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日常から異世界日常へ
新たなる…?
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気難しい顔でブツブツと何やら独り言してる眼鏡さん。この状態になって既に五分くらい経ってると思う。その間、放置な私と渋メンさん。渋メンさんはさっきまで私のほうをジロジロ見てたけど、今は眼鏡さんのほうを見て、何故かニヤニヤしてる。本当に何なんだろう、この状況。落ち着かない。当たり前だけど。どうしよう、話しかけてみるべきだろうか?そう思っていると、それまで自分の世界に入り込んでた眼鏡さんが、また話しかけてきた。
「ニンゲン…である貴女の故郷は何方にあるんでしょう?」
故郷は何処ときた。
「少なくともこのヨーツィルダルでニンゲンと言う種族は貴女以外で見た事がありません」
そりゃまあ地球星の日本国産ですから。見た事あるなんて言われたら、むしろ私のほうがその人に逢ってみたい。どうしよう、何て言えば違和感無く聞いてもらえるかな?
「何方と言われても…
そもそも私は自分の国の外へ出た事が無いので此処が何処だかもよく解らないのですが」
うん。嘘は言ってない。眼鏡さんはまたも考え込むようにして
「成る程…自国より外へ出る事が無いから他種族に認知されにくいと…」
などとブツクサ言っている。誤解があるのは解ったけど、敢えては突っ込まない。それよりも眼鏡さんの様子をよく観察しておく。渋メンさんのほうもチラリと見てみるが、此方は先ほど同様、眼鏡さんの様子を見ているだけで何もしていない。する気もないように見える。希望的観測かもしれないけど。
「では、貴女はどうやって此処にきたのですか?
何か目的があって来たのですか?」
さっきまでの穏やかな雰囲気が何処へやら、何か穿ったような目で此方を見つつ質問してきた。当たり前と言えば当たり前か。全く知らん国の聞いた事も見た事も無いよく知らん奴がいきなりやってきて『やあ、初めまして』とかシレッと言われてもねえ。そりゃあ何か裏があるんじゃ無いかって思うよね…。ぶっちゃけ何もないけど。何も無いどころか、仮に何かあったとしても、どうにも出来ないだろうけど。
「どうやって…ってのは私が知りたいくらいです。
先ほども言いましたが私は国の外に出た事は無いし、出る予定も無かったし。
目的も何も、私は自分の国に早く帰りたいくらいです」
正直に自分の考えを述べる。
そう、帰らなきゃいけないのだ。
「では…此処へは貴女の意思で来た訳ではないと?」
「そうです!
私…私、早く帰ってしなきゃいけない事があるんです。
片付けだって終わってないし、他にも…色々とやらなきゃいけない事が沢山あるのに…い、いろいろっ…うっく」
思い出したらまた涙が出てきた。そもそも、こんなとこ来たくて来たんじゃない。理由があると言うなら私が知りたいくらいだ。お母さん達の事だって…あぁ、お父さん、お母さん、放ったままでゴメンね。ちゃんとお別れだって出来たとは言えない。そう、言えなかった。言える状態でもなかったし。
突然泣き出した私を見て、何かまた誤解が生じたらしい。頭の上のほうがワアワア煩いので、何事かと顔をあげたら、何か渋メンさんが眼鏡さんに詰め寄っていて、眼鏡さんは何か狼狽えていて。何を言ってるのかは解らないけど、状況的に眼鏡さんが私を泣かしたと思われているっぽい感じ…?別に眼鏡さんの所為ではないんだけど…。このままだと眼鏡さんが悪者になってしまいそうなので、理由を話す事にする。両親の死に関して。
異世界云々は置いといて。
「そうでしたか…。
そうですね。確かにそんな状況で自ら外に出るとは考えられません。
知らなかったとは言え、疑うような質問を投げかけてしまって申し訳ありませんでした」
「いえ、此方こそ誤解を招いてしまったようで済みません」
お互いに謝罪する。誤解は他にもあるんだけどね…それは言わない事にしておく。渋メンさんはまだ憤慨してる感じ。何だろう、もしかしてこの人には言葉が通じてないのかな?さっき眼鏡さんと何やら言い争ってた時は日本語じゃなかったし、もしかしたらそうなのかもね。そう言えば日本語を話せるのは極一部とか言ってたっけ。
「でも、そうすると
すぐにでも帰りたいところでしょうが…」
眼鏡さんがそう言ってくる。はい、その通り。帰る方法あるのかな。ちょっと期待して眼鏡さんをみるが、返ってきたのは残念な言葉だった。
「残念ながら送り届ける為の方法が今は無い…と言うしかありません」
申し訳なさそうに此方をみる。でも私は気付いちゃったよ?『今は』って言った事に。
「それは、今は無理でもそのうち出来るようになるって事ですか?」
私の言葉に苦笑いする眼鏡さん。
「確実にそうとは言えません。
何故なら、まず貴女という種族がどんな性質のものか、貴女の故郷が何処に在るのか、それぞれが不明だという事。
これにより、転移の術で送るという行為に危険が伴うため行使出来ません。
貴女自身が転移の術を使えるのであれば問題ありませんが、今、この時にも実行していないという事は使用出来ないという事なのでしょう?」
なるほど転移の術…出来ないね、確かに。ていうか、私なんか魔法なんて使えないし。
いやいやそれより…転移で異世界に帰れるのかっていうね…もっと根本的な何かが違うような気がするし。うーん…。直ぐ帰るっていうのはやっぱり無理があるのかなあ…。伯父さんか伯母さんが気が付いてどうにかしといてくれると助かるんだけど…此処からじゃ確認も出来ないし、本当にどうしようもない。
溜息が出た。もう昨日から一体何回目だか解らないくらい溜息が出てる。よく溜息つくと幸せが逃げるから云々とか言うけど、これだけの状況で溜息出ない奴がいたらあってみたいわ、本当に。
「…あの、あまりお気を落とさないでください。
貴女が1日も早く帰れるよう私も調べてみますから」
何故か申し訳なさそうに言う眼鏡さん。
メッチャ気遣ってくれてる…良い人だなあ…。
「ありがとうございます。
…あの…」
御礼を言おうとして気付いた。
ヤバい、名前何だったっけ?
「大丈夫ですよ。
色々と不安はあるでしょうが、出来うる限りのお手伝いを約束しましょう。
それと、帰る方法が見つかるまでは私の屋敷に滞在していただく事になりますが宜しいですか?」
「えっと…はい。
よろしくお願いします」
名前…思い出せないままお宅にお邪魔する事になっちゃいましたが、大丈夫かなぁ…。
私の心配をよそに眼鏡さんはニッコリと笑顔になると
「ではまず、
朝食などご一緒に如何でしょうか?」
「ニンゲン…である貴女の故郷は何方にあるんでしょう?」
故郷は何処ときた。
「少なくともこのヨーツィルダルでニンゲンと言う種族は貴女以外で見た事がありません」
そりゃまあ地球星の日本国産ですから。見た事あるなんて言われたら、むしろ私のほうがその人に逢ってみたい。どうしよう、何て言えば違和感無く聞いてもらえるかな?
「何方と言われても…
そもそも私は自分の国の外へ出た事が無いので此処が何処だかもよく解らないのですが」
うん。嘘は言ってない。眼鏡さんはまたも考え込むようにして
「成る程…自国より外へ出る事が無いから他種族に認知されにくいと…」
などとブツクサ言っている。誤解があるのは解ったけど、敢えては突っ込まない。それよりも眼鏡さんの様子をよく観察しておく。渋メンさんのほうもチラリと見てみるが、此方は先ほど同様、眼鏡さんの様子を見ているだけで何もしていない。する気もないように見える。希望的観測かもしれないけど。
「では、貴女はどうやって此処にきたのですか?
何か目的があって来たのですか?」
さっきまでの穏やかな雰囲気が何処へやら、何か穿ったような目で此方を見つつ質問してきた。当たり前と言えば当たり前か。全く知らん国の聞いた事も見た事も無いよく知らん奴がいきなりやってきて『やあ、初めまして』とかシレッと言われてもねえ。そりゃあ何か裏があるんじゃ無いかって思うよね…。ぶっちゃけ何もないけど。何も無いどころか、仮に何かあったとしても、どうにも出来ないだろうけど。
「どうやって…ってのは私が知りたいくらいです。
先ほども言いましたが私は国の外に出た事は無いし、出る予定も無かったし。
目的も何も、私は自分の国に早く帰りたいくらいです」
正直に自分の考えを述べる。
そう、帰らなきゃいけないのだ。
「では…此処へは貴女の意思で来た訳ではないと?」
「そうです!
私…私、早く帰ってしなきゃいけない事があるんです。
片付けだって終わってないし、他にも…色々とやらなきゃいけない事が沢山あるのに…い、いろいろっ…うっく」
思い出したらまた涙が出てきた。そもそも、こんなとこ来たくて来たんじゃない。理由があると言うなら私が知りたいくらいだ。お母さん達の事だって…あぁ、お父さん、お母さん、放ったままでゴメンね。ちゃんとお別れだって出来たとは言えない。そう、言えなかった。言える状態でもなかったし。
突然泣き出した私を見て、何かまた誤解が生じたらしい。頭の上のほうがワアワア煩いので、何事かと顔をあげたら、何か渋メンさんが眼鏡さんに詰め寄っていて、眼鏡さんは何か狼狽えていて。何を言ってるのかは解らないけど、状況的に眼鏡さんが私を泣かしたと思われているっぽい感じ…?別に眼鏡さんの所為ではないんだけど…。このままだと眼鏡さんが悪者になってしまいそうなので、理由を話す事にする。両親の死に関して。
異世界云々は置いといて。
「そうでしたか…。
そうですね。確かにそんな状況で自ら外に出るとは考えられません。
知らなかったとは言え、疑うような質問を投げかけてしまって申し訳ありませんでした」
「いえ、此方こそ誤解を招いてしまったようで済みません」
お互いに謝罪する。誤解は他にもあるんだけどね…それは言わない事にしておく。渋メンさんはまだ憤慨してる感じ。何だろう、もしかしてこの人には言葉が通じてないのかな?さっき眼鏡さんと何やら言い争ってた時は日本語じゃなかったし、もしかしたらそうなのかもね。そう言えば日本語を話せるのは極一部とか言ってたっけ。
「でも、そうすると
すぐにでも帰りたいところでしょうが…」
眼鏡さんがそう言ってくる。はい、その通り。帰る方法あるのかな。ちょっと期待して眼鏡さんをみるが、返ってきたのは残念な言葉だった。
「残念ながら送り届ける為の方法が今は無い…と言うしかありません」
申し訳なさそうに此方をみる。でも私は気付いちゃったよ?『今は』って言った事に。
「それは、今は無理でもそのうち出来るようになるって事ですか?」
私の言葉に苦笑いする眼鏡さん。
「確実にそうとは言えません。
何故なら、まず貴女という種族がどんな性質のものか、貴女の故郷が何処に在るのか、それぞれが不明だという事。
これにより、転移の術で送るという行為に危険が伴うため行使出来ません。
貴女自身が転移の術を使えるのであれば問題ありませんが、今、この時にも実行していないという事は使用出来ないという事なのでしょう?」
なるほど転移の術…出来ないね、確かに。ていうか、私なんか魔法なんて使えないし。
いやいやそれより…転移で異世界に帰れるのかっていうね…もっと根本的な何かが違うような気がするし。うーん…。直ぐ帰るっていうのはやっぱり無理があるのかなあ…。伯父さんか伯母さんが気が付いてどうにかしといてくれると助かるんだけど…此処からじゃ確認も出来ないし、本当にどうしようもない。
溜息が出た。もう昨日から一体何回目だか解らないくらい溜息が出てる。よく溜息つくと幸せが逃げるから云々とか言うけど、これだけの状況で溜息出ない奴がいたらあってみたいわ、本当に。
「…あの、あまりお気を落とさないでください。
貴女が1日も早く帰れるよう私も調べてみますから」
何故か申し訳なさそうに言う眼鏡さん。
メッチャ気遣ってくれてる…良い人だなあ…。
「ありがとうございます。
…あの…」
御礼を言おうとして気付いた。
ヤバい、名前何だったっけ?
「大丈夫ですよ。
色々と不安はあるでしょうが、出来うる限りのお手伝いを約束しましょう。
それと、帰る方法が見つかるまでは私の屋敷に滞在していただく事になりますが宜しいですか?」
「えっと…はい。
よろしくお願いします」
名前…思い出せないままお宅にお邪魔する事になっちゃいましたが、大丈夫かなぁ…。
私の心配をよそに眼鏡さんはニッコリと笑顔になると
「ではまず、
朝食などご一緒に如何でしょうか?」
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