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7章 楓
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急いで店の外に出て、強い風が吹きつけるのに目を閉じた。「あきちゃん!」嬉しそうな声に目を開けると、にこにこと笑う楓と私服のままの航が道の脇にいた。長袖シャツにチノパンツ姿の航はパーカーの上着を羽織っている。
「水無瀬も、一緒に飯食うよな」
「うん。そうします」
それを聞いて歓声を上げる楓が可愛らしい。
すると再び冷たい風が吹いた。もう冬はすぐそこだ。道を行く人たちも、背を丸めて家路を急いでいる。
「じゃ、さっさと食うか」
航が歩き出し、亜希も続く。楓はぱたぱたと駆けて航の片手を掴んだ。いくら街灯や店が並んでいても、夜道の足元は暗い。それでも楓はしがみつくように、彼の左手をぎゅっと両手で握りしめている。
「なんだよ。楓、今日はやけに甘えるな」
「……こーちゃん」
航が笑うのに、楓は言い辛そうに彼を呼んだ。
「きょう、さむいから。おうちでごはんたべよ」
「おうち?」
航の疑問符に、楓は何度か頷いた。
「お家って、どういうこと」
「ぼくの、おうち」隣に並ぶ亜希を見上げる。「だれもいないから、おこられないから。あきちゃん、いっしょにたべよ」
「そんなこと言っても……」
「……だめ?」
楓の突拍子もない提案に亜希は言葉を濁らせる。
「だって、お家の人の許可がないと。勝手に私たちが行くわけにはいかないよ」
「だれもいないし、かえらないから、だいじょうぶだよ」
「帰らないって、本当に誰も帰ってこないの」心配が暗雲のように垂れこめる。
「たぶん、よなかにかえってるよ。あさ、でていったり、ねてたりするから。ふたりとも」楓はたどたどしく、それでも必死に説得する。「でも、まだかえらないから」
どうやら、楓の両親は彼がすっかり眠ってしまった頃に帰ってきて、朝には出かけてしまうそうだ。もしくは、朝に寝るという不規則な生活を送っている。
彼の母親はしょっちゅう出かけてしまうというが、どこを遊び歩いているのか。会社にいる父親も、本当に仕事に出ているのだろうか。
「でも……」
それでもいくら楓が大丈夫だと言えど、小学一年生の提案を鵜呑みにして、夜遅くに勝手に他人の家に上がっていいわけがない。もしも彼の両親と鉢合わせれば言い訳はできない。バレなければいいという問題でもない。
「……」
同情と倫理観の狭間で葛藤する亜希を見て、楓はしゅんと項垂れてしまった。
しかし、黙っていた航の台詞が沈黙を破った。
「よし、じゃあ行くか」
二人は顔を上げる。楓は喜び、亜希は戸惑いの表情で。
「ほんと? こーちゃん」
「駄目ですよ、勝手に人の家に上がるだなんて」
「勝手じゃないだろ。楓がいいって言ってんだし」
「そうは言っても」
彼はこちらに視線を向けてにやりと笑う。
「じゃあいいよ、俺だけで行くから。なあ、楓」
楓は航を見上げ、次に困った顔で亜希を見上げる。航が居てくれるのは嬉しいが、亜希が居ればもっと嬉しい。そう思っているのがありありと伝わってくる。
「私も行きます!」
遂に亜希は腹を決めた。
「別に無理しなくてもいいんだぜ」
「無理なんてしてないです! 私も楓くんと一緒にいたいんですから」
断言した亜希の右手を、小さな手が握りしめた。
途中でコンビニに寄り、楓と亜希の分の弁当を買った。航はちゃっかり店で自分の分を貰っていた。
道すがら、二人と手を繋いだ楓が思いつめたように言う。
「あのね……」いつの間にか、彼は兎のように跳ねるのを止めていた。「もうすぐ、こーちゃんたちにあえなくなっちゃうの」
「どうして?」
「ぼく、おひっこしするんだって」
「お引越しって、どこに引越すの」
「おばあちゃんのところ」
初耳だった。途端に、亜希の胸に寂しさが湧く。これほど慣れてくれた楓が、引越してしまうだなんて。
「おかあさんとおとうさん、さよならするんだって」
ぽつんと楓は暗い夜道に言葉を落とす。
「だから、ぼく、おじいちゃんと、おばあちゃんとくらすんだって」
彼の幼い言い方でも、理解することは出来た。楓の両親は近いうちに離婚し、そのうえどちらも親権を放棄する。だから彼は、祖父母の元に引き取られるのだ。
なんて勝手なんだろう。亜希は内心で憤る。更に楓の話し方が、自身のことなのにまるで伝聞であることが余計に悲しい。彼の意思は何一つ働かないまま、両親を失い、住み慣れた町を出て行かなければならない。望まない方向に人生を大きく変えられてしまう。
怒りを覚えるが、亜希はそれ以上に悲しみを感じる。楓が泣きもせず、淡々とこんな話をしていることが、悲しくて仕方がない。不安な毎日を過ごしているに違いないのに。
「おじいちゃんたちは、優しいの?」
楓は顔をほころばせ、うんと大きく頷いた。
「とってもやさしいよ。ぼく、だいすき」
それを聞いて、ほんの少しだけ亜希は安堵する。幼い楓には、僅かでも安心できる場所で暮らして欲しい。
「でもね、ほんとはね……」舌足らずな口調で、それでも楓は一生懸命に喋る。「ふたりがさよならするの、やだよ」
「……そうだよね」
どれだけ蔑ろにされようと、楓は両親を愛している。その気持ちは、もう届かないのだとしても。
「ぼく、わるいこなのかなあ」風に負けそうな声で、楓は囁く。
「もっといいこだったら、ふたりともいっしょにいてくれたのかな」
「楓くんは、いい子だよ。本当に、とってもいい子だよ」
慌てて亜希は楓を励ますが、すっかり自信を失くした楓は不安そうに首を傾げる。両親のどちらにも引き取ってもらえないのは、自分に原因があるのではと悲しい疑問を抱いてしまっている。
そんなはずがないのに。亜希はどうにかして楓を支えられる言葉を懸命に探す。だが、いい子いい子という陳腐な言葉しか思いつかない。
「なあ、楓」
しばらく黙っていた航が、口を開いた。
「俺、かっこいいだろ」
唐突な台詞に楓は丸くした目をぱちぱちさせたが、それでも「うん」と頷く。
「一人で暮らして、学校に行って、バイトもしてるんだぜ。偉いだろ」
「うん」考えて、彼は笑った。「こーちゃん、すごい」
「飯も作れるし、テストもできるし、レジだって打てるんだぜ」
「すごい、かっこいい!」
「俺はさ、良い子だと思う。それとも悪い子だと思う?」
航の質問に、当然のように楓は言った。
「とってもいいこだよ!」
「だよな」
彼が何を言いたいのか、亜希にも次第にわかってきた。
「楓、俺の親もな、さよならしたんだ」
「こーちゃんも?」
「そう。二人がさよならして、俺は一人になったんだ」
楓は目を輝かせて、思わぬ話に聞き入っている。彼が自分と同じ傷を抱えていることを知り、興奮を必死に押し隠している。
「俺は良い子なのに、そうなったんだ。だからな、楓が悪い子だから二人がさよならするわけじゃない。関係ないよ。ただ俺たちには、運がなかったんだ」
運がなかった。その言葉に、楓はいたく共感したらしい。いつの間にか足取りを軽くして何度も頷いている。
「それにおまえには、優しい爺ちゃんや婆ちゃんなんてのがいるんだろ。そんなら絶対に大丈夫だよ。これから先には、必ず良い事が起きる」
「うん!」
楓はすっかり明るい顔をしていた。
「みんな、いいことがおきたらいいね!」
柔らかく小さな手が、航と亜希のそれぞれ片手を強く握る。
「こーちゃんも、あきちゃんも。おかあさんもおとうさんも、おじいちゃんもおばあちゃんもせんせいも、ともだちも。みんなみーんな」
歌うような声が、夜の最中、軽やかに響く。
「水無瀬も、一緒に飯食うよな」
「うん。そうします」
それを聞いて歓声を上げる楓が可愛らしい。
すると再び冷たい風が吹いた。もう冬はすぐそこだ。道を行く人たちも、背を丸めて家路を急いでいる。
「じゃ、さっさと食うか」
航が歩き出し、亜希も続く。楓はぱたぱたと駆けて航の片手を掴んだ。いくら街灯や店が並んでいても、夜道の足元は暗い。それでも楓はしがみつくように、彼の左手をぎゅっと両手で握りしめている。
「なんだよ。楓、今日はやけに甘えるな」
「……こーちゃん」
航が笑うのに、楓は言い辛そうに彼を呼んだ。
「きょう、さむいから。おうちでごはんたべよ」
「おうち?」
航の疑問符に、楓は何度か頷いた。
「お家って、どういうこと」
「ぼくの、おうち」隣に並ぶ亜希を見上げる。「だれもいないから、おこられないから。あきちゃん、いっしょにたべよ」
「そんなこと言っても……」
「……だめ?」
楓の突拍子もない提案に亜希は言葉を濁らせる。
「だって、お家の人の許可がないと。勝手に私たちが行くわけにはいかないよ」
「だれもいないし、かえらないから、だいじょうぶだよ」
「帰らないって、本当に誰も帰ってこないの」心配が暗雲のように垂れこめる。
「たぶん、よなかにかえってるよ。あさ、でていったり、ねてたりするから。ふたりとも」楓はたどたどしく、それでも必死に説得する。「でも、まだかえらないから」
どうやら、楓の両親は彼がすっかり眠ってしまった頃に帰ってきて、朝には出かけてしまうそうだ。もしくは、朝に寝るという不規則な生活を送っている。
彼の母親はしょっちゅう出かけてしまうというが、どこを遊び歩いているのか。会社にいる父親も、本当に仕事に出ているのだろうか。
「でも……」
それでもいくら楓が大丈夫だと言えど、小学一年生の提案を鵜呑みにして、夜遅くに勝手に他人の家に上がっていいわけがない。もしも彼の両親と鉢合わせれば言い訳はできない。バレなければいいという問題でもない。
「……」
同情と倫理観の狭間で葛藤する亜希を見て、楓はしゅんと項垂れてしまった。
しかし、黙っていた航の台詞が沈黙を破った。
「よし、じゃあ行くか」
二人は顔を上げる。楓は喜び、亜希は戸惑いの表情で。
「ほんと? こーちゃん」
「駄目ですよ、勝手に人の家に上がるだなんて」
「勝手じゃないだろ。楓がいいって言ってんだし」
「そうは言っても」
彼はこちらに視線を向けてにやりと笑う。
「じゃあいいよ、俺だけで行くから。なあ、楓」
楓は航を見上げ、次に困った顔で亜希を見上げる。航が居てくれるのは嬉しいが、亜希が居ればもっと嬉しい。そう思っているのがありありと伝わってくる。
「私も行きます!」
遂に亜希は腹を決めた。
「別に無理しなくてもいいんだぜ」
「無理なんてしてないです! 私も楓くんと一緒にいたいんですから」
断言した亜希の右手を、小さな手が握りしめた。
途中でコンビニに寄り、楓と亜希の分の弁当を買った。航はちゃっかり店で自分の分を貰っていた。
道すがら、二人と手を繋いだ楓が思いつめたように言う。
「あのね……」いつの間にか、彼は兎のように跳ねるのを止めていた。「もうすぐ、こーちゃんたちにあえなくなっちゃうの」
「どうして?」
「ぼく、おひっこしするんだって」
「お引越しって、どこに引越すの」
「おばあちゃんのところ」
初耳だった。途端に、亜希の胸に寂しさが湧く。これほど慣れてくれた楓が、引越してしまうだなんて。
「おかあさんとおとうさん、さよならするんだって」
ぽつんと楓は暗い夜道に言葉を落とす。
「だから、ぼく、おじいちゃんと、おばあちゃんとくらすんだって」
彼の幼い言い方でも、理解することは出来た。楓の両親は近いうちに離婚し、そのうえどちらも親権を放棄する。だから彼は、祖父母の元に引き取られるのだ。
なんて勝手なんだろう。亜希は内心で憤る。更に楓の話し方が、自身のことなのにまるで伝聞であることが余計に悲しい。彼の意思は何一つ働かないまま、両親を失い、住み慣れた町を出て行かなければならない。望まない方向に人生を大きく変えられてしまう。
怒りを覚えるが、亜希はそれ以上に悲しみを感じる。楓が泣きもせず、淡々とこんな話をしていることが、悲しくて仕方がない。不安な毎日を過ごしているに違いないのに。
「おじいちゃんたちは、優しいの?」
楓は顔をほころばせ、うんと大きく頷いた。
「とってもやさしいよ。ぼく、だいすき」
それを聞いて、ほんの少しだけ亜希は安堵する。幼い楓には、僅かでも安心できる場所で暮らして欲しい。
「でもね、ほんとはね……」舌足らずな口調で、それでも楓は一生懸命に喋る。「ふたりがさよならするの、やだよ」
「……そうだよね」
どれだけ蔑ろにされようと、楓は両親を愛している。その気持ちは、もう届かないのだとしても。
「ぼく、わるいこなのかなあ」風に負けそうな声で、楓は囁く。
「もっといいこだったら、ふたりともいっしょにいてくれたのかな」
「楓くんは、いい子だよ。本当に、とってもいい子だよ」
慌てて亜希は楓を励ますが、すっかり自信を失くした楓は不安そうに首を傾げる。両親のどちらにも引き取ってもらえないのは、自分に原因があるのではと悲しい疑問を抱いてしまっている。
そんなはずがないのに。亜希はどうにかして楓を支えられる言葉を懸命に探す。だが、いい子いい子という陳腐な言葉しか思いつかない。
「なあ、楓」
しばらく黙っていた航が、口を開いた。
「俺、かっこいいだろ」
唐突な台詞に楓は丸くした目をぱちぱちさせたが、それでも「うん」と頷く。
「一人で暮らして、学校に行って、バイトもしてるんだぜ。偉いだろ」
「うん」考えて、彼は笑った。「こーちゃん、すごい」
「飯も作れるし、テストもできるし、レジだって打てるんだぜ」
「すごい、かっこいい!」
「俺はさ、良い子だと思う。それとも悪い子だと思う?」
航の質問に、当然のように楓は言った。
「とってもいいこだよ!」
「だよな」
彼が何を言いたいのか、亜希にも次第にわかってきた。
「楓、俺の親もな、さよならしたんだ」
「こーちゃんも?」
「そう。二人がさよならして、俺は一人になったんだ」
楓は目を輝かせて、思わぬ話に聞き入っている。彼が自分と同じ傷を抱えていることを知り、興奮を必死に押し隠している。
「俺は良い子なのに、そうなったんだ。だからな、楓が悪い子だから二人がさよならするわけじゃない。関係ないよ。ただ俺たちには、運がなかったんだ」
運がなかった。その言葉に、楓はいたく共感したらしい。いつの間にか足取りを軽くして何度も頷いている。
「それにおまえには、優しい爺ちゃんや婆ちゃんなんてのがいるんだろ。そんなら絶対に大丈夫だよ。これから先には、必ず良い事が起きる」
「うん!」
楓はすっかり明るい顔をしていた。
「みんな、いいことがおきたらいいね!」
柔らかく小さな手が、航と亜希のそれぞれ片手を強く握る。
「こーちゃんも、あきちゃんも。おかあさんもおとうさんも、おじいちゃんもおばあちゃんもせんせいも、ともだちも。みんなみーんな」
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