41 / 50
だから④
しおりを挟む
「はい。確かにその話を、ガンス男爵にしたことはあります……ですが……」
目の前に跪く商人は、困ったように私を見る。
「だが、何だ?」
「……他の黄みがかったドレスで代用してはいかがでしょうか?」
商人は明らかに言葉を飲み込んで、新しい提案をしてきた。
「その生地には何か問題があるのか? 犯罪に絡むのではないだろうな?」
私の鋭い視線に、商人が慌てて首を横に振る。
「いいえ! 滅相もございません! その布地は、その者たちが精魂を込めて織りあげているそれはそれは素晴らしい品だと聞いております! 決して犯罪などと関係しているものではありません!」
その言葉に、嘘は見つけられなかった。
「犯罪に関係ない? ならば、なぜ他の生地をすすめるのだ?」
私の追及に、商人が目を伏せた。
「どんな理由であろうとも、責めはせぬ。言うがよい」
「ファビアン様は、決して怒ることはありませんわ。大丈夫よ」
私の隣にいるノエリアが商人に優しく告げる。
私はノエリアの声に頷く。
そうだ。私は、寛容な次期国王だ。
当然、ノエリアを侮辱するクリスティアーヌを除くが。
商人が、小さく息を吐いて口を開いた。
「失礼を承知で申し上げます。金糸を使ったドレスは、とても貴重品です。その費用は、普通の貴族家では簡単に用意できるような金額ではありません。当然、王家であれば、用意はできるんでしょう。ですが……ファビアン殿下の一存で用意できる金額かどうか……」
予想以上に費用が掛かると言われて、流石に躊躇する。
私は確かに次期国王ではあるが、それほどの費用を勝手に使うのは流石に、二つ返事はできない。
黙り込む私に、商人が頷く。
「ドゥメルグ公爵家でも、その費用の高さに、その生地でのドレス作成は断念したと、小耳にはさんだことがあります」
「何? ドゥメルグ公爵家が?」
ドゥメルグ公爵は、クリスティアーヌの父親だ。
商人が私を伺うように口を開く。
「卒業パーティーで、着る予定のドレスとして注文するつもりだったようです」
その言葉に、私の隣のノエリアが、ピクリと反応する。
クリスティアーヌが、金色のドレスを?
……ノエリアの夢を、クリスティアーヌが奪うところだったのか?
私が険しい顔をしたことに気づいたらしい商人が、また慌てる。
「ドゥメルグ公爵家ですら、その予算を捻出できなかったという話ですので! 参考になればと思いつい口にしてしまいましたが、余計なことを申し上げてしまいました! 申し訳ございません!」
「いや。気にするな。むしろ、断念したという話が聞けて、良かった」
私は寛容な人間だ。クリスティアーヌ以外には、な。
クリスティアーヌも、ドレスと同様、私自身のことも諦めて欲しいものだがな。
わざわざ、卒業パーティーに私の瞳と同じ色のドレスを用意しようとするくらいだ。簡単には諦めてくれないんだろう。
だから、ノエリアがその金色のドレスを着る意味は、更に重くなる。
だが……。
私は隣のノエリアを見る。
ノエリアは哀しそうな表情で目を伏せている。
きっと、夢が叶えられないと、悲しんでいるんだろう。
だが……。
いつも学院長に、そのアイデアは王国の議会で披露してみては、と言われるくらいのアイデアが浮かんでくるのに、今は全然何も浮かばない。
解決策が思い浮かばなくて、私はつい大きなため息をついた。
「ファビアン殿下は、そのドレスをノエリア様にプレゼントしたいのですね?」
おもむろに尋ねてきた商人に、私は視線を向ける。
「ああ。私の瞳と同じ色のドレスを着たいという、ノエリアの夢を叶えたい。だが……」
「一つだけ、策があるやもしれません」
商人の言葉に、私は即座に反応する。
「なんだ?」
「私の知るある豪商が、カッセル王国との交易の手を広げたいと考えておられるのです。その拠点として、国境近くに立つルロワ城を譲り受けることができないかと、おっしゃっていることがありまして」
「ルロワ城? ……なぜあんな古びた城を? 豪商であれば、いくらでも建物など用意できよう?」
ルロワ城は、この王城が建つよりももっと前に作られた古城だ。昔は末端の王族などが暮らしていたこともあったが、今は王族は誰もそこにはおらず、王族騎士団の一団が拠点として使っていると聞く。
私が首を傾げると、商人が肩をすくめる。
「豪商ともなれば、お金の使い方ひとつとっても、私たちのような末端の商人よりも細かいのです。ですから、すでにあるものを活用することで、お金を減らさない工夫など、色々しているようで。私も見習わなければ、と思うのですが、なかなか上手くは行きません」
商人の告げた理由に、なるほどな、と頷く。
「だからこそ、豪商になりえた、ということか」
「そうでございましょうね。それと……」
商人が意味ありげに私を見つめる。
「なんだ?」
「これについては、大変申し上げにくいことなのですが、その豪商がルロワ城を手に入れたいと言っていた最大の理由は他にありまして」
「……なんだ。申してみよ」
「ファビアン殿下は、ルロワ城のことを庶民たちが何と言っているか、ご存じですか?」
「いや、知らぬ。……ノエリアは知っているのか?」
庶子であるノエリアならば知っているかと尋ねれば、ノエリアが困ったように目を伏せた。
「……はい。存じております」
「何と言われているのだ?」
「狼藉者の掃き溜めと言われております」
商人の口から告げられた言葉に、驚く。
「ろう……ぜき者の……はき……だめ?」
「はい。騎士団の中で、王都では目に余る人間が、ルロワ城に送られる、と聞いております。実際、ルロワ城の周辺住民たちは、ルロワ城の騎士団を恐れて近寄りもしないと」
「つまり、騎士団で必要のない人間をルロワ城に送っている、ということか?」
私の視線に、商人が目を合わせたまま頷く。
「はい。ですから、その豪商は、歴史あるルロワ城がそのような使い方をされるのが哀しいと。せめてルロワ城を健全に使用してほしいと。それで、拠点として王家の言い値でルロワ城を買い取っても構わない、と言っておられました」
商人の真剣な目に、私は目を伏せて首を振った。
「ルロワ城がそのような処遇になっていたとは、知らなかった。古びた城とは言え、あれも王家の持ち物。ましてや、近隣住民をおびえさせるとは、次期国王としては黙ってみてはおれぬ。……だが……」
「ルロワ城を譲るのに、何か懸念がありますでしょうか?」
商人の質問に、私はどうするか迷う。
だが、ここまで正直に色々と告げてくれた商人ならば、私の困りごとも何かいい案を出してくれるかもしれない。
私は、思い切って口を開く。
「実は、騎士団長が苦手でな。ルロワ城の件、騎士団長に話を通さないわけにもいかぬだろう?」
私の言葉に、商人が不思議そうに首を傾げた。
「どうして王家の持ち物であるルロワ城のことについて、騎士団長に許可を求める必要があるのです? ファビアン殿下は、次期国王であらせられます。つまり、実質国王と同じこと。国のために、王家のためになることを、ファビアン殿下が躊躇する必要があるのです?」
「そうですわ! ファビアン殿下のご決断が早ければ早いほど、ルロワ城の周辺住民のためになるのです! すぐにご決断を!」
商人の言葉に、ノエリアが大きく頷く。
……確かに、そうかもしれない。
そもそも、私は次期国王。いや、もう実質国王と言って差し支えない立場だ。
王族の持ち物であるルロワ城を、あの古びた城を、大切に使いたいと言ってくれる人間に譲るくらい、許されるだろう。しかも、狼藉者の集まりである辺境にいる騎士団を解散もできるのだ。
誰も、困りはしない。
今こそ、王としての決断力が試されているのかもしれない。
「わかった。その豪商を紹介してくれ」
私は、次期国王だ。
だから、間違った決断をするわけにはいかない。
……間違っていない、はずだ。
目の前に跪く商人は、困ったように私を見る。
「だが、何だ?」
「……他の黄みがかったドレスで代用してはいかがでしょうか?」
商人は明らかに言葉を飲み込んで、新しい提案をしてきた。
「その生地には何か問題があるのか? 犯罪に絡むのではないだろうな?」
私の鋭い視線に、商人が慌てて首を横に振る。
「いいえ! 滅相もございません! その布地は、その者たちが精魂を込めて織りあげているそれはそれは素晴らしい品だと聞いております! 決して犯罪などと関係しているものではありません!」
その言葉に、嘘は見つけられなかった。
「犯罪に関係ない? ならば、なぜ他の生地をすすめるのだ?」
私の追及に、商人が目を伏せた。
「どんな理由であろうとも、責めはせぬ。言うがよい」
「ファビアン様は、決して怒ることはありませんわ。大丈夫よ」
私の隣にいるノエリアが商人に優しく告げる。
私はノエリアの声に頷く。
そうだ。私は、寛容な次期国王だ。
当然、ノエリアを侮辱するクリスティアーヌを除くが。
商人が、小さく息を吐いて口を開いた。
「失礼を承知で申し上げます。金糸を使ったドレスは、とても貴重品です。その費用は、普通の貴族家では簡単に用意できるような金額ではありません。当然、王家であれば、用意はできるんでしょう。ですが……ファビアン殿下の一存で用意できる金額かどうか……」
予想以上に費用が掛かると言われて、流石に躊躇する。
私は確かに次期国王ではあるが、それほどの費用を勝手に使うのは流石に、二つ返事はできない。
黙り込む私に、商人が頷く。
「ドゥメルグ公爵家でも、その費用の高さに、その生地でのドレス作成は断念したと、小耳にはさんだことがあります」
「何? ドゥメルグ公爵家が?」
ドゥメルグ公爵は、クリスティアーヌの父親だ。
商人が私を伺うように口を開く。
「卒業パーティーで、着る予定のドレスとして注文するつもりだったようです」
その言葉に、私の隣のノエリアが、ピクリと反応する。
クリスティアーヌが、金色のドレスを?
……ノエリアの夢を、クリスティアーヌが奪うところだったのか?
私が険しい顔をしたことに気づいたらしい商人が、また慌てる。
「ドゥメルグ公爵家ですら、その予算を捻出できなかったという話ですので! 参考になればと思いつい口にしてしまいましたが、余計なことを申し上げてしまいました! 申し訳ございません!」
「いや。気にするな。むしろ、断念したという話が聞けて、良かった」
私は寛容な人間だ。クリスティアーヌ以外には、な。
クリスティアーヌも、ドレスと同様、私自身のことも諦めて欲しいものだがな。
わざわざ、卒業パーティーに私の瞳と同じ色のドレスを用意しようとするくらいだ。簡単には諦めてくれないんだろう。
だから、ノエリアがその金色のドレスを着る意味は、更に重くなる。
だが……。
私は隣のノエリアを見る。
ノエリアは哀しそうな表情で目を伏せている。
きっと、夢が叶えられないと、悲しんでいるんだろう。
だが……。
いつも学院長に、そのアイデアは王国の議会で披露してみては、と言われるくらいのアイデアが浮かんでくるのに、今は全然何も浮かばない。
解決策が思い浮かばなくて、私はつい大きなため息をついた。
「ファビアン殿下は、そのドレスをノエリア様にプレゼントしたいのですね?」
おもむろに尋ねてきた商人に、私は視線を向ける。
「ああ。私の瞳と同じ色のドレスを着たいという、ノエリアの夢を叶えたい。だが……」
「一つだけ、策があるやもしれません」
商人の言葉に、私は即座に反応する。
「なんだ?」
「私の知るある豪商が、カッセル王国との交易の手を広げたいと考えておられるのです。その拠点として、国境近くに立つルロワ城を譲り受けることができないかと、おっしゃっていることがありまして」
「ルロワ城? ……なぜあんな古びた城を? 豪商であれば、いくらでも建物など用意できよう?」
ルロワ城は、この王城が建つよりももっと前に作られた古城だ。昔は末端の王族などが暮らしていたこともあったが、今は王族は誰もそこにはおらず、王族騎士団の一団が拠点として使っていると聞く。
私が首を傾げると、商人が肩をすくめる。
「豪商ともなれば、お金の使い方ひとつとっても、私たちのような末端の商人よりも細かいのです。ですから、すでにあるものを活用することで、お金を減らさない工夫など、色々しているようで。私も見習わなければ、と思うのですが、なかなか上手くは行きません」
商人の告げた理由に、なるほどな、と頷く。
「だからこそ、豪商になりえた、ということか」
「そうでございましょうね。それと……」
商人が意味ありげに私を見つめる。
「なんだ?」
「これについては、大変申し上げにくいことなのですが、その豪商がルロワ城を手に入れたいと言っていた最大の理由は他にありまして」
「……なんだ。申してみよ」
「ファビアン殿下は、ルロワ城のことを庶民たちが何と言っているか、ご存じですか?」
「いや、知らぬ。……ノエリアは知っているのか?」
庶子であるノエリアならば知っているかと尋ねれば、ノエリアが困ったように目を伏せた。
「……はい。存じております」
「何と言われているのだ?」
「狼藉者の掃き溜めと言われております」
商人の口から告げられた言葉に、驚く。
「ろう……ぜき者の……はき……だめ?」
「はい。騎士団の中で、王都では目に余る人間が、ルロワ城に送られる、と聞いております。実際、ルロワ城の周辺住民たちは、ルロワ城の騎士団を恐れて近寄りもしないと」
「つまり、騎士団で必要のない人間をルロワ城に送っている、ということか?」
私の視線に、商人が目を合わせたまま頷く。
「はい。ですから、その豪商は、歴史あるルロワ城がそのような使い方をされるのが哀しいと。せめてルロワ城を健全に使用してほしいと。それで、拠点として王家の言い値でルロワ城を買い取っても構わない、と言っておられました」
商人の真剣な目に、私は目を伏せて首を振った。
「ルロワ城がそのような処遇になっていたとは、知らなかった。古びた城とは言え、あれも王家の持ち物。ましてや、近隣住民をおびえさせるとは、次期国王としては黙ってみてはおれぬ。……だが……」
「ルロワ城を譲るのに、何か懸念がありますでしょうか?」
商人の質問に、私はどうするか迷う。
だが、ここまで正直に色々と告げてくれた商人ならば、私の困りごとも何かいい案を出してくれるかもしれない。
私は、思い切って口を開く。
「実は、騎士団長が苦手でな。ルロワ城の件、騎士団長に話を通さないわけにもいかぬだろう?」
私の言葉に、商人が不思議そうに首を傾げた。
「どうして王家の持ち物であるルロワ城のことについて、騎士団長に許可を求める必要があるのです? ファビアン殿下は、次期国王であらせられます。つまり、実質国王と同じこと。国のために、王家のためになることを、ファビアン殿下が躊躇する必要があるのです?」
「そうですわ! ファビアン殿下のご決断が早ければ早いほど、ルロワ城の周辺住民のためになるのです! すぐにご決断を!」
商人の言葉に、ノエリアが大きく頷く。
……確かに、そうかもしれない。
そもそも、私は次期国王。いや、もう実質国王と言って差し支えない立場だ。
王族の持ち物であるルロワ城を、あの古びた城を、大切に使いたいと言ってくれる人間に譲るくらい、許されるだろう。しかも、狼藉者の集まりである辺境にいる騎士団を解散もできるのだ。
誰も、困りはしない。
今こそ、王としての決断力が試されているのかもしれない。
「わかった。その豪商を紹介してくれ」
私は、次期国王だ。
だから、間違った決断をするわけにはいかない。
……間違っていない、はずだ。
37
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されたので田舎で猫と暮らします
たくわん
恋愛
社交界の華と謳われた伯爵令嬢セレスティアは、王太子から「完璧すぎて息が詰まる」と婚約破棄を告げられる。傷心のまま逃げるように向かったのは、亡き祖母が遺した田舎の小さな屋敷だった。
荒れ果てた屋敷、慣れない一人暮らし、そして庭に住みついた五匹の野良猫たち。途方に暮れるセレスティアの隣には、無愛想で人嫌いな青年医師・ノアが暮らしていた。
「この猫に構うな。人間嫌いだから」
冷たく突き放すノアだが、捨て猫を保護し、傷ついた動物を治療する彼の本当の姿を知るうちに、セレスティアの心は少しずつ惹かれていく。
猫の世話を通じて近づく二人。やがて明かされるノアの過去と、王都から届く縁談の催促。「完璧な令嬢」を脱ぎ捨てた先に待つ、本当の自分と本当の恋——。
婚約破棄?結構ですわ。公爵令嬢は今日も優雅に生きております
鍛高譚
恋愛
婚約破棄された直後、階段から転げ落ちて前世の記憶が蘇った公爵令嬢レイラ・フォン・アーデルハイド。
彼女の前世は、ブラック企業で心身をすり減らして働いていたOLだった。――けれど、今は違う!
「復讐? 見返す? そんな面倒くさいこと、やってられませんわ」
「婚約破棄? そんなの大したことじゃありません。むしろ、自由になって最高ですわ!」
貴族の婚姻は家同士の結びつき――つまりビジネス。恋愛感情など二の次なのだから、破談になったところで何のダメージもなし。
それよりも、レイラにはやりたいことがたくさんある。ぶどう園の品種改良、ワインの販路拡大、新商品の開発、そして優雅なティータイム!
そう、彼女はただ「貴族令嬢としての特権をフル活用して、人生を楽しむ」ことを決めたのだ。
ところが、彼女の自由気ままな行動が、なぜか周囲をざわつかせていく。
婚約破棄した王太子はなぜか複雑な顔をし、貴族たちは彼女の事業に注目し始める。
そして、彼女が手がけた最高級ワインはプレミア化し、ついには王室から直々に取引の申し出が……!?
「はぁ……復讐しないのに、勝手に“ざまぁ”になってしまいましたわ」
復讐も愛憎劇も不要!
ただひたすらに自分の幸せを追求するだけの公爵令嬢が、気づけば最強の貴族になっていた!?
優雅で自由気ままな貴族ライフ、ここに開幕!
【完結】愛され令嬢は、死に戻りに気付かない
かまり
恋愛
公爵令嬢エレナは、婚約者の王子と聖女に嵌められて処刑され、死に戻るが、
それを夢だと思い込んだエレナは考えなしに2度目を始めてしまう。
しかし、なぜかループ前とは違うことが起きるため、エレナはやはり夢だったと確信していたが、
結局2度目も王子と聖女に嵌められる最後を迎えてしまった。
3度目の死に戻りでエレナは聖女に勝てるのか?
聖女と婚約しようとした王子の目に、涙が見えた気がしたのはなぜなのか?
そもそも、なぜ死に戻ることになったのか?
そして、エレナを助けたいと思っているのは誰なのか…
色んな謎に包まれながらも、王子と幸せになるために諦めない、
そんなエレナの逆転勝利物語。
『婚約破棄された公爵令嬢は、王と交わらない道を選ぶ』
ふわふわ
恋愛
婚約者である王太子アルベルトから、一方的に婚約破棄を告げられた公爵令嬢エレノア。
だが彼女は、涙も復讐も選ばなかった。
「婚約は、役目でしたもの。終わったのなら、それで結構ですわ」
王宮を去ったエレノアは、領地に戻り、
干渉しない・依存しない・無理をしない
ただそれだけを軸に、静かに領地運営を始める。
一方、王となったアルベルトもまた、
彼女に頼らないことを選び、
「一人の判断に依存しない国」を作るための統治に身を投じていた。
復縁もしない。
恋にすがらない。
それでも、二人の選択は確かに国を安定へと導いていく。
これは、
交わらないことを選んだ二人が、
それぞれの場所で“続けられる世界”を完成させる物語。
派手なざまぁも、甘い溺愛もない。
けれど、静かに積み重なる判断と選択が、
やがて「誰にも壊せない秩序」へと変わっていく――。
婚約破棄から始まる、
大人のための静かなざまぁ恋愛ファンタジー
【完結】さようなら、婚約者様。私を騙していたあなたの顔など二度と見たくありません
ゆうき
恋愛
婚約者とその家族に虐げられる日々を送っていたアイリーンは、赤ん坊の頃に森に捨てられていたところを、貧乏なのに拾って育ててくれた家族のために、つらい毎日を耐える日々を送っていた。
そんなアイリーンには、密かな夢があった。それは、世界的に有名な魔法学園に入学して勉強をし、宮廷魔術師になり、両親を楽させてあげたいというものだった。
婚約を結ぶ際に、両親を支援する約束をしていたアイリーンだったが、夢自体は諦めきれずに過ごしていたある日、別の女性と恋に落ちていた婚約者は、アイリーンなど体のいい使用人程度にしか思っておらず、支援も行っていないことを知る。
どういうことか問い詰めると、お前とは婚約破棄をすると言われてしまったアイリーンは、ついに我慢の限界に達し、婚約者に別れを告げてから婚約者の家を飛び出した。
実家に帰ってきたアイリーンは、唯一の知人で特別な男性であるエルヴィンから、とあることを提案される。
それは、特待生として魔法学園の編入試験を受けてみないかというものだった。
これは一人の少女が、夢を掴むために奮闘し、時には婚約者達の妨害に立ち向かいながら、幸せを手に入れる物語。
☆すでに最終話まで執筆、予約投稿済みの作品となっております☆
婚約破棄されました。
まるねこ
恋愛
私、ルナ・ブラウン。歳は本日14歳となったところですわ。家族は父ラスク・ブラウン公爵と母オリヴィエ、そして3つ上の兄、アーロの4人家族。
本日、私の14歳の誕生日のお祝いと、婚約者のお披露目会を兼ねたパーティーの場でそれは起こりました。
ド定番的な婚約破棄からの恋愛物です。
習作なので短めの話となります。
恋愛大賞に応募してみました。内容は変わっていませんが、少し文を整えています。
ふんわり設定で気軽に読んでいただければ幸いです。
Copyright©︎2020-まるねこ
とある令嬢の優雅な別れ方 〜婚約破棄されたので、笑顔で地獄へお送りいたします〜
入多麗夜
恋愛
【完結まで執筆済!】
社交界を賑わせた婚約披露の茶会。
令嬢セリーヌ・リュミエールは、婚約者から突きつけられる。
「真実の愛を見つけたんだ」
それは、信じた誠実も、築いてきた未来も踏みにじる裏切りだった。だが、彼女は微笑んだ。
愛よりも冷たく、そして美しく。
笑顔で地獄へお送りいたします――
手作りお菓子をゴミ箱に捨てられた私は、自棄を起こしてとんでもない相手と婚約したのですが、私も含めたみんな変になっていたようです
珠宮さくら
恋愛
アンゼリカ・クリットの生まれた国には、不思議な習慣があった。だから、アンゼリカは必死になって頑張って馴染もうとした。
でも、アンゼリカではそれが難しすぎた。それでも、頑張り続けた結果、みんなに喜ばれる才能を開花させたはずなのにどうにもおかしな方向に突き進むことになった。
加えて好きになった人が最低野郎だとわかり、自棄を起こして婚約した子息も最低だったりとアンゼリカの周りは、最悪が溢れていたようだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる