宮廷魔術師のお仕事日誌

人物紹介その他

人物紹介

『殲滅』フレッド・セレンディル
現在１５→１６歳。没落した元貴族の末裔の４男。セレンディル家は家名だけは残っているが爵位などは一切なく今は普通に商いをしている。
一応はこの話の主人公。最年少で宮廷魔術師になった少年。紛れもなく優秀なのだが、周囲のレベルが高かった為に自己評価は然程高くない。
銀色の髪に赤色の瞳。身長は少し低め。冒険者時代は常にすっぽりフード付きのローブを被っていたが、宮廷魔術師になってからは正装が多くなったのが不満。
頼まれるとNOと言えない事も無いけど葛藤するタイプ。押しには割と弱い。
お茶とお菓子と美味しいご飯を愛する。苦手なものはお化けの類。
得意とするのは魔法陣や付与、魔術道具作成等の事前準備が出来る類の術。攻撃術としては爆破の術が得意。
使い魔はカラスのカーロ。護衛のゴーレムはドグラ。


ドグラ
フレッドによって作成された竜牙戦士。外見は鎧兜も相まってとても厳つい。大きな長剣と盾を持つ。
龍の牙や骨を素材に作られたゴーレムではあるが、コアにフレッドの親友の剣技を写し取って刻み込んである為に、並の魔導生物よりも格段に動きの質が高い。
近衛騎士長とも殴り合える程の性能を秘めるが、破損した際の修理が厄介なのと、結構自分の傑作を溺愛しているフレッドはあまり無理をさせたがらない。
フレッドの命に従う護衛として動く様に魔術でプログラムされているが、時折本人？の意思らしき物の片鱗を感じさせる行動を取る事がある。


幼馴染のアイツ
フレッドより３歳上の１８歳。
体格の良い燃えるような赤髪の戦士。剣の実力はかなりの物。
昔はフレッドに兄ちゃんと呼ばれていたが、その行い（特に女性関係）のフォローに株は下がり続けてアイツに、当人に対しては名前で呼び捨てになった。
盗賊の少女と神官の女性とパーティを組んでいる。そしてその二人に惚れられている。
それでもフレッドに親友として扱われ続けるのはその善性故に。所謂英雄候補生。けれど主人公では無いのでその活躍の殆どは画面外である。




王都の人々

バナーム・ニュート
４８歳。王国のベテラン内政官。フレッドにとっては色んな意味で先生。
ニュート家は法服貴族（領土を持たず官職の保持によって身分を保証された貴族）の子爵位。
折り目正しくいつも背筋が伸びている。外見と物腰のせいで堅物だと思われがちだが、話せば度量の深い心優しい人物。気遣いの達人。執事とか向いてそう。
バナームの方でもフレッドをまるで生徒の様に思っているが、出来が良すぎて周囲から期待が大きく、尚且つそれに応えようとする若い彼の事を少し心配もしている。


『ゴーレムメイカー』エレクシア・フィネル
２０代前半。宮廷魔術師第五席。フィネル男爵家の末娘だが、実家とは疎遠。給金の一部を仕送りしている程度の関係。
艶やかな長い黒髪が自慢の、眼鏡が似合う知的美人。瞳も黒い。
王国でもゴーレム研究の第一人者と言われる優秀な魔術師。フレッドを後輩として可愛がっている。
フレッド曰く、美人で男性に貢がれ慣れ過ぎているのが人としての欠点。


シスター・カトレア
王都旧市街にある教会のシスター。３０歳前後に見えるが年齢不詳。
豊満な身体つきを僧衣に押し込めている。自室以外ではベールを付けている為髪の色は判らない。茶色の瞳。
お茶を入れるのが上手な優しい女性。




王都以外の人々

シャニーニ
褐色の肌と燃えるような金色の瞳、そして瞳とは相反するように黒い髪を持つ王国人と異国人とのハーフの華奢な少女。
現在１３歳。１１歳のころに冒険者をしていたフレッドのパーティに助けられた。
王国南方の海都で裏の組織に所属している。盗賊としての技能を持ち、武器は投げナイフ。


フルフレア
ふわふわで柔らかい金色の髪と碧眼のエルフの幼児。
１０歳だがエルフは人間より成長が５倍ほど遅い為、人間に換算すれば２～３歳児程度。


メノーム・クァッサー
３５歳。マルクス辺境伯旗下の騎士。
クァッサー家はマルクス辺境伯の寄子である士爵。
領内での評判はマルクス辺境伯騎士団に相応しい武によって民を安んじる事を重視する好人物。
フレッドの見立てでは多分オーガ位となら殴り合える。



以下その他の貴族達

マルクス辺境伯
西方の辺境伯。義理を重んじる武人にして人望篤い西方の纏め役。

海洋伯
南方の辺境伯。大らかで人情家。けれど金勘定は細かい。

バルバロッサ伯爵
王家への忠義に篤い貴族。堅実で、芸術にも造詣が深く会話が上手いので夜会では人気者。

ゴートレック男爵領
田舎貴族。実直な性格で武人肌。数少ない領民からは慕われている。



以下その他の冒険者関係の人物

王都冒険者ギルドのギルドマスター
フレッドからは爺様と呼ばれる。海千山千の妖怪爺。現役冒険者時代は魔術師だったらしい。

チャリクル
陽気な盗賊。腕も人柄も確かでギルドマスターやフレッドからも信頼もされている。
割とお人よし。冒険を愛する良き冒険者。

キール
寡黙な神官戦士。腕も人柄も確かでギルドマスターやフレッドからも信頼もされている。
割とお人よしだが、相棒のチャリクルが輪をかけてお人よしなので止める役割を担う事が多い。

セラティス
明るい性格の駆け出し冒険者。光の加減で変化する猫っぽい色合いの瞳と真っ赤な髪の１７歳の少女。
以前は父の形見の長剣を振り回していたが、体格に合わず使いこなせない為に一先ず使う事を断念した。
今はフレッドから強引に借りたままになっているショートソードがメインウェポン。
チャリクルとキールからも少し手解きを受けたりと、着実に冒険者としての道を歩みつつある。



その他の宮廷魔術師

『ドクター』
宮廷魔術師第４席。人体と調薬の達人。別名死の関を塞ぐ者。大地の女神と生命の尊厳の信奉者。命を助ける為ならば時に行き過ぎる人物。