41 / 52
第一章 駆け出し冒険者は博物学者
#37
しおりを挟む
「それにしても、鍛冶師ギルドに続いて商人ギルドにまで喧嘩を売るとは思わなかったな」
商人ギルドを出てから、アリシアさんが感心したようにそう宣もうた。
「人聞きの悪い。別に喧嘩を売った訳じゃありませんよ。
帳簿の書き方の話は、単に“気付き”の問題です。
俺はいつもの通り、それを知っていた。ただ俺が知っていた範囲は、商人ギルドが知っている範囲より広かった。それだけです。
けど帳簿の書き方に関しては、じゃぁ俺に合わせろ、とは言えません。
何故なら、その内容をもとに税金が課されるからです。
俺の作った帳簿の通りに計算をすると、おそらく税金はかなり安くなります」
「ほう、それは良いことだ」
「そうなの? でもそれって、所謂“脱税”って奴になるんじゃないの?」
「セラさん正解です。仮に、技術的に或いは考え方的に俺の方が正しくても、税金って奴は定められた計算方法がありますから、それに背そむいたやり方は犯罪行為なんです」
「それじゃあ意味がないじゃないか」
「だから俺は、商人ギルドのやり方を学ぶ必要があるんです。言いましたでしょ? 『情報交換しましょう』って」
「成程。アレク君は基礎的なことがわかっているんだから、違いをちょっと教えて貰えれば、ギルドが規定する帳簿の書き方をすぐにマスター出来る。
一方でギルドの方は、アレク君のやり方を学べば、より精度の高い帳簿を作れるようになる。
……ってことね?」
「おっしゃる通り。
そして商人ギルドが俺のやり方を認めてくれるのなら、ギルドから国に働きかけて、税金の計算方法そのものを変えることだって出来るだろうからね」
「いやそれは無理だろう。だって、お前のやり方だと税金が減るんだろ? なら国が受け入れる訳がない」
「そうとも言い切れません。俺のやり方の場合、賄賂を貰ったり贈ったりした場合も、それを帳簿に載せなきゃならないんです。貰った賄賂を隠せば脱税だし、贈った賄賂を隠せば、その分利益が大きく計算され、つまり多く税金を払わなければならなくなります。
結局、真っ当な取引をしている商人が、一番納得出来る額の税金を納めることが出来るようになるんです」
「その通りなら、国も民も皆幸せになれるな」
◇◆◇ ◆◇◆
そんなこんなで、次に来たのは鍛冶師ギルド。
商人ギルドに行ったこと、そこで起こったこと、ついでに事業内容の裏書人に勝手に指定した件などを話したうえで、今日の本題に入った。
「まずはこれが、うちの孤児院で作った木炭です」
〔無限収納〕から、木炭を一抱え取り出して提出した。
「ちなみに、木炭の良し悪しって、何処で区別をつけるか知っていますか?」
「いや、知らない。
以前お前が言ったとおり、うちで『木炭』と言えば、ギルドで作っているものだけだからな。勿論産地の違いなどはあるだろうが、質の違いがあるとは考えたこともなかった」
「簡単です。
燃やして煙が出るのは下。
煙は出ないが炎の舌が見えるのは中。
煙も炎も見せず、ただ静かに青白く光るのが上です」
「おいアレク、燃えるのに炎が出ないって、どういうことだ? その炎の中には火の精霊はいないのか?」
「これは火の精霊神殿には知られないようにしてください。
『火の最たるは炎無し。
熱の最たるは御色無し。
炎は火の吐息に過ぎず、
その色、熱足らぬ証なり。
真なる火は地の底にあり、
光も発さず全てを熱に変える』
これは、ある国で謳われた詩です。
これが正しいのか間違っているのか、それはわかりません。
ただ、今言った通り最上の木炭は煙も炎もありませんし、製鉄に使うような高温では、炎は青白く光ります。これは、鍛冶師は実際に目にしている筈。
つまり、最上の木炭を燃やし、そこに風を送り込むと、炎は出ずに木炭がただ青白く輝くんです。それはそれは、美しいものですよ」
「火の精霊神殿では、赤い炎が邪を焼き払う、と教えていた」
「はい。だからこそ、赤い炎が『不十分燃焼の結果』だと知られてはいけないんです。『火の精霊の残り滓』を有難がっているなんて、彼らが認められる訳がありませんから」
「火の属性魔法の炎の色は赤い。赤こそが火の精霊を象徴する色だから」
「魔法は術者の知らない現象は起こせません。赤い火しか知らない術者は、青白く輝く炎を生み出せません」
「……色々とんでもない秘密を暴露してくれやがる。
“青白く輝く炎”。鍛冶師でそれを見たことがない奴はいない。
だが、その周囲に普通の赤い炎があるのが普通だ。だから“青白く輝く炎”は、火の精霊の祝福、と思われていた。
まさか“青白く輝く炎”こそが、火の精霊の正体だったなんてな」
「まぁそういう訳ですので、この孤児院産の木炭と、ギルド産の木炭を実際に燃やして比べてみてください。卸値は、それから交渉しましょう」
◇◆◇ ◆◇◆
木炭に関する話が終わった後。
「ところで。ちょっと見てほしいものがあります」
と言って、〔無限収納〕から今度は石炭を取り出した。
「何だ、これは?」
「俺が、東の廃坑の所有権を得ていることは、既にご存知と思います。
これは、その廃坑で取れた“黒く脆もろい土”です」
「そんなものが何になる?」
「これ、燃えるんです」
「……何?」
「実はこれ、遠い国では『石炭』と呼ばれています。
基本的には、木炭と同じ性質を持っています」
「何だと!」
「ただ、燃やすと『硫黄』と呼ばれる物質も発生しますが、これは毒です」
「おい!」
「とは言っても、硫黄はとても臭いので、致死量を吸い込む前に悪臭に耐えられなくなります。
だから単純に作業環境を悪化させない為に、硫黄を除去する必要があるんです。
一方で、製鉄に於いては悪臭以上の問題もあります。
鉄鉱石と硫黄が反応すると、とても質の悪い鉄になります。
最悪の場合、黒い粉末状に崩れ去ります。
だから、製鉄燃料として使うときは、脱硫してからでないと使ってはいけないんです」
「だがそうすれば、使える。と」
「はい。けど脱硫の方法は、教えません」
「何故?」
「以前言いましたよね? 鍛冶師ギルドが閉鎖的であったから、文明の進歩が止まったって。
競争の第一歩は、考えることです。
ヒントは出しました。
これから石炭を燃やして、その硫黄の匂いを実感し、また製鉄に使ってみて、どのように鉄が駄目になるのか実感してみてください。
そして脱硫方法を、色々考えてみてください。鉄と反応するのなら、他の金属だったらどうなるか。他の石ならどうなるか。色々試してみてください。
その過程で、多くの知識を得るでしょう」
「確かに、あれもこれもと聞いていたんじゃ俺たちの沽券に関わるってもんだな。
わかった。で、この石炭をどうするんだ?」
「廃坑改め炭鉱の採掘権。いくらで買い取ります?」
商人ギルドを出てから、アリシアさんが感心したようにそう宣もうた。
「人聞きの悪い。別に喧嘩を売った訳じゃありませんよ。
帳簿の書き方の話は、単に“気付き”の問題です。
俺はいつもの通り、それを知っていた。ただ俺が知っていた範囲は、商人ギルドが知っている範囲より広かった。それだけです。
けど帳簿の書き方に関しては、じゃぁ俺に合わせろ、とは言えません。
何故なら、その内容をもとに税金が課されるからです。
俺の作った帳簿の通りに計算をすると、おそらく税金はかなり安くなります」
「ほう、それは良いことだ」
「そうなの? でもそれって、所謂“脱税”って奴になるんじゃないの?」
「セラさん正解です。仮に、技術的に或いは考え方的に俺の方が正しくても、税金って奴は定められた計算方法がありますから、それに背そむいたやり方は犯罪行為なんです」
「それじゃあ意味がないじゃないか」
「だから俺は、商人ギルドのやり方を学ぶ必要があるんです。言いましたでしょ? 『情報交換しましょう』って」
「成程。アレク君は基礎的なことがわかっているんだから、違いをちょっと教えて貰えれば、ギルドが規定する帳簿の書き方をすぐにマスター出来る。
一方でギルドの方は、アレク君のやり方を学べば、より精度の高い帳簿を作れるようになる。
……ってことね?」
「おっしゃる通り。
そして商人ギルドが俺のやり方を認めてくれるのなら、ギルドから国に働きかけて、税金の計算方法そのものを変えることだって出来るだろうからね」
「いやそれは無理だろう。だって、お前のやり方だと税金が減るんだろ? なら国が受け入れる訳がない」
「そうとも言い切れません。俺のやり方の場合、賄賂を貰ったり贈ったりした場合も、それを帳簿に載せなきゃならないんです。貰った賄賂を隠せば脱税だし、贈った賄賂を隠せば、その分利益が大きく計算され、つまり多く税金を払わなければならなくなります。
結局、真っ当な取引をしている商人が、一番納得出来る額の税金を納めることが出来るようになるんです」
「その通りなら、国も民も皆幸せになれるな」
◇◆◇ ◆◇◆
そんなこんなで、次に来たのは鍛冶師ギルド。
商人ギルドに行ったこと、そこで起こったこと、ついでに事業内容の裏書人に勝手に指定した件などを話したうえで、今日の本題に入った。
「まずはこれが、うちの孤児院で作った木炭です」
〔無限収納〕から、木炭を一抱え取り出して提出した。
「ちなみに、木炭の良し悪しって、何処で区別をつけるか知っていますか?」
「いや、知らない。
以前お前が言ったとおり、うちで『木炭』と言えば、ギルドで作っているものだけだからな。勿論産地の違いなどはあるだろうが、質の違いがあるとは考えたこともなかった」
「簡単です。
燃やして煙が出るのは下。
煙は出ないが炎の舌が見えるのは中。
煙も炎も見せず、ただ静かに青白く光るのが上です」
「おいアレク、燃えるのに炎が出ないって、どういうことだ? その炎の中には火の精霊はいないのか?」
「これは火の精霊神殿には知られないようにしてください。
『火の最たるは炎無し。
熱の最たるは御色無し。
炎は火の吐息に過ぎず、
その色、熱足らぬ証なり。
真なる火は地の底にあり、
光も発さず全てを熱に変える』
これは、ある国で謳われた詩です。
これが正しいのか間違っているのか、それはわかりません。
ただ、今言った通り最上の木炭は煙も炎もありませんし、製鉄に使うような高温では、炎は青白く光ります。これは、鍛冶師は実際に目にしている筈。
つまり、最上の木炭を燃やし、そこに風を送り込むと、炎は出ずに木炭がただ青白く輝くんです。それはそれは、美しいものですよ」
「火の精霊神殿では、赤い炎が邪を焼き払う、と教えていた」
「はい。だからこそ、赤い炎が『不十分燃焼の結果』だと知られてはいけないんです。『火の精霊の残り滓』を有難がっているなんて、彼らが認められる訳がありませんから」
「火の属性魔法の炎の色は赤い。赤こそが火の精霊を象徴する色だから」
「魔法は術者の知らない現象は起こせません。赤い火しか知らない術者は、青白く輝く炎を生み出せません」
「……色々とんでもない秘密を暴露してくれやがる。
“青白く輝く炎”。鍛冶師でそれを見たことがない奴はいない。
だが、その周囲に普通の赤い炎があるのが普通だ。だから“青白く輝く炎”は、火の精霊の祝福、と思われていた。
まさか“青白く輝く炎”こそが、火の精霊の正体だったなんてな」
「まぁそういう訳ですので、この孤児院産の木炭と、ギルド産の木炭を実際に燃やして比べてみてください。卸値は、それから交渉しましょう」
◇◆◇ ◆◇◆
木炭に関する話が終わった後。
「ところで。ちょっと見てほしいものがあります」
と言って、〔無限収納〕から今度は石炭を取り出した。
「何だ、これは?」
「俺が、東の廃坑の所有権を得ていることは、既にご存知と思います。
これは、その廃坑で取れた“黒く脆もろい土”です」
「そんなものが何になる?」
「これ、燃えるんです」
「……何?」
「実はこれ、遠い国では『石炭』と呼ばれています。
基本的には、木炭と同じ性質を持っています」
「何だと!」
「ただ、燃やすと『硫黄』と呼ばれる物質も発生しますが、これは毒です」
「おい!」
「とは言っても、硫黄はとても臭いので、致死量を吸い込む前に悪臭に耐えられなくなります。
だから単純に作業環境を悪化させない為に、硫黄を除去する必要があるんです。
一方で、製鉄に於いては悪臭以上の問題もあります。
鉄鉱石と硫黄が反応すると、とても質の悪い鉄になります。
最悪の場合、黒い粉末状に崩れ去ります。
だから、製鉄燃料として使うときは、脱硫してからでないと使ってはいけないんです」
「だがそうすれば、使える。と」
「はい。けど脱硫の方法は、教えません」
「何故?」
「以前言いましたよね? 鍛冶師ギルドが閉鎖的であったから、文明の進歩が止まったって。
競争の第一歩は、考えることです。
ヒントは出しました。
これから石炭を燃やして、その硫黄の匂いを実感し、また製鉄に使ってみて、どのように鉄が駄目になるのか実感してみてください。
そして脱硫方法を、色々考えてみてください。鉄と反応するのなら、他の金属だったらどうなるか。他の石ならどうなるか。色々試してみてください。
その過程で、多くの知識を得るでしょう」
「確かに、あれもこれもと聞いていたんじゃ俺たちの沽券に関わるってもんだな。
わかった。で、この石炭をどうするんだ?」
「廃坑改め炭鉱の採掘権。いくらで買い取ります?」
41
あなたにおすすめの小説
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。
みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。
勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。
辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。
だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!
俺、何しに異世界に来たんだっけ?
右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」
主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。
気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。
「あなたに、お願いがあります。どうか…」
そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。
「やべ…失敗した。」
女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる