2 / 77
始まり
予想(希望)と違う出逢い
しおりを挟む
ひたすら歩いて歩いて歩いて、そのお供とばかりに神様への恨み言もつらつらと脳内で吐きまくり、いい加減ネタも尽きてきた頃、日も完全に落ちようかとしてるその時に。突風なんて可愛いものじやない、竜巻のような風きたー!
って、嬉しそうに言ってるが、全然嬉しくはない。
何故なら凄い勢いで吹き飛ばされてるんだけど、私!
いやもう本当に読んで字の如く、空に舞い上がってますけどー!?
「ぎゃーーーーーっ!」
死ぬ!死んじゃう!このままだと地面に叩きつけられて死んじゃう!こんな訳の解らないところでこんな死に方とか嫌すぎる!
無理無理!
こんなの無理っ!
そう思いつつ目を閉じ、これから来るであろう衝撃に少しでも抵抗するべく無意識にも身を縮める。
と、思ってたよりもそれはすぐだった。
ベチンッ、ドスンッという音と共に全身に衝撃が走る。
「…………っ」
声に出来ない痛みに悶える。すぐには起き上がれない。
痛い。
全部か全部、凄い痛い。
何がどうとは説明しにくいがとにかく全身が痛い。地面に叩きつけられたというよりは、壁か何かにぶつかってから落ちたように思う。衝撃が二回あった。
……あれ?
でも生きてる?
絶対死んだと思ったのに。だって結構な高さまで飛びましたよ?よく生きてるな、私。そりゃ全身痛いは痛いが。そんな程度で済むとか相変わらず悪運だけは良いのか。
目を開けて辺りを窺うと、明らかに先程とは違う場所に飛ばされてる。さっきまで森の中だったのに、今は何もないノッペリとしたところに突っ伏していた。いや、ノッペリと言うか、ゴツゴツしてるような…しかもちょっと暖かい。
何、此処、何処?
起き上がろうと身動ぎしていると…何だか地面が揺れてる?まさか地震?竜巻の後は地震って!どれだけ災難続けば気が済むの!?
愚痴りながらも何処か無難にやり過ごせそうなところはないかと視線を廻らせつつ、無理やり身体を起こそうとしていると、何と地面が動いた。
揺れてるとかじゃない。
いやそもそも地面でもなかった。
動き始めた「それ」に身体を拘束される。
………
何、これ?
もしかして。
今、私がいるのって、
巨大な「手」の上…?
そう理解出来て。全身からブワッと汗が噴き出す。
ナニコレ?
何、これ!?
巨大な手って!
どうなってんの!?
どうなっちゃうの!?
私…ヤバくない…!?
恐怖で身体が強張る。身体を掴まれているので、逃げたくとも逃げようがない。怖くて上を見上げる事も出来ない。当然のようにパニックになっていて、頭の中ではただグルグルと「どうなってしまうのか」それだけを繰り返していた。
巨大な手の中で揺られる事しばらく。
周りは既に完全に日も落ちて真っ暗になっていた。グルグル思考も治まってきたので、この巨大な手の主を確認するべく、ソロリと視線を上へとなぞりあげて見るも、この暗さでよく解らず。少しホッとしたりもして。
だがしかし。
この「手」の形から考えると、どう考えても人間型の巨人、なんだよね…。
何ていうかさ、確かに何処かに人がいないもんかな~って考えてはいたけど、考えてはいたけども!まさか巨人と出逢うとか全然考えてなかったし!異世界にありがちな人型に近いエルフとか獣人とかはあるかもくらいにしか想像してなかったし!何なの、この想定外?巨人って!どれだけ私を貶めれば気が済むの!?それに…いったい何処に連れていかれるというのか。
もうやだ、怖い、泣きたい。
大体、異世界物とかって、お約束的に魔法が使えるようになったりだとかするもんでしょーが!?さっき森の中を歩いてた時にちょっと試しに「ファイヤーボール!」とか叫んでみたけど、何も出来なかったし…。何で?酷すぎない!?所詮はラノベの知識だからですかっ!?そんな程度でどうにかなると思ってんじゃねーよって事ですかっ?厳しすぎないですか、異世界…っ。死亡フラグしかない気がする。
そんな悲観的な考えにドップリ浸かりそうになってると、先の方に明かりが見えてきた。どうやらあそこに向かっているらしい。
何だろう、巨人の町とかですか?
明かりが見えたからかちょっとホッとしちゃったけど、よく考えたら全然ホッとする要素ない!巨人の町とか!巨人だらけのところに連れてかれちゃったりしたら、見世物とかにされちゃったりするんだろうか?いや見世物くらいならまだしも解剖実験とかされちゃったりしたら…ゾッとするどころの話じゃない。
逃げなきゃ。
そう思うが…鷲掴みされてるこの状態でどうしろと?いやこの状態から逃れたとしてもその後はどうしたら良いのか。この高さだし、飛び降りるとか論外でしょ。間違いなく自殺行為でしかない。だからといってフリークライミングばりに身体を伝って降りるとか無理すぎるし。
…どうする?
いや無理無理。無理でしょ、どうも出来ないでしょ、これ。何をどうすれば打開策があるというのか。それこそ魔法でも使えなきゃ無理でしょ?自分の事だし、良く思いたい、くらいの思いはあるけど、当方、至って普通の女子ですよ?運動神経も普通、学力も普通…やや良いくらいか?程度の極々普通の女子ですよぉー!?どうにか出来ると思う、これ!?
デキナイ
デキルワケナイヨネ
そんな状況に打ちのめされてる間に、明かりはもう目の前に迫ってきてて。うん。町ですね、これ。城壁とでも言えばいいのか、横にツラ~ッと延びている壁にデッカい扉らしきものがある。どう見ても、この巨人のサイズな扉。
駄目だ、これ。
死んだな、私。
まだ19歳なのに。あの事故の中ですら、生きてたっていうのに。お父さんお母さん御免なさい、私もすぐにそっちに逝きそうだよ。っていうか、異世界でもあの世とやらは一緒なんだろうか?もしかしたら一緒には無理かも…。いやそれ以前にお母さん達のお骨もまだお墓にすら納めてない!いやもっとそれ以前に、お墓もまだ買えてないし、そもそもお葬式の片付けだって終わってないよ!こんなところで死んでる場合じゃないのに!
…いつの間にか泣いてた。
どうにもならなくても、ただ諦めるなんて出来ない。やらなきゃいけない事だってまだたくさんある。今は無理でも逃げ出す方法を考えなくちゃ。
そっと涙を拭う。
諦めない。前を睨んだままそう決意する。
扉はもう目の前だった。
って、嬉しそうに言ってるが、全然嬉しくはない。
何故なら凄い勢いで吹き飛ばされてるんだけど、私!
いやもう本当に読んで字の如く、空に舞い上がってますけどー!?
「ぎゃーーーーーっ!」
死ぬ!死んじゃう!このままだと地面に叩きつけられて死んじゃう!こんな訳の解らないところでこんな死に方とか嫌すぎる!
無理無理!
こんなの無理っ!
そう思いつつ目を閉じ、これから来るであろう衝撃に少しでも抵抗するべく無意識にも身を縮める。
と、思ってたよりもそれはすぐだった。
ベチンッ、ドスンッという音と共に全身に衝撃が走る。
「…………っ」
声に出来ない痛みに悶える。すぐには起き上がれない。
痛い。
全部か全部、凄い痛い。
何がどうとは説明しにくいがとにかく全身が痛い。地面に叩きつけられたというよりは、壁か何かにぶつかってから落ちたように思う。衝撃が二回あった。
……あれ?
でも生きてる?
絶対死んだと思ったのに。だって結構な高さまで飛びましたよ?よく生きてるな、私。そりゃ全身痛いは痛いが。そんな程度で済むとか相変わらず悪運だけは良いのか。
目を開けて辺りを窺うと、明らかに先程とは違う場所に飛ばされてる。さっきまで森の中だったのに、今は何もないノッペリとしたところに突っ伏していた。いや、ノッペリと言うか、ゴツゴツしてるような…しかもちょっと暖かい。
何、此処、何処?
起き上がろうと身動ぎしていると…何だか地面が揺れてる?まさか地震?竜巻の後は地震って!どれだけ災難続けば気が済むの!?
愚痴りながらも何処か無難にやり過ごせそうなところはないかと視線を廻らせつつ、無理やり身体を起こそうとしていると、何と地面が動いた。
揺れてるとかじゃない。
いやそもそも地面でもなかった。
動き始めた「それ」に身体を拘束される。
………
何、これ?
もしかして。
今、私がいるのって、
巨大な「手」の上…?
そう理解出来て。全身からブワッと汗が噴き出す。
ナニコレ?
何、これ!?
巨大な手って!
どうなってんの!?
どうなっちゃうの!?
私…ヤバくない…!?
恐怖で身体が強張る。身体を掴まれているので、逃げたくとも逃げようがない。怖くて上を見上げる事も出来ない。当然のようにパニックになっていて、頭の中ではただグルグルと「どうなってしまうのか」それだけを繰り返していた。
巨大な手の中で揺られる事しばらく。
周りは既に完全に日も落ちて真っ暗になっていた。グルグル思考も治まってきたので、この巨大な手の主を確認するべく、ソロリと視線を上へとなぞりあげて見るも、この暗さでよく解らず。少しホッとしたりもして。
だがしかし。
この「手」の形から考えると、どう考えても人間型の巨人、なんだよね…。
何ていうかさ、確かに何処かに人がいないもんかな~って考えてはいたけど、考えてはいたけども!まさか巨人と出逢うとか全然考えてなかったし!異世界にありがちな人型に近いエルフとか獣人とかはあるかもくらいにしか想像してなかったし!何なの、この想定外?巨人って!どれだけ私を貶めれば気が済むの!?それに…いったい何処に連れていかれるというのか。
もうやだ、怖い、泣きたい。
大体、異世界物とかって、お約束的に魔法が使えるようになったりだとかするもんでしょーが!?さっき森の中を歩いてた時にちょっと試しに「ファイヤーボール!」とか叫んでみたけど、何も出来なかったし…。何で?酷すぎない!?所詮はラノベの知識だからですかっ!?そんな程度でどうにかなると思ってんじゃねーよって事ですかっ?厳しすぎないですか、異世界…っ。死亡フラグしかない気がする。
そんな悲観的な考えにドップリ浸かりそうになってると、先の方に明かりが見えてきた。どうやらあそこに向かっているらしい。
何だろう、巨人の町とかですか?
明かりが見えたからかちょっとホッとしちゃったけど、よく考えたら全然ホッとする要素ない!巨人の町とか!巨人だらけのところに連れてかれちゃったりしたら、見世物とかにされちゃったりするんだろうか?いや見世物くらいならまだしも解剖実験とかされちゃったりしたら…ゾッとするどころの話じゃない。
逃げなきゃ。
そう思うが…鷲掴みされてるこの状態でどうしろと?いやこの状態から逃れたとしてもその後はどうしたら良いのか。この高さだし、飛び降りるとか論外でしょ。間違いなく自殺行為でしかない。だからといってフリークライミングばりに身体を伝って降りるとか無理すぎるし。
…どうする?
いや無理無理。無理でしょ、どうも出来ないでしょ、これ。何をどうすれば打開策があるというのか。それこそ魔法でも使えなきゃ無理でしょ?自分の事だし、良く思いたい、くらいの思いはあるけど、当方、至って普通の女子ですよ?運動神経も普通、学力も普通…やや良いくらいか?程度の極々普通の女子ですよぉー!?どうにか出来ると思う、これ!?
デキナイ
デキルワケナイヨネ
そんな状況に打ちのめされてる間に、明かりはもう目の前に迫ってきてて。うん。町ですね、これ。城壁とでも言えばいいのか、横にツラ~ッと延びている壁にデッカい扉らしきものがある。どう見ても、この巨人のサイズな扉。
駄目だ、これ。
死んだな、私。
まだ19歳なのに。あの事故の中ですら、生きてたっていうのに。お父さんお母さん御免なさい、私もすぐにそっちに逝きそうだよ。っていうか、異世界でもあの世とやらは一緒なんだろうか?もしかしたら一緒には無理かも…。いやそれ以前にお母さん達のお骨もまだお墓にすら納めてない!いやもっとそれ以前に、お墓もまだ買えてないし、そもそもお葬式の片付けだって終わってないよ!こんなところで死んでる場合じゃないのに!
…いつの間にか泣いてた。
どうにもならなくても、ただ諦めるなんて出来ない。やらなきゃいけない事だってまだたくさんある。今は無理でも逃げ出す方法を考えなくちゃ。
そっと涙を拭う。
諦めない。前を睨んだままそう決意する。
扉はもう目の前だった。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
☆ほしい
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる