ立てるなど、それこそ劣等感を自ら公言するようなもの。
自制出来る。故は私は野獣などではない──。
……吐き気がするほど、分かっている。分かっていて、あの男の顔を思い返す度にイライラしてしまう。
これから先、クラス替えまでの約一年間、離縁しようがどうだろうが、彼はずっと、私の視界に、前の席にいるのである。
「譲渡、強奪、などといった手段だ。悪魔種族から魔法という技術が他種族に渡ったのは、任意だったのか否か……そこに関しての真相は今後も永遠に議論され続けるだろうけれど、魔法とは、ただ便利な道具じゃない。常に所持者すら不安定な立場にあるのという認識を、強くもって勉強に励んでほしい。なぁ、ヴァンフォート?」
まさかの名指しされ、彼は解せぬといった様子で肩をすくめてみせた。
「……なんです、アイレス先生?」
「才能はあるんだから、しっかり磨けという話だ」
「おぉ、怖いな?」
ヴァンフォートがおどけてみせると、周りから失笑があった。
ヴァンフォートはこういう奴だ。自ら道化となって、周りを笑わせる事も出来る男。私には出来ない。子爵家というプライドでいうなら、彼も私も、同じくらいであろう筈なのに。
──明くる日には、私と彼の事はクラス中に知れ渡っていた。教室に入って、真っ先にそんな風に声をかけられた時は流石に唖然としてしまった。
しかも、相手は普段話もしないような──まだ日が浅い事もあるが──顔と名前も一致しないような女生徒だった。
「ええと……ごめんなさい……ミーシャさん?」
「ミーア」
「……失礼、ミーアさん」
というか正直ダルかった。ただでさえ風邪気味だったというのに、悔しすぎたのか自分でもよく分からないけれど、昨日は一睡も出来なかった。朝からフラフラだったのである。
「……別れたといいますか、フラれたといいますか、まぁ……」
「ねえ落ち込まないで、今度一緒にお茶でも飲みに行きましょう……なんて、ご令嬢をお誘いしちゃ迷惑かな」
本気で心配してくれているのだろうか。いや、単に面白がっているだけなのかも。
……いやいや、と冷静な部分の自分が、自分の考えに呆れてしまう。全く関係ないような学友も、あるいは周りにいる奴ら全員が疑わしく見えている。
「……お誘い有り難う。嬉しいです。でもごめんなさい。今はほうっておいて欲しいんです。独りになりたい時って、貴女にもあるでしょう?」
「ないけど」
「あ?」
「ないわ」
「ないの?」
「ええ」
「絶対?」
「独りなんてつまらない。なんなら毎晩でも友達を寮の部屋に招きたいくらいだもの、私」
ミーアは、胸を張ってそう言ってみせた。
……なんなんだ? こいつ。
「……いいでしょう。私は独りになりたいの。それだけよ」
突き放すような言い方をして、それで彼女もようやく諦めてくれたようであった。
「そう……分かった。ごめんなさい、無理言って」
「謝るのは私の方です。気持ちは嬉しいの。それは本当」
そう言って自分の席に腰を下ろした私は、思わず眉をしかめる事になった。
何か、変な匂いがする。不審に思い、学童机の棚の中を覗き込んだ時。
「──っ!?」
私は思わず肩をすくめた。机の中に、拳台ほどの黒ずんだ塊が入っていたのである。
「フレアさんどうしたの?」
ミーアが私の方を見て、眉をしかめていた。謎の異臭に気付いたのだろう。
それは、腐敗しかけた肉片のようであった。野うさぎか、それくらいの大きさの動物のものに思える。気付かずに手を突っ込んでいたら、感触で卒倒してしまっていたかもしれない。
「かなわんなあ」
前の方から、そんな声がした。ヴァンフォートが面白そうな顔付きでこちらに振り返っていた。
「おうおう、ケモノ臭いのは誰だ?」
彼の大袈裟なものいいに、周りにいた一部の女生徒達が、笑いをこらえきれないといった様子で失笑していた。
──こいつ。
私は触れたくもないもない謎の肉片を乱暴に鞄に入れると、急ぎ足で外のゴミ捨て場まで捨てにいった。
嫌がらせにしたって、程度が低すぎるのだ。
────
「──古の昔、魔法とは悪魔種族のみが用いる事を許された技だった。それがどうして、我々純人や他の種族に伝来していったか、その謎を解く鍵こそが“スキル”なんだ」
……結局、私の机に肉片を入れた犯人が定かになることはなかったけれど、こんな子供じみた嫌がらせをする人間など一人しかいなかった。
一体どういうつもりなのか。こっちは快く婚約破棄を受け入れてやったというのに。
──いや、考えるまでもなく、分かっている。つまり、ヴァンフォートというのは元々そういう男なのだ。
気に入った人間は心血を注いで愛するけれど、気に入らない人間は永劫呪い続ける。婚約者であるとか、ないとかは関係なく、要するに私は、存在そのものが致命的に嫌われているのである。
そうしてタチが悪いことに、彼は自信がそのまま具現化して歩いているような子爵家の令息だ。積極的に彼に取り入ろうとするもの、なんとなく逆らうべきではないと思う者、そういった者も含め、教室内でも彼を支持する側の生徒は多い。
「──スキルは魔導士ならば誰しも無数に所持している。例えば、僕の得意魔法の一つに医療があるんだが、それもスキルに由来するものだ。スキルに属さない魔法は、原則覚える事が出来ない。平たくいえば才能のようなものだな。でも才能と違う点は、それを人から人へ受け渡す術もあるという点だ」
先生の講義も、半分以上聞いていなかった。
証拠はないけれど、彼に違いない。あるいは教室の一部も加担していよう。
しかし、確信はあっても、それで騒ぎ立てたりしてはいけない。私はそう考え、心を落ち着かせた。
獣人の血を引いているのは確かだけれど、それ以前に、私は子爵令嬢である。王族に認められ、称号を授かった誇り高き家の子なのだ。貴族は常に優雅に、冷静でいなければならない。一々騒ぎ立てるなど、それこそ劣等感を自ら公言するようなもの。
自制出来る。故は私は野獣などではない──。
……吐き気がするほど、分かっている。分かっていて、あの男の顔を思い返す度にイライラしてしまう。
これから先、クラス替えまでの約一年間、離縁しようがどうだろうが、彼はずっと、私の視界に、前の席にいるのである。
「譲渡、強奪、などといった手段だ。悪魔種族から魔法という技術が他種族に渡ったのは、任意だったのか否か……そこに関しての真相は今後も永遠に議論され続けるだろうけれど、魔法とは、ただ便利な道具じゃない。常に所持者すら不安定な立場にあるのという認識を、強くもって勉強に励んでほしい。なぁ、ヴァンフォート?」
まさかの名指しされ、彼は解せぬといった様子で肩をすくめてみせた。
「……なんです、アイレス先生?」
「才能はあるんだから、しっかり磨けという話だ」
「おぉ、怖いな?」
ヴァンフォートがおどけてみせると、周りから失笑があった。
ヴァンフォートはこういう奴だ。自ら道化となって、周りを笑わせる事も出来る男。私には出来ない。子爵家というプライドでいうなら、彼も私も、同じくらいであろう筈なのに。
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